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「ごめんなさい」その四十一_第四十話_おいしいご飯を食べよう、好きな人と

 こんばんは、三日月です。
 暑いので溶けます、それでは第四十話です、どうぞ。
 拍手ありがとうございます。溶けずに済みそうです。まるで風鈴のように、私の心に風が吹いてくれます……
 やっぱり暑い、暑すぎる。















 四十 おいしいご飯を食べよう、好きな人と








 海の上って、気持ちいい。


 お父さんとお母さんと三人で、みゆは今海の上。ボートに三人で乗って、ゆらゆら、揺れてる波心地っていうのが、とっても気持ちいい。風もあんまりないし。


 お父さんの
憲邇(けんじ)さまは、ちょっと遠くでおんなじようにボートで(一緒に作ったやつ)遊んでる桜園の子供たちをしっかり見てる。あっちでもお父さんだなぁ。そんなお父さんを、お母さん、柚香里(ゆかり)お母さんと二人でじっと見ちゃうの。ふふふって、ときどきほほえみながら。


 できたたくさんのボートに、桜園の子供たちを乗せてあげて、憲邇さまが見てるようにおよいでついてこうとするから、一個ボート余ってたしお母さんと二人で一緒にって、さそったの。ほんとはまゆちゃんや
紗絵子(さえこ)さんも一緒にしたかったけど、三人でも結構ぎゅうぎゅうで乗れなかった。まゆちゃんはあっちでベッキーちゃんたちと一緒に乗ってるけど、紗絵子さんは砂浜のほうでおしゃべりしてる。ボートに乗るのは紗絵子さんが言い出してくれたけど、子供たちでいっぱいだからってゆずってくれて、みゆたちのに乗ればいいのに、みゆとお母さんにゆずって、『私はいいわ』って。憲邇さまのお母さんはやさしいなぁ。……やっぱり、遠くだけど男の人、次々に来てるなぁ。みんな美人さんなんだなぁ。


 
詩音(ふみね)おね、詩音さんは花雪(かゆき)さんパティさんとお絵かきしてる。ちょっとつかれたからきゅうけいにって、それで絵を描くのすごいよね。あ、千歳(ちとせ)さんと同級生さんたちと、静香(しずか)さんも海に来た。およぐのかな。良子(りょうこ)さんはきっと、憲邇さまにぐるぐるってやさしく、し、してもらったからって休んでる。ぼんやり、(めぐみ)さんと一緒にしてる。(ともえ)さんと絵里(えり)さん紗絵子さんが一緒にお話してて、よく、男の人からも声かけられてた。やっぱり……


「うぅん、これはゆらゆらきもちいいぞ……かおりおねえちゃんねちゃおうか……」


「そうですわね……寝ちゃいましょう」


 あっちで波がおだやかだから、
奈々穂(ななほ)さんと花織(かおり)ちゃんと、一緒の女の子たちが横になってた。ふふって、憲邇さま口元ゆるめてる。


「一番陽が穏やかだからねぇ、これは眠くなっちゃうかも」


「お母さんも眠い? みゆはちょっと、眠いかな」


「寝ちゃっていいよ、私が見てる」


「いいえ、憲邇さまが寝てもいいです。みゆが見てますから」


「あはは、そうだね」


 憲邇さまのひざの上……気持ちいいなぁ。後ろからぐーるぐる。まゆちゃんみたいに、首にしてくださいって、なかなか言えないけど、憲邇さまおかしいから、ときどきしてくれるの、気持ちよくってなかった。


 お母さんも隣で、肩預けてる。ちょうど隣に座ると、頭をこてんて預けられる背の高さだから。今は海の上だからって、現金だなぁ。


 三人で手もつないでる。憲邇さまとみゆの右手と、お母さんの左手。三つ一緒、ボートの中でこっそり、見つかっても平気なように。


 はぁ……しあわせぇ……


「……ねぇ憲邇、カメラ持ってきてないの?」


「え、ああ、あっちに置いてきたかな」


「もう、ばかねぇ。こんなにかわいいみゆを撮っておかなくてどうするのっ。父親失格よ」


「お、お母さん言いすぎだよ、い、いいよ、みゆなんかとらなくて」


「ダメよみゆ、今の写真をね、オーディションに送り付けないといけないんだから」


「おーでぃしょん?」


「そうよ、みゆはこれから華々しく芸能界デビューをするの」


「げいのうかい?」


「柚香里、そのくらいにしときなさい。失敗したとは、私も思ってるよ。せっかくのみゆを撮りたかったって」


「そっ、そんなに、言いすぎですっ、もうっ」


 ダメです憲邇さま、な、なですぎ……あぅぅ、力抜けちゃうよぅ……


「ホームビデオはこれからフル回転よ、いいわね?」


「ああもちろん。柚香里も撮りたいしね」


「なっ、わたしはいいわよぅ! みゆを撮りなさいみゆを」


「いやぁ、かわいい柚香里を娘に撮ってもらわないとね? できるよねみゆ? 昨日やったことあるし」


「……は、はぃ、できます……お、お母さんには、悪いですけど、できますよ……」


「もう、最低ねぇ。ふふ、みゆ、綺麗に撮ってね?」


「うん……」


 お母さん、違うんだよ、いつもは、憲邇さまがしてる、えっちなやつだよ。みゆがするけど、きれいじゃなかったらごめんね。


「やぁねぇ、恥ずかしがることないのよ? ふふ、みゆがこんなにかわいいだなんて、気づかなかったなぁ、わたしも母親失格かしら」


「そんなことないよ。お母さんやさしいよ。一緒でとってもうれしいから」


「……ほん……とに……大きく、なって……っ、いい子に、なったわねぇ、ああかわいい、っ、かわいい……っ」


「お母さん?」


 なんでかお母さん、みゆにまでぎゅって、きて、しばらく動かなかった。しゃっくりあるみたいに、ひっくひっく、して。


 なんでか、よしよし、しちゃった。憲邇さまと、一緒に。


「みゆ……大好きよ……愛してる……」


「う、うん。みゆも大好きだよ」


 愛はよく、わかんないけど。


「……ありがとう、憲邇……あなたも大好きよ、愛してる……」


「私こそありがとう。大好きだよ。愛している。みゆも大好きだよ、愛している」


「……はい……みゆもです、好きです、好き、好き……」


 みんなで少し、好き好き言いっぱなし。家族みんなで、家族は好き同士だから。


 ほわほわ夢気分。








「憲邇さま、しりとりしましょ? お母さんも」


「……ええ? こ、海に来てしりとり?」


「? やりたいです、今ならできるから」


「うふふ、いいじゃない。でもお母さんは遠慮しておくかな。お二人でどうぞ」


「そう? じゃあ憲邇さま、『好き』」


「……まあいいか。じゃあ、『キス』」


 言うのとおんなじで憲邇さま、し、してきたぁ。ううう、おでこより、お口がいいです……


「す、『好き』」


「『君の瞳に恋してる』」


「……ううう……ひ、ひきょうですっ、そ、そういうの、みゆがやりたかったのに……」


 くやしいなぁ。でもうれしいなぁ。こんなに見られて、どうしよう……えへへ。


「あはは、いいじゃない。もっとやりなさい」


「け、憲邇さまは嘘つきですっ。み、みゆはくちびるが一番だって、言ったのに」


「違うよ、歌であるんだ。そういうタイトルがね。
I love you baby、ってね」


 ……憲邇さまは、おんちなのかも。今さらっと言ったの、へん。


「どういう意味ですか?」


「ダメよみゆ、自分で調べなさい。これも勉強よ。英語だから、辞書でもいいし向こうで紗絵子さんに聞くのもいいわね」


「じゃあお母さんでもいいじゃない。どういう意味?」


「ダーメ。さあ続けなさい続けなさい」


「そう? えーっとじゃあ、『るすばん電話』」


 さすがにるはないなぁ。


「『わがままお嬢さん』、あ、終わってしまった」


「み、みゆわがままですか? おじょうさんじゃないですけど」


「違う違う、憲邇のばかはまた歌の曲名でいこうとしたら墓穴掘っただけよ。それにね、みゆはわがままなほうがかわいいわ、そうでしょう?」


「そうだよ、みゆはわがままなほうがかわいいかな」


「えっ、で、でも、わがままには、なりたくないです。今でももう、わがままですから」


 憲邇さまとお母さんと、みんなでずっと一緒にいたい。ずっとずっとこうしてたいって、きっと、わがままです。


「あらまぁ、みゆはいい子ねぇ。ところで憲邇は負けちゃったけど、どうしようかしら?」


「どうしようか」


「……」


 やっぱりみゆは、いんらんで、憲邇さまとつないでたおっきな手を、そっと、自分のくちびるとくっつけた。お母さんには見えないように、そっとそっと、なめて、いく。


 ここが、いいです。ここなら大丈夫です、から、お母さんと一緒でも、いいですから……ああやっぱり、憲邇さまの指、なめてると安心するなぁ……おいしいよ……


 それから見上げて、みゆの言いたいことを目で、教えてみる。きっと憲邇さまならわかるから。して、ください。


「いいんだ? 声だけ我慢できるね?」


 こっくり。すぐにわかったお母さんにも目くばせ。急に赤くなっちゃったお母さんはでも、これ以上くっつけないのに、すりすり、憲邇さまに寄ってった。


「柚香里もだよ?」


「うん……」


「誰か話しかけてきたら、私も誤魔化すけど二人もなるべく普通にするんだよ、いいね?」


「はぁい」


 二人一緒。ああ、えっちの顔になっちゃった。親子だなぁ。


「じゃあ、ちょっと待って、さすがにもう少し距離をとろう」


 そう言ってばしゃばしゃ、憲邇さまはボートを遠くのほうへ動かしてった。じりじり、待つ感じがうずうずじれったくって、待ちぼうけはほんのちょっとでも大変。


 少しみんなとは距離がはなれてから。憲邇さまはにっこりするの。


 めろめろなの。なに言われてもできる自信、あるなぁ。


「とりあえずお互いがお互いのスカート、めくってよ、自分のじゃなくて」


「……」


 やっぱり憲邇さま、えっちっ、へんたいっ、大好きっ。








 お母さんちゃんとしてるかなぁ。戻したのかな。もし戻してたらすごいよね、憲邇さまにお似合いだなぁ。さすがお姉ちゃんだけど。


 先にひょいって、ぱれおめくっちゃう。お母さんためらってるから、先にやっちゃうの。そ、そしたら、小さく悲鳴上げるの必死で我慢して……


「お、お母さんっ、えっちっ」


「だ、だって憲邇が、やりなさいって、直ってたから、戻しとかなくちゃって、お仕置き、されたくないし……」


 ちゃんと、ずらしてた。お母さんの大人の、黒いの、外に出てる。全部見えてる。


 いいなぁ。できるんだ。すごいなぁ。ますますお似合いの二人だなぁ。やっぱりお姉ちゃんに生まれたかったなぁ。大好きな弟さんのやりたいこと、叶えられるお姉ちゃん。いいなぁ。


 憲邇さまはただ、にこにこ早くなさいって。泣きそうなお母さんがそっと、みゆのも、めくった。こっちはただ、憲邇さまとできるっていうだけの、なんにもないのが、全部、見えちゃう。


 海の上なのに、あっちじゃみんなが、ふよふよしてるのに。こっちきたら、すぐわかっちゃう。お母さんと二人、熱く熱くなっちゃって、恥ずかしいのに、手が、下ろせないの。


 ちゃんと、見てほしいの。


「ど、どう? ちゃんとしてるわよ? 憲邇の言うとおりしましたから、どうか、みゆには優しくしてください」


「お母さん、いいの。みゆにはひどくていいの。だ、だから、お母さんには、きちんとしてたから、やさしくしてあげてください」


「あはは、二人とも偉いねぇ。かわいい」


 なでなで……ああ、もっと上げたいけど、これお母さんのだった。どうしよう。


「次は上かな。胸も見たい。いいや違うよ、自分のじゃない」


「……憲邇……」


「憲邇さま……」


 みゆぺたんこなのに……お母さんはふわふわだけど、みゆなんにもないのに、うれしくってたまらないなぁ。


 お母さんのまっしろワンピースを、ぐいって、下に下ろす。一緒に、お母さんもみゆのを、ぐいって、肩から外して、ぺろんて下ろした。女の子のおっぱいが、太陽の下です。お外で見せちゃってますね、憲邇さま。えっちです。谷間の下、肌がちょっとだけ見えちゃってるやつだったのに、今はおっぱいまで丸見え、残ってた胸元のリボンが、おっぱいの下にくっついてるみたいで、へんなの。


 ……お母さんの、下ろしたらぷわんって、ぷにぷにしてそう。やわらかそう。もちもちかなぁ? ああいうの、男の人って触りたいよね。やっぱり桜色だなぁ。小さめだけどみんなの中じゃおっきそう。これくらいが一番好きなんだな、憲邇さまは。目標にしなきゃ。


 ちゃんと二人で、そのまま下も、見せっぱなしでやるの。二人ともちゃんとわかってる。憲邇さまが、めくった手をどかしたらダメだよって言うの。だから二人とも、おっぱいと、あそこを、大好きな人に見せてくの。


 憲邇さまのじっとり熱い視線に、焼けちゃいそう。ああ、うれしいな、き、き、き……


「はい、じゃあ最後に二人がキスしなさい」


「えっ……だ、ダメですぅ、みゆのくちびるは、憲邇さまだけの」


「私だけのものだから、好きにしたっていいだろう? 言ったはずだよ、みゆに拒否権はない。もちろん柚香里もね」


「で、でも憲邇」「憲邇さま」


「しろ」


「……えぅ……」


 ああ、ああみゆ、へんたいだぁ。ううう、うれしいんだもん。あんなこと、言ってもらえて、びりびりして、うれしい……もっと、もっと言って、ほしいなぁ……強く、ひどく、命令してほしいなぁ……


 さっきのは三人一緒だから、できたのに。ひどい憲邇さまの、大好きな憲邇さまの命令を、親子で、守るの……


 近づいてきたきれいなお母さんと、直前で一緒に目をつむって。ぶつかるみたいに、ちょんって、する。


「もっと」


「……っ」


 開いちゃったお母さんの目が、うるうるって、すっごくすごく、うれしそう。みゆもおんなじの、してる。だからもっかい閉じて、今度はゆっくり、合わせるの。


 やっぱり桜は、おいしいね。


 すぐに我慢できなくなってくれた憲邇さまも一緒に、また三人で楽しく、仲良く家族のキスしたの。おいしいね、憲邇さまの舌、熱くって、かたいね、男の人だね……うわぁ、二人でも舌、大きさ負けてるかも、すごいなぁ。


「んっ、んっ、ん……ふぁ……憲邇さまぁ……ん、ん……っ」


「ん、憲邇ぃ……はぁ、んっ、ん……んっ、んっ、んっ……っ」


 ちゅっ、ちゅっ、キスが波の音に消えていく。よかった、ここでして。


 途中でちょっと目を開けると、やっぱりキスのかわいい憲邇さまがいるの。にへらってしちゃって、もっともっと、憲邇さまにくっつこうってやっちゃう。あ、お母さんもだ。ふふふ。一緒んなって笑っちゃって、お、お互いの舌も、とうとう、みゆたちからなめあいっこしちゃった。お母さんの、へんだなぁ、憲邇さまみたいな味ばっかりする。しすぎだよ、もう。


「ん……憲邇さま、好き」


「憲邇、わたしも好きよ」


「うん、私も好きだよ、二人ともね」


「もう、女ったらし」


「そうです、憲邇さまのおんなったらしっぷりはひどいです」


「そう? じゃあどっちか一人にして、一人はこのまま放り出そうか、あっちの男たちのところに」


「……」


「見てもらいたいんだよね? 二人とも、知らない男の人にも」


「違うわよぅ!」「違いますぅ!」


「ふぅん? でも今までずっとこんなにしといて、外で見せるのが好きなんじゃないの?」


 ぐいって、今度は憲邇さまが二人とものをめくり上げる。なんでか憲邇さまがやると押さえたくなっちゃうみゆたちは、逆らおうとしちゃうの。でもなんでか、じっと見られるとやめちゃうの。


「外で見せて、知らない男に痴女だって思われて、えっちなことされたいんだよね?」


「違う、違うから憲邇、いじわる言わないで」


「ごめんなさい憲邇さま、で、でも違うんです、みゆは、みゆがするのは、憲邇さまだからです」


「あはは、冗談だよ。もう少し声は低くしようか、子供たちが起きる」


 ぽんぽん、ううう、冗談でも憲邇さまにもっと言ってほしか、違う違う、いじめてほしくなんか、ないの。ないの。ないんだから。


「ごめんね、私こそ女ったらしなのは、どうにかできそうにないんだ」


「あっ、いいえ、とんでもないです、女ったらしじゃありませんから」


「そうよ、こっちだって冗談よ。憲邇は紳士なんだから」


「あ、そ、そう? そうかな、やっぱり女ったらしと言われても仕方ないと思うけど」


「だって……こんなに優しく、してくれるじゃない。優しい、命令……」


「そうです、やさしくしてくれます。やさしく、命令……」


 お母さんと一緒に、憲邇さまにすりすり寄ってくの。めくれたおっぱい、二人で一緒に、自分から憲邇さまに押しつけるの。そうすれば男の人は、触りたくなるから。


「命令に優しいものなんてないよ。やりたいからやるだけだ。だから、終わってもまた露出させるよ、いいね?」


「はぃ……」「うん……」


 今度はほおずり……憲邇さまをはさむの。二人一緒に両手で抱きこんでもらって、ぐいぐい、もっとこいって、してもらうの。


 そのおっきな指が、背中から、あそこに行っちゃう。びくって、お母さんと一緒になっちゃうの。だってあそこ、ずれてるから。簡単に憲邇さまに、おそわれちゃうの。


「ん……憲邇……」


「憲邇さま……んっ、ぁっ、ん……」


 キスほしいなぁ……いじってもらえるときって、ううんえっちのときって、ずっとキスがいいなぁ。だよね、お母さん? ほらぁ、お母さんもねだってます。みゆも、次はみゆ、キス、ちゅうって……


「んっ、憲邇さまぁ……んっ、んーっ、ん……」


 はぁ。おいしいよぅ。憲邇さまの舌が入ってくるの。あちこち、歯まで、舌の裏までなめてもらうの。外にも出して、二人で目を開けたまま、舌だけキスするのを見るの。ううう、お母さんがいるとちょっぴり恥ずかしいですね。あ、お母さんもしてる。やっぱり恥ずかしいんだ、見るのもだね。


 ほんとは憲邇さまの指、なめたいなぁ。で、でも、二人のときは難しいよね。終わったあとでいいから、お口に入れときたいなぁ。安心するし、あったかいし。


「ぁ……ん……ぁ、ぁ……ん……」


「ふぁ、ん……はぁ……ん……あっ、さまぁ」


 お母さんこういうのたくさんしてもらったんだね。声出ちゃうの、きちんと我慢できるんだね。すごいなぁ。みゆはまだ無理だよ。憲邇さまって、呼びたくてたまんない。声に出して、好きってたくさん、言いたいな。


 二人で一緒に、憲邇さまの胸の中で、言おうね。


「柚香里、みゆの胸を揉んであげて」


「えっ、んっ、な、なんでよぅ、あなたが、してあげ、っ、あげなさい」


「手が足りないんだ、やって?」


「……っ……ん……はぁい……」


「お母さん……っ」


 もうキス、しちゃったから、憲邇さま以外の人におっぱいや、あそこ、いじられるの覚悟しとかなきゃ。二人一緒はこういうことあるんですね。ちょっと悲しくて、たくさんえっちに、なってる。


「……ぁふ……っ、んっ、ぁ……お母さん……」


 おかしな感覚ですね、おっぱいとあそこ一緒なんて、憲邇さまならたくさんしたのに。違う人が違うとこやってると、どきどきが混ざり合って、大変です、憲邇さまにもっとくっつきたくなります。広い胸にぐりぐり、したくなります。下の指から、逃げ……っ。


「みゆ……もう、憲邇ったらみゆをもうおっぱいで感じるようにちょうきょうしたのね? へんっ、たい……っ、ぁ、ぁ、やだ、ごめん、ぁっ、ん、ふぅ……んっ、やだ、強い、ぁっ、ぁっ、ぁ……」


 お母さんがもんく言うから、お母さんに強くなって……おか、お母さん……の、えっちな顔、見ちゃう……目っ、閉じてよっ、見てらんないもんっ……ずるいよっ、えっちっ、すけべっ、お母さんもいんらんっ。


 きれい……


 そ、それより、おっぱい、いじるの止まっちゃいました、憲邇さま? 憲邇さまがそんなにするから、ほ、ほら、お母さんの手、止まってます。もうちょっとやさしくしてください。そ、それでみゆには、ひどくしていいですから……「あっ」


「大きいよ声。向こうで泳いでる男の人たちに聞こえるとことだ」


「ごめっ、んなさい……っ」


 ああそうだ、向こうに男の人、いる……男の人だけじゃない、いろんな人、えっちがわかる大人の人、いっぱいいる。ここお外だった。ううう、みゆたち、お外でえっちなんて、恥ずかしいことやってる……お母さんもめちゃくちゃ、憲邇さまの胸にぐりぐりしてる。みゆもしよ。ごまかすの。


 見られてる気がするの、ごまかさなくちゃ。


「遠くからでもわかるかもね。柚香里の胸とか、変なことしてるなんて」


「ぁっ、やぁ、やだぁ、そんなこと、言っちゃ……」


「やですぅ、言わないでください、そうすれば大丈夫なのに」


「見られるのが嬉しいです、はい言ってご覧」


「嬉しくないわよぅ」


「うれしくないですぅ」


「ああ、そうなんだ、ごめん。私が見るのも嫌なんだね、そうか、次からは全部服を着てやろうか」


「ううう……ずるいよ憲邇、いっつもいっつも」


「そうですぅ、いっつもそんなの言うの、ずるいですぅ」


 うれしいけど……いじわる、もっと言ってほしいけど……お、お母さんいるしね。


「憲邇に見てもらうのは、嬉しいわ。嬉しくってたまらない。ねぇみゆ?」


「うん。憲邇さまに見てもらうのはうれしいんです。ほかの人はいやです」


 指が止まるのも、いやです、憲邇さま。


「そうか。残念だよ。いつか知らない人にたくさん見られると嬉しいって思えるようになれたらいいなぁ」


「なりませんっ、なるわけないです」


「そうよそうよ、変態親父っ」


「なって欲しいなぁ。人前で感じる淫乱にね」


「あっ、憲邇さまぁ……あっ、ん、ぁっ」


「憲邇ぃ……ぁ、ぁ、ぁっ、ん……っ」


 くちゅくちゅ……指がすごい、奥にきました。後ろから、おまめさんも一緒に……憲邇さまが大人だから、一緒に、くちゅくちゅ、二人分、くりくり……えっち……


 お外のせいでもう、ちょっとだけ、気持ちいい、かも。


「はっ、ん、ふぁ、さま、憲邇さまぁ……あっ、あっ、ん、はぁ、ん……」


「みゆ……ふふ」


「憲邇ぃ、憲邇、憲邇っ……ん……っ、ぁ、ん……ぁ、っ、ん……」


「柚香里も……ふふ」


 足が勝手に、動いちゃう。もぞもぞ、憲邇さまにこすりつけようってなってくの。だんだん、だんだん、子供のみゆも、できそうになって、くの。


「みゆ、みゆ……柚香里、柚香里……かわいいね、二人とも……みゆ、柚香里……」


 ささやかれるあまあまのと息に、いっつもとかされちゃう。とけてくから、あそこがぬれてくんですね。きっとそうです。


 低い声がどうして気持ちいいんだろ。い、色っぽいって、思うんだろ。耳の裏から聞くと、とっても……あぅ……気持ちいい。まゆちゃんが名前を呼んでほしがるの、わかるなぁ。耳の裏から、「みゆ」ってひびかされると、びりびり、しちゃうよね……


 泣いちゃう、くらい。


「先に私のを脱がしたほうからしようかな」


「憲邇……ぁ、んっ、ご、ご奉仕は? いいの? け、憲邇の、っ、な、なにか、しないと、いけなくないの?」


「そ、そうです、あっ、憲邇さまになにか、したいです、っ」


「脱がしてくれたらそれでいいよ。遅かったほうとするとき、またできるようになるまでやってもらうからそれで充分。だから早くしないと、後で大変だよ?」


「……っ、ん……み、みゆ、いいわよ、先で」


「……ん、っ……お、お母さん先で、いいよ」


 えぐえぐだから、泣きっぱなしだから今は、できそうにないよ。ちょっと憲邇さまが止まったときに開けたけど、お母さんもえぐえぐ。できなさそう。


「そっか、じゃあ向こうのまゆを呼んでお願いしようかな」


「……ううう、憲邇のばかぁ……」


 あ、お母さん早い、ずるい、いいなぁ、ま、まだ間に合うかな、みゆも、みゆがやっぱり先、する……


 お母さんが脱がしたあとに、憲邇さまが出てきた。お、おかしいよね、さっき良子さんに、したばっかりなのに。胸のどきどきが早くなる……


「じゃあ柚香里からだね。膝の上に乗って座ってやろう。正面がいい? それとも背中を預ける?」


「……背中でいい? わたしもみゆやまゆちゃんみたく、後ろからぐるぐるされたいの。そ、それにね、正面だとすぐわかっちゃうわ」


 そ、そうかも。みゆも後ろからがよかったけど、そっちのがバレにくいね。


「ああ、そうかもしれないね。じゃあ、おいで、柚香里」


「……へへ……」


 今度はお母さんがひざの上。いいなぁ。お似合いの大きさだよ。キスしやすそう。みゆなんか憲邇さまにずいぶん下まできてもらわないとできなくって、いやなのに。


「……んっ……っ! はぁ、ぅ、ん……っ」


 それから、お母さんと憲邇さまが一つになった。万が一のためにぱれおめくっておかないからわかんないけど、その下で、憲邇さまと一緒になってるの。上はシャツやうでや、お母さんの長い髪でごまかせるからって。束ねたお母さんかわいいよね。けんこうてきってやつかなぁ。すんなりなんだねお母さん。大人は違うなぁ。


「みゆ、離れすぎだよ、こっちへおいで」


「はい」


「はぁ、けん、じぃ……ぁっ、ん……」


 隣行くと、ちょっとずつお母さんゆっさゆっさしながら、みゆもいじってくれるの。やさしい憲邇さま……です……


「好きだよ……柚香里……」


「うん、わたしも、好きぃ……ぁっ、ぁ……」


「憲邇さまぁ、みゆも好きですぅ……あっ、んっ、んっ、ん……」


「ごめんごめん、みゆも好きだよ」


 わぁ、ほっぺむにむに、えへへ……あっ、もう、次は憲邇さまがおっぱいなんですね、あっ、やっぱり、お母さんと違う……こっちのが、いいな……さきっちょいじるの、上手だもん……「あっ、あっ」


「憲邇、だめよぅ、そこいじっちゃ、ぁっ、我慢、できなくなっちゃっ、うう……っ」


「みゆのほうを柚香里がいじったら、やめてあげてもいいよ?」


「えっ……憲邇さま? あっ」


「なっ、なに言って、るのよぅ、できるわけ、んっ、ぁ……ぁ……ぁ……ひどい……ぁ……」


 ど、どこいじられてるのかなぁ。目閉じてるからわかんない。でもなんだか、お母さんの手、こっちきてる気がする。憲邇さまの手もおっぱいから太ももに下がってきて、さわさわしながら、あ、開いてく……あそこだぁ。ううう……


「ダメだよお母さん、自分からなんてダメだよぅ」


 憲邇さまに言われてやらなくっちゃ。


「……無理……っ……こ、これ以上、っ、されたら、声、でちゃう……バレっ、たくっ、ない……っ」


「ひゃあっ! あぅぅ……お母さんのえっちぃ……」


 指がそわそわって、なぞってきたぁ。憲邇さまじゃない、お母さんのだぁ、ううう……あっ、やめ、やめてっ、そこ、おまめさんだよっ。「あっ! あんっ! おか、お母さんっ」


「……っ……っ……っ……ばか……っ……憲邇ぃ……やめっ……ぁっ、ぁっ、ぁっ……ひどい、わたしちゃんっ、とっ、してるのに……っ……ぁっ……やめて、お願いよぅ……っ」


 お母さんがこんなにいじってるのに、憲邇さまやめないんだ。ずるですっ、こんなに、ああほら強くなったぁ、憲邇さまのせいですぅ……っ。こんないじめ方はひどいです、いじめるなら、みゆだけにしてください……


「憲邇、ごめっ、ぁ……ごめん、ごめんなさい、だめよ、もう無理、大きい声、出ちゃう……っ、うう、ぁっ、ぁっ、あっ」


「……?」


 あれ、お母さんの指も、声も止まった。憲邇さまの指がどっかいってる。ど、どうしたんだろ。そっと目を開けると、憲邇さまが口づけでお母さんの声をふさいでるのが見えた。うわぁ、いいなぁ、簡単にできるんだ。ちょっと首動かすだけで。


 あごにそえた憲邇さまの指と、お母さんがからまってる。くいって持ち上げたんだ。それとからめてる。はなさないでって。みゆのとこにあった指があっち、お母さんのおまめさんいじってるのはそのまんま。だからお母さん、すっごくびくっ、びくってなって、そのたんびに憲邇さまのお口の中に好きって、言ってる。絶対だ。えっちの声、憲邇さまにだけ届けてる。絶対だ。


 えぐえぐで、まっかっか。かなうなんて思ってもいなかったけど、間近で見ちゃうとショックかも。


 あんまりにも、きれいだから。


 憲邇さまの好きの基本。お手本だから、くやしいより目指さなきゃって。みゆはお母さんの子供だからできるかもって、思わなきゃ。ううん憲邇さまにおんなじようにちょうきょうしてもらえるんだから、きっとなれるの。


 ……いつの間にか手を、からまってる二人の指に、そえてた。みゆも一緒ですって、教えないと。で、でも、自分から三人でキスは、いけないよね、いんらんだよね。だ、だから、からまってる中の憲邇さまだけを、なめてくの。お母さんの味、ちょっとだけ混ざってる。けど、おいしいなぁ、やっぱり。憲邇さまのふわふわするにおいの味、する……


「みゆ……ふふふ、かわいいね、みゆは」


「んっ……はぁ、憲邇、好き……」


「うん、私も好きだよ。柚香里も、みゆもね」


「憲邇さま……ん……みゆも好き、好き……」


 指がほどけてく。でもみゆは憲邇さまのおっきなのにずっとついてくの。逃がさないの。なめてたいから。


「ふふ……柚香里はあそこ弱いんだね? いじってる最中、かなりお腹がぎゅうぎゅう締まったけど?」


「えっ、ううう、やぁだぁ、そういうこと、娘の前で言わないでよぅ……違うのっ、一緒にキス、くれたからっ」


「ああなるのはどうしてか、もっかい教えて欲しいんだ?」


「そ、それは……気持ちいいからでしょう? わたしはキス、気持ちいいの。憲邇とキスは、気持ちよくってないわ」


「そっか。そういうことにしとこうか。みゆはキスと指舐めるの、どっちが好き?」


「ふぇ? え、えっと……そ、そんなの選べませんっ」


「みゆだってキス気持ちいいでしょう? 気持ちいいわよね?」


「うん、気持ちいい。憲邇さまとキスはとっても気持ちいいの」


「そうか、ならもう一回、二人でキスしてご覧」


「憲邇、聞いてたの? あなたとするキスが」


「しろ、いいから」


「……はぁい……」


 二人一緒に、お母さんが憲邇さまの上だから、みゆもその上に乗っかるみたいになって、キス……するの。


「ん、みゆ、好きよ、お母さんはみゆも好き」


「うん、はぅ、みゆもお母さん、好きだよ」


 ちらちら、二人でキスの合間に憲邇さまを見上げながら、まだだよって目で言うままに、キスを続ける。してるときに片目だけ開けてそっと見てみても、まだまだだよって、ううう、あ、お母さん両目開けて上目遣い。もういいでしょって、言ってる。憲邇さまはダメだよって。いつまでやるんだろ。お母さんもくちびるぷにぷにだなぁ……


「これはなにしてるか一目瞭然だね」


「っ!」


 すぐぱってみゆははなれるの。憲邇さま、そ、そういうの、ううう……わかっちゃったかなぁ? 遠くの、あの人とかあの人とか、みゆたちがえっちなことしてるって、わかっちゃったかなぁ。あああ、恥ずかしい……


「憲邇のばかぁ……」


「さいていですぅ……」


「そう? みゆはわからないけど、今も柚香里はかなりお腹がぎゅ」


「なってないなってないなってないわよぅ! ば、ばかじゃないの!」


「お母さん声、おっきいよ」


「ああ、ごめん。で、でも、嘘でもそんなのい」


「嘘じゃないけど? かなり気持ちよかった」


 あ、いいなぁ。


「ううう……さいてぇ……」


 お母さんかなり恥ずかしそうだけど。いいじゃん、憲邇さまが喜んだんなら。いくらでもこういうこと、みゆできるよ? お母さんだってそうでしょ?


「外でみんながいるとこで、見えてるところでやるえっちは愉しいね」


「愉しくないわよぅ……ばかぁ……」


「で、でも、憲邇さまが楽しいなら、みゆは楽しいよ? は、恥ずかしくっても、いいなって、思うな」


「……うん、そうね……憲邇が愉しいなら、いいかな……」


 またそっと、指からめるんだ。ふんだっ、みゆもなめるもん、貸してっ。


「ああほら、向こうで千歳が手を振ってるよ。みゆ、立って返してあげなさい」


「は、はい……」


 一応戻しとこうかな。「こらこら、そのまま、ちゃんと立って、大きく手を振りなさい」


「えっ、でも」


「みゆが今どうしてるか、千歳なら教えていいだろう? 早くしなさい、怪しまれるよ」


「……はぃ……」


 ゆらゆらの上に、立って、遠くの千歳さんたちに手を振る。軽くするだけだと憲邇さまが、めっ、て、怒るから、大きく、水着が外れてるの、わかるくらい大きく、ぶんぶんって、した。片方は上がってくからいい、けど、両手で振っちゃいけないって言うから、もう片方、どんどん、ずり落ちてる……


「ばか……っ、んっ、っ、ぁ……ばか、みゆにそんなひどいこと、っ、して……ぁっ」


「これくらいなら平気だよ。もういいんじゃないかな」


「はい……」


 へなへなに、座りこんじゃう。ひどい憲邇さまの、ちょっといじわるな命令、聞くとがくがくって、なるよね。


 いつの間にかボート、揺れるのが激しくなってた。あ、憲邇さまがお母さん、強くいじめてるからだ。お母さんの腰持ち上げて動かして(その手にお母さん自分の重ねてる)、おっぱいぐしゃりってつぶして、もんだり、しながら。大きいとあんな風にしてもらえるんだ、ふぅん……じゃないじゃないっ、ううう、みゆどうしてこんなにえっちなんだろ。


「みゆとキスがしたいな、みゆのほうからしてくれない?」


「はい」


「ぁっ、ぁん……ぁ……ぁ……ぁっ、ん、はぁっ」


 えっちな声出てるお母さんの横、通るのすごくどきどきする……顔、変わるの、えっちです、みゆもあんななのかな。


 憲邇さまもお母さんと一緒に動いてるから、キスするの難しい。で、でも、思い切って、えいって、憲邇さまの太い首、つかまえてから、くちびるくっつけた。


 そのまま、はなさないの。


「ん、ん、ん……ふぁ……ん、好き……んっ」


「憲邇、好き、好きよ、好き、ぁっ、あっ」


「私も好きだよ、みゆも柚香里も。……柚香里、欲しい?」


 あ、あれだ。お母さんこくこくって、必死に頷いてる。そこでぼそぼそ、耳もとであれだ、言いなさいだ。


「……む、娘に、ぁっ、よがるところ、見られて、感じる、わたしはいやらしい、女です……っ、はぁ、みゆに弟がほしいから、っ、ください、赤ちゃん、ください、妊娠させてください、憲邇っ、大好きっ」


 お母さん大きいよ……ううう、そろそろ気づかれないかなぁ。あっちの男の人たち、まだいるしなぁ。みゆは言えるかなぁ。よがるってなんだろ、言いたいなぁ……じゃないってばぁ! あああもうっ、バカッ、憲邇さま大好きっ。


「私も大好きだよ、でも足りないね?」


「……精子、ください、精子、大好きな人の、精子、熱いの、たくさん、わたしの、お、おま○こに……」


「ありがとう、よく言えたね。みゆ、三人でキスしようか」


「はい」


 お母さんの顔、今度はみゆが持ち上げて、三人でキスするの。お母さんえっちだから、キスの間ずっと好き、好き、憲邇さまが好きって、言い続けてる。えっちな声、キスの中に入れてってる。でも憲邇さまが激しくして、動かすからお母さんがずれて、声があふれてくの。やらしいですね……


「柚香里……っ」


「ぁっ
 憲邇ぃ ……っ はっ、はっ うふふ、みゆもねぇ、ぁっ、ぁっ…… はぁ、憲邇が、いっぱい……っ


 ……お母さん、狭いボートで足、つんのめらせてる。ぴんて、体ものけぞってってる。くちびるもびくびくだぁ。き、気持ちいいんだ、やっぱり……みゆとおんなじだね、しゃせいしてもらうと、気持ちいいよね、そ、そこまではみゆ、まだだけど……やらしいなぁ、お母さん……いいなぁ、長い、長い、いっぱいだ……お、おかしいよね、最近……


「はぁ……
 もう、憲邇ったら最低ね もう赤ちゃんいるのよ? あんなこと言わせてもしょうがないのになぁ


 ……そんなうれしそうに言うんだ。ふぅん。双子にすればいいじゃない、しょうがなくなんてないでしょ、いいことなのに。


「まだわからないから、私は言わせ続けるよ? それにそれなら、これからもずっと
膣内射精(なかだし)できるじゃないか、最高だね」


「もう、変態



 憲邇さまっ、なでるの早いですっ。い、いちゃいちゃは、最後に三人でしましょ、ねっ?


「大丈夫、みゆにはもっと長く、じっくり、バレちゃうまでやるから」


「ば、バレちゃダメですぅ、そっとしましょ、ね?」


「さぁどうかなぁ。柚香里、抜くよ?」


「うん……っ、ん、っ」


 よ、よかった、なんにも聞こえない。い、いつも憲邇さまどろどろだから、聞こえるんだよね、抜くとき。あれえっちだから、あんまり聞きたくないの。


「ごめんね憲邇、みゆも、疲れたから寝るわ」


「うん、いいよ。つ、次はみゆが、一人でごほうしできるから」


 よかった、横になったお母さん、ぱれおのおかげで白くなってるのわかんないや。ただおっぱい、出っぱなしだけど。


 ……しあわせそうな、ほほえみ。女神さまとか、天使みたいなの。うらやましい。そのまんま寝ちゃうと、憲邇さまがキスしておそっちゃいそうなくらい、きれいなの。


「あれ、今日はみゆお母さんばっかり見て、私のほうをあんまり見ないね。悲しいなぁ」


「あっ、ご、ごめんなさいっ。あ、あの、お母さんが、うらやましくって」


「冗談だよ、ほら、おいで」


「……」


 もっかい憲邇さまの上。さっきえっちしたばっかりの、憲邇さまのひざの上。し、白いの、つかないようにするの、ぴんて立ってないけど、結構難しいな。


「……みゆもお姉ちゃんがよかったです。憲邇さまのお姉ちゃん」


 ころころこうして、なでなでしてもらうのもうれしいですけど。


「そっか。みゆがお姉ちゃんか……想像つかないなぁ」


「み、みゆも、言っておいてなんですけど、全然思い浮かびません」


 無理だよね。憲邇さまに逆にいい子いい子してるのなんて、想像できないよ。え、絵里さんじゃないんだから。


「……お姉ちゃんなら、どうすれば弟とまたすぐできるようになるかわかると思うなぁ。どうご奉仕すればいいか、自分で考えられるんだろうなぁ」


「そ、そうですよね。お姉ちゃんなら、できますよね……」


 お母さんなら、できると思う。


「みゆも挑戦してみる? どうすればいいか、自分で考えてみない?」


「えっ……は、はい、やってみます」


 そうだ、やってみよ。み、みゆも、お姉ちゃんっぽく、できるかもしんない。ど、どうしようかな、えっと、えっと……


 憲邇さまがいつもしてくれるみたいに、触ってみよう。ど、どろどろしてて、見なくちゃだけど、やってみよ。まゆちゃんだってできたんだから、みゆだって簡単だよね。


「……ぁっ……熱い……はぅ……」


 べ、べとべと……えっち……えっち……えっちな、におい……おっきいなぁ……憲邇さまだんまり、ううう、これでいいのかなぁ。よ、よし、いっつも、えっと、憲邇さまはこすったり、ぐいぐいしてくれるから、みゆもしてみよ。え、えいっ、えいっ。うわっ、すべる、お母さんがたくさんとけてったからだ……お母さんのあそこも触ってるんだ……どきどきする……あっ、風、吹いた。ううう、ここお外だったぁ……はぁ、まだあっちの人たち、いるよぅ……奈々穂さんたち、起きてないかなぁ? 大丈夫かな、憲邇さま、なかなかかたく、なんない……


 みゆはいじめるみたいなこと、言われるとうれしいけど、憲邇さまにおんなじことしてもダメだよね。甘くささやくのとか、できるかなぁ。やさしくいじるの、できてるかなぁ。


「……け、憲邇さまの、えっと、熱くって、えっち、です……さ、触ってて、えっと……」


 言うの、言わなきゃ。


「き、気持ちいいです、ど、どきどきして、えっちで、えっちで、ええっと……ううう」


「ありがとう。もういいよ、無理して言ってくれて嬉しいな」


 あっ、あっ、おっきく……えへへ、みゆもうれしいです。


「それよりまためくってよ。気持ちいいなら、濡れてると思うから見たいんだ」


「は、はぃ……どうぞ……」


 べとべとになった手で、水着を汚しちゃう。ずらしたままをまた、憲邇さまに見てもらって、じっと、じっと、見られるのがうれしい……き、き……


「ああやっぱり。みゆは男のあそこをいじって濡れる淫乱だね」


「ち、ち、ち、違い、ます、違います、憲邇さまだからです」


 ふわぁ、どきどきする……うれしいよぅ……涙が、じんわり、上から降ってくる声に、びりってなるの。


「よかったよ、みゆがこんなところで、みんなに丸見えでもやりたがる露出狂で」


「ろしゅつきょう?」


「外で裸を見せたがる人のこと。みゆのことだね」


「違います違います違いますぅ! そ、そ、そんなことありませんっ」


「大きいよ、ほら、花織ちゃんが起きたかも」


「あっ、ご、ごめんなさい」


「せっかくだから立ってみゆのあそこ、見てもらいなさい。花織ちゃんや奈々穂ちゃんに」


「えっ……憲邇さまぁ」


 にっこり。「立ってスカートめくりなさい。そのままで早く。できないと大声出してみんなを呼ぼうかな、みゆのあそこを見てくださいって」


「あぅぅ……憲邇さまのバカァ……ひどいです、好き、好き、大好き……」


 うれし涙がたくさんだ……えぐえぐ、しながら、立って、もぞもぞ動いてる、花織ちゃんたちのほう、向いて、しっかりスカート、めくるの。みゆの女の子、ぬ、ぬれちゃってる、女の子、見てもらうの。


「上もずらそうか」


「はぁい……」


 肩をまた、下ろして、ぺたんこ、見せた。見えるかなぁ? だれか気づくかなぁ? 指ちょっと白いのとか、おっぱいの先、変わってるのとか。


 海のへんな風が、体中に当たってく。こんなとこで……恥ずかしい……恥ずかしいです……恥ずかしい……お母さん起きてないよね? じゃあだれだろ、だれかが見てるの、感じる……みゆのやらしいとこ、だれか、見てる……どきどき、恥ずかしい、恥ずかしいよぅ、見られてるの、恥ずかしい、憲邇さまじゃないもん、憲邇さまは恥ずかしくないから、ううん恥ずかしいけど、こんなんじゃないもん、ああ知らない人に、見られてるのかなぁ……みゆは子供だけど、女の子だから、こんなことしてるの、えっちだって、わかるよね。自分でわざとあそこ見せてる、いんらんなちじょだって、わかるよね。まだかなぁ。憲邇さまいつまでですか? 長いです……


「紗絵子が気付いたよ、ああ絵里たちも一緒に」


「えっ」


「向こうで泳いでる男性たちも気付いてるね、こっち見てる、ほら、向こうの女の人も」


 さっと戻すの。「けっ、憲邇さまぁ」


「戻していいって言ってないよ、もう一回」


「えぅ……」


 逆らえないなぁ。うれしいなぁ。こんな風にやさしくいじめてもらえるの、びりびりしてうれしいなぁ……えへへ……泣いてるけどちょっと、じまんげなの。


 もう一回、スカートをめくって。みゆのあそこを、いっぱい見られてった。恥ずかしくって、かあって熱くなりっぱなしで、でもなんだか、憲邇さまの命令をしてるからどきどきもしっぱなしで……


 気がつくとへなへな、また座りこんでた。立ってられなくなっちゃった。


「よくできたね、偉いよみゆ」


「憲邇さまぁ……好き、好きぃ」


「私も好きだよ」


 ぎゅうう……



「ごめんね、さっきのは嘘だよ。誰もこっちを見てなんていないさ。みんな遊ぶのに夢中」


「えっ、ううう、憲邇さまひどいですぅ」


「……ばか……」


「愉しくなかった?」


「全然楽しくないですぅ」


「そっか。それは残念。恥ずかしかったんだ?」


「はい、とってもとっても、恥ずかしかったです。みゆは子供ですけど、女の子ですっ」


「ごめんね、ありがとう。嬉しいよ、とっても興奮したから、早く上に乗って欲しいな」


「は、はい」


 う、うわ、憲邇さま……ああもう、どうして見ちゃうの、へんたいっ。で、でも、うれしいな、みゆがこういうことすると、喜んでくれるの、うれしいな。かたくって、おっきくなると、喜んでるから、うれしいな。もっともっとやりた、じゃないじゃない、やりたくなんてないのっ。


 ひざの上にきて、憲邇さまに持ってもらって、そっと、えっち、する……ああ、憲邇さまが、入ってくる……のって、どうしてこんな、いつまでも痛い、んだろ。こんなにどろどろなのに。みゆの準備も、ばんたんなのに。


「はぁ、う……っ! はぁっ、はー、憲邇さまぁ……あっ、あっ」


「みゆ……体重預けていいんだよ、楽になさい」


「はぁ、い……っ、うっ、はっ、はー、んっ、あ……」


 めりめり……かちんかちんの憲邇さまが、あっという間にみゆを、埋めつくすの。一番奥にくると、一息ついて、よしよし、してもらう。や、やっぱり一日に二回は、お母さんじゃないから大変で、もう、じんじん、です、憲邇さま。と、とびきり、やさしくしてください……


「うん、優しくする。ただみゆがあんまりかわいいから、できなかったらごめんね」


「憲邇さま……



 どうしよう。今ので、もう、痛いの飛んでっちゃった。それよりもっと強い、びりびりが憲邇さまとつながってるとこから、耳の裏から、きて、みゆをぼうっとさせるの。


 キスにお返事ができなくなる、くらい。


「ん、ふぁ、憲邇さ、まぁ……んっ、ん、ん……はぁ、ふぅ、ふぅ、あっ」


「……ばか……」


 ずっちゅずっちゅ……みゆたくさんぬれてましたね。ゆっくり、でも強く、憲邇さまが動かしてくれる。みゆ座ってるから、絶対一番奥まで、ごつんって、ぶつかるの、ひどいです、ひどいです、「あっ、あっ」ごつんっ……っ。


 奥まで来るとぶるぶるします……ちょっぴり、ぞわぞわって、くるんです、憲邇さま……もっとしても、いいですよ、みゆをいじめて、ください……


「どう? お母さんのが混じってるけど」


「えっ、あっ、あっ、ん、憲邇さまです、うっ、はー、憲邇さまです、これ……あっ」


 さっきまでお母さんとしてた、やらしいのですけど、憲邇さまです。憲邇さまのあったかいのです。そ、それより、指がほしいです。なめちゃダメですか?


「指が欲しいの? ごめんね、みゆを持ちたいし、胸もいじりたいから」


「はぁ、い……んっ、はー、ふぅ、うっ、ああ……っ」


 やっぱり座るの、いいなぁ。一回一回、全部奥までずしんだから、頭がくらくらして、くるの……はぁ……憲邇さまとたくさん一つになりたいから、かたいのがぐりぐりして、ぐちゅぐちゅ、押し広げてくの、とってもいいなぁ……


 ぐちゅ、ぐちゅっ……ふわ……ごりごり……ふわぁ……ちゅっ、ちゅう……ん……ぬちゅ、ぬちゅ……すごい、えっちの音……くり、くり、って、おっぱいいじる音まで、聞こえてくる……憲邇さまの、と息まで……


「ひゃっ……あっ、憲邇さま……あっ、ああっ」


 おまめさんのくりくりまで、聞こえそう……みゆもここ、ダメですぅ、ああ……「んぅ」でも、キスで忘れそう……キス、気持ちいいよぅ……舌が、おいしい、口の上まで、なめられるの、気持ちいいの……おまめさんじゃ、ないの。


「みゆ……とっても気持ちいいよ。ちっちゃいみゆの狭いの、気持ちいい」


「わぁ……はーっ、う、ありがとう、ございますぅ、はーっ、うれしい……あっ、ああっ」


「……ばか、ばか……」


「みゆも気持ちいい? どうかな、教えてよ」


「えっ、うう、ああっ、うあっ、はー、はー、えっとぉ……んっ、ん、わかりません」


「そうかな? お外でセックスして、気持ちいいって感じてるんじゃないの?」


「えぅぅ……それは憲邇さまだけ、ですぅ、はーっ、はーっ……ああっ、ああっ」


「たくさん濡れてるよ? ぎゅうぎゅうだよ?」


「ちがい、違い、ます……うっ、はーっ、ああ……海の上です、ぬれて当たり前ですぅ、はーっ……ぎゅうぎゅうなのはぁ、憲邇さまが、おっきいからですぅ、はーっ」


 ……もっと……もっと、言って、ください……いじめて……ください……うれしい……気持ちいい、よぅ……


 たくさん出た涙を、そっとふかれると、ぞくぞくする……っ



「やれやれ、みゆは頑固だね。そんなみゆが大好きだよ」


「わぁ……みゆも憲邇さま、あんっ、大好きですぅ



 後ろに座ってするのも、いいなぁ。えへへ。耳の裏から、ぼそぼそしてもらうのも、いいなぁ。


 腰にある手に、みゆのもそえて。だんだん早く、強く、激しくなるから、しっかり、つか、まる、の……っ。


「みゆ、みゆ、綺麗だよ」


「あっ、憲邇、さまぁ……あっ、あっ、ああっ、ん、はーっ」


 ごりっ、ごりっ、突かれるの。奥にこつん、ごつんって、なると、ふわぁって、ぞわぞわぁ……みりみり、こすれて、動き回ってくの、くらくらぁ……


 ぼそぼそ、すぐ言っちゃう。


「憲邇さまぁ、好き、はーっ、ください、う、好きぃ、ああっ、ん、はーっ、はーっ、はー、きぃ……せいし、ください、みゆにも、みゆのやらしいおま○こにも、せいし、ああっ、あんっ、ああっ!」


「……ばかぁ……」


「わかった、みゆ、好きだよ、みゆ……っ」


「あっ、う……
 はぁ、憲邇さまぁ あっ、えへへ あぅ うう……っ はー……


 とくとく……おなかいっぱい、飲ませてくれるの……とくとく、憲邇さまの白いの、みゆのおなかに、出てくるの……あったかい……やっぱり、しゃせいしてもらうと、気持ちいいな……今日は気持ちいいって、はっきりわかります……お、お外でしてるから、かなぁ? お母さんと一緒だからかなぁ。きっと一番奥でだからだなぁ。あぅ、とくとく、まだ出てるよぅ、はぁ……長い……とくんとくん……っ、とくぅ……もうおなか、いっぱいですぅ、憲邇さまったらぁ。


 ……しょちょうがきたら毎日、こんなたくさん……はぁ……こわれちゃうよぅ……うれしい、えへへ……


「憲邇さま……好き……」


「私も好きだよ、みゆ」


 うわぁ、後ろから首に、ぐるぐるにされちゃった。ど、どうしよ、ぞくぞく、しちゃう……


「……憲邇? 終わった? わ、わたしも、くっついていい?」


「いいよ、おいで」


 お母さんまた隣で肩預けてるのかな。そんな感じする。親子三人でくっついてる。お団子みたい。あっ、ちゅって聞こえた、キス、ずるいです、みゆも、みゆも……


「ん……はぁ……憲邇さまの、好きだっていう、サイン……」


「そうね……愛してるの、サインよ、これ……」


 じんじん……どきどきです……はぁ……痛くって、気持ちいいなぁ……うれしいもん……こんなにこんなにたーっくさん、憲邇さまにえっちなこと、してもらったって……はぁ……みゆもえっちになったなぁ、憲邇さまの好きだよお飲みもの、い、いいにおいだし、お、おいしい気が、して、きた……


 きっとお口で飲んでも、おいしいの。まゆちゃんもおいしいって言ってたし。かってもらうときはあれしか食べさせてもらえないから、飲みものもあれだけだから、いいのかも。


「違うよ、単に二人とも気持ちよかったっていうだけのサイン」


「違うわよぅ、ねぇみゆ?」


「うん、違います憲邇さま。好きだよと、愛してるのサインです」


「参ったな……」


 なでなでしてもらう、お母さんと一緒に。ようやく目を開けられて、泣きっぱなしで結構、光がまぶしかった。あれ? お母さんまだまっかだよ? 寝てたのに。


「ほ、ほらみゆ、髪飾りのお花がぐらぐらしてるから、直しましょう」


「え、そう?」


 大変だ……うわ、でも、手が上がんない……つかれちゃった。あ、憲邇さまが直してくれる。


「これでいい?」


「はい……ありがとうございます憲邇さま」


「憲邇が撫ですぎるからよ。やりすぎよ、こんな小さいみゆにまで」


「違うよ、憲邇さまは」


「優しく、やりすぎ。ねぇみゆ?」


「あ、うん。そうです、やさしくやりすぎです」


「そ、そうかな。そんなことないよ」


「あるわよ。優しいわ。とっても優しくって、温かいの」


「そうです、やさしいです」


「こんなとこでやりたがる変態は優しくないよ。応えてくれる君たちが優しいんだ」


「違いますぅ」「違うわよぅ」


「……えーっと」


「憲邇さまがやさしいのっ」


「そうよ、こんなに仲良くえっちしてくれる憲邇のが優しいわっ」


「……うん、わかった、降参だよ」


 みゆたちの勝ちだね、お母さん。ほらもっと、キスしよ? いちゃいちゃいしよ? 憲邇さまのにおい、いーっぱい感じなきゃ。


 海の上でゆらゆら、三人でいちゃいちゃするの。なでなでさわさわぐるぐる……


「憲邇さまのにおい……」


「うん、憲邇の匂い、いっぱいね……」


「君たちの甘い匂いのほうがいっぱいだよ」


「うふふ、もう憲邇ったらぁ」


「えへへ……」


 おなかがぽこんてふくらんだまま、憲邇さまをたくさん、感じてった。早く大きくならないかなぁ。こうしてればすぐ、大きくなると思うんだけど。


「ごめんみゆ、そろそろ辛いよ、抜くね」


「はぁい……あっ、ん……」


 どろどろ……ああ水着、洗わないと、ぴんくに白、ちょびっとだけついてますね。ていうか、ボートもたくさん、憲邇さまでいっぱいだから、全部洗わなきゃ、みゆたちがなにしたか、へんたいってことまでわかっちゃうなぁ。


「ね、ねぇ憲邇。こ、このまま、ずら、しといたほうが、いい?」


「お母さんっ」


「いや、いいよ。次はもうしてしまったことだし、軽いのでいいから」


「そう? ありがと」


 ……嘘だ。残念なんだ。絶対そうだ。


「よかったわ、今朝の、その、聞いちゃったし、みゆにあんなことしてるから、その、いつもあんな感じなのかなって、その、外でそれは、大変かなぁって、ねぇ?」


「……お母さんのが、すけべ」


「う、うるさいわね、憲邇が一番すけべよ。み、みゆはいつもあんな風にしてるの?」


 とりあえず上だけ戻してる。シャツも着なおして、きちんと隠そうとしてる。みゆも肩戻そうっと。


「そうだよ。お母さんみたくえっちな風にしてないもん。みゆ、はしたなくないもん」


「いやぁ、他の人がいるところで自分からスカートめくるのは、はしたないと思うよ」


「け、憲邇さまが言ったんですぅ。み、みゆが自分からじゃありませんっ」


「じ、自分からよねぇ? あんなに堂々とやったんだから、やりたか」


「お母さん……? み、見てたの? 寝てたんじゃないのっ?」


「あっ、えっと、そろそろ洗いましょっか! 海水でも平気でしょう!」


「ううう……やっぱりお母さん、すけべ」


 憲邇さまのお姉ちゃんだ。だからこんなにすけべなんだ。


「ふぅん、柚香里は見てたんだ。じゃあ、どこで興奮した?」


「えっ、あ、洗いましょうよっ。みんなで一回、わたしがみゆを抱えるから海に落ちて」


「どこで興奮した?」


「……えぅ……い、言わなきゃ」


「ダメ」


 いいなぁ。みゆ、言えます、お母さんのどこがどきどきしたかくらい、言えますよっ、憲邇さま?


「……け、憲邇が……気持ちいいか、聞いたとこ……で、でもっ、興奮とかじゃ、なんていうか、その」


「えっち」


「ちっ、違うったらっ」


「そうだね、柚香里はえっちだ」


「ううう……ばかぁ……」


 いいなぁ、ずるいなぁ。ああやって恥ずかしい思いさせてもらうの。みゆも言えますよ? 憲邇さま、い、言わせてくださいなんて、口がさけても言えませんけど……


「みゆはえっちじゃないから、興奮しなかったよね、柚香里のとき」


「えっ、は、はい、しませんでした。け、けど、どきどきしたとこは、あ、ありますよ?」


「こらみゆ」


「へぇ、どこ?」


「あ、あの……憲邇さまに、お母さんとキスしなさいって、強く言ってもらったとこです。どきどきしました」


 やっぱりみゆは、命令されてうれしがるへんたいだよ。強く強く、ああしろこうしろって言われたら、従っちゃう。


「ふぅん、みゆも同性愛の気があるのかな?」


「どうせいあい?」


「なんでもないよ。じゃあそろそろ洗おうか」


 三人一緒に、せーので海にどぼん。お母さんに抱えてもらって、憲邇さまがボート洗う間に二人で洗いっこしてく。……ちょっと、二回もしたからかな、しみるけど……お母さんうまくできないからみゆがしたけど、大人になるとこうなるんだなぁ。こっちのが入りやすいのかなぁ。


「みゆはすごいわね、偉いわ」


 こしょこしょ。「ううん、お母さんのがすごいよ」


「いいえ、みゆのほうがすごいのよ。今日二回目でしょう? 痛くない?」


「痛くないよ。憲邇さまとするえっちは、痛くなんてないの」


 じんじんするだけだから。これは痛くないの。


「ふふ、やっぱり偉いわ」


「えらくないよっ。お母さんは痛くないの?」


「痛いわ、とってもじんじんする」


「ふぅん、ま、まだまだだねっ」


 よし、みゆのも終わった。くすくす面白そうにお母さん笑ってるけど、どうしたのかな。


「終わったよ。これからまたのんびりしてようか」


「そうね。みゆも疲れたでしょう」


「う、うん、ちょっとだけ」


 お母さんもう元気なんだもん。先のほうがいいのかなぁ。夜なら関係ないのに。


 もう一回三人で一緒にボートに乗って、また憲邇さまのひざの上に乗る。お母さんは隣で肩を預けてる。もう水着は元に戻して、普通に家族でゆっくり、仲良くしてくの。


 ……すぐにうとうと、憲邇さまの胸の中は気持ちよすぎて、日差しも温かくって、まぶたが落ちてきた。……憲邇さま……ぐるぐる……


 おなかとくとく、言ってる。憲邇さまの……
















「うっるさいわねぇ、この子はうちでメイドとして雇うのよ、唾つけたのは私が先だからどっか行きなさいっ」


「いやだって本物っしょ? 写メだけでもいいじゃん? なぁ?」


「モデルだろ? 一個でいいんだ、撮っときてー」


「嫌だって、い、言って、るでしょっ」


「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃねーし」


「撮られんのが仕事だろ? 嬉しいんじゃねーのかよ、はは」


「……たっ、い、いた……ぃ、嫌、嫌、だ……っ」


「逃げんなよ、なぁ、あっ?」


「おい、にすんだよっ」


「すーいませーん! 男の人がしつこいんですー!」


「あっ、ちっ、返せよっ」


「ほうら、取ってきなさいボケナスどもっ」


「けっ、クソババァ!」


「んどくせぇ、話してやるんじゃなかった」


「……っ……痛い……っ……痛い……」


「どうかしました? あ、大丈夫ですか?」


「あそこのボケナスども二人を叱ってくれませんかっ。しつこかったんですっ」


「ああ、わかりました、追い出します」


「いきなり写真撮ろうとして、断りなくっ、見てください手首っ、こんなに強くつかまれてっ、ツーショットまでしようと腰にやらしく手を伸ばしてましたっ」


「わかりました、きつくお灸を据えておきます」


「あんなの出禁でしょっ、頼みますねっ。大丈夫、巴さん?」


「ど、どうしたんですか? 私が飲みもの買ってる間に、なんだか大変なことに」


「あ、あの人、っ、前に、おそ、ぶって、襲ってきた人、そっくり……っ」


「おおよしよし、怖かったわねぇ。もう大丈夫よ。ああいう人種はね、似るものよ。笑顔が汚いから似てくるの。しつこいとこまで似るから始末に終えないわ。やっぱりメイスンがいないとダメね」


「ありがとうございます、ほんとに……」


「ライフセーバーの方もやっぱり、全部には目が届かないわよねぇ。よしよし、モデルのときも女の先輩におんなじようにいびられてきたのに、辞めてまでなんてねぇ、よしよし」


「ど、どうしてわかるんですか?」


「あら、だって憲邇くんから聞いたもの。大変だったんでしょう? あなたは忘れてるかもしれないけど、一応会ったことあるんだけどなぁ」


「あ、ご、ごめんなさい」


「いいのいいの。辛かったんだもの。大事にしてくれた憲邇くん以外、覚えてなくて当然だわ。……本当に一人でよく頑張ってきたわね、偉いわ。ねぇ絵里さん?」


「ええ。とても偉くて、立派よ。女のいじめは陰湿で性質が悪いのに、よく耐えてきたわね。よしよし」


「……あたしもう、子供じゃないです」


「子供よ、私たちから見たら。ねぇ絵里さん」


「ええもう、これくらい子供でしかないわね」


「……あいつと一緒になると、そんな風に立派に、なれるんですか」


「あら、私なんかより巴さんのほうが何倍も立派よ。私は旦那におんぶに抱っこだもの。まゆのことだって頼りっぱなし」


「でも……他人をわかろうとする人って、いないと思ってました。あいつ、以外に」


「出会う人出会う人そうだったのねぇ。ふふ、でもねぇ、こんなの共感してるフリなのよ? 女によくある醜い、口だけでわかったつもりになってるだけ。わからないわ、あなたがどれだけ大変だったか。あなたじゃないんですもの。こういうフリの、嘘はね、憲邇くんから習ったのよ。先に嘘ついてあとから合わせるの。あとでわかればいいのよ、あなたとこれから、たくさん付き合っていってね。今の嘘で少しでもあなたが慰められるなら、なに言ったっていいって、あの子は堂々と言い切ったわねぇ」


「本当、ですか? あの人がそんなこと言うとは、思えませんけど」


「多分憲邇くんが先、だったと思うけど、そう言われると私が先に言ったかもねぇ。どっちでもいいじゃない、そのとおりだって、親子揃って頷いたんだから」


「……嘘って、言っちゃダメでしょ、それじゃあ……」


「ああごめんごめん。でもね、憲邇くんは嘘じゃないわ。あなたの苦しみを、わかっているの。わかるのよ、あの子はちょっとおかしいから。心のお医者さんには適任なの。目に見えない傷を察する能力だけは高いんだから。それにどう対処すればいいのかも、きちんとわかってきたから」


「はい。あいつの言ったことは本当だってわかります。わかるから、わかろうとするから、慕われるんです」


「不思議よねぇ。本当にときどき、心が読めるんじゃないかって思うときがあるわ。こっちが考えてること見事に当てて、先んじて話すのよ」


「ええ。不思議ですよね。……本当に辛いことこそ、口には出せないから、あの人はすごい人だわ」


「きっとあんなの、当てずっぽうでカマかけてるだけですよ。今までの仕事経験でヤマを張るのがうまいってだけです」


「ふふ、そうねぇ、きっとそうだわ。あんな遠くでゆらゆらしてるだけだもの。さっき転覆してたのよ、バカ丸出し」


「そうそう。今日なんて情けないとこしかないじゃない。あの人は支える女がいないとなんにもできやしないわ」


「あらぁ? 絵里さんは自分がそうだって、また言いたいのかしら?」


「なに言ってるんですか、私が支えるのは旦那だけですよ」


「……ちっ。そうだったわね。それより喉が渇いたわ、飲みものが切れたし、なに買ってきたの?」


「とりあえずこれが巴さんの分でしょ、それから炭酸と、お茶と、あとは……」


「なぁに、お酒はないの? どうせ運転はメイスンにやらせるんだからちょっとくらい飲みましょうよ」


「……思い出しました。酔うと確か、笑い上戸になるんですよね」


「あら、そうだったかしら? ねぇ絵里さん、もっかい行ってきなさいよ。お酒が飲みたいわ、男の人にお酌をさせたいの」


「ダメです。ああもう、良子さんたちまだかしら。化粧室が混んでるのかしらね」


「きっとまたナンパされてるんですよ。なんてったってメイドさんは巨乳ですから。そのまま攫われちゃえばいいんです」


「あら、そんなにメイド服が着たくないの? コーラでいいかしら、向こうで散々飲んだけど」


「あんなの着て動き回るなんて考えたくないですよ。あ、ありがとうございます。メイド喫茶とか、ニュースで取り上げられてこれ吹きましたから」


「ああ、あれはねえ、面白がって取り上げてるだけだから嫌よねえ。実際の良子さんメイド服はあんなんじゃないのよ。まあ、最近ちょっとあったけど」


「一応知ってますけど、そ、それでもですね」


「お館様は私だけど、着せてやろうかしら。面白そう」


「……だ、だったらメイスンも、執事服があるでしょ? そ、それならいいです」


「ああ面白そうね、あそこで寝そべってる野郎とセットなら絵になるわ」


「確かにありね。よし、採用しましょう! ふふふ、あの子の驚く顔が目に浮かぶわ」


「ただいま戻りました。花雪ちゃんはやっぱりお嬢様ですよ」


「まあ、良子さんもおひどいですわ、一度も利用したことありませんのっ、わかるわけありませんのっ」


「そうかなぁ、わたしもお嬢さまだと思う」


「まあ、詩音さんまで、ひどいですわっ。パティさんだってわかりませんでしたのっ」


「そうです、私も戸惑いましたから、一緒です」


「まあまあ、ほら絵里さんが飲みもの買ってきてくれたし、好きなの飲んで落ち着こうよ」


「愛ちゃん、お茶取ってくださいな」


「はい。良子ちゃんそれ以上お腹へこませても意味ないと思うけど」


「いいえまだまだです。お茶も好きですしね。ただ、あそこのハンバーグは不思議なハンバーグでしたね」


「あのお肉はすごいわよね、私も覚悟したのよ、お腹が膨らむことくらい。でもほら、全然平気でしょう?」


「そうですよね、驚きました。あんなの食べたら仕事にならないはずなのに」


「なにか秘密があるのよ。それがわかれば食卓事情もだいぶ改善されるのにねえ」


「詩音さんも、これだけ細いですのに全然影響がないので」


「きゃあっ! さ、うう、急に触らないでぇ」


「ああ、ごめんなさい、私としたことが」


「あらぁ? ふふふ、詩音ちゃんはお腹が弱いのね。そっとなぞるだけでもびくびくしちゃうんだ?」


「は、はぃ……ど、どうしてかここ、敏感で、困ってます」


「ふぅん、羨ましいな」


「……愛ちゃん? どうして?」


「どうしてって、そんなのけん、あ、やめとこ」


「? けん? あいつのこと?」


「巴さん巴さん、向こうでコンテストが終わったみたいよ、今から見に行きましょうよ」


「え? 終わったのにですか?」


「ふふん、終わったからいいのよ。巴さんを引き連れて颯爽と登場よ、これしかないわ。せっかくだしメイスンも呼んでやろうじゃない。おーい! 憲邇くーん!」


「……私はここにいるわね。詩音ちゃんたちお子様もここにいたほうがいいわよ」


「絵里さん? どど、どうしてですか?」


「……紗絵子様のこの顔は……悪趣味です」


「本当なら行かせたくないけど、あそこの男がいるなら、逆にいいのかもね」


「絵里さん?」


「おーいっ! 憲邇くんったらーっ! そうそう、こっち戻ってこーいっ! 今すぐ来たらー、絵里さんが脱いでもいいってさーっ!」


「ちょっとっ、勝手なこと言わないでくださいっ」


「なぁに、旦那には野外露出で調教されてるくせに、ほんとはやりたいんでしょ? あ、来た来た、餌に釣られたわね、バカ息子」


「こっ、子供の前でなんてこと言うの!」


「やがい……?」


「巴さんみんなも聞き流しなさい。紗絵子さん? 少し神経を疑うわね、
深町(ふかまち)先生に診てもらったらどうですか?」


「照れることないでしょ、ここには女しかいないんだから」


「子供もいますっ、まだ小学生だって」


「で、どこが露出スポットなの? やっぱり夜の公園? 団地は人もいるけど夜中は誰もいないし、この辺田舎だからどこでもいけるのかしら?」


「紗絵子様っ、いい加減にしてくださいっ。さすがに目に余りますっ。ちょっと愛ちゃん、そんな顔しないでっ」


「え、変な顔してた?」


「ごめんなさいね、ちょっと調子乗っちゃった。ふふふ、仕方ない、脱ぐのは私にしましょう」


「さっ、紗絵子さま? はしたないですのっ、こんなところでなにをお考えになっているのですかっ」


「冗談よ、脱ぐわけないじゃない。今日は憲邇くんに記念写真でグラビアっぽい撮影をしてもらうけど、さすがにヌードは嫌だもの。人がいなかったら考えてもいいかしら? ふふ、私ももう四十だしねぇ、記念はほしいわ」


「あ、私も欲しいかも。来年二十歳だし、記念に彼氏さんにヌードを撮ってもらおうかな」


「まあ……信じられませんの。お母さまが耳にしたら卒倒しますわ」


「でで、でも、記念はわかります。さす、さすがにヌードはわかりませんけど、私も大好きな年上の人とのツーショット写真は、大切にしまってありますから」


「……そうよね、あたしもいつまでも若いままでいられないし、このスタイルもいつまでもつか……とっといて、もらおうかな」


「あ、来た来た。遅いわよ憲邇くん、柚香里さんたちに感けすぎ。なので絵里さんは脱ぎません」


「最初から脱ぎませんったらっ」


「わかってますよ。それでどうしたんです?」


「ふふん、コンテスト見に行きましょう! 優勝者を拝むだけでも、一見の価値はあると思うわ」


「……え……? そ、それで呼んだんですか? また雑用かと」


「いいから行くわよ、ほらみゆちゃんも! 将来の参考になるわよ?」


「は、はいっ、行きます、行きたいですっ」


「みゆったらもう、しょうがないわねぇ」


「じゃあ行きましょうか! メイスン、ちゃんと私たちを守らないとダメよ?」


「かしこまりました。やっぱりですね……? 
竹花(たけはな)さん? どうしました?」


「あたしも……守ってね……」


「はい、お任せください」


「……よ……」
















 巴さんずっと憲先生の手をつまんでる。どうしたんだろ。巴さんにしてはおかしいかな。さっきお化粧室から戻ってきたときもちょっとおかしかった気がするし。


「……ねぇ、向こう、たくさん人が、いるわよね。男も女も、大人が」


 ? 小さい声、ささやくみたいに巴さんがなにか言ってる。すぐ前の憲先生と、耳を凝らしてる、目も凝らして見てるわたしにしか聞こえないくらいの、小さな声。


「? うん、いるのが見えるね」


「その間、くらい、恋人のフリ、してよ。あたしこれでも元、トップモデルなの。いらない虫が寄って、ほしくないわ」


「うん、いいですよ」


「……絶対、守ってよ、彼氏になるなら……」


 そう言ってつまんでた指を、腕まで伸ばした。そのまま絡めて……


 祈るように、寄り添うの。


 わたしは……同世代の、子供が一番怖かった。もちろん育ての親も怖い。けど巴さんは、きっと大人なんだろうな。わたしたち子供には笑顔で、でも、最初は少し絵里さんや紗絵子さんを、怖がってた。……怖い、気持ちが強すぎたわたしなら、わかる。


 同じベッドで寝ると、いいですよ。えっちしなくても、添い寝するだけで違います。傍に誰かいるだけでもう、別世界ですから。憲先生に限りません。きっと紗絵子さんや
春花(はるか)さんと一緒なら、安眠です。


 そうして向こうの会場までたどり着く。誰もが憲先生と腕を組んでることに、わかってても気づかないフリをして。


 そこではでかでかとコンテスト名が書かれた大きな横断幕のようなものの下に、四角い変な形のステージがあって、壇上では一人のグランプリと書いてあるたすきのようなものをかけて王冠を被った、ビキニのスタイル抜群の女性が大勢の人に囲まれていた。……コンテストだから、美人だなぁ。横のほうにも出場者だと思う人たちがいるけど、みんな綺麗な人ばっかり。でもお腹みんな見せるんだ。でないと出れないのかな。


「ほほう、これはいい目の保養になるわねぇ」


「紗絵子様は女性でしょうに」


「私も年なのかしら、若くてかわいい女の子ってね、見てて楽しいのよ。お人形さんが昔は好きだったからかしら、着飾った女性や気合の入った女の子って、見ていて元気をもらえるわ」


「へぇ、そうですか? 水着ですけど」


「ちっちっ、あなたたちと違ってね、あそこでお立ち台に乗っている女の子はね、努力の結晶よ。見ればわかるじゃない、どれだけお化粧しているか、スタイルをあそこまで何ヶ月もかけてもっていったのか」


「……全然わかりません。お化粧、お母さんもしてるって言ってたけど、わかりませんよ」


 みゆちゃんの言うとおり、遠目だからかもしれないけど、濡れちゃうんだからすっぴんにしか見えないのに。


「みゆちゃんは相変わらずかわいいわねぇ。絵里の野郎は向こうにいるけど、私や彼女なんかはそれはもう、涙ぐましいお化粧のあとが滲んでるのよ、これでもね。……あ、あのね、そんなにじろじろ見るものじゃないわ、見るならあっちにしなさい」


「……お母さまに習おうかしら……」


「……良子ちゃん、後でじっくり教えてくれないかな……」


「いいですとも。愛ちゃんもお化粧室をお化粧室として利用できるようになろうね。ところで深町先生、私たちと彼女ではどちらが美人だと思いますか?」


 あ、良子さん聞きづらいことよくずばずば言えるなぁ。公共の場で言ってもらいたいけど、でもあんなの自分から言えないよ。


「私の彼女が一番ですね。断言します」


 わぁ、うれしいな。わたしもかの、彼女だし。


「……そういうのを、ごほん、聞いているのではないのです。誤魔化しはいりませんから、どうぞ遠慮なく仰ってください」


「いいえ良子さん、彼女が一番よ、それ以外言えるわけないじゃない。今の今目の前で腕を組むくらい仲がいいのに、それはちょっと酷だわ」


 柚香里おか、柚香里さんがフォローしてる。にっこにこだ。そうだよね、みんな彼女だから、うれしいよね。


「ほんと? あたしが一番?」


「うん」


「……ありがと……あたし、あたしもあなたが、一番だから……ごめん、いきなり……」


「いいよ、嬉しい」


「……ごめん、甘えて」


「え?」


 誰にも聞こえない声でなにか、言ったけど、なんでもないって首を振った。少し、俯いてる。目の前の人の群れが見れないみたい。わかります、大丈夫です、わたしも少し怖いですから。


 たくさんの人は、怖いんです。お化けより台風より、人がたくさんいるほうが怖いんです。でももう、大丈夫ですよ。


「あらまあ、憲邇くんは少し恋人への愛が足りないようね。もっとなにかしてやれることがあるんじゃないの?」


「そうですね、それじゃあ」


「あなたの作ったご飯が食べたい」


 言葉の端を食うように、もっと強く腕を組んで。「一度だけ、ご馳走してくれたでしょ? あれがもう一回食べたい。おいしかった、本当に……あなたと食べるご飯は、いつもおいしい」


 一緒だ、一緒です、巴さんっ。そうなんです、味がするんですっ。おいしいんですっ。食べることって、ほんとに楽しくってっ。


「うん、わかった。あんなのでいいならいくらでも作るよ、今日の夕食からだね」


「言ったわね、絶対よ? 一緒に食べたいの、一緒に作りたいのっ。これから毎日、朝食も、昼食も夕食も全部よっ?」


「毎日はさすがに無理だよ。でもお弁当なら」


「……家政婦をやりたいの。あれは本気なの。ダメ、かな。足りてないって、家政婦さんは言ってたわ」


「ああそうなんだ。いいよ、お願いしようかな。部屋数も増える予定だし。そうか、それなら毎日も不可能じゃないかな……でもやっぱり毎食は厳しいよ」


「うん、わかってる。ありがとう、無理聞いてくれて。あそこで働けるならそれでいい。それならあなたと、たくさんご飯が食べられるから」


「そうだね。一緒にたくさん、ご飯を食べようか」


「うん……す、住み込み、がいい。お給料は安くていいから」


「そう? 大変だよそうなると。なにしろ私だから」


 たくさん恋人がいるから、住んでると確かに大変ですよ。恋人じゃないなら、ですけど。


「いい、いいわ。あなたの部屋を掃除できたらきっとご満悦するもの、あたし」


 あ、それみゆちゃんがやりだしたのに。いいのかな。


「見ちゃいけないものをたくさん見るよ。それでもいい?」


「うん。それくらいわかってるわ。大丈夫よ。文句言わない。お願い」


「わかったよ。これからよろしくだね。いいよね母さんも?」


「ええもちろん。ふふふ、本当に大変よ? なにを見てもなにが聞こえても、ちゃんと我慢できるかしら?」


 ……わたし、自信ないなぁ。柚香里おか、柚香里さんの声、真似できないもの。


「そうそう。それより憲邇のお部屋のお掃除はみゆがやる予定なのよ。どうするみゆ?」


「か、代わりばんこにやりましょ? い、一緒はいやです、一人でやりたいんです」


「そうなんだ、うん、代わりばんこにね」


「よかったですね巴さん。私も彼氏様に住み込みで働かせてもらわなくちゃ」


「あらぁ? ダメよ良子さん、そんなことになったら毎日目に隈ができるわね」


「はい、望むところです」


「まあ卑猥ねぇ愛さん?」


「? 寝不足になるんですか、住み込みだと。それって卑猥……?」


「ささ、紗絵子様っ、下品ですっ」


「あらぁ? パティちゃん耳年増ねぇ。聞かなかったことにしましょうね」


「……あたし、は、目に隈ができるくらい、は、働かされても、いいけど……」


 あ、あ、ふぅん、やっぱり。ここが外じゃなかったらきっと、ずばり言ってたな。目にくまはよくわかんないけど。


「労働時間とか勤務日程は、今度みんなで相談しようか。今はほら、優勝者が手を振ってるよ、これで本当に解散みたいだね」


 ほんとだ。笑顔を振り撒いてる。アイドルってああいうのなのかな。たくさんいた人の群れもちょっとずつどこかへ行こうとして、こっちにもたくさん来てた。


 巴さんはぴったり、憲先生にくっついて離れようとしていない。やっぱりだ。わたしと似てる。わたしなら、一緒になってなにかできるかも。


 なにかしたい。絵が描けるようになったから、また一つなにか。この人と同じ怖さを共有して、向き合い、立ち向かうためになにかできたら。憲先生みたいに、とは言わないけど。


 ……わたしも人が通る道を開けるフリして、そっと巴さんに寄り添った。大丈夫ですよって。それがなにより、一番ほしかったから。


 びっくりするくらい、肌から冷気を、感じた。寒気、かもしれない。


「大丈夫だよ」


 砂を歩く人の音に紛れて、消えそうな憲先生の言葉。


 でも、はっきりと聞こえる。距離が関係ないくらい、強くて、温かい言葉。


 これにわたしは、助けてもらった。これに涙を、笑顔に変えてもらった。今度はわたし、だけど言葉は、うまく出ない。せめて、せめて体温でと、巴さんと肌を重ねる。


 背中にそっとくっつくことを拒絶は、しなかった。次第に震えも治まっていく。きっと低い声のおかげだけど、でも。それでも人間はくっつくと、温かくなっていくから。


 急に手が後ろに回ってきた。巴さんの細い指。思わずそれを手にとって握り締める。柔らかい指としっかりつないで、そこから確かに伝わる恐怖を、少しでも減らそうと力をこめた。


 どうしてこうなるかなんて、どうでもいい。


 何人かは巴さんを見ると目を見開くけど、『まさかね』とかつぶやいて去っていく。きっと本物のモデルさんだって思ってないんだろうな。それが幸いか、巴さんは注目されてなくて、少しほっとしてるのが伝わってくる。


 やがてコンテストのあった場所が残るだけ。人がちらほらといるだけになる。そこまでいってようやく、巴さんは顔を上げた。


 それほど背の変わらない憲先生に、なでてって、ちょっぴりの上目遣いをして。


 今の彼女さんに、そっとなでなでをするなでたがりの変態さん。今回ばかりはなでたがりがよかったのかも。巴さんがほっとしてる。


 ……あ、あ、でも長い、長いです憲先生。やめようとすると巴さんがいやいやするからって、長いです。いい加減にしないと、なでられたがるくせがつくと大変ですよ? わ、わたしみたいになっちゃいますから。


「あらあら、仲良しさんねぇ。ふふ、みゆもあんな感じなんでしょう?」


「う、うん。憲邇さんね、髪飾りあっても、なでるの上手なんだよ。うれしくって」


 そ、そうなんだ。……荷物の中に髪留め、ピンクのやつ眠ってるけど、どうしようかな。今からだと変かな? うぅん、どうしよう。


「ありがと……そ、そうね、もういいわ、この撫で方は尋常じゃないわ。男の人にされたの、父親以外で初めてだけど……わ、悪くないわね」


 あ、さっきのなでてっていうのじゃなかったんだ。ふぅん。前にこういうことあったように見えたけど。


「あーあ、やっぱり憲邇くんは恋人へのサービスが足りてないのね、嗜みよそれくらい。さて、眼福だったことだし、戻りましょうか。ちょっと残念だったけどね」


「そうですか? 私は参考になりました。あそこまでとは思えませんけど。良子ちゃんにきちんとご教授願おうかな」


「ふむふむ、しかしメイド
(みち)は長く険しいものですぞ……」


「良子さんなにを仰っているのかしら。先ほどから少々様子がおかしいですわね、詩音さん?」


「うん、ちょっと。パティちゃんつっついてあげるといいよ」


「そうですね、なんだかむかむかするので、えいっ」


「ひゃあっ! ちょっと、やめなさいっ」


「あはははは」


 みんなで笑いながらパラソルへ戻っていく。良子さんにちょっかいをかけて、はしゃぎながら。


 巴さんはそれでも、組んだ腕を離さなかった。








 パラソルに戻ってくと、千歳さんと花織ちゃん、それに何人かの桜園の子供たちがみんなして貝がらを集めてるみたいだった。夏休みの自由研究かな?


「……千歳ちゃんはやっぱり恐ろしい子ね……これをしても違和感のないっていうのは、もはや才能というべきでしょ」


「え? でも貝がらって綺麗だよ?」


「ああうん、いいよいいよ、続けて」


「千歳さん、これは先ほどのものより波模様が美しいですわ、とっておきましょう」


「うん、いいね」


「……あれ、絶対女子高生じゃないよ。保母さんみたい」


 愛さんがぼそっと言ってる。真剣だからどっちかっていうと、成長しすぎちゃった小学生じゃないかな。


「ああ、そういえばみゆは貝がらとってこれなくて残念だったわね」


「あっ、忘れてた。ううう、憲邇さんにあげるきれいなの……い、今から探してくるねっ」


「ああもうみゆ、走ると転ぶわよ」


 駆け出したお子さんを追いかけるお母さん。わた、わたしのお母さん……


 もう、十を超えてしまったわたし。あんな風に構ってもらえるとは、思えないけど。うまく甘えてみたい。昨日のお父さんへのとはまた別に、なにか。荷物の中にはもう、シャツの下にはもう、お母さんの気遣いがあるけど。


「はいこれ、詩音ちゃん」


 なぜか紗絵子さんが、貝がらを手渡してくれた。「私も忘れてたわ、あなたにあげる」


「えっ、でも」


「柄じゃないのよ、私のいい人にこういうのをあげるのはね。あなたがいいわ、もらってちょうだい?」


「……はぃ……ありがとう……」


 綺麗な、さっき花雪さんが見つけたような、綺麗な貝がら……乳白色の……透き通っていて、薄いからの向こうに、


 憲先生の色が、見える。


 い、一応、おばあちゃんなんだよね、紗絵子さん。ううう、お母さんみたいに感じちゃう。若々しすぎだよ……おんなじ水着、色違いだけど着ても不思議じゃないのって。


「お帰りなさい。ちょっと深町先生、聞いてよ、静香ちゃんがしつこいの」


「だってっ、絵里さん絶対おかしいですっ。秘訣を知りたいって、教えてくれたっていいじゃないですかっ」


 そういえば、巴さんもここに戻る直前、組んでるのを離したみたい。ふぅん、さすがにみんなの手前我慢したんだ。しなくてもいいと思うけど。


「あらあら、なんの秘訣?」


「美白美肌、それと美脚ですっ」


「ふふふ、静香ちゃんにもこっそり教えたげましょう。美容に一番いいのはね、セックスよ。好きな人と愛し合うこと、これに限るわ」


「……へ、へぇ、そうなんですか……やった」


 き、聞こえちゃった……ていうか紗絵子さん、もっとひそひそ声にしといたほうがいいですよ、ううう……で、でも、よくわかるなぁ。すごく納得できる。みんなそうだもの。と、特に……わたしの妹が。


 あんなにかわいくて、あんなに美人。綺麗、なの。砂に埋もれた貝がらを拾い上げては、陽の光にかざして品定めに悪戦苦闘している。好きな人に喜んでもらいたい、必死で一生懸命……年齢は関係ないって、若い方で、思う。


 で、でも、確かに絵里さんにも似たことを感じはするかな。静香さんのお怒りもごもっともだよ。


「あの野郎もね、お盛んだからあんなんになるのよ、覚えておくといいわ」


「はい、すっごくよくわかります。憎らしいですねっ」


「なにをお話しておりますの?」


「花雪ちゃんも絵里さんが憎いでしょう?」


「いいえ、紗絵子さまとお母さまが憎いですの。年齢を重ねてもその肌のもちもちさ加減には驚天動地ですわ」


「あいつだって三十三よ?」


「いいえ、今では絵里さんは憎くありませんわ。少々、本当に少しですけれど、悔しい気持ちもありますわ。でも仕方ありませんもの。同じことが私や、お母さまに起こったなら、傍にある殿方に寄り添いたいと思いますわ」


 きっとそれ、一回えっちしたからだね。わたしとおんなじ。


「……できた子ねぇ、花雪ちゃん。そんな花雪ちゃんにも朗報よ、えっちなことを大好きな人とすると、美容にいいのよ。スタイル抜群になって、あなたのお母さんみたいにいつまでも若いままでいられるわ」


「……ま、まあっ、こんなところでそのような、やめていただきたいものですわ。で、ですけれど、その、帰宅しましたら詳しく……」


 あ、麦藁帽子で口もと隠した。きっとにへらってしてる。わたしも憲先生がすけべだから、たくさん押し倒されちゃってどんどん綺麗になれるかも。なんて、にへら。


 パティちゃんも愛さんも、聞き耳を立ててちょっぴりほくそ笑みそうになってる。あ、良子さん知ってたんですね、ずるいです。と、巴さん、憲先生に寄っちゃダメですっ。


「ようし、そこのばかちん! 今日の記念を撮りなさい! 私を撮ってないでしょう、とびっきり美人にね!」


「はい、かしこまりました」


 あ、ウインクした。なんだろ、この前言ってた、ほーむぺーじの写真かなぁ。えっちな写真、みんないるけど撮るのかな? 紗絵子さん勇気、あるよね。


 向こうであんまりにも千歳さんが真剣に探してるものだから、熱に当てられちゃった同級生さんたちも童心に帰って貝がら探しを照れくさそうに手伝いだしてる。パティちゃんも園の子供たちに呼ばれて、お姉ちゃんらしく一緒に探しに行った。


 まゆちゃんと奈々穂さんは……また、格闘をしている。さっきぷかぷか浮いて休んでたから、にしても元気だなぁ。ボートには乗ったままで、水を掛け合い落とし合い。すごく笑顔、まぶしいなぁ。


 あ、紗絵子さんの撮影が始まった。次に記念写真、一人ずつ撮ってもらいたいから、花雪さんも静香さんも良子さん愛さんも、巴さんも、見ながら待ってる。絵里さんはこんなところで恥ずかしいのか、ちらちら見てるだけだけど。


「ねぇ憲邇くん、最近のグラビアって際どいの多いわよね? 水着を外しかけておっぱい半分くらい見せてるの。どうやるのかしら?」


「襲われるぞバカ母。家族のそんなところは見るに耐えないから、普通ににっこりしてください」


「あらまあ、こんなおばさんを襲ってくれるなら脱いじゃおうかしら。ふふ、うちの人に自慢できそう」


 ……憲先生なのに、なに言ってるんだろ。で、でも、襲われるっていうの、憲先生だもんね、うれしいですよね。


「あ、ダメよ憲邇くん、今の私はただの紗絵子でしょ?」


「ちょっときついなぁ、わかりましたよ紗絵子さん、笑って笑って?」


「はぁい、ふふ」


 一枚、一枚。撮ってもらうたびに、紗絵子さんは一歩憲先生に歩いてる。胸を張って、ぴんと背筋を伸ばして、自分をきちんとカメラの中に入れてもらいながら。だんだん近くなる距離に憲先生があとずさると、「ダメよ」と元の位置に戻そうとするの。なんでだろ。


 くるりと背中を向けて、顔だけカメラを振り向いて撮ってもらう。ちょっとだけぱれおをつまみながら。ふんわり微笑んでて、とっても楽しそう。


 好きな人に写真を撮ってもらうのって、楽しいですよね。わ、わたしの番早くこないかな。ううう、わがままになったなぁ。


「昔は息子を撮ったり逆だったけど、若い子に写真を撮ってもらうのもいいわね。撮るのも楽しかったけど」


「あの、どうして寄ってくるんですか」


「地面が動いてるのよ」


 え? 「勝手に憲邇くんのところへ行ってるの。私のせいじゃないわ」大真面目な顔して、なにを言い出すんだろう。


「もっと撮りなさい、近くで私を、たくさん。サービスカットぐらいするわよ?」


 ああ、紗絵子さんダメですっ、首を結んであるのそれだけです、それ解いちゃいけませんっ。


「紗絵子さまっ、いけませんっ」


「違うのよ花雪ちゃん、これで外すだけにして、手で押さえたままっていうグラビアがあるのよ。そこで背中を撮るのもいいわね」


「ありますけど……」本物が認めた。あるんだ。


「紗絵子さんグラビアなんて見るんですか?」


 愛さんと同じ疑問が浮かぶ。「見るわよ? さっきも言ったけど、グラビアほど着飾った女の子はいないわ。そのために売り出しているんだもの。あれは見てて興奮するわよ」


「紗絵子様親父みたいです。って、ほんとに外すんですか?」


 ……大胆だなぁ。首のとこを解いて、胸を両腕で押さえてる。腕を下ろしたら確実に、ぺろんって胸が丸見えになるのに。


「いいじゃない。一生に一度くらいはグラビアのものまねはしたいわ。悔しいけど、憲邇くんの撮影技術だけはいいしね」


 確かにそうですけど、やっぱり紗絵子さんはすごいなぁ。


「こういうことをしたっていう記念にもなるしね。記念は必要よ、うちの人と子供たちに見せつけなきゃ。いつ今生の別れになるかもわからないわ。私の大切な子供たちに、残せる写真は綺麗なものがいいもの」


「縁起でもないこと言うな」


 あ、本気で怒ってる。「ごめん、冗談でも言っていいことと悪いことがありますよ」


「そうですよ。それに残す写真が水着とか、恥ずかしいでしょ」絵里さんの言うとおり。


「アルバムにしまう類の写真よ、葬儀でこれはさすがに、ないでしょうし。でも、うん、ありがとう。失言だったわ。人は簡単に死ぬって、散々思わされてきたのよ、ごめんね」


「死にませんよ、かあさ、紗絵子さんは長生きします」


「そうですね、紗絵子様が早死にするなんて考えられません」


「うんうん」


「……なぁにそれ。慰めてるつもりでしょうけど、まるでこの私がふてぶてしいやつみたいな言い方ね?」


「そうでしょ、ね、花雪ちゃん?」


「ええ、紗絵子さまはいついつまでも長生きしますわ。きっと年をとらないまま、あの美貌を保ち続けるのです。仙女ですわ」


「ふんっ、おべっか使っても無駄よっ。花雪ちゃんにはあとでこってり変身セットの使い方を叩き込んでやるわっ。お化粧品の多さに辟易するがいいっ。そうして大失敗から彼氏に幻滅されればいいのよっ」


 あ、あ、右手外すと危ないです。


「まあ、ふふ、そのようなことありませんの。私のよい人はそのくらいで幻滅するような、ひどい人ではないのです。むしろ私がひどかったですの」


「くっ、若いっていいわねぇ。もう、憲邇くん枚数が全然足りないわ、ほらどんどん撮りなさいっ。私一人でフィルムを使い切るのよ」


「これはフィルム式じゃありませんよ……ああでも、いい顔してますね」


 うん、笑顔になった。


 かがんで、腕も下げてった。


 ここからでも胸が、ちらりとのぞく。


「こら、どこ撮ってるのよ」


「あのですね……」


「寄せても上げるものがないのよねぇ。はぁ。娘息子が赤子の頃は豊満なバストがあったのになぁ」


「紗絵子さま、とても正視に耐えませんの。は、早くお戻しになってくださいな」


「嫌よ。ふふん、ここまでしたんだからやれることはやっておきたいわ。さあほら、シャッターを押しなさい、躊躇わずっ」


「近い、近いよっ。わかったからっ」


 音がする。海岸でこんなこと、してる人はきっと紗絵子さんぐらいだ。通りすがる数人の人たちはなにごとかと見て、紗絵子さんのしてることに何度も振り返ってる男の人が一人二人、あ、三人。さすがに立ち止まってじろじろ見るような人はいないけど、やりそうな人はいる。


「巴さんだってこれくらいしたでしょう?」


「あ、あたしはグラビアアイドルじゃないし、そんな真似はしたことありません」


 そうだよね、照れてるし。


「あらそうなの? せっかくだから憲邇くんに撮っといてもらったら? 綺麗な自分を残せるわよ?」


「はい、撮ってもらおうかな」


 あれ、即答してる。みんなもきょとんだ。


「さっきも撮ってもらったけど、足りないかなって。一人の写真とか、たくさんほしいから。あたしも記念と、思い出がたくさんほしいかな。ね、詩音ちゃん?」


「え、はい、そうですね。ぉ、思い出はたくさんがいいですよね。いい思い出は特に」


 すかすかの十四年より、この数ヶ月の密度が濃すぎて、大変だけど。


「ふふふ、メイスンはフル稼働ね。やってることがサービス満載だから許してね? もっと下げようか?」


「勘弁してください、これでも二十代にそれは蛇の生殺しですよ……やめてくれ、頼む」


「そういうこと言うからいけないのよ、いじわるしたくなっちゃうなぁ。ああこんなことしたから胸の谷間に虫が入ってきたわ、カメラマンさん取ってくれないかしら?」


「紗絵子さまっ」


 ああ、片手で押さえつつ空いた手で谷間に指入れて、見せようって軽く、下げてる。あ、あんなことしたら憲先生ほんとに襲っちゃわないかな?


 シャッターが鳴る。撮っちゃった、今の。


「はい、撮り終わりましたから、もう戻していいですよ」


「あらもう? 撮影係のくせにあなたに終わらせる権利はないのよ?」


「いえ、バッテリーがもうないんです」


「なんですって? 替えはないの?」


「ありますけど、ダメです、紗絵子さんだけに使えません。記念に一枚が欲しい人はいっぱいいますから」


「ちっ。仕方ないわねぇ」


 あれ、憲先生すぐ傍に行った。なにかぼそぼそささやくと、紗絵子さんにへらってなる。


「早く言いなさいよバカッ。それじゃあ次の人どうぞっ」


 すぐさま水着を戻してる。変わりようを怪しみつつも、いそいそと花雪さんが憲先生のカメラの前に立った。あ、絵里さんがいつの間にか憲先生になにか手渡してる。うわ、ずるい、気が利くみたいな真似してっ。


「はいどうぞ。あなたに探させると時間かかりすぎちゃうからね」


「ありがとうございます。
尾方(おがた)さんも一枚どうですか?」


「……あ、あとで、数枚でいいから、お願い」


 やっぱり断らないんだ。ふぅん。ふぅん。


「わかりました。ちょっと待ってください……はい、じゃあ花雪ちゃんの番だね」


「はい。どうぞお綺麗にしてくださいな」


 ふんわりと微笑む花雪さんも、びっくりするくらい近くで撮ってもらいたがってた。苦笑いの憲先生が一枚撮ると、ほんとにうれしそうに麦藁帽子を整えるの。水着なのに短いワンピースのスカートをつまんで、次もお嬢さまの挨拶みたくしてた。


 待ち遠しくて、そわそわしちゃう。
















































































 第四十話あとがき的戯言




 
三日月(みかづき)まるる、以下作者「海辺で記念撮影はありふれているので珍しくもありませんよね」


 
草薙(くさなぎ)柚香里、以下柚香里「やってる内容によるわね」


 
眞鍋(まなべ)みゆ、以下みゆ「そうです、紗絵子さんは美人ですし」


 作者「こんばんは、作者の三日月です。このたびは「ごめんなさい」第四十話を読了くださりましてありがとうございます。今回は仲良し親子の露出好きに登場していただきました」


 柚香里「こんばんは、深町柚香里です」


 みゆ「こ、こんばんは、深町みゆです」


 作者「言っておきますけどつっこみませんからね。えーっと、蛇足といいますか書くべきではないのですが、作中で明らかに脱字だとわかるところは、一応わざとです。念のため。では私は再び海へ行って参ります!」


 柚香里「さてと。弟の面倒も見なくちゃ。今回は短めです、さようなら」


 みゆ「さ、さようなら。えっと、お、お話が進まなくてごめんなさい、でも書きたかったので書きます。こ、これからもあんまり進みませんが、どうぞよろしく。よし、読めた」




 
20100319 三日月まるる





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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

2010/07/02 19:45 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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