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「ごめんなさい」その百三_第百話_お菓子あげてでもいたずらされたい女の子たち

 こんばんは、三日月です。
 とうとう百話まで到達しました。これもひとえにみなさまの応援のおかげです。ありがとうございます。
 つきましてはなにか企画を・・・と考えてはいたのですが、現在の作者の状況から無理と判断しました。申しわけないです。
 それはそれとしていい機会ですので、前回言いましたとおり、あとがきでちょっとした発表があります。読んでおいてくださると助かります。
 次回更新もやはり未定です。来月四月からまた少し身の回りに変化もあると思いますので、また生存報告だけは欠かさないようにします。
 拍手コメントメール、ありがとうございます。励みになります。本当に。
 それでは第百話です。どうぞ。




 

 百 お菓子あげてでもいたずらされたい女の子たち

 

 

 

 

 

 

 

 

 憲邇がほしい憲邇がほしい憲邇がほしい。

 

 

 えっちがしたい仲良ししたいセックスしたい犯されたいハメてほしい。

 

 

 たっぷり溢れるほどナカダシされたい。いつもみたいに、何度だって。濃いどろどろの精子を注がれたいザーメン、上のお口でも下のお口でもいっぱい飲みたい。喘ぎたい。

 

 

 あのそそり立つ屈強なペニスに貫かれたい。寄り添いたい。奉仕したい。いくらでも何度でも。

 

 

 あの素敵な『父の日』以来、一度もなんだから、そろそろしてくれたって。

 

 

 ……玩具が身体を苛める。剥き出しにされた女核を振動が絶え間なく襲い、共に震えている。

 

 

 でも違う。違う! 愛する弟の『それ』とは、まったく別の、児戯にも等しかった。

 

 

 愛が、感じられない。身体は反応してしまう、生理的なものだ、仕方がない。けれど。

 

 

 心は、内側は泣いている。泣き、打ちひしがれている。

 

 

 ほしい。ペニス、言葉が、なにか、なにか実弟が、弟がいれば、それで、それだけイける、イけるはず、見つけなきゃ……

 

 

 この会場で見つければ慰めてやるよと言ってもらっている、から。探しているけれどいっこうに見つからない。鬼畜な弟に孕まされた姉はやられっぱなしで、なす術もない。

 

 

 第一夫人と同じジュエリーを身に着けた身体は戦慄きながらも歩き続ける。外殻を纏う真っ白なゴシックロリータの衣装は、この場にもマッチしていて好都合ではあったし、自分の最大の好みでもあるのでいい。それは、いいの。

 

 

 見られること自体は、嬉しいの。特にゴシックロリータを見てもらえるのは、嬉しい。

 

 

 だから、脱いでしまいたい。でも、脱ぎたくなんてない。恥ずかしい。

 

 

 憲邇ったらこの衣装なら犯すことはないから自制できていいとか言っておいて、当日にこのざまなんだから。そりゃあ、今までがばぁなかったけれど。

 

 

 ああ、ああっ。憲邇どこ、どこ……会いたい、今すぐ、犯して、犯してぇ……

 

 

 ふらふらと足取りはおぼつかない。歩くたびにジュエリーの刺激が乳首や陰唇を襲い、絶え間なく羞恥に歪んでしまう。振動を続けるおもちゃも挿入されたままの玩具も止まることはなくただ、機械の無慈悲を与え続ける。

 

 

 濃密な甘露がたらたらと股を伝い、はしたなく。けれど今の自分の状況を鑑みられるほど、わたしは平静ではなかった。

 

 

「こんにちはー。トリックオアトリートしてる?」

 

 

「いけないなぁ、君みたいな子がそんな過激な格好して」

 

 

 急に前に誰かが立ちふさがった。仮装をした青年二人。目つきがいやらしい。ああ、そういえばこのゴシックロリータ、デコルテが開いてて谷間が覗くドレスみたいなタイプだったかしら。ニップルネックレスが首元から乳首に伸びていて、それは過激に見えるかも(フェイクに思う人多勢でしょうけれど)。逆向きのV字にふわふわひらりスカートもぱっくり開いていて、太ももがよく見えるっけ。ああ、見られてる……

 

 

「学校どこ? この辺? 友達とか一緒じゃあない?」

 

 

「いくつ? 最近中学上がったばっかっしょ? それで背伸びにしたって過激だよー、最近の子は過激だよねー、襲われても知らないよ?」

 

 

 どくん。一瞬だけ気持ちが暗がりに襲われる。けれどすぐに愛する娘を思い浮かべ、お腹に第三子がいることを想い、そっとお腹をなぞって毅然とした。

 

 

「ごめんなさい、人を探しているの。弟と一緒に来たの」

 

 

「あ、そうなんだー。一緒に探してあげるよ、どんな人?」

 

 

 連れが家族と知ってむしろ喜んでた。すぐに二人で左右に陣取り、逃がさないようにしてる。手慣れたやり方、わたしもよく遭遇した、やり方。

 

 

 負けない。おかげでえっちな気分が少しだけどいて、危機に対する意識に変わりつつあるもの。

 

 

「た、確か神父か、牧師みたいな仮装してて……姉から見てもイケメン。あなたたちよりずっと」

 

 

「え、そう? これでもルックスは自信あるんだけど」

 

 

 確かに片方はそこそこカッコいい外見をしていたけれど、遊び慣れているオーラがばんばん出ていて近づきたくない。もう片方はその尻馬に乗る形なのか割とおとなしくしている。

 

 

 ……作戦は……よし、決めた。

 

 

 憲邇に頼らない。一人でも、やる。お薬だって飲んでる。大丈夫。わたしはもう大人。

 

 

「ねぇ、探すのに疲れたからちょっと休みたいな。あそこで休憩しよ?」

 

 

「お、いいよー」

 

 

 二つ返事で二人はわたしを挟んだまま休憩コーナーに向かっていった。圧力に負けないと、これからに胸が動き回る。

 

 

「はぁ、会場暑いねぇ。喉乾いちゃった」

 

 

「あ、じゃあ俺買ってくるよ。なにがいい?」

 

 

「ありがと。じゃあ紅茶」

 

 

 言うが早いか一人は立ち去り、イケメンのほうが隣に当然のように座ってきた。わたしは少しだけ間を空けようとして堪える。

 

 

「名前は? 俺、祐樹(ゆうき)

 

 

「ユカ」本名を名乗るのはなんだか悔しかった。

 

 

「いい名前だね。ね、弟さん見つかったら俺らと遊ばない? ほら、パネルクイズやってるじゃん。それ見ようよ」

 

 

 弟を探すというのは大義名分で、単にその催しでお近づきになりたいだけというのがありありとわかる。今では、それくらいはわかるようになっていた。

 

 

 だからこそ、演技も捗るの。

 

 

「うん、いいよ。見つかったらね。はぁ。それにしても暑いねぇ」ぱたぱたと、わざとらしく胸元をはためかせる。続けてスカートもぱたぱたひらめかせ、空気を中へ送る(ちょっとぬるい)。

 

 

 彼の視線が、あん、注がれちゃう……恥ずかしい……

 

 

「もう、どこ見てるの。えっちぃ」

 

 

「あ、いや、ごめん」

 

 

「うふふ。……ねぇ、見たぁい?」

 

 

 わたしが小首をかしげながら、男の顔を下から覗き込むようにして伺うと、憲邇とは程遠い喉仏が動いた。

 

 

「見たぁい? 正直に言ってくれたら、考えてあげる」

 

 

「み、見たいよ」

 

 

「へぇ、ふふふ。どうしよっかなぁ」

 

 

 脚をぷらぷらさせているとコーラを持った男性が戻ってきた(一人分だけって、気が利かない人なのかな)。

 

 

「お待たせ。はい、どうぞ」

 

 

「ありがと。ん、おいし。じゃあねぇ……わたしの好きな色、当てられたら見せたげる」

 

 

「本当か?」「なに、なんの話?」

 

 

 もう一人もわたしの隣に座ろうとして、片方に軽く睨まれ別の席を選んでた。

 

 

「ただのクイズだよ、時間潰しの。ねぇ、あなたも当ててみたら? わたしの好きな色。なんだと思う?」

 

 

「ええ、そりゃあ……ピンクかな?」

 

 

「ぶぶー。あなたは?」

 

 

「ああ、ええっと……」真剣に悩む祐樹と名乗る男。目が本気だった。「イエロー、かな」

 

 

「ざーんねーん、はずれー。正解は──」

 

 

 勇気はもうもらっているから。わたしはするりと胸元を広げた。「ご覧の通り、黒でーす」

 

 

「……」「……」

 

 

 ぞくりと、した。

 

 

 きっと危険を感じたから、なの。

 

 

 彼らに見せた部分は黒のシースルーレースブラと、それに伸びるニップルネックレス。透けた向こう側の乳房に鈍色にきらめく宝石を見て、驚愕していた。

 

 

「はい、残念賞おしまいね。じゃあ、弟探し手伝ってよ」

 

 

「……」

 

 

 わたしが胸元を戻して立ち上がっても、彼らはそのまま座り込んでいた。いきなりの出来事に理解が追いついていないみたい。

 

 

「噂は本当だったんだ……ここにも現れるなんて。でもまだ中学生……」

 

 

「なにが? 手伝ってくれないの?」

 

 

「ああいや、手伝うよ。その代わり、さ、見つかったら連絡先、交換しない?」

 

 

 魂胆が見え見え。わたしはあまりにもわかりやすい反応に憲邇よろしく裏を勘ぐるも、その可能性はなさそうだった。

 

 

「犯罪だよ?」人差し指を立ててくるりと一回転する。「わたしあなたたちの言う通り、こんな趣味だけどまだ中学生だし、お兄さんたちもう大人でしょう?」

 

 

「い、いや、連絡先交換するだけなら、まだ……」

 

 

「いくらだ?」祐樹のほうが声を潜める。「いくらなら受ける? 黙っててくれる?」

 

 

 わぁお、お金で解決、か。大人らしいわねぇ。それとも中学生ならさくっとお金で解決できるとでも思っているのかしら。情けない。

 

 

「んー……いいけど、高いよ? それにわたし、触られるのはだいっきらい。見てもらうだけがいいの、えっちなんて絶対嫌。こーんな格好してる女、だいたいみんなそうだよ、見られたいだけのナルシシストなの。それでもいい?」

 

 

「なんだそれ。やれないのかよ」うわ、本性丸出し。顔、醜いよ。

 

 

「い、いいじゃないか。目の保養だけでもめっけもんだろ? それにほら、噂の女連中、横で繋がってるって話だぜ」

 

 

「そりゃそうだが……」

 

 

 なにやらごそごそと内緒話を始めたので、試しに背中を押してみよう。

 

 

「写真もいいよ? いっぱい見せるよ? それにそれだけなら、中学生でも犯罪にはならないと思うよ? 万が一、があっても、ね? どうする?」

 

 

 もちろん本当に中学生なら犯罪にならないわけもないけれど。紅潮しながらもわざとスカートをするするとたくし上げるとまた、男連中は喉仏が動いた。二人見つめ合い、アイコンタクトの末、頷く。

 

 

「注文いいか? 金払うんだから、こっちの指定した衣装、着てくれよ。その代金くらいは含めて払うから」

 

 

「いいよぉ。ふふ。男の人ってみんなそうだね。じゃあ、これだけちょうだい、とりあえず」

 

 

 わたしが手のひらを広げて五本指を立たせると、若干渋りながらも祐樹のほうがお財布を取り出し、一番高いお札を五枚、きちんと渡してくれた。

 

 

 売ったんだ、わたし。自分、を。

 

 

 でも大丈夫、これなら、触られない。

 

 

「それと、今は軍資金ねーからあとでいいけど、連絡先、君の分のほかにお仲間の分もくれねぇ? そっちの分は追加で払うからさ」

 

 

 口調がぞんざいになりつつあるけど、わたしは頷いておいた。この会場でこうして第一夫人も自作のエロ本を売っているんだろうし、(めぐみ)さんもえっちな営業頑張ってるんだろうなぁ。はぁ、いやらし。

 

 

 春を売らせる、憲邇は鬼畜なの。

 

 

「へぇ、ほんとにいるんだ。女ってのはわかんねーな。な?」

 

 

「あ、うん。それでその、連絡先、俺にも……」

 

 

「もちろん」わたしは微笑みながら連絡先を記した紙を二人に差し出した。携帯を取り出し耳に当て、通知を待つ。彼らはきちんと繋がると確かめろとわたしが暗に言っているのにしばらくしてから気づき、二人と携帯越しに会話をした。

 

 

「これでよし、っと。じゃあ弟探さなきゃ。終わったら約束通りパネルクイズ付き合ったげる。それと……いつ、見たい? それとも着せる? ここには仮装用の貸衣装もあるしね」

 

 

「弟が見つかってからでいいよ、なんなら、見せるのはハロウィン終わってからでもいい。これから長い付き合いになるだろ?」

 

 

 嫌だ、と本能が言っていた。けれどこれに手綱をつけられれば。

 

 

 わたしはきっと興奮のるつぼに入りこめる。

 

 

 リスクを背負わなければリターンはない。なんの犠牲もなしになにかを得ようだなんて傲慢だ。

 

 

 彼らは滴る愛液にまだ、気づいていない。その量がほんのわずか、増したことにも。

 

 

「そう? わかった。どこにいるかなー、あいつー。昔っから迷子になってばっかりなんだから、もー」

 

 

 言いながら今度は自分から、彼らに挟まれていく。小首を傾げて見上げると祐樹のほうまで視線をそらし照れていた。なんだ、男って簡単。ふふ。

 

 

 また時折胸元をぱたぱたさせると、わかりやすい反応にジュエリーが揺れる。乳首が擦れて刺激にわずか痺れ、脚がくなくなと揺れる。

 

 

 愛液は止まらなかった。いつか、おもらししそう。あん、それなら憲邇に見てもらいたいわ……

 

 

 それならイける。わたしは通り過ぎた危険にほっとし、安心からまた、淫らな境地へと陥っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幕間 ~雛の目覚め~

 

 

 

 

 それは少女と呼ぶにふさわしい外見をしていた。さりとて、少女と呼ぶにはふさわしくはない。

 

 

 なにしろミイラの仮装をしたその肉体は豊満で、キャットウォークに近しい歩き方のために、豊かなバストは弾み、量感溢れるヒップは誘うように左右に揺れていた。

 

 

 彼女はころころと表情が変わり、お祭りの仮装をしているにも関わらず能面のようになったかと思うと般若を浮かべ、かと思えば爛漫に笑う。

 

 

 ひまわりのように。

 

 

 彼女は今、自分に起きている変化にただ戸惑い、翻弄されていた。

 

 

 自分が変わろうとしていることについていけていない。革命に似た変化は今までずいぶんとゆっくりきたが、最近のとある身体変調に応じてそれも流れを変えたようだった。

 

 

(……わからない……ななほは今までななほだったはずなのに……なんか、ちがう……)

 

 

 解けなかった問題が解ける。答えがわかっていたかのように。読めない漢字がどんどん減る。まるで知っていたかのように。

 

 

 このお祭りがハロウィンで、胸元が包帯でぐるぐる巻きなのもどうしてかがわかる。『トリックオアトリート』が日本語だとどういう意味なのかも。

 

 

 かと思えば、妙に通行人の背が高く見えたりする。今わかっていた看板の言葉が読めなくなり、意味も通じなくなる。果ては今日は何月何日だっただろうかということさえわからなくなる……

 

 

 混乱の極みの深町(ふかまち)、いや真崎(しんざき)奈々穂(ななほ)は、ふらふらとおぼつかない足取りで会場を歩き回っていた。これといった目的もなく、忘れ、加えて迷子。みんなを見失い本来は泣いてしまうところも今は混乱がそれを遠ざける。

 

 

 一つだけ覚えていることはただ、愛しい兄に会いたいということだけだった。

 

 

「お兄ちゃん……どこかなぁ……まためちゃくちゃにされたいなぁ……どこかなぁ……」

 

 

 指先が無意識にバストとヒップに、さらには花園に伸びており、かわいらしい美少女の外見に視線を奪われた人々をぎょっとさせていた。代わりに人を避け、誰にも声をかけられぬまま歩けている。暑さに胸元の包帯が下がり、その豊満な谷間が露わになりつつあるのにも彼女は無頓着だった。

 

 

 その奈々穂の向こう、会場にある談笑スペースに葛西(かさい)良子(りょうこ)と女性二人が座っていた。二人は良子の同級生の長坂愛の同僚で田所(たどころ)向井(むかい)だ。楽しそうに会話に花を咲かせ、良子が奈々穂を見つけると声をかける。

 

 

「奈々穂ちゃん、一人? ……あれ、行っちゃった」

 

 

 奈々穂は声をかけられても振り返らず、そのまま歩き去ってしまった。

 

 

(……お兄ちゃん……えっちなこと、したら、来る? 来るよね、奈々穂を犯したいもんね、またいっぱい生ナカダシしたいもんね、いいよぉ、する、するから、見つけて、見て、見て……)

 

 

「見てぇ……」

 

 

 奈々穂は脱ぎ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それがねぇ、のろけっぱなしよ、あの子」

 

 

「砂糖をハチミツで煮込んだぐらい甘々なの。もうびっくり」

 

 

「逆にあそこまで始終のろけられると微笑ましいくらいなんですよねー。もううんざりとかうざいとか通り越して、逆に羨ましい、あそこまで言えるのなら」

 

 

「ねー」

 

 

 事実愛は憲邇がホームページに一切口出ししないのをいいことに、そこでもご主人様自慢をし通しであり、知らないのは憲邇だけである(ちなみに多かれ少なかれ良子も紗絵子もしているし、(ともえ)もする予定である。もちろんみゆもブログで自慢しまくりである)。

 

 

 良子は愛の同僚である女二人からの話をしげしげと聞き、その手があったかと逆に言いすぎる道を選択するのもありという危うい考えに至っていた。

 

 

「まさかでも、その相手が大人な関係だとは……」

 

 

「まさかねぇ。性的パートナーって面と向かって二人で言われて、こっちが照れちゃったわ」

 

 

 そうなのだ。愛は隠さない(そういった選択肢を始めから排してしまっている)。言える範囲で言えることはすべて包み隠さず言ってしまっている。同僚にも憲邇を紹介する際、夜のパートナーだと堂々と言ってしまった。憲邇には妻も子供もいるとさえ言ってしまい、憲邇のほうが苦笑したくらいだ。

 

 

「愛ちゃんはオープン過ぎますからねぇ」

 

 

「ねー? あーびっくりした。会社で言いふらしてやろうかしら」

 

 

「無駄無駄、あの子否定なんかしっこないわよ、あの調子じゃあ。うれしそうにはいそうですって言って笑うだけよ、男は幻滅してくれるかもだけど……いえ、むしろもう言っちゃってるかも……」

 

 

 否定のしようもないところが愛である。

 

 

「隠さない強さですねぇ。ある意味逞しいです」

 

 

 良子が感心していると奈々穂が通りがかった。軽く彼女が声をかけても反応がない。訝しんでいると、なんと奈々穂はその場で脱ぎ始める。包帯ははらりとほどけ柔らかな乳房がぷるんと露出していた。さっと異変を悟った良子はすぐさま立ち上がった。

 

 

「すみませんちょっと失礼します! 奈々穂ちゃん! ダメですこんなところで脱ぎ出しちゃあ!」

 

 

 ぱたぱたと包帯メイド服をはためかせ良子が駆け寄ると、明らかに様子がおかしい。瞳がとろんとしており、頬も真っ赤に紅葉していた。肩を抱くと熱い体温がすぐに伝わってくる。ミイラの衣装をぐるぐると巻こうとすると奈々穂は抵抗した。

 

 

「やぁん、ぬいじゃうのぉ。お兄ちゃんに見てもらうのぉ」

 

 

「ダメです。脱いじゃダメ、奈々穂ちゃん、お休みしましょう。休憩室がありますからそこへ」

 

 

「えっちしてもらうのぉ。またたっくさんなまなかだしいーっぱいしてもらって、あかちゃんつくるの。おま○こせえしでいっぱいにしてもらうの」

 

 

「ななな奈々穂ちゃん!」

 

 

 良子はもう一刻の猶予もないことを悟り、すぐさま奈々穂を抱えてその場を去った。怪訝な顔で見送る愛の同僚二人は追うかどうか悩んでいたが、座ったまま飲みかけのジュースに口をつけ待つことにしていた。

 

 

 良子はひとまず奈々穂を化粧室へ連れて行く。大きい会場だが化粧室も多く点在しており、混雑はしていない。まばらな仮装女子の中、良子は奈々穂を個室へと押し込め、一緒に入る。

 

 

「どうしたんです? 奈々穂ちゃん、変ですよ」

 

 

「そお? なんかね、ななほもへんなかんじする。ふわふわするっていうか……おにいちゃんどこお? あいたい、あいたいよう」

 

 

 局部をまさぐりながら喘ぐように話す奈々穂にこれはどうしようもないと、良子は憲邇に対して緊急事態と連絡をしてみた。

 

 

『すぐに向かう。着いたらまた連絡する、それまでなんとかしてくれ』と返事があった。良子は思案する。

 

 

 火照った顔で奈々穂はくなくなと小さくて大きな体を揺すっている。色に燃え上がった瞳の奥は明らかに欲しがっており、淫らに発情している、としか言えなかった。

 

 

 我慢するから、いけないのだ。隠すから、よくないのだ。ふと、良子の脳裏を愛がよぎる。先ほどの会話がフラッシュバックし、いっそ……と閃きをそのまま行動へ移した。

 

 

「んむっ」

 

 

 奈々穂の唇が美貌のメイド長に奪われる。そのまま普段は貞淑を極める良子が、しなやかに指先を躍らせ、奈々穂の陰部をまさぐった。同時にお互いの包帯を巻かれたバストをむにゅんとくっつけ、密着する。

 

 

『よいのですよ、好きなだけ叫んで。イッてよいのです』と良子が瞳で伝えると奈々穂は素直に従った。性欲の赴くまま快感を貪るためにぎゅっと良子を抱き寄せ、愛撫の限りを尽くして欲しいと迫る。求めには応じてしまうメイドの気質がそれを助けた。

 

 

 乳頭が包帯越しに擦れ合うたびに奈々穂は喘いだ。くぐもった喘ぎ声を良子はうまく食い止め、そのまま指先を濡れしきる蜜壺に突っこむ。

 

 

「んぅ……ぁん……」

 

 

 奈々穂はびくびくと肢体を尖らせ、心地よさにとろけていく。安堵しきった身体を良子に預け、ピンク色の舌を絡め合う。互いに相手を想い人に重ね、密技に溺れていく。

 

 

 芽生えを迎えた陰核を良子がつねると、奈々穂は悲鳴にも似た歓喜を口内へ届けた。太ももを伝い愛液がぽたりと床を濡らす。十七の若い身体の奥がぐんと異物を離すまいときつく締まり上がる。欲しがるままに腰をグラインドさせる奈々穂に、良子はまじめに対応した。

 

 

 唇を吸い上げながらぐりぐりと指が二本、奈々穂の膣奧へねじ込まれる。狭いが主の形そのままにある蜜襞はぎゅうと締まり、そして電気刺激を脳天へと届けて絶頂させた。

 

 

「んんっ! ……はぁん……あん……」

 

 

 奈々穂の頬が弛緩する。良子もゆっくりと唇を離し、透明な橋を作り崩した。

 

 

 くんずほぐれつした二人の豊満な身体では包帯が解けてしまっている。ピンとした互いのピンク色のニップルが、よかったと、上を向いていた。

 

 

「……どうです? これでもまだ、足りません? お兄ちゃん欲しいですか?」

 

 

「ちょびっと、なおったかも……」

 

 

 ひとまず収まったようだった。携帯を確認し、憲邇が到着したのを見て幼子の手を取る良子。化粧室の外で待ち構える憲邇へと導いていく。

 

 

 奈々穂はしかし、憲邇を見ると瞳をまたとろんとさせふらふらと踊るように歩き回ってすぐ気絶してしまった。慌てた憲邇が救護室へ運んでいくのを良子は見送る。連れ立つ必要もない、あるいは、お邪魔かもしれないからだ。

 

 

 そして……

 

 

(意外といけない同性でのプレイも昂っちゃいますね……ああ、やらし、私ったら)

 

 

 密かに良子は充実してしまっていた。包帯の(大きな)胸元を直し、けれど思い直してわずか崩して、谷間を少しだけ、露出を多くした。

 

 

 視線を感じる。強く。良子は慣れっこではあるが、べったりと張り付いたような視線であったためにそちらを振り向いてしまう。そこには、絵里(えり)のヌード生写真を買った杉尾(すぎお)が様子を窺っていた。仲間ではないかと。

 

 

 良子は貞淑である。淑やかを極めようとして実際ほぼ極めた女である。だが、先の情事に身体が火照ってもいた。

 

 

(こなせるかも……ご主人様、喜んでくれるかな……)

 

 

 と言い訳を頭の中で繰り返しながら、そっと杉尾に微笑み、唇だけ『いいですよ』と動かす。その動きさえ捉えれば杉尾も納得し、目線を外さない。良子はわざと胸の下に腕を置き、一度持ち上げるようにして強調したあと、なにかを見つけたかのようにしゃがんで物を拾う所作をした。自然、かがんだ胸元がくっきりと主張され、魅惑の谷間が誘うように揺れ惑う。ぎらつく視線を受けつつも良子は面を上げ、まだ見続ける彼にもう一度微笑み、一瞬だけぺらりと包帯をめくり中身を披露した。

 

 

 桃色果実が豊かに実り、それはそれは柔らかそうであった。

 

 

 密かに良子をちらちらと窺っていた男たちの視線が集中し、気付いている渦中の女はもじもじと恥じらう。

 

 

(あん)

 

 

 すぐに逃げるように駆け出した。背中に痛いほど視線を集めて。

 

 

 良子は気持ちよかった自分を恥じ、そんなはずはないと否定し続けた。

 

 

 そんなはずはない、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 良子から連絡を受け、見つけた途端倒れたときはどうしようかと思ったが、救護室へ運ぶ途中に目覚め、軽く触診などを行っても異常は特に見当たらず、ほっと一息をついた。

 

 

 奈々穂はしかし、どこか少しだけ、様子が変わったように見受けられる。どこだろう、としげしげと見つめてもよくわからなかった。うぅん、かわいいのはかわいい。もっとかわいくなったとか? いやそれはなんというか、親ばかならぬ妹ばか? いや奈々穂の場合なにばかだろう……どうでもいいか。

 

 

「特に熱もないし、診たところ異常はないみたいだね。よかったよかった」

 

 

「うん、ななほへえきだよ」

 

 

 控えてくれていたスタッフに自分は医師であると説明し、問題なさそうなのでこれで失礼しますと言ってから救護室を出た。

 

 

「ひとまずお菓子を預けてきたからそれ取りに行くよ。奈々穂はどうする?」

 

 

「お兄ちゃんといっしょっ」

 

 

「そっか」

 

 

 さて、花雪(かゆき)は元の場所にいてくれるといいのだが。

 

 

「ねぇお兄ちゃん。これからもね。お兄ちゃんって、よんでいーい?」

 

 

「え? そりゃあもちろん、いいよ」

 

 

「わぁ……えへへ、お兄ちゃん、だぁいすき!」

 

 

 また腕にしがみついてくる。この、遠慮のない全力の抱きつき。嬉しい。

 

 

 先生とどっちにしようかでも決めたんだろう、と思い、お菓子を預けた花雪のいた場所へ戻る。パネルクイズの開かれているところだ。

 

 

 そこではまさにクイズの真っ最中で、回答者は問題に頭をひねらせていた。パネルクイズは出題者の出す問題に回答者が答え、パネルを指定、正解ならパネルの裏に描かれているお菓子がもらえ、不正解なら同じパネルに併記されているいたずらをされてしまうというもの。もちろんいたずらも鼻眼鏡を付けられるとか、その程度のものだ。

 

 

「あ、戻りましたわね、深町さま」

 

 

「ただいま。ごめんね、荷物持たせて」

 

 

「いいえ」にっこりと笑いながら死神姿(もちろんキュートなドレスに似た衣装だ)の花雪がお菓子袋を返してくれる。「奈々穂ちゃん、大丈夫ですか? 大変と聞きましたけれど」

 

 

「うん、へえき。ちょっとあついけど」

 

 

「ああ、ここは暑いですわねぇ、ふう」

 

 

 わざとらしく花雪が胸元を開ける。この場でのサービスはやはり彼女らしくふんだんに振る舞われ、私も思わず撫で放題だ。

 

 

 くい、と牧師の袖が引っぱられる。見上げる小さな奈々穂の大きな瞳が潤んでいた。

 

 

 あ、そうか。なにかおかしいと思ったら、これは欲しがっている顔だったんだ。ねだる表情、夏に温泉で見たものだ。素直な子供らしく、性にもまっすぐな奈々穂。このところの控え目では足りないようだった。

 

 

 さすがに公然とは言わず。耳もとで囁くに留める。

 

 

「大丈夫、帰ったら楽しみにしてなさい」

 

 

「……」じっと上目遣いのまま。「ほんと?」

 

 

「めちゃくちゃにしてやるよ」

 

 

 ぶるっ、と奈々穂は震えた。戸惑いながら視線をあっちこっち飛ばしたあと、ゆっくりと頷いてくれる。

 

 

 くい、と今度は反対側が引っぱられる。花雪がこれだけしたのになにもなしかと、こちらも上目遣い。

 

 

「お前は一回確約してやったろ? それ以上はお前の頑張り次第だ。まだ、足りないな」

 

 

「本当に一度、きちんとかわいがってくれますの? 私、そこが不安になってきましたわ」

 

 

「じゃあせっかくだし今から遊ぶか」

 

 

 お菓子の袋には夢が詰まっているものだ。そこから大人のおもちゃを取り出し、花雪にこっそりと手渡す。周りはパネルクイズの進行に夢中で、気付いてなどいなかった。

 

 

「突っこんどけ」

 

 

 乱雑に言うほうがいいらしい。最近ようやく、彼女たちへの接し方の変化というか、その辺りの機微がわかるようになってきた。もじもじとしながら二人ともしゃなりと従うのだ。かわいい。

 

 

「んっ」「くっ」

 

 

 しかもきちんとこの場でこなしてくれる。人前で隠れてひっそりと行うのに二人ともこなれてきたようだ。……やっぱり今までちょっと露出させすぎたかなぁ。そこは反省だなぁ。

 

 

「はぁ、はぁ」「はぁん……おにいちゃ……」

 

 

 瞳が潤むのに時間はかからない。二人ともきちんとできましたと、こちらの指引き触って確かめるよう導いてもくれた。異物が女性器に繋がっていることをきっちりと確認した上で、一応落とさないようあとで化粧室ででもしっかりと嵌め直して、紐でもなんでも固定しておけとも言っておく。

 

 

 色化粧は仮装を超える。いつもの張り切りようとは様変わりし、しおらしくなる二人は愛しくもあり、やはり可憐だ。そっと顎を引き、眉を困らせ、こちらを上目遣いで伺い、周囲をちらちらと何度も確認し、染める頬を振る。落ち着かない瞳が、焦りと悦の一部を教えてくれていた。

 

 

 美しい。これを見るたび、ああ露出させてよかったなぁと思うことしきりなので、やはりもうちょっとやったほうがいいのかも……

 

 

 欲情は女を前にすると加速する。いい指令が思いつかないのはうららな彼女らを見ないからなのだ。眼前に収めればやはり、こうしたいと、欲が喉の奥からせり上がってくる。

 

 

「今クイズやってるだろう。あれに答えてご覧。正解ならキスしてやる、不正解なら……ほら、始まったぞ、答えてみろ」

 

 

 どうするかを言わずままクイズが出題された。

 

 

『年間の国民の休日の合計に、さらにこのハロウィンとクリスマス、バレンタインデーを足してお答えください』

 

 

 今回のお祭りを絡めての普通の問題だ。花雪はともかく、奈々穂はわからないか。それはそれで。

 

 

「え、えと、ええっ……私、クイズは苦手ですわ。ええと……」

 

 

 左右に踊るように揺れながら花雪は惑う。普段は腰元に落ち着く指先もふらふらと、ある一点を押さえようと押さえまいと必死だ。対して奈々穂はじっと直立したまま、珍しく眉根を寄せて考え込んでいる。

 

 

 ステージではクイズが滞りなく進行し、回答者が答えをボードに書いている。すぐにでも正解がわかるだろう。それまでに花雪たちも答えなければいけないと、わかっているなと目で伝える。花雪は慌てた(奈々穂は動かなかった)。

 

 

「わ、わかりましたわ。十五日、です。これくらいはありそうですもの」

 

 

「奈々穂は?」

 

 

「……うん、十九日」

 

 

 おや? ふむ、奈々穂はこういうご褒美欲しさにこんなに真剣な眼差しをしたっけ。なんだかちょびっとカッコいいぞ。

 

 

『正解は……十九日でしたー』

 

 

 ステージでは正解が発表されている。見事正解した回答者が喜んでいた。

 

 

 奈々穂もだ。にんまりとしている。当たったのだ。偶然とはいえ、正解は正解だ。私はしっかりと撫で繰り回してやった。それからふんわりと軽くだけ口づけを交わす。奈々穂の頬が色づいて、嬉しがっていた。

 

 

「うう……で、ではいかがいたしましょう」

 

 

「そうだな……」

 

 

 そわそわと落ち着かない花雪を焦らす意味でもわざと腕を組み思案気な顔をする。するとその間に、柚香里が男連れでこちらにやってきた。

 

 

「あ、いたいた。あれ。あれが弟」

 

 

「あれが? かなりでかい、けど……」

 

 

 柚香里をサンドイッチしていた若い青年二人は私を見て怪訝な顔をしている。なにかまた、柚香里が適当な説明をしたか、勘違いでもあるのだろう。仕方ないので適当に合わせるか。ちょうどよく花雪も待たせられる。

 

 

 しかし柚香里、かわいいなぁ……さすがお姉ちゃんだ。ゴシックロリータがあまりにもよく似合う。これは見るだけでいやらしい意味のない目の保養だ。それだけに犯そうという気にはなれない。

 

 

 柚香里自身が、奈々穂同様に盛る色を瞳に燃やしてさえいなければ。

 

 

 なにをして、やろう。

 

 

「やあお姉ちゃん。どこ行ってたんだよ」

 

 

「ちょっと……あ、この人たちが一緒に探してくれたの。とっ……ても、親切、なの」

 

 

 すごく嫌な人たちだから早く助けて、か。うーんどうしよう。明らかに柚香里に手を出したがっているから確かにぶっ飛ばしたいけど。

 

 

「ああ、これはどうもありがとう」

 

 

「あ、あのぉ」しっ、と花雪は黙らせておく。

 

 

「はぁ、ども。え、でもこんなでかいの? いくつ? これで小学生とかだったらすげー驚きなんだけど」

 

 

 んん? またあれか、柚香里は中学生に見間違われたのか。まったくもう、そんな童顔で若返ったりするからだぞ。かわいい。

 

 

「お、弟、よ。中学。最近、ん、の中学生はすごい、んだから」

 

 

 今すぐにでも押し倒してほしい、あなたはすごいから、と。うーんどうしよう。逆にここで犯さないほうがよさそうだなぁ。どう見ても道中、一回イッただろうし。

 

 

「へえー。あのさ、用があるんだったら早めにしてくれない? そのあと俺らと遊ぼうよ。パネルクイズとかさ、いろいろ」

 

 

 わずか苛立ちを見せて整った顔立ちのほうが急かすように言う。ふむ? 柚香里が知らない男についていくような、例え素振りとしてもするとは思えないが。

 

 

 ……いや? そういえば絵里をちらちら見ていて、参考にしたとは考えられる。というか(私自身は目撃していないが)絵里が『私ったらなにをしているのかしら』とでも言いながらため息つきつつ自分のヌードフォトを整理して売るもの売れないものを選別しているところを見たはず。手伝ったとか言っていたような。とすると……

 

 

 潤む柚香里の上目遣いがこちらを窺っている。ぶち込んでめちゃくちゃにしてくれないのかと。いやしたいのはやまやまだよとだけ返しておく。

 

 

「用? お姉ちゃんなにかある?」

 

 

「……ここ、じゃなんだから、向こう……」

 

 

 いつもなら袖を引っぱれるが今は男二人に挟まれ、かなり密着されて身動きがとれていない。これはもしかして。

 

 

 バカなお姉ちゃんだ、まったく。

 

 

 無理はしないでいいんだよ。でも頑張ったのはすごいね。よし。と、ひとまず先に目線で撫でてやる(すごいのはなんというか、それでくなくなと揺れて嬉しそうに感じていることだった。どうかしてるぞ)。

 

 

「あ、わかった。お姉ちゃん、お菓子溜まったんだ? 預かるよ」

 

 

 柚香里ならここでアクションを取れるだろう。そう思い手を差し出した。案の定、柚香里はそれを取りながらぐらつき、転びそうになる。そこを抱えて、ふわっとした甘い香りとふりふりに包まれてちょびっといい気持ちになる。役得である。

 

 

「あ、ご、ごめんね。ありがとう」

 

 

「大丈夫? お姉ちゃんドジだからなぁ、よく転ぶんだ。……あれ? ちょっと熱くない?」額に手を当てる。「ああ、また熱出てるかも。ちょくちょく熱出す癖に外出るの好きだからもう。ほら、風邪だといけないから帰ろうか」

 

 

「えぇ……」男二人が急にテンションが下がっていた。わかりやすい。

 

 

「や、やだ、まだ帰りたくない」演技か彼らになにかしたのか、ちらりと男たちを振り返る柚香里。「救護室とかで熱測れない? ないならまだいたい」

 

 

「そう? まあ測るのは大事か。いいよ、さっき行ったときあったから。行こうか。あ、今まで姉の面倒見てくれてありがとうございます。体調よくないので、これで失礼します」

 

 

 乗っかっておくか。一応、もう知ったかもしれないが。

 

 

「お名前教えてもらってもいいですか? 差し支えなければ、あとでお礼をしたいので連絡先など教えてもらえれば、姉がお世話になったそうですし……あ、でもそれはさすがにダメですよね、じゃあ、時間、いつまでいますか? 帰りご一緒して、途中でお礼をしたいんですけど」

 

 

「ああいい、いい。大丈夫だから。連絡先ならその姉ちゃんに教えてるし、なにかあればしてもらっていいけど、お礼とかそういうのいいから。残念だけどしょうがねえよな。また今度遊ぼう、今度は、君とだけ会いたいな」

 

 

「……う、うん」

 

 

 悩んだ末の肯定の返事。おいおい事情は聞いておこう。

 

 

 ひとまず男たちと別れ、奈々穂花雪も連れ立ってまた救護室へ向かう。パネルクイズは盛り上がりを見せ、壇上で骸骨が頭に花を咲かされていた。

 

 

 救護室で熱を測ってみる。柚香里の体温は36度弱ぐらいが普通だが、今も同程度で問題はないようだった。ただ、火照りが強い。完全に盛っている。さっきからずーっと放置しっぱなしの奈々穂も花雪も、袖を離さない。

 

 

 でもそのまま、素直に応じるのはなんだかしゃくだ。意地悪がしたい。

 

 

 同席する救護係の目を盗み、そっと柚香里に刺さったバイブの振動を強くしてやる。そのままそっと囁き、追加でこれをするよう言いつける。

 

 

「……本当? 会場で見せびらかして、とんがったらなでてくれる?」

 

 

「ああ、三人とも」

 

 

 ハロウィン会場で露出して、見事達したら犯してやる。その場では無理だが、連れ去って。そう確約した。

 

 

 俄然三人の目の色が変わる。特に奈々穂は見たこともないくらいの燃えるような瞳に変化し、幼心にどうするか考えてくれていた。 

 

 

 そっともう一度、花雪にだけさらに追加で。「お前だけさっきので別。ただ見せるだけじゃあダメ。全部きっちり脱げ。ヌードだ。それで最低二十秒はいろ」

 

 

「……」

 

 

『あなたさまは見ていてくださりますか』と大きなぱっちり瞳が聞いてくる。勇気をもらえるのがわかる上に、私も見たい。見たいのだ。しっかと頷いてやった。

 

 

 途端現金な花雪はあっさりと破顔し、そわそわと落ち着かない。柚香里も係の人にお礼を言い、去る準備を始め、さてどうするかと。

 

 

 メールが届いた。すぐ隣の柚香里から。ああ、一応先の男たちの説明か。ふんふんなるほど。やっぱり危ない橋渡りやがって。気をつけなさいと小突いておく。

 

 

 でも興奮したと。最後の一文があるのは、ある意味救いかもしれない。

 

 

「そうだ、飲んでる? 今日はお祭りだからつい、なんて忘れてないだろうね?」

 

 

「うん、もちろん。大事だから」

 

 

 そうか。薬を自分で管理し、きちんと飲み忘れがないのはいいことだ。今のが合っているのだろう。ここのところ大崩れもない。妊娠で少し変えたが、平気なようだね。

 

 

 少なくとも。抱きしめているときは翳りはほとんど見えなくなった。みゆもまゆも、千歳(ちとせ)静香(しずか)も、詩音(ふみね)も、ある意味奈々穂も、パティも、そしてこの柚香里も。ここのところは以前のような暗がりはどこを探しても見つけられなくなった。

 

 

 けれどそこで安穏としてしまうほど自分は藪医者じゃあない(と信じたい)。経過観察はきちんと、それこそこれほどまで間近で、見ていかなくては。

 

 

 ……でもなあ、どうしてもなあ。いやらしいことばかり思い浮かんでしまう。

 

 

 救護室を出て、ふと時間を確認する。そろそろお祭りも終盤に差し掛かり、いつまでもこの熱狂の渦に取り込まれたままではいられないようだった。

 

 

「で、ではその、深町さま。よいところをみつくろってありますので、ついてきてくださいな」

 

 

「え? ああ、うん」

 

 

 そわそわとしなを作る花雪は先だって歩き出した。

 

 

 幸いにも時間が進むと、参加者の中にもぽつぽつと帰宅している人がいるようだ。徐々にだけれど人の数は減っている。

 

 

 そのただ中。花雪が選んだのは、物販コーナーだった。ハロウィン縁の品々が並ぶコミカルな一角はそろそろと帰宅する人たちでにぎわっており、みなおみやげを選定しているようだった。列ができている。

 

 

「こ、ここで並んで、前後で挟んでいただければ……二十秒も、なんとか、ですの。いかが、でしょう」

 

 

 左右丸見えでやる、と言うのだ。私は一も二もなく協力を買って出た。柚香里も奈々穂も赤面しつつも、花雪を手伝ってくれるようだ。

 

 

 最長の列はやはりかぼちゃのコーナーで、特に売れ行きのよいのはかぼちゃ型のティッシュ箱やかぼちゃ印のトイレットペーパーなど、生活用品が多く選ばれていた。なんだかこう、ついでだし絶対に使うから買っておいて損はない、というものが売れている気がする(世相かな?)。逆にグッズとして、定番ともいえるキーホルダーやTシャツはあまり好評ではないようだった。

 

 

 そのかぼちゃの列に混ざる。先頭は柚香里、次に花雪、奈々穂、最後に私。スタッフさんたちの列捌きはてきぱきしているとはいえ、順番が来るまでに結構かかりそうだった。

 

 

 一番長い蛇のお尻についたため、左右も列に挟まれ見えない、ということはない。前のほうでは両隣のお店の列と談笑している姿も見えるが、ここはまだそこまでではなかった。

 

 

 そのため、完璧ではない。にもかかわらず、花雪は躊躇わなかった。

 

 

 ちらりとこちらを振り返り、軽くお辞儀をしてからそっと仮装に手をかける。死神を模したドレスは、計算ずくか脱ぎやすく、どこかをするりと指が滑っただけではらり、その雪のように白い肌が露出した。

 

 

 美しいシースルーのブラックランジェリーが姿を現す。年齢には似つかわしくなく、しかし花雪という淑女には相応しい様相を呈していて、気品溢れるおんなのきらびやかさを表現してくれていた。

 

 

 わずか数秒にも満たぬ時間で、素敵な下着姿はヌードへと移行していく。花雪は焦らさず(そうしてくれても一向に構わないんだが)、あっさりと素晴らしい透け透けを脱ぎ捨て、前の柚香里に渡してヌードを披露した。いや、玩具があるため正確にはオールヌードではないが、しかしだからこそ幼い肢体には不釣り合いな淫靡で彩られていた。

 

 

 会場の熱気が、きっと肌に刺さっていることだろう。ここは大勢の人が行き交うハロウィンパーティーの会場なのだ。後ろからどれを買おうかとお店の様子を見る人たちだっている。

 

 

「……」

 

 

 そんな中で、生まれたままの姿を披露する花雪は、とても綺麗に見えた。寸胴と近く見えて、しかしまったく違う、少女から大人へと成長する途上の身体。膨らみかけのピンク色の乳房と、発達途中の大きくもないこぢんまりとした臀部が、恥を纏い揺れていた。恥じらい身をよじる、羞恥の色化粧。列の後ろから覗き込むだけでそれは、壮麗な景色だった。

 

 

 よっぽど二十秒大声で数えてやろうかと思ったがそうはいけず。バイブの振動でくなくなと危うく振動する彼女をきっちりと観察して、しっかり時間のノルマは達成したよと奈々穂越しに教えてすぐさま仮装を戻させてやった。

 

 

 着直したときにふっと、涙ぐむ瞳が上目遣いで状況を教えてくれた。私も瞳で撫でてやる。

 

 

 そこで先ほども聞いた軽い声がかかる。花雪に、ではなく柚香里にだった。

 

 

「や、大丈夫だったん?」

 

 

「あ、うん」

 

 

 先ほどの男性二人組だった。仮装も解いて帰宅途中におみやげを買おうとして、まさに偶然に再会してしまう。

 

 

 惜しいっ。あとちょっとで、花雪を見られたのにっ。思わず心の中で地団駄を踏むと、男たちはしかし花雪など眼中になく柚香里に詰め寄っていた。

 

 

「まだ時間あるん? 俺たちももうちょっと平気だからさ、せっかくだし、さっきの。な? 着がえてよ」

 

 

「うん、いいよ」ちらりと柚香里がこちらを窺う。私も様子の変化がないかを観察しながら、許可を出した。

 

 

「でもごめんね、今ちょっとお買いもの中だから。待っててくれる? その間なににするか決めていいよ。えーっと、これが今日ある分ね。実はいろいろ衣装は用意して、途中で着がえるの考えてたんだぁ」

 

 

 妙に幼い言葉遣いを選ぶ柚香里だったが、しかし言葉通り、本日のために予備衣装は何着か用意していたようだった。その辺りは聞かないことにしているので思わずリストを確認しようと思ったが、今は門外漢を演じよう。

 

 

「おお、ありがと。おい、どれがいい?」

 

 

「やっばいな、この子が着るとなるとどれも、こう、かあーって、かわいいなぁ」

 

 

 なんとなく言いたいことはわかる。心の中で頷いておきながら、花雪たちにこの男たちの説明を軽くしておいた。

 

 

 そして。せっかくだから、と。衣装リストに目を奪われている隙にしてみせろ、と。迫ってみる。瞳をぎらつかせると、三人ともがわずか怯え、けれどじっとりとどこか汗ばみだす。

 

 

 そろそろ辛抱堪らんとなってきた私は思わず、奈々穂の豊かにせり上がったヒップを撫で回してしまった。奈々穂なのですぐに叫ぶかと思いきや、ぐっと我慢していた。ほっと一安心し、ならばと責め立てる。

 

 

 しっとりとふくよかに実る双臀は包帯に巻かれただけで、肉感をしっかりと手のひらに伝えてくれる。一応ミニスカートもある奈々穂のミイラ姿はかわいらしさが強いが、しかし触れると柔らかさはおんなだった。

 

 

 急かすように尻を揉めば、三人は動き出す。柚香里はゴシックロリータのフリルをつまみ、ひらひらと揺らめかす。時折ちらり、とランジェリーを(私に向けるように)披露する。柚香里も黒だった。今日は黒ばかり見る。いい。

 

 

 花雪は連続露出に勢いをつけようとして、けれど先ほどを思い出して躊躇していた。そっとドレスを一瞬だけめくりあげ、前面を目の前の背中にだけ見せるとすぐ引っ込めてしまう。

 

 

 対して奈々穂は。尻を揉まれながらもスカートの中に自ら手を突っ込み、しっかりとバイブを嵌め直してからゆっくり、そして長い間、胸元の包帯をほどいて、そのままにしていた。

 

 

 露わになる豊かなおっぱい。ほんのりと朱に色づいた乳首がツンと上向き、興奮か羞恥かを教える。ぷるんとあまりにも柔らかく上下する白いおっぱいは男の目線を釘付けにするだろう。私が今まさにそれ! いい光景だった。特等席だ。最高だ。

 

 

 こちらは三十秒も絶景を見せてくれていた。奈々穂はわずか俯き、何度かこちらを振り向いて困ったように微笑み、きちんと露出をこなしてくれた。よしよしと撫でる。

 

 

 周囲は気付いていたか、果たして……見渡すとこちらに注目はきていないようだった。すぐ隣にいたのに、男二人組も柚香里のコスプレ吟味に忙しく気付いて……おや? ちらちら奈々穂も見るようになったぞ。気付いたか?

 

 

「見られたかもね、奈々穂」

 

 

 びくん、と豊満な肢体が跳ねる。戻したはずの包帯でもその揺れは明らかに外へ伝え、隠れた胸の動きを教えてくれた。

 

 

 しかし騒ぎ出したり指摘などもされなかった。彼らはどうやら、柚香里が露出狂であることを知っているよう。ふむ。これはあれだな、噂が広まってしまっているようだな。少し、いやかなり問題だ。やはりしばらくは、過激は控えて見つからないようにしたほうがいい。これを最後に。

 

 

 これを最後に。うん。最後だから、最後。

 

 

 二人組は恐らく、なにも言わずただじっと見つめているのが一番お得で、一番眼福だろうという結論に至る狡猾な輩だろう。奈々穂のおっぱいを堪能しておいて、しれっとそ知らぬふりをしている。それは正解で、だからこそ柚香里も冒険をし、御すことが可能だと判断したのだろう。私もなにかあるまでは傍観しておこう。

 

 

「あ、これ。バニーガールハロウィン版がいい」

 

 

「うさ耳ならお祭り感あるしな、うん、お前にしちゃいいセンスしてるよ」

 

 

 センスだろうか、と思いつつ柚香里がしっとりと頷いているのでよしとしておく。バイブをどうするか私に目で訴えてきたので、さすがに公然は避けろと言っておいた。

 

 

 人に見せに行くときに彼女たちのほうから痴態を選ぶのは、違うのだ。あくまでも露出は隠れて、こっそりと。これが原則である。できていない場合もあるし、時と場合によりけりだが。最近はそう、見せに行きすぎていた。気をつけないと噂広まり、危険も広まる。よくはない。

 

 

 やがて並んだ列の順番も来たので、せっかくだから私たちもかぼちゃのティッシュ箱を購入しておいた。ついでだし建前上、二人組にも適当なおみやげを包んでもらい、手渡す。

 

 

「え? いや、いいよ、さっきも言ったろ。俺、年下に気を遣われるの嫌なんだよ」

 

 

「いえ、でもお姉ちゃんがお世話になったんですから、どうぞ」

 

 

「そうか? じゃあありがたくもらっとくけど、あんまり若いうちからさ、他人に気使うなよ」

 

 

 あなたも充分若いし、多分こっちが年上です。

 

 

 柚香里の着がえは手早くしてもらわないと困るので花雪に手伝ってもらい、奈々穂と二人更衣室前で待とうとしたが、逃げられると困るのか二人組も連れ立ってきた。ちょうどいいので適当に会話をして探ってみようか。

 

 

「お姉ちゃん、どうでした? 迷惑とかかけませんでした? あれでもかなりドジなので」

 

 

「え? ああ、あー……いや、そういうのじゃあないよ。大丈夫」

 

 

「むしろありがたいよ。かわいいお姉ちゃんで羨ましいなぁ」

 

 

 おとなしそうな方がほくほく顔で言う。隣のルックスの良い方の連れという印象を受けるが、どこかぼけぼけっとした人なのかもしれない(小突かれてた)。

 

 

 そこから話を広げる間もなく柚香里は出てきた。早着がえは紗絵子の特権だが、今日のは恐らく着がえやすいものをチョイスしたんだろう。

 

 

 紺のボディにフィットするバニースーツ。お尻の毛玉がかぼちゃで、うさ耳の片方が蝙蝠を模してあるハロウィン仕様のもの。すらりとした痩身の柚香里だと実はあまり映えないのだが、それでも詩音が真っ白に化粧した肌を見せつける姿はかわいらしくあった。身内贔屓を差し引いてもやはり幼く見えてしまうが。

 

 

 ……網タイツ、いいな。いいな。なんかこう、みんな素足が主だけど、春花(はるか)みたいな長い靴下とかも、いいな。もう冬だし、ストッキングとか、どうだろう。いいのかもなぁ。試してもらおうっと。

 

 

「どう? かわいい?」

 

 

「かわいいかわいい! 最高だよ!」「ああ! すげーいいよ!」

 

 

 二人して大興奮だった。おかげでこっちはなんとか自分を冷ますことができ、はしゃぐみっともないところを見せずに済む。奥から続いて出てきた花雪がなぜか感嘆のため息をつきっぱなしなのは、柚香里のスタイルか色気なんかに当てられたのだろう。

 

 

「んふふ。ありがとう」ちらり。私がはしゃがずともでれでれしているのを察した良い子の柚香里は微笑んでいた。

 

 

 こういう、視線にも慣れてきたのだろう。色も混ざれど、耐えられる。それは進歩だった。

 

 

 あまり考えたくはないし良いことではないのだが、あるいは柚香里は、露出行為で自分を成長させ、前へ進もうと、恐怖を克服しようとしているのかもしれない。一歩間違うと大惨事になる危険な方法ではあるが、それを促進したのは私だ。責任を取るのなら、最初からしないか、やるなら見届けてやるべきだろう。仕方がない。今のうちに柚香里にマーキングしておいて(こういうときにだけパティの力を使ってしまうのは本当に情けないが)、なにかあればすぐわかり、飛んでいけるようにしておく。

 

 

「そろそろ時間だけど、写真撮っていいか? まだ、撮影スペースやってるはず」

 

 

「ん、いいよ。憲邇はどうする?」

 

 

「お姉ちゃん行ってきなよ、また迷惑かけないようにね。僕は別で」

 

 

 ちらりと奈々穂を見る。珍しくあまり口を開かないので少し話をしないと。それに柚香里が、一人でもやってみたいと顔に書いてあった。任せるしかない。今かけた保険でなんとかしよう。

 

 

 偉いぞ、柚香里。これはイッてもイかなくても帰ったらめちゃくちゃ犯してあげる。

 

 

「あん、えっちぃ」

 

 

 ……いや、聞こえてないはずだし、柚香里も声出すなよ。き、聞こえてないよな、この男二人に。あ、よかった。ふう。

 

 

 柚香里たちと別れ、花雪と奈々穂が残る。手荷物は邪魔なので一旦預け、さてと。

 

 

「隠れてこっそりがいい? いいよね、そうしよう」

 

 

 返事を聞く間もなく二人の背中を押す。まだ会場ではやっていない。更衣室や化粧室もいいが、せっかくだから人がすぐ傍にいる状況でやってみたかった。

 

 

 人の壁でカーテンを作り、隠すときは隠し、見せるときは見せる。それができる。私なら。

 

 

 休憩用のベンチはいくらでもあった。軽食を提供する場ももちろんあったが、あそこは椅子と椅子の間隔が狭く、やりにくいだろう。なによりあそこでは男女が絡まると場所をとり過ぎて注目の的だ。さすがに露骨すぎる。

 

 

 そこで選んだのは化粧室を出てすぐにあるベンチ、から飾りつけのパンプキンツリーを挟んで数メートルほど向こうのベンチだった。出てすぐのベンチは利用者が多すぎて使えない。そこなら、ほどよく人通りもあり、ほどよくスペースもある。うってつけだった。

 

 

 すでに呼んでおいたパティと巴が待っており、魔女の格好で待っていてくれた(パティはどちらかというとテレビアニメの魔法少女のようだったが)。

 

 

「巴、背の高い君がうまくカバーしてくれるかがカギだ、パティもフォローしてくれ。じゃあ奈々穂、膝の上に乗って」

 

 

 すぐにベンチに座り、私の上に奈々穂が跨った。花雪が寄り添い、包むように巴とパティが立ち話をする振りでカーテンをしてくれる。こんな簡易でよいのだ、いや寧ろこのくらいが理想だ。

 

 

 お祭りは素晴らしいものだった。私の指令を従順にこなし、送られてくる数々の淫靡な写真、画像の山! ことに至ろうとすれば否が応でも思い出す。そしてそれは目の前の柔らかな感触そのものなのだ。ふしだらに見せつけた肉体が今まさに眼前にあるのだ。

 

 

 あの! 美しく可憐に露出する肌がこれなのだ、今触れているのだ! ああ、いつも思う、感動だと。

 

 

 名も顔も知らぬ誰かに晒す美肌は、すべて私の、自分ただ一人だけのものなのだ!

 

 

 自分のものだから、晒してくれる。ほかの人間に見られてもいいからではない、見せつけるからではない、見られたいからでは決してないっ。自分のものであることを明確に示すためなのだ。

 

 

 禁じられた背徳を噛み締める。愛し奈々穂は愛らしく抱きついて、そのか弱い腕を回してきた。包帯の薄布越しに温かく柔らかく、しかし弾力性に溢れた若い肢体を感じさせてくれる。

 

 

「お兄ちゃん……」

 

 

 見上げる瞳は潤み、自ら胸元の包帯をほどいた。今日突然の指令通りノーブラの乳房がぷるんと顔を出し、揺れた。思わず揉みしだき、そのふくよかさを味わう。揉めば揉むほど柔らかく指が沈むが、マシュマロの如く弾んで返ってくる。一度自分で慰めたかなにかしたかのような反応の良さだった。おかげで愚息はいきり立ち、今すぐにでもぶち込めと急かしてくる。

 

 

 奈々穂が私だけを見て周囲を気にせずに交わるのはいけない。奈々穂の顔は見つめていたくてたまらないが、背面座位に移る。奈々穂が何度も振り返るが、巴たちの向こうは人が歩くという事実を突きつけないといけない。

 

 

 そうしてから包帯をまさぐり、とっとと玩具を外して捨て(慌てて巴が拾った)、秘裂を上からなぞる。直接触れていないのにこの、熱。燃えるように熱い。

 

 

 万が一でもスカートが、短いとはいえ隠してくれることを確認してから、陰部を露出させた。すでに受け入れ準備が整いつつあった奈々穂の淫孔が、当人の意思で押し付けられてくる。欲しがる、積極的な、牝。

 

 

「挿れてぇ……おち○ぽ、ほしいのぉ」

 

 

 この台詞を聞くだけでもおとなしく調教を控えた甲斐があったというものだった。だからこそもう少しだけ、焦らすように亀頭を陰核をなぞるように擦らせて楽しむ。愛液とカウパー氏腺液とでぬるぬると滑り、互いがひくひくと蠢いていた。

 

 

「いじわるぅ……早く、早く挿れてぇ、ねぇん」

 

 

 甘ったるい猫撫で声。素直な奈々穂にせがまれ、私も我慢の限界にずぷ、と沈めた。

 

 

「あぁぅぅうんっ! ……はぁ、はぁ……」

 

 

 高らかに放出された嬌声に慌て花雪が奈々穂の口を塞ぐ。一瞬だけこちらに衆人が目を向けたが、すぐに散った。

 

 

 肉襞は挿れただけでぎゅうぎゅうに吸い付き、絡まってくる。締め上げは強く、男根を根元から懲らしめ、ぐいぐいと子宮へ誘う。放てとおんなが命令する。

 

 

 しだらに肉体は色香を放ち、フェロモンを振り撒いて体重を預けに来る。薄手の包帯が伝えるしっとりとした質感は、ヒップからかけにくる体重と共に体の芯まで伝わり、くらくらと酔いが回ってくるよう。

 

 

 心地いい、気持ちが、いい。痺れる刺激が陰茎の脳天から根元まで伝わり、ぐっと怒張を加速させる。膣蜜の溢れ具合で興奮を露わにする奈々穂は、背中越しにいい、いいと叫んでいた。

 

 

「あっ、ひと、あっ……みえる、みえ、ちゃう……いる、いる、すぐ、いる、そこ……みられ……」

 

 

 艶やかに唇が色めく。ツンと上向いたニップルごと乳房が暴れ、ぷるんぷるんと跳ね回る。甘い果肉を下から揉み上げれば自在に変形するがしかし、すぐに元の丸みを取り戻す。はしゃぐおっぱいは揉むのも見るのも楽しく、それは奈々穂も同様だった。

 

 

 包帯の隙間から乳首だけのぞかせて、執拗にこりこりと捏ね上げる。ピンク色に染まった恥がしこり、尖りだすと今にも飛び出しそうなほど激しく動き回る。いい、反応だった。

 

 

「あぁ……あっ、あむっ」

 

 

 奈々穂の喘ぎは躊躇がない。叫び出しそうになるのはいつものことで、花雪が塞いでくれた。とろんとした目つきで奈々穂は、うっとりと挿入だけを感じ、繋いだ指先を感じとって動く。今日は珍しく自分から本当に積極的に欲し、腰を上下運動させていた(ちょっぴりへたくそではあったが)。

 

 

「ほら、奈々穂のおっぱい見られてるよ、見えてる。あそこも、あそこの人にも」

 

 

 褒美に囁いてやる。いやいやと首を振りながら泣きながら、しかし身体は悦んでいた。真実だった。

 

 

 指で掃くように散れ、と巴とパティに命じる。見せろ、と。おずおずと指令に従った二人の先から、光が直接に大々的に、当たる。

 

 

「いやぁ……っ」

 

 

 花雪の唇から外れ、奈々穂は鳴いた。それは歓喜であり、悲鳴でもあった。ぎゅうぎゅうに膣が躍動する。締め付けが強まり、亀頭も幹も根元からも吸い上げてしまう。

 

 

 私のほうは視線は感じない。すぐに戻れと命じたこともあり、人の目に触れてはいないだろう。いたとしてわずか一瞬、瞬く間だ。

 

 

 けれど、奈々穂には。それが極上のスパイスであったことは、溢れる愛蜜と離すまいとする膣内がはっきりと証明していた。ベンチは、包帯ごとずぶ濡れに近い。

 

 

「ひどい……見られた、見られちゃったよお……恥ずかしぃ……あん、やだ、やだあ」

 

 

 泣いた奈々穂は今度は私の唇を求めた。意地悪くその紅唇を掠め、首筋を舐める。クリトリスをピン、と弾いてから、そっと優しくくすぐる。すぐに奈々穂はまた声を花雪にぶつけた。

 

 

「……ぁん……いぃ……いぃよぉ……」

 

 

 くぐもった声はまた事実を伝える。昂った腰使いは止まらずに、おとこを導いた。射精感が高まる。今にも輸精管を通って、精子が爆発しそうだった。膣内はマグマの如く滾っている。激しくなる抽送のリズムに合わせ、こちらの急所を的確に捉えて懲らしめる。負けじと、こちらも奈々穂の弱いところ、奥底まで何度も到達させる。それを望んでいたか奈々穂は、そのたびに全身をしならせ、ダンスでも踊るかのように感じて、花雪との唇の結合を外れようとしていた。

 

 

「ちょうだい、ねえちょうだい、せえし、ななほのおま○こにちょうだいっ」

 

 

「お前がイッたらすぐ注いでやるよ、しばらくそのままだけどな。そのまま、また、露出させる。それでもいいなら、あげるよ」

 

 

 うなじから吐息を被せると、奈々穂は一も二もなく頷いた。目の前の快感だけを求める、牝の瞳で。

 

 

「うんっ、うんっ。いい、いいから、ちょうだい、ななほもうイク、イクからあ、せえしぶちこんで、はらませてえっ、ああんっ」

 

 

 強めに乳首と陰核を抓り上げ、首筋を甘噛みして突き上げると奈々穂は達した。絶頂に叫ぶのを花雪と二人で抑え込む。

 

 

 そしてそのまま、膣奧に放った。あまりに締めるヴァギナに負け、怒涛の勢いで孕ませてやる。自分でも濃厚な一発がぶちまけられたと、わかる。

 

 

「あん……♥ おにいちゃぁん、えへ♥ あったかいよぅ……っ♥ ななほ、おかあさんになっちゃう♥ いっぱいうむねぇ、あかちゃん♥ ああ、イク、いっぱいイッちゃうよぅ♥」

 

 

 弓なりにピンと張った肢体はびくびくと揺れた。お互いの満足にぎゅっと抱きしめ合い、愛を感じる。ツンと立ち上がり、持ち上がった乳房が動くたびにまた揺れ、煽情的だった。何度でもできそうなほどに、回復はすぐ済みそうなほどに。

 

 

 けれどここはハロウィンのパーティー会場だ。これでひとまず終わりにしなければならない。

 

 

「おにいちゃん、だいすき♥ えっちしてくれてありがと♥ えへへ、きもちよかったあ♥」

 

 

「私も大好きだよ、奈々穂。私も気持ちよかった、とってもね」ちゅっ。「じゃあ、言葉通りこのままお前にはいてもらうよ、露出してもらう。いいね?」

 

 

「……」もじもじ。また、膣がきゅうと締まった。「はぁい♥」

 

 

 陰茎を抜いて拭わず、そのままたらたらと太ももを精液と愛液を垂れさせながら放置する。めくれた包帯からは女陰がはしたなく濡れたまま露出していた。かろうじて短いミニスカートが覆ってはいるが、そのすぐ下は露出されている。女性器が丸裸に。

 

 

「はぁ、はぁ……あん」

 

 

 あえかに喘ぐ奈々穂は色っぽかった。十七、いや六歳とは思えぬ色香を纏い、くなくなと肢体を揺すって、わずかでも隠そうとスカートを押さえている。が、目尻を上げて軽く睨むと、すぐに両手を離し空中で遊ばせた。落ち着かずゆらゆらと、なにもない空間をつかもうとしては離して、そっぽを向く。誰の視線も、浴びたくないと。

 

 

「いい格好だよ、なな」

 

 

「えっちぃ」

 

 

「めくれ」

 

 

 鶴の一声だった。恥じらいながら奈々穂は眉根を寄せ、それでもゆっくりとミニスカートをたくし上げる。

 

 

「はぁい……♥ おにいちゃん、だいすき♥ あん、そんなにみちゃあ、はずかしいよぅ♥」

 

 

 嘘つけ、この淫売っ。そんなにまた新しい愛液たっぷり流しやがって。帰ったらまたたっぷり犯してやるっ。

 

 

 そのまま、背の高い巴と低いパティの二人だけの人垣で、奈々穂を隠しているのかいないのかわからぬ状態でめくらせ続けた。興がまた乗り出し、できるだけ胸元の包帯を谷間が覗くようずり下げろと命じ、絶景が見えるようにさせる。

 

 

 最高だった。何度も撫でてしまった。口付けも。

 

 

 堪能してすぐ、場所を移した──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラスメイトの視線が日に日に、次々と塗り替わっていくのは見ていてわかったの。ぐるんと瞳の中、目の玉が様変わりして、いろんな色がついたのがなんとなく、わかる。

 

 

 視線に敏感になったのは先生のせい。うぅん、おかげ。怖いとは思わず、不安とも思わず。両脚で震えず立っていられるようになったのだから。

 

 

 うーんでも、やっぱり高校生のうちからあんまりえっちなのはよくないかもなぁ。さっきも絵里さんに付き合っていやらしいことしちゃったけど、お外だし公共の場? を乱すのはよくないよね。

 

 

 でもクラスメイトはもう、知ってるから。ちょびっとだけ、わざと迷惑かけちゃうの。あとでお菓子あげるから、許してもらうの。今日だけハロウィン、もらったりあげたりするけど。

 

 

「で、でさ、谷津(やづ)は一人? そのー……か、彼? 主人? とは、一緒じゃあないの?」

 

 

「会場のどこかにいると思うよ。だから、見たかったらこっそり、ね?」

 

 

「ああいやいや! そんな見たいなんて催促はして、ない、ないよ。なっ?」

 

 

「うんうん!」

 

 

 そうかなぁ。見たそうな顔、授業中もずっとしてたけど。今もかぼちゃかぼちゃしてる私、じっと見てる。

 

 

 須崎(すざき)くんも松川(まつかわ)くんもあたふたしちゃって、今見たいわけじゃあないみたい。良子さんや奈々穂ちゃんみたいなミイラ男が困ってるの、なんだかおかしい。怪物なのに。包帯くるくるーって巻き直してる。

 

 

 一人でパーティーを楽しんでたら偶然出会った二人だけど、ほかにお友達はいないみたい。うちのクラスはもう推薦で進学や就職が決まった人もいたりして、こういうお祭りに来ている人は結構いるとは思うって言ってた。東野(ひがしの)さんもデートで彼氏さんと来てるって、可奈(かな)さん言ってたっけ。

 

 

 でももうお祭りも人が減ってきて、帰りだす人もちょびちょび出てきてた。会場の時間も残りは多くなくって、楽しかった時間ももうおしまいの空気。恥ずかしかったけど、いろんなコスプレが見られて、みんなが笑って、楽しげなのはとってもよかったなぁ。こういうの、いいなぁ。うふふ。

 

 

 あ、メール。先生からだ。そろそろみんなを集めてほしい、って。最後にみんなでちょびっとだけ頑張ってみるってあるけど、なにを頑張るんだろう。メールで呼んだけど遅いから直接呼びに行ってくれだって。集合場所は出入り口近くの広場。わかりました、っと。

 

 

「ねぇ、私お友達と一緒に来てるんだけど、そろそろみんなに声かけるから、会場回るけど、どうする?」

 

 

「ああ、一緒に行くよ。そうだな、もうそんな時間か」

 

 

「あんまり谷津と話せないのは残念だけど、しょうがないな。せっかくだし俺たちも会場見ていくよ。学校のやつに会えるかもしれないしな」

 

 

「うん、わかった」

 

 

 三人で連れ立って歩いていく。隠れてこそこそ露出してたら大変だけど、探さなくっちゃ。

 

 

 まず一番奥まで行って、そこから出入り口に逆戻りする感じで探そう。一番奥は一番おっきい場所で弓道してるから、そこからかな。

 

 

 着いてみると人はあんまりいなかった。それもそのはずで、弓道をやって見せてたのは高校生たち。学校からあんまり遅くまでやってちゃいけませんよって言われてるのか、外が暗がりに染まり始める頃にはもういなかったみたい。ほんと、もうそんな時間。

 

 

 でも。いた。みゆちゃんが春花さんと一緒に。人がいない舞台をじいっと見てるみゆちゃんを、春花さんもじいっと見守ってる。なにが見えてるんだろう。なんだか、みゆちゃんのちっちゃな顔のおっきめの瞳が、きらきら輝いて見えた。

 

 

「あら、千歳さん」

 

 

 黒猫さんの春花さんがこっちに気付く。みゆちゃんも振り返って、ぺこってお辞儀してくれた。

 

 

「春花さん、みゆちゃんも、そろそろ帰る時間ですから、集合しましょうって。なにを見てたんですか?」

 

 

「わかりました。えと、弓道、したくって、見たくって、いっぱい。だから、まだ、見てたくって」

 

 

 つたない言葉だけど、伝わる。みゆちゃんの弓道に向ける熱い思いが、ひしひしと。

 

 

 じっと見つめる、真剣な眼差し。想いは、強く強く伝わってくるの。

 

 

 そっか。やりたいんだ。先生以外のことでみゆちゃんが夢中になれるもの、初めてかも。よかったね、見つかって。ふふ。

 

 

「私も少し嗜んではいますので、軽くお話をしていましたの。そちらはお友達? ごきげんよう、春花と申しますの。以後よしなに」

 

 

「はっ、ええ、は、はいっ」「あはは」

 

 

 なんでか二人とも変なの。春花さんもくすってなってる。

 

 

「では参りましょうか。集合場所はどちら?」

 

 

「出入り口のすぐそこの、おっきな広場です。でっかい看板があるところ」

 

 

「了解しましたわ。では向かいましょうみゆさん。名残惜しいですが、またすぐに射ることができますわ」

 

 

「あ、はい。……」

 

 

 何度も何度も振り返るみゆちゃんは最後にうんと力強くうなずいて、くるっと魔女っ娘ドレスを翻した。

 

 

 なんだか、いいな。ああして目指すものに力いっぱい向かっていく子供に、なにかしてあげられないかなぁ。教えてあげたり、したい。なんだかこう、そわそわむずむずする。

 

 

「あの、春花さんはみゆちゃんに弓道のこと、教えてたんですよね? どんな感じですか?」

 

 

 みゆちゃんのことも、教えることの感じも、という意味を込めて聞く。するとわかってくれたのか春花さんはゆっくりと答えてくれた。

 

 

「人にものを教えるというのは、噛み砕いて噛み砕いて、わかりやすくすることに心を砕いて砕きすぎることはありません。その点みゆさんはほんにしっかりとお話を聞いてくれるので楽でしたわ。本当に弓道に興味を持ってくれたようで、こちらも説明に熱が入りましたの。教師冥利に尽きると言いましょうか……」

 

 

 その春花さんのニュアンスでも。伝わってくるの。

 

 

「ね、みゆちゃん、教えてもらってどうだった、弓道」

 

 

「え、えと……いいなぁ、って。きらきらぁって、ぴっかぴっか、光ってる気が、しました」

 

 

「……そっかぁ。素敵だね」

 

 

「はいっ」

 

 

 にこっと笑う、みゆちゃんのかわいらしさといったら! 思わず撫でちゃう(先生のせい)。

 

 

「みゆ、おっきくなったら弓道したいんです。お母さんもいいって言ってくれました。い、今からでも、できることはあるって、春花さんも教えてくれましたから、がんばるんですっ」

 

 

「そっか。すごいね。偉いね、みゆちゃん」

 

 

「え、えらくはないですよぅ」

 

 

 みゆちゃんと春花さん、二人がなにを話してたのか。そしてどう、話してたのか。見てるだけでわかる、伝わってくる。

 

 

 目標に向かい頑張る人と、それを応援する人の、充実した時間。それはとっても素敵だなって、思うの。

 

 

 どうしよう、かなぁ。私、看護師さんになりたかったんだけど、こんなみゆちゃん見ちゃったら、学校の先生もなりたくなってきちゃった。今度いろいろと春花さんに聞いてみよう。

 

 

「へぇー、すごいじゃん。弓道って朝早いって聞くぜー? お嬢さん起きられるかな?」って須崎くんが言うと「ううう、それは大変です……」ってみゆちゃんがちょっぴり困って、みんな笑っちゃうの。

 

 

 二人とはお化粧室で別れた。みゆちゃんは夢中でおしっこするのも忘れてたみたい。さてと。次はどこかしら。てくてく三人で歩きながら、ふと須崎くんに聞いてみた。

 

 

「須崎くんは、ああいうちっちゃい子好き?」

 

 

「ん? ああ、好きだよ。実は俺幼稚園とか保育園とか、保父って言うの? そういうとこで働こうって思ってるんだ」

 

 

「へぇ、そうなんだ」

 

 

「親戚のちびっ子、今の子より上だけど小学三年くらいの子、勉強見てやってくれって言われててさ。それでちびっ子と遊ぶこと多いんだけど……なんていうかさ、ちびっ子に教えるの、楽しいんだ」

 

 

「こいつあちこちボランティア行ってっからな。この前の被災地真っ先に飛んでって、ちびっ子の世話してきたんだ」

 

 

「わぁ……それは素敵だね」

 

 

 知らなかったクラスメイトの意外な一面。それなら須崎くんからもお話、聞かなくっちゃ。

 

 

 っと、喫茶コーナーだ。ここは最後までやってるみたい。誰かいるかな……

 

 

 ばちっと目が合ったのは広子(ひろこ)さんだった。あ、露出中……

 

 

 一人で椅子に座って、コスプレナースさんの胸元が開いちゃってる。広子さんのおっきなお胸が黒のブラと一緒にぽよんぽよん丸見えで、ぷるぷる恥ずかしそうに震えてた。私が見つけても隠さないでいて、多分先生に言われてるやつだ。ある程度時間経たなきゃダメなやつだ。

 

 

 後回しにしよう。これ須崎くんたちに見つかったら大変だし。なにも見なかったフリして、私はぐんぐん先へ歩いてった。幸い二人ともついてきてくれて、気付いた様子はなかった。

 

 

 もう残り時間が少ないからか、あちこちでみんな露出して、先生の言うことこなしてた。別のトイレ出てすぐのところでは角で花雪さんがスカートめくりしてて、撮影場所では柚香里さんがわざと全然知らない人におっぱい見せてた(柔らかそう)。どこを歩いても、人を探してるからじっと見ちゃって、すると露出してるのがわかっちゃうの。

 

 

 それは須崎くんたちも同じで、だんだんそわそわしてきてた。ちらちら、私をいっぱい見てる。かぼちゃの……えっちなとこ。

 

 

 もう絵里さん手伝ったし、私の分は終わったんだけど、どうしようかなぁ。この前も二人には協力してもらったし、今もちょびっとなら、いいかな。

 

 

 決して見られたいわけじゃあ、なくって。この前のお礼なだけなの。

 

 

「ねぇ。今、見たでしょ」

 

 

 ぎくっとする二人。背中の向こうでは、巴さんが魔女のドレスをめくってた。ちらりとじゃあなく、しっかりと黒い透け透け、見てた。

 

 

 あれ? そういえば。私は自分の番を後回しにする意味でも、ふと気づいたことを聞いてみることにした。

 

 

「驚かないんだね。私みたいに、お外で脱いじゃう子、見ても」

 

 

「え? ああ、うん。その……最近出る、って噂なんだ。この辺」

 

 

「出る? 幽霊じゃあ、ないよね?」

 

 

「いやぁー、そのぉー……ありていに言うと、谷津さんみたいな子、っていうかぁー」

 

 

 あっ。そっか。なるほど。そっか。そういえば……そっか。いっぱい露出してきちゃったもんねえ。

 

 

「おかげで俺たちみたいな男どもは最近ひっきりなしに外出しちゃったりしなかったり……」

 

 

「あは、あはははは」

 

 

 なんだか申しわけなさそうだけど、なにかおかしいのかな? ともかく、それなら先生にも控えるよう言っておかないと。やっぱり周りに迷惑をかけちゃうのは違う気がするから。

 

 

 だからできるだけ、人の目が遠いところで。

 

 

「そっか。じゃあ、私たちがそういうグループだって、わかるかな? 今日はせっかくのパーティーだから、張り切ってるの」

 

 

「いやいやまあまあ」「あはは」

 

 

 わかってるんだ。なるほど。

 

 

「じゃあね……いいよ。今度は私からじゃあなくって、あなたたちのほうから、言って。どこ……見たい?」

 

 

 かぼちゃの格好はスカートでなく、裾をつまめない。けれどふんわりと、いつもやるように衣装を揺らすと、男子二人の喉がごっくん、と動いた。

 

 

「あんまり時間ないから、いっこだけ、ね? どこがいい? どこでもいいけど、触っちゃやだよ?」

 

 

 ここで裸って言わないとおっぱいだけとかお尻だけとかになってくれるかも。私もいじわるになったなぁ。

 

 

 二人はだんまりだけど、ちょこちょこ動いて人のいないほういないほうへ私を誘ってた。先回りしてなるべく見えない位置をとると、松川くんのほうから喋った。

 

 

「お、おっぱい、を。見せ、みせみせ、見た、い」

 

 

「おお、お、俺、も」

 

 

「そんなに緊張しなくっていいよ、ふふふ。じゃあ……ほんとにちょびっとだけ、ね?」

 

 

 ちょっぴりおかしく、ちょっぴりだけ笑って。私はかぼちゃの衣装をぺろんちょ、とブラごとめくり上げた。

 

 

 自分のおっぱいをまた、クラスメイトに見せちゃう。言われれば脱ぐ。それが、えっちな奴隷として、先生に従う女の子の運命なの。

 

 

 勢いよくめくっちゃったからぷるんっておっぱいが揺れちゃって恥ずかしい。しかもそこばっか、じろじろ見られちゃって……ああ、やっぱりやだなぁ。慣れないなぁ。あとでいいこいいこ、絶対ほしいなぁ……絵里さんたちといじりあってたときみたいにツンってなるの、今は収まってるからいいけど……

 

 

「……んっ」

 

 

 私が明後日向いて身をよじると、視線はきっちり追尾する。おっぱいを本当にじろじろ、食い入るように見つめてくるの。ああ、うう……

 

 

 しこってる。みたい。

 

 

「はい、おしまい」

 

 

 ばさりとかぼちゃが戻る。それでもまだ二人とも胸のとこ見てくるから恥ずかしくってしょうがなくって、もうっ。

 

 

「えっち」

 

 

「う」

 

 

 二人ともしょぼくれちゃったけど、おかしな格好であそこ、もじもじっとしててまたいやらしいんだ。おトイレ行っていいよって言ったけど、動けないでいるの。

 

 

 またいじわる、しちゃえ。

 

 

「まだ見たい? 足りない? それとも一人えっちしたみたいに射精までしたい?」

 

 

「うっ」「うう」二人がもじもじする。

 

 

「いいよ、もっかいおっぱい見せても。でもこのままじゃあ、やだなぁ……そうだ、これまで私で何回一人えっちしたか教えてくれたら、いいよ」

 

 

 ふふん、これなら恥ずかしくって言えないでしょ。絵里さんも柚香里さんも、いっぱいしてる(はずってみんなから言われてる)広子さんも絶対言わないもん。言えないんだ、それは恥ずかしいことなんだ。私は平気だけど(したことないし)。

 

 

「そ、そんなことでいいのか? だったら……」

 

 

 あれ? 言えちゃうんだ。

 

 

「俺、あの学祭の日に三回はやったよ。それからほぼ、毎日。思い出して、ずっと」

 

 

「俺もおんなじくらい。谷津でいっぱい、抜いた」

 

 

「……」

 

 

 い、言うんじゃなかった。失敗した。男の子って恥ずかしがらないのかな。先生もそうだし、うう、うわー……や、やなこと、っていうか、あんましいいことじゃあないの、聞いちゃった。

 

 

 で、でも聞いた以上は、応えなきゃ、だよね。はぁ。

 

 

「ちょっとは我慢してね」

 

 

 またぺろん、と衣装をめくり上げる。ぎっ、と目線がまた胸に突き刺さり、痛いくらい。男子二人の目と、きっといけないところがおっきくなるの。

 

 

 恥ずかしい、って。おっぱいが、揺れるの。

 

 

 短い露出の時間はいつも長々と延長されて感じる。ふっと衣装を下ろして着直して、時計を見ていつもびっくりするの。

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 

 なんでかお互いだんまりしちゃう。

 

 

「……お、おトイレ、すぐ近くあるよ」

 

 

「うん。しっかり谷津を見たら、行く」

 

 

 じいっとかぼちゃの上から見つめられちゃう。まるでお洋服の上から、お菓子の仮装の上から、胸が透けて見えるんだとでも言うかのように。

 

 

 ようやく解放され、二人はトイレに向かいそのまま帰宅するからさよならと告げられ、ほっとする。

 

 

 恥ずかしかった。服の上から見つめられているだけなのに、どうして。服を着ていても、どこか、いやらしく感じた。

 

 

 そっとかぼちゃをなぞる。かぼちゃのお洋服は本物のようには堅くないけれど、でも、自分のものとは思えず、まるでなにか別の生き物が居座って私をいじめてるように感じられた。

 

 

 すーはーと深呼吸して、落ち着いてからみんなに声をかけて回る。やっぱり露出のご命令をこなすのを後回しにしすぎて今になってようやく、という子ばっかりだった。

 

 

 全員に声をかけ終え、私も出入り口のほうへ向かった。もうおしまいかと思うとやっぱり名残惜しい。でも一歩ずつ歩いて、帰る方向へ向かうの。

 

 

 大好きな先生が待っているから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人の流れは時間によって変わる。よって、露出を行う際には好機というものが必ず存在する。人の数の多さによる程度の大小こそあれ、必ず存在し、必ず訪れる。それは蚊の命ほどの儚いものかもしれないが。

 

 

 ……って、せんせーが言ってたけど。あのくそやろー、頭おかしいわ。

 

 

 閉場までの三十分。その間に生じたその空白の時間に全員で集団露出、だなんて。

 

 

 しかし更衣室もあることから、仮装したまま帰宅は厳禁(そりゃそうだ。すげーきつく言われた)なので、着替えの時間、というか更衣室の時間も考慮しないといけない(閉場と同じではない)。するとどうなるか。当初の予定ではおしまいの三十分前からならいいだろうとせんせーのアホは考えていたそうだが、そうもいかず。

 

 

 人もまだかなり残っている、八十分前。そこで敢行する、らしい。

 

 

 実際集合場所はわいわいざわざわ、人はいっぱいいた。こんな中脱ぐとかありえない。かぼちゃが嗤うわ。ほんと、悪い意味で。いくら花雪ちゃんと奈々穂ちゃんが二人とも露出でイかなかったからって。足りないなんてことないでしょーに。

 

 

「うーむ参った。さすがにこれはむつかしいなぁ」

 

 

「ね、ね? やめましょうご主人様。捕まっちゃいますし、来年のハロウィンを考えると暴挙です」

 

 

 悩むせんせーの前に集合したみな、戦々恐々と言った面持ちであった。かくゆーあたくしもさっすがにないかなー、と思っていると。

 

 

 なにやら売店や受付けその他にいたスタッフさんたちがばたばたと慌て出す。耳ざといせんせーはことの次第を把握し、今しかないとぽんと手で拍を打った。

 

 

「なにかトラブルみたいだね、今しかない。やるぞ。合図したらすぐだ、いいね?」

 

 

「いやいやいや無理無理無理」

 

 

 何人もが首を振っても頑として譲らないせんせー。覚悟を決め出す子が現れる中、さんっ、と、右手が振り下ろされたの。

 

 

 やめればいいのに。あたしたちはみな、性の奴隷だった。

 

 

 一斉に言われた通り服を脱ぎ出す。今日を楽しんだ仮装をあっさりと放り捨て(ちゃうと面倒なので小脇に抱えたけど)、次々に白い肌を露出していった。

 

 

 絵里さんがしなやかに細く、流麗な曲線を描く生脚を披露する。まるで絞ったかのように見えるくびれたウエストを披露するのは巴ちゃんだ。静香ちゃんたらまんまるにいい意味で肥えてしまったヒップを釣鐘の如く左右に揺らしてる。憎たらしいほどぷるんぷるん揺れるメロンの如き果実を実らせたメイド長良子さんは見せまいといじらしく手を添え、余計に際立たせて柔を強調させている。幼子の寸胴が混ざる女たちのヌード。首から上は仮装したままのアンバランスさは、集団の年齢の上下の振れ幅同様、非常に揺れて、惑う。

 

 

 二十秒、多分それが限界だ──せんせーの呟きから、みんなで時間を心の中で数える。一、二、三……

 

 

 歩かされた。隠すも隠さないも自由、ただし、前へ進んでみろ、と。男の大きな指が先導する。あたしたちは素直に従う。

 

 

 一歩歩くたび。進んでいるのでなく、後退しているのではと、気が遠くなる、羞恥。

 

 

 お腹の奥がカッカと、灼け付くように熱い。さすがせんせーというべきか、視線は意外なほど感じない。なのに、どうしてか全身が燃え盛る、激しい熱を感じる。

 

 

 見られてる……見られていないけど、見られている……そうとしか、あたしは思えず、感じられなかった。

 

 

 右を見ても左を見ても裸体が視界を埋める。みゆちゃんは震えながらもどこも隠さず、ただ前とせんせーだけを見てちょこちょこと歩いている。七つのはずの肢体がしなを作って、右脚左脚を前へ差し出す動きはなぜか、異様なほどセクシーだった。

 

 

 広子ちゃんは終止明後日を向いたまま俯きっぱなしだ(真下は自分の裸で見られないんだろう)。すり足で動くも乳房は豊満で、たゆんたゆんに揺れてピンク色を振る舞っている。繊毛を何度も指先が掠め、チラリズムすればそちらの方が淫靡だと、わかっていても隠そうとする恥じらいが広子ちゃんにはたくさんあった。

 

 

 時間が鈍重に感じた。ぎゅうっと凝縮されていた。周りの動きがなにもかもスローに見えた。自分の控え目なおっぱいが、あまりにもゆっくりと弾む。

 

 

 それなのに恥ずかしいと感じるのはいつも通りの時間なのだ。身体と精神がかけ離れていく。

 

 

 だから、乳首が痛いほどしこってる。尖ってく。ヴァギナから愛蜜が溢れ、むちっとしてしまっている太ももを伝い落ちていく。瞳は色情魔のそれだ。頬から耳から、二の腕からへそからなにもかもまっかっかだ。

 

 

「んっ……」

 

 

 誰かが身じろぎする。それは細い身体をくなくなと揺する色気を欲した十四の花雪ちゃんだったかもしれない。あるいは新参者のあたし並にむっちりした可奈ちゃんが露出の被虐に負け、豊満に膨らんだ胸先を隠さない恐怖と興奮に負けてのことだったのかもしれない。

 

 

 いや、いや。いえ、いえ。これは喘ぎだったのかも。心の喘ぎ。身体の、快楽の喘ぎ……

 

 

 気持ちいい、って。誰かが感じている。この集団露出している中の、誰かが。

 

 

 誰か? あるいは、全員……?

 

 

 綺麗だよ──せんせーの声だけはすぐに届く。あたしたちは微笑んでしまうの。

 

 

 ぱんっ! と手のひらが叩かれる。あたしたちは雷に打たれたかのようにすぐに仮装を着直した(このために全員脱ぎやすく着やすい構造にしてある)。

 

 

 すぐに元通りの衣装になった十八人。辺りを見渡すと騒ぎにはまったくなっておらず(先のスタッフさんのほうが大きくなっていた)、こちらに注目している人もいない。まさに空白の時間をうまくせんせーは突いたのだ。惚れ惚れするわ。まったくもー。

 

 

「帰ったら順番に犯してやるから、尻並べて待ってろ」

 

 

「……はぁい♥」全員がもじもじくなくなと返事をした。もちろんあたしも。心では喘いでいた。あん、って。

 

 

 早くほしい。最近乱暴な言葉をようやく使ってくれるようになった大好きな大好きなせんせーが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おかしいの。みゆは最近の、ゆったりえっちっちがあんまりえっちっちじゃあないのが、よかったはずなのに。

 

 

 帰るときに憲邇さまに言われたので、夜ごはんも、そわそわしてあんまりお味がわかんないの。外国の人がいろんなこと話してくれて、いっぱい楽しいお話したのに。もう忘れてる。

 

 

 ふらふら、ふらふら、目の前のおっきなおち○ちんに、近づいてくの。

 

 

 みんなで。

 

 

 大事なところからいっぱい、白いのをこぼしながら。

 

 

 夜になって。憲邇さまはお客さんたちが寝たあとに、ようやく、みゆたちをよばいに来たの。

 

 

 言ったとおり、ならべろ、って。言われたとおりみんなですぐにお尻ならべたら、憲邇さまはおねだりいいから、じっとしてろって言った。

 

 

 今日は出したいと思ったやつに出して、好きにする、って。さそわなくっていいって。自分で勝手に決めて、勝手にする、なんにも言わなくっていいって。

 

 

 そうしてみんな、もじもじして、なんだかそわそわして、ときどき奈々穂ちゃんなんかお尻ふりふりしながら、ちょびっとじれったく待ってた。

 

 

 憲邇さまはそんなみんなの、お尻すりすりってなでたり、じいっと見てきたり、写真とったりして、楽しんでた。みゆはうれしくって何回も何回もちらちら憲邇さま見てた。

 

 

 そしたら急にがばぁ、ってきて、みんなあっという間にぺったんこ。たおされちゃったの。

 

 

 今使いたいおま○こにいれて、楽しんで、気持ちよくなって、次の女の子使いたくなったら、ナカダシしてくれずに放り出して、その子にいれて。また別の子がほしくなったら、その子にかえて。とっかえ、ひっかえ。

 

 

 好きに、されたの。今おいしそうな女だけ味わって、ああよかった、なんて言いながら。

 

 

 ……しあわせ、だったの。好きほうだいされちゃって、みゆたち、うれしかった。

 

 

 さわってくちゅくちゅってぬらしたり、いい子いい子もなんにもなくって、ただ、いれられるだけ。おま○こにおち○ちんつっこまれて、ときどき、いいと思った子だけナカダシしてもらって。それでも、最後にはみんなもらってたけど。

 

 

 しあわせだったの。とっても。ただ憲邇さまが、憲邇さまだけが気持ちよくなろうってしてたから。

 

 

 それが終わってから憲邇さまが言ったの。まだぼっきしてるから、ほしいやつは取りに来い、って。だからみゆたち、ちょっぴりつかれたけどふらふら、ふらふら、憲邇さまのおっきいのを追いかけてる。憲邇さまいじわるだから、あっちこっち逃げちゃうけど、またふらふら、追うの。

 

 

「ほしがりな淫乱共め。えっちになったね、ふふふ」

 

 

 憲邇さま楽しそう。あーん、でも逃げちゃやですぅ、みゆ、もっかい、もっかいナカダシされたい……あああ、えっちだけど、でもいいよね、今日くらい……

 

 

 あ、柚香里お母さん絵里さんと一緒に憲邇さまに後ろからつかまえちゃった。ずるだぁ。

 

 

「逃げないの、憲邇。あ、わたしたちはもういいわ、妊娠してるんだから。ほかの子にしてあげなさい、今日くらいたくさん」

 

 

「その代わり二人で、あなたのおっぱいいじってあげるから」

 

 

 言いながら二人でぺろぺろって憲邇さまのおっぱいなめなめしだしたぁ。えっちだぁ。大人だぁ。すごいなぁ。みゆもやってみたいかも。あ、あ、憲邇さま意外と気に入っちゃったのかな、気持ちよさそう、ううう、いいないいなぁ。ごほうししたいよぅ。

 

 

「やるじゃあないか、二人とも。ありがとう。お礼にみんなにも尽くさせてやろう。ちょっと座らせろ、もう逃げないから」

 

 

 憲邇さまたちがどっかんってソファーに座る。おっきいリビングでえっちしてるから、みんなでできて、しかもお客さんには聞こえないと思う。

 

 

 憲邇さまは柚香里お母さんと絵里さんにごほうしさせながら、ぐぐぐっておっきくなってるおち○ちんに二人ずつふぇらしなさいって言ったの。気持ちよかったらなでなでしてお尻ぺんぺんしてあげるって言うから、みんなで順番並んじゃった。み、みゆは最後でいいから、その間に足、ぺろぺろさせてもらおうっと。ぬ、ぬけがけじゃあ、ないもんねっ。

 

 

 まゆちゃんと奈々穂ちゃんがぺろぺろしてる間、みゆがこっそり憲邇さまの足の先っちょ、なめちゃう。あ、もう十月も終わっちゃうから、ちょっといつもより冷たいかも。でもこの足の裏、くいっ、くいって、なめるの憲邇さま好きなんだぁ。えへへ、楽しい。あん、憲邇さま動かしちゃだめですぅ。

 

 

「はむっ」

 

 

 あ、反対の足詩音お姉ちゃんがぺろぺろ始めちゃった。姉妹だから似るのかなぁ。目がちらって合うとちょっぴり恥ずかしいけど、笑いながら二人で息を合わせてぺろぺろ、しちゃうもんね。こう、指と指の間に舌をよじよじいれて、くいってなめるといいかなぁ。あ、いいみたい。んっ、憲邇さま、「好きぃ」

 

 

「あーん、やっぱり十八人もいるといっぺんにせんせーにご奉仕できないわね。広子ちゃん、ここは協力して目の保養よ。なにか案ない?」

 

 

「え、えと、憲邇さんはおっぱいとおっぱいをくっつけるのが好きですけど……」

 

 

「貝合わせならぬ乳合わせね。それはあたしは無理だから春花さん、出番ですよ! 寝てないで! まだほしいでしょー!」

 

 

「わ、わた、くしは、もう、充分でして……」

 

 

「泉、無理させるな。そんなにほしいのか?」

 

 

 すっごくしんけんな顔して泉さんがうなずく。お腹さすさすってして、これじゃあしてないって顔だ。

 

 

「んー……どうしようかな。今日は楽しかったし、今ので充分発散したからね。あとはお前たちの頑張りかなぁ。まゆ、奈々穂、悪いけどもっとうまく協力しないと、自分ばっかりやろうやろうってしててちっとも気持ちよくないぞ」

 

 

「あ、ごめんなさい」「ごめんなさいおにいちゃ、はぁむっ」

 

 

 いつもふぇらちおは一人でやってばっかりだから、みんなでやるとなかなかうまくできないよね。みゆもお母さんとじゃあないとまだまだだ。

 

 

 泉さん自分と広子さんとならうまくやれるって言ってたけど、憲邇さまはまたちょっとなやんでる。ほんとに好きにしてるなぁ。素敵だなぁ。カッコいいなぁ。大好き。

 

 

「そうだな、目の保養なら着替えてくれ。なにか私の劣情を催すような。今日の仮装で使わなかったのでも持ってこいよ」

 

 

「はいただいま。えーと、なにがあったかしら」

 

 

 すぐそばにある辺り、泉さんいんらんだ。

 

 

 憲邇さまはもちろん、写真もいっぱいとるしろくがもいっぱいするから、見るのが好き。今日また、感じた。じっくり、みんなのお尻じろじろって、見て。

 

 

 ハロウィンでも、いっぱい、見てくれた。うれしかった。

 

 

 うれしい……ちらって見上げると、憲邇さまと目が合う。なんでかかあって赤くなってそらしちゃうけど、見てもらえるとうれしいの。

 

 

 うれしいの。みゆ、今日ちゃんとハロウィンしたから。ちゃあんと、見てもらえたから。

 

 

 あっちでぺろん、こっちでぺろん、って。まじょのどれすをめくったの。いっぱい見られちゃったし、見てもらった。

 

 

 恥ずかしくて、切なくって、どきどきして。でも、うれしくって。なかった。

 

 

 見られたい。目と目が合うと、しあわせ。そんな気がする。だからいっぱいごほうししちゃうんだ。ぺろぺろって足の指だってなめちゃう。憲邇さまは指、どこも味はちょっぴりしかしないけど、おいしいなぁ。ぺろ、ぺろ……

 

 

「これでいーかしら?」

 

 

 泉さんのおきがえがおわる。着てるのはみゆたちも着てる学校のたいそうふくだ。あれ、でもハーフパンツじゃあない。なんだろあれ。あ、憲邇さまそれ見てぐぐぐってまた、おっきくしてた。あ、あれがいいのかなぁ。はぁ、はぁ。

 

 

 おなか、熱いよぅ。

 

 

「みゆ、尻出せ」

 

 

「え?」

 

 

「叩いてあげる。お前がよくしてくれたからね」

 

 

「はい憲邇さま」えへへ、うれし。

 

 

 いそいそお尻くいって上げると、ぱちん! って大きな音がしてどきどきする。痛くて、たまらないはずなのに。

 

 

 気持ちいい、の。うれしいの。ああみゆ、しあわせぇ……もっと、もっとたたいてほしい……

 

 

「そんな尻くねくねさせて、気持ちよかったのか」

 

 

「……憲邇さまが好きです。大好きですぅ」

 

 

 今日はお祭りなの。だから気持ちも、強くなって、元気いっぱいなの。えっちな、ほうに。

 

 

「そうかそうか、それはよかった。泉、その格好でお前が広子と乳合わせしろよ。似合うぞ。見たい」

 

 

「えっ、そ、そーお? んー、しょーがないなー。広子ちゃん?」

 

 

「はい」

 

 

 二人でくにゅんって、おっぱいがぶつかる。広子さんはぷるぷるしてるけど、泉さんのはたいそうふくあっておっぱいもちっちゃいからあんまし、その、春花さんみたくなってないけど……あっ、憲邇さまにお尻、持ち上げられちゃった。は、はいるのかな、おっきいの、はいるのかな……

 

 

「泉ちゃんは体育の授業、ノーブラで受けてたんだ。いい子だね」

 

 

「いやいや、そんなことは……あ、一回だけあったかな。ブラ着けたての頃」

 

 

「先輩そんな間抜けなこと……んっ」

 

 

「は、恥ずかしかったわぁ、あのとき。どう言いわけしても先生休ませてくれなくってさー、んっ」

 

 

 笑ってる泉さんはきれいだ。あと、胸の先がぴんってなってるの、服の上からでもわかっちゃう。そこ広子さんにぶつけたがってる。憲邇さまきっとあれが好きなんだ。みゆもできるかなぁ。

 

 

「あうっ」

 

 

 思ってたら後ろからずぶって、憲邇さまがはいってきたぁ。ずぶ、ずぶって、一番奥まで一気にきて、こん、こんっておなか、つつくの。

 

 

 気持ちいい……さっきまでの白いのとみゆのと、全部まざって、すっごく気持ちいいのぉ……

 

 

「いいぞお前ら、その調子だ。みゆもすごくきつく締まるね。みんなのえっちなところ見て興奮したのかな? 七歳のくせに変態だね」

 

 

「あん、そんなことないですぅ。憲邇さまが好きな、だ、けっ、あっ、あっ」

 

 

 ぐいって、あごが持ち上げられちゃう。「そんなとろけた顔して、なに言ってるんだ。ほら気持ちいいって正直に言えたら膣内射精してやるよ、言えよ、ほらっ」

 

 

 ああ憲邇さまらんぼうだぁ。えへ、えへへ……めちゃくちゃにされたいよぅ。なんでだろ。いじめられ、たい……

 

 

 言いたくないのに。恥ずかしいのに。あそこが気持ちよくって、おま○こきゅんきゅんしちゃって、つい声が出ちゃうの。

 

 

「気持ちいいですぅ。憲邇さまのおち○ちん、とっても気持ちいいですぅ」

 

 

 柚香里お母さんたちが憲邇さまのちくびいじめるから、みゆも憲邇さまにちくびぴんってされちゃって、こりこりってつままれて、ぺろぺろされちゃう。そのままぐいっ、ぐいっておち○ちん押しこんでくるから大変で、体がびくんってはねて気持ちいいってびしょびしょ、あー、あー……今キスされたらおかしくなるって思うとすぐくちびるがふさがれちゃうの。みゆはおかしくなって、気持ちよくてたまんなくって、なんでか自分で腰を動かしちゃうの。おま○こがぎゅうぎゅうってなるのわかるの。ほしいってなってる。抜けそうになるとききゅうってして逃がしたくないってなって、はいってくるとき気持ちくて苦しいからぎゅうってして入らないでってうそ言ってる。こんこんって奥をたたかれたらふわぁってなって大変で目がちかちかするの。その間急にお尻ぺんぺんされちゃうからえっちな声いっぱい出ちゃう。

 

 

 いっぱい、あそこ、ぬれて、びしゃ、びしゃ。

 

 

 おっぱいむにゅむにゅくっつけてる泉さんと広子さんがうらやましそうな顔してる。まゆちゃんも奈々穂ちゃんもすぐそばで、詩音お姉ちゃんもいいなって顔してる。みゆちょっとだけうれしくなって、でもぱんぱんぱんぱんお尻に憲邇様ぶつかって大変で気持ちよくってすてきで大好きでああ、あーっ、ああーっ……

 

 

「イクときイクって言えよ。そしたらみゆも気持ちよくなれるぞ」

 

 

「はぁい♥ みゆイクっ、イクのっ♥ 憲邇さまのおち○ちんでイッちゃいますぅ♥ ああーっ♥ はぁーっ、はぁー♥」

 

 

「ド淫乱めっ」

 

 

「あああーっ♥ 憲邇さま好き、好きぃ♥ あん、いっぱい出てるぅ♥ えへ、えへへあああああーっ♥ ああー♥ あー♥」

 

 

 たっぷりいっぱいどくどくってナカダシされちゃった♥ みゆのおま○こ憲邇さまのせえしでいっぱい♥ みゆしあわせ♥ だめだぁ今日、お祭りだしひさしぶりのろしゅつで頭の中えっちっちでいっぱいだぁ。えへへ、えへへへへぇ……

 

 

 おっきいのがぬけちゃうとすっごくざんねんだけど、ほかの子が待ってるからしょうがないよねぇ。あん、いっぱいあふれちゃう。もったいないの、ねぇお姉ちゃん、みゆのお口、お口入れてぇ……

 

 

「んっ。もう、しょうがないみゆ。んふふ。おいしい? 憲先生の精子」「うん♥ おいしいよぅ♥ お姉ちゃんもいっぱい飲ませてもらってねぇ、んふふぅ」

 

 

「だらしない顔しやがって淫売共め。ほら泉、次お前だから綺麗にしろ」

 

 

 憲邇さまがまたどっかって座ると泉さんがいそいそとひざまずいて顔をおち○ちんに寄せてく。そうしてちゅっ、ておち○ちんにキスしてからやさしくなでなでするみたいにふぇらちおしてくの。大事なものだから、大切に大切にゆっくり、ぺろぺろって。むくむくって。

 

 

 見てると、ねむれない。もう二回も正の字書いてもらったから、いつもなら寝ちゃうのに。おっきいおち○ちんペロペロしてるの見ると、みゆは今日えっちだから、目がはなせないの。

 

 

「ん、ちゅっ、えへ、せんせーブルマ好きなんだ? それでこーふんしたんでしょ?」

 

 

「うん。意外と、でもないか、お前がかわいいからな。よく似合ってる。しかしよく着られるね。サイズは? 当時のものだろう、それ」

 

 

「ああ、あたくし学生時代のほうが太ってましたからねぇ。ほんと、看護師の激務で痩せましたわよ、ええ」

 

 

「それでか? お前学生時代かなり暴飲暴食だったんだな」

 

 

「いやぁお恥ずかしい。んっ……今の痩せにくく太りやすい体型の元は多分それなんですよー。あはは……痩せさせてくれます?」

 

 

「別にセックスは痩せないぞ? ただセックスでストレス発散できるから、ストレス太りとか、そういうのがなくなるだけだ」

 

 

「あ、あたくし多分それですよ! あん、逃げちゃやぁん……んっ、綺麗になった。えへへ、あたしも結構いろいろ抱えてますからさあ」

 

 

 泉さんふぇらちお上手だなぁ。くにくにっておち○ちんのさきっちょの穴、指でいじったり、下のふくろぽにょぽにょってもんであげたり、横からおっきいのすうーってなめてぎゅって一気にほおばったり。なんか、お口にいれてほっぺがすぼまる? っていうのか、へんなのになるの、えっちだ。

 

 

「じゃあ、今日は何回かお前で処理してやるよ。そうだな、明日からは節制して、お前で一週間オナニーはしないでおこう」

 

 

「えっ」泉さん、もんのすっごくがっかりした顔、してる。

 

 

「そのほうがあとでセックスしたとき気持ちいいぞ、多分。どうだ? 我慢してからのほうが愉しいぞ、ん?」

 

 

「……ま、毎日とは言いませんけど、その、病院で会いますし、そのたびにお尺でもなんでも、そのですね……た、溜まりますよ、ええ」

 

 

 もっとやさしくおち○ちんに指そえて、そおっとそおっと顔を前に後ろに動かす泉さん。さきっちょだけを舌でぺろぺろぺろぺろして、ちょんちょんとくすぐるみたいにしてた。

 

 

「溜まってるんだ? ふぅん。でもこれもう決定事項だからなぁ。悪いけど変えられないよ」

 

 

「えーと、えーと……溜まるのはせんせーのほうじゃあ、ないんですか? い、今のはそういう意味で」

 

 

「いや? 私は溜まったらほかの女で処理するから。お前での性処理を一週間我慢したほうが気持ちいいと確信してるからなあ。しょうがないなぁ」

 

 

「……ど、どうしたらいいですか? ぐすっ、あたし、一週間も我慢は今もう、無理です、おち○ちんほしいです」

 

 

 泉さんがめずらしく泣いちゃう。自分からえっちなことあんなに言ってる。憲邇さまのらんぼうっぷりで、泉さんまでおかしくなっちゃった。

 

 

 でもえっちだ。泉さん、いんらんすぎだ。

 

 

「いいじゃないか、その分今、たっぷり犯してやるから。それでいいだろう? 糧にしろよ、一週間くらい我慢だ」

 

 

「やだ、やだやだやですー! あん、毎日じゃあなくっていいから、お休みは一日二日が限度ですっ。あたし、あたし、あなたが好きなのっ。ここんとこちょっと扱いおざなりじゃあないですか? もっと、もっと愛して、もっとちょうだい……なんでもするからぁ、あん」

 

 

 泉さんべろおってつばでぬるぬるつくって、体操服なのにおっぱいちっちゃいのにぱいずり(覚えちゃった)しようとしてる。良子さんや広子さんによくやらせてるやつを、泉さんがいっしょうけんめいやってるとぐっ、ぐぐぐって、憲邇さまどんどんかたぁくぐろてすくになってくの。ああ、えっちなの、すごい、あれがはいってたって思うとまたきゅんきゅんしちゃうよぅ。またとろぉって、ぬれてきちゃった。

 

 

「だからいいんじゃあないか。ここのところ、言っちゃ悪いが適当に、いや適度に抑えただろう? それで今日お前もそんな興奮して、露出もこなせたんじゃあないか。我慢もスパイスだよ、いいことだ、な?」

 

 

「……」

 

 

 あ、あ、泉さん座った憲邇さまの上に乗っかっちゃった。ぶるま? っていうの、ずらしてる(そっちももちろんのーぱん)。

 

 

「こーなったら実力行使よ。あたしの魅力でめろめろにさせて、迫らざるを得ないようにしてあげるわ」

 

 

「ほほう、望むところだ。絵里、柚香里、まゆたちでも誰でも乳首責め代わってくれ」

 

 

「はぁい」

 

 

 でんって座ってる憲邇さまに泉さんがまたがって、するっと座ろうとする。背中からまゆちゃんと花雪さんがそろそろって指を伸ばしてちくびをさわさわしてく。詩音お姉ちゃんがまた足をなめてると千歳さんも一緒にやりだした。

 

 

 憲邇さま王さまみたい。王さまの憲邇さまに泉さんが自分からいれてく。ぐっ、ぐってお尻くねくねしながら、一気にずぐって、はいっちゃった。

 

 

「ああん! ああ、あはぁ……んっ、ど、どう? あたし、いいでしょ? 気持ちいい、でしょ?」

 

 

「ああ、お前のツブツブの襞が絡まってぐちゅぐちゅ濡れて締まって堪らないよ」

 

 

「やめてやめて実況しないで、あー、んっ」

 

 

 な、なに言ってるんだろ憲邇さま。えっちなのにかなぁ、今の。はぁ、おなかまだ熱い。冷ましたくないなぁ。ずっと憲邇さまとつながってたいよぅ。

 

 

 泉さんも一緒だ。だからいっしょうけんめい、憲邇さまに気持ちよくなってほしいんだ。それが一番、白いのもらえるから。

 

 

「いいっ……すご、いいんっ、ああっ……はぁ、はぁ……せんせー、好き……ね? いいでしょ? また明日も抱いて? あたしなんでもするわ、ね?」

 

 

「我慢しろよ牝猫」ぱしんっ! って憲邇さま泉さんのお尻ぺんぺんしたぁ。はぁ、はぁ。な、なんでみゆがどきどきするんだろ。

 

 

「あっ、あっ……んー、ね、じゃあ、勝負しましょ? んふ、先にイッたほうが負けね? 負けたほうが相手の言うことなんでも聞くの。あたしは明日も明後日も抱いてもらうことにするわ」

 

 

「いいけど、大丈夫か? お前、今にもイきそうだけど」

 

 

 泉さんずんって座りこむたんびぶるぶるってふるえて、とっても気持ちよさそう。一回もらってると、気持ちよくなりやすいですよね。

 

 

「は、ハンデで、あん、あたし三回で一回扱いに……んっ、はぁ、はー……せんせー、もっと見て、近くで見て? あたし、あなたに見てもらえるのが一番嬉しいの」

 

 

「いいだろう、お前は三回まで大丈夫にしてやる。見てもやるぞ、お前のいつもは控え目なおっぱいが今日は自己主張が激しく、ツンとしこってるところ」

 

 

「だから実況しないでぇ、ああ……ああ」

 

 

 言葉になるとどきどきする。ちらちら泉さんみんな見てる。憲邇さまの言うとうり、おっぱいの先がとんがってとんがって、痛いくらいだっていうの、わかるんだ。

 

 

 憲邇さまはわざと自分からあんまし動かないで、泉さんの好きにさせてる。自分でなんとかうまくできるはずの泉さんはでも、気持ちよくてたまんないのか、ゆっくり座ってはああってふかぁく息をはいて、またゆっくりもどってくのを何回もしてた。じいっと見つめ合って、泉さんがちょびっとだけ右肩を前に出すと、憲邇さまがするりってうなじをぺろぺろしてまた泉さんぶるぶるーってとっても気持ちよさそう。もっともっとってしっかりだきついちゃってもうはなしたくないってぎゅうぎゅうにしてからずんずんずんずん、はぁ、いっぱい動いてる。

 

 

 動かなくってじっとしてるだけの、憲邇さまなのに。見ててあきないの。まゆちゃんたちがぺろぺろされてく、男の人のとがったはだ。ぐっ、ぐって、むきむきじゃないのに、ときどき動いてる。のどとか、いっぱい。なんでか、見ちゃう。

 

 

 なによりも顔が。一番見ちゃうの。憲邇さまがどうか、どう感じてるか。気になって、気持ちよさそうだとこっちまで、よくなるの。みんなもぺろぺろしながら、それがわかるとほっぺすりすりしてうれしそう。

 

 

「んーっ……んんっ、ふーっ、はぁ、はーっ……」

 

 

 泉さんがのけぞった。きれい。

 

 

「一回」

 

 

「ま、まだー、まだ、ですー、はーっ、い、イッてなんか」

 

 

「私が勝ったらさっきの言葉通り一週間お休みね。いや、二週間にしよう、せっかくの勝負だ」

 

 

「ああっ、いやいやいやぁ、抱いて? ね?」

 

 

 泉さんは自分から憲邇さまの手をとって、おっぱいとあそこにのばしてる。触ってほしくってたまんないのがわかる。自分から動かして、どう、どう? って聞いてる。憲邇さまはにこにこしてて、そんな泉さんが楽しいみたい。

 

 

「やっぱりお休みは必要だよ。こうしてお前が積極的でとても愛しいから。休もう。なにもしない期間があったほうがいい」

 

 

 なでなでされながら言われると泉さんぶくれちゃった。泣きながらぎゅううってして、いやいやしてる。

 

 

「じゃー、じゃーさー、手慰みになにかちょうだいよー。あたくし、やだ。はっきりいって欲求不満! 満たして、ねーあたしの渇きを、満たして?」

 

 

「ふむ……確かに。ここまでしてくれるお前になにも返さないのも問題だ。では今の勝負でお前が勝ったら、明日も明後日もでなく二週間休むがその代わり毎日十五分だけ、日替わり調教メニューを出してあげよう。時間区切って短い間を味わうくらいはさせてあげる。もちろんできたら褒めてあげるよ。どうかな?」

 

 

「むむむ……妥協案ですね、しょーがない。いーでしょー、そ、それじゃあ早く射精しちゃいなさい、あたしも孕みたいの」

 

 

 また泉さんが動いてこうとするけど、一回、その、えっちになっちゃったからあんまし自分から動けないでいた。ずぶずぶうって深いとこまでおっきいのがささっちゃうと泉さんくらくらしてる。とっても気持ちよくって、でもそれじゃあいいのは泉さんだけで、にこにこしてるけど憲邇さまはまだまだだった。

 

 

 て、てつだってみたら、どうかなぁ。だ、だれか、みゆだと身長とどかないから、だれかやってあげたら、どうかなぁ。あ、静香さんが良子さんになにか言って、二人で泉さんのせなかに回りこんじゃった。してくれるみたい。

 

 

「泉さん、そんなのじゃあせんせはちっとも気持ちよくないです。もっと激しく腰を動かすか、いっぱいちゅうしちゃいましょ」

 

 

「ご主人様、差し出がましいようですがお手伝いさせていただきますね」

 

 

 二人でがっしり泉さんのこしをつかんで、そのままぎっしぎっし目いっぱい上下に動かし出した。泉さんが自分でじゃあなく、ほかの人にやられて急にいっぱいぐちゅぐちゅしだしてへんな顔、なってく。

 

 

 きれいなの。

 

 

「えっ、ちょっ、ちょっと、あーっ、あー、もー、ああーっ」

 

 

 憲邇さまに座った泉さんはしっかりあしをからめてくっついてるから、はげしくやっちゃってもはなれたりしない。だから二人ともようしゃなく、う、めっちゃくちゃに動かしてる。ほかの人に動いてもらうのは自分でやるのとか、憲邇さまにしてもらうのとはまた違う感じがするみたいで、泉さんはどんどんおかしくなってっちゃった。

 

 

 良子さんがうなじ、静香さんが体操服の上からとんがったとこ、憲邇さまが唇を同時にぺろぺろすると、泉さんがっくんがっくんして、でも止まらないで動かされてあそこじゅっぷじゅっぷぬれたのまきちらかしてくから、こわいくらいめちゃくちゃに頭ふってる。き、気持ちよすぎるんだ、きっと。おまめさんもふかぁくささるといっぱいこすれちゃうし、憲邇さまときどきお尻ぺんぺんしちゃうし、もう体のあっちこっちいじられてばっかりでその上になでなでも入るからおかしくなっちゃうんだ。いいな、いいなぁ……ううう、おなか熱い、あそこ、せつないよぅ……

 

 

「んーっ! んーっ! ……っ♥ んー♥」

 

 

 あ、イッちゃった。泉さんまただぁ。えっちで、いいなぁ。みゆもあんなにたくさん、気持ちよくなってみたいなぁ……ああうう、違う違う。そんないんらんじゃあなくって、そっちのがその、憲邇さまがだから、ううう……はぁ、また憲邇さまのおなかぐっきりしててカッコいいなぁ。キスしたいなぁ。

 

 

「ぐっ、お前イクとまたずいぶん締まるな……負けだよ、射精してあげる。ほらっ、孕めよっ」

 

 

「んんー! んー♥ はあーっ♥ い、ひっ、んんー♥ あん♥ いやんもー♥ だ、だめだめひうんっ♥ ……♥ 好き♥」

 

 

 イきっぱなしだ。柚香里お母さんみたいなってる。いいなぁ。みゆもいっぱいイきた、ううう、違う違う違うの、えと、えっとわぁいっぱいせいしあふれてるいいなほしいなおま○こに……うううーっ。ど、どうしよ、頭の中えっちでいっぱい。憲邇さましか見えない。憲邇さま見るとえっちっちにばっかりなるから泉さん見なきゃ、そっちのがまだ、わぁ体操服の上からでもつんつんわかるなぁ。汗びっしょり、あそこも、ああせいえきあふれすぎだよもったいない、泉さん赤ちゃんほしくないのかなあんなにおま○こひくひくさせてるのにずるいほしい、ほしいなぁ……

 

 

「やっぱり過激なのは抑えたほうがより気持ちよくなれるのかもね。これはいい経験をしたよ。ありがとう泉。でも私の勝ちだね」

 

 

「んーん、あ、あん♥ いっぱい入ってく……やんもう♥ えへ、あたし今のながーいので一回ですから、まだ二回ですっ」

 

 

「なに、そうか。うーむ女が羨ましい。しょうがない、ではお前の勝ちだ。約束通り二週間えっちはお休みの代わり、毎日十五分日替わり調教メニューを授けよう。きちんとこなせよ?」

 

 

「はーいっ。えへへー、せんせーだーいすき!」

 

 

「ああ、私も大好きだよ、泉」ちゅっ。えへへ、らぶらぶなとこいいよねぇ。「じゃあもう一回、しようか? いや、また滾ってきたから、もう一周しよう。お前ら全員尻並べろ、春花も寝てるな」

 

 

「……はぁい♥」

 

 

 ねてた子も起き出していそいそ、おしりならべちゃうの。みんなのまあるいおしりが憲邇さまの声一つでふりふり動いて、えっちしてもらうのをまつの。

 

 

「ああっ、深町さま、うれしいですまたあ! えへへ、あんっ♥ ああ、私も気持ちいいのが、強くなってきましたわあ、あん」

 

 

「んっ、ねぇ、体操服、いいの? 泉のブルマでそんなに興奮したの? あー、あー♥ ……ちょ、ちょっと残念かなって、あたし、現役じゃあないし、でも用意し、て、おく、ねっ、あっ、あーっ♥」

 

 

「好きです深町様、好きですから、もう、およしに、なっ、てぇ……ぁん、はいな、言う通りにします、わたく、しもっ、ん、ぶるまを穿きますからお許しを、ああまた出て、こんなたく、さ……っ♥ 好きっ♥」

 

 

「憲邇さん憲邇さん♥ 好き好き大好き♥ ねっ、今日どうだった? うー♥ えへ、うんっ。大好きっ。えーでも恥ずかしかったからー、あんましにして、ね? あん♥ そんなにぐりぐりしちゃあやぁ♥ んふっ♥」

 

 

 ぐるりならんだお尻の、最後はみゆ。みゆもまた、してくれたの。ああ、ああはいってくる、よう、みゆの大好きな、憲邇さまのおち○ちん……♥

 

 

「憲邇さまぁ、憲邇さまぁ……はぁーっ、はーっ……好きぃ……ああう、はぃ、とっても気持ちいいですぅ……はぁ、はー……んっ、はい、今みゆのおま○こに憲邇さまのおち○ちんはいってて、奥までずんずんって、ついてます、それがいいですぅ……はぁ、はい、えっちなとこがからまって、ぐしゃぐしゃっていっしょになって、はい、おち○ちんかたぁくぎゅううってなって、みゆのおま○こもぎゅうぎゅうしてます、きゅんきゅんしてますぅ、気持ちいい、いいですぅ、えへへ、あんっ♥ ……憲邇さま、また出して♥ おしおきして、白いのでみゆをおしおきして♥ え、白いの、ざあめんっていうんですかぁ? わかりました、ざあめんいっぱいみゆのおま○こに出してくださぁい♥ みゆ、ざあめんまみれになりたいえっちないけない小学一年生ですぅ♥ ああっ♥ ありがとうございますこんなたくさ、んっ、ああーっ♥ いっぱい出てるぅ♥ あん♥ おま○こせいしでいっぱい♥ ざあめんでいっぱいです、あん、熱い、熱いよぅ……♥」

 

 

 目の前がきらきらして、光ってる。そのまま、生ナカダシいっぱいしてもらって、みゆはどさってたおれてねちゃったの。

 

 

 とっても気持ちよかった。ナカダシでイッちゃった♥ えへへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第百話あとがき的戯言

 

 

 

 

 こんばんは。三日月(みかづき)まるるです。

 

 

 百話! 区切りですねぇ。特になにがあるわけでもなく、平常運転です。零話から始めたので実は前回が区切りに近いのですがまあいいや。

 

 

 百話記念というわけでもないですが、ここで発表があります。この「ごめんなさい」でやりたいことが膨れ上がり過ぎて、現状でもリクエストに応えきれていません。そこを順次、時系列順に全部を描くことは、最初は考えていましたが現実問題として、いつまでもだらだらしてしまいそうなので断念します。

 

 

 ありていに言うと、そろそろ完結させます。そのあとで適宜描きたいエピソード、本編に足すと冗長になって単独でしたほうがいい、と思われるエピソードを都度、別枠で発表しようかと思っております。これにはリクエストも恐らく含まれます。ご了承を願いたいです。

 

 

 もっとぶっちゃけて言うと、もっと書きたいように好き放題好き勝手書く、ということです。それこそごめんなさいですが、書きたいように書きたいのです。

 

 

 これは作者の状況が長く続けてきたためにある程度変化し、割ける時間が減少したことも一因ではあります。趣味に対する接し方が変わりました。これは申しわけないです。

 

 

 でも書いていて楽しいのは変わりません。むしろ増しています。これからも頑張ります。

 

 

 それではここまでお読みくださり、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 20170204 三日月まるる

 





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2017/03/14 22:30 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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