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「ごめんなさい」その四十二_第四十一話_みんなで裸になろう! さあさあ!

 こんばんは、三日月です。
 暑いは暑いでも、じめじめとでなくからっと快晴になってほしいものです。湿気で体感温度はずいぶんと違うようで、温度よりも雨模様の日のほうが暑く感じます。でも、暑いからといって裸になるのはいけませんよ?
 というわけで第四十一話です、どうぞ。
 暑い中拍手ありがとうございます。身に染みます。
 追記:以前までのおかしな点などを細々と修正。それとせっかくの青島くんと室井さん(漢字あやふや、本日は7月10日)を見逃したので不貞腐れて目次に登場人物紹介(主に作者用)のコーナーを作っておきました。お暇でしたらどうぞ。


















 四十一 みんなで裸になろう! さあさあ!








「ワンピースの上、めくって」


 いきなりの旦那さまのお言葉に、耳が熱くなります。ま、まあ、
紗絵子(さえこ)さまのあれは、深町(ふかまち)さまのご命令だったのですね……


 殿方の目くばせにみなさんも近くに来ます。こ、これからみなで、露出をするのですね。とうとう……


 言葉の意味を、妾入りを果たすときに、知ってしまった私。けれどそれくらい、私には簡単なのです。私はずいぶんと、はしたない女ですから……


 あっさりとワンピースをめくり、下のビキニも言われる前にめくり上げ、ました。私の成長途中の胸が、露になります。慌てて周囲のみなさんが囲むように陣取り、私を隠してくださいます。


 見られても構いません。ただただ、愛しの男性の視線に焼かれれば、ほかのなにも感じませんもの。このような未発達の子供に、ここまでさせるへ、変態の方のおかげです。


 私もお母さまの娘です。ただ一度きりなのにもう、ふふふ。犯罪者ですわ。ずんどうのお腹をさすり、邪魔な髪を除け、じっくりと好きな方を見上げました。


 音を出すカメラに、公共の場で破廉恥をする子供の姿が残されてしまいます。ああどうしましょう。うふふ。お互い笑ってしまいますわね。ライフセーバーの方の目がすべてに行き渡らないというのも、役に立っておりますわね、残念なことです。


「いいね。じゃあ次、スカートそのままで、下だけ下ろしなさい」


「……はい……」


 まるで変態そのものですわ。ですけれど……なんの躊躇もありませんの。片手でめくり上げたまま、片手でスカートの下のショーツを下ろします。白地に黒の水玉が、太ももまできてしまいました。スカートがあるのにです。つまり、傍から見ればなんという痴女の完成でしょうか。この下はなにも……こういうのが、お好きなのですね……見られたら困るという、感覚……でもこの方に、見てもらいたいという感覚が、せめぎあいますの……外で見せなさいと、なったとき……こんなにも焦燥感に駆られるのですね……


 悪くはない、ものですわ。ああはしたない。先ほどの自分の言を取り消しますの。これはヌードはもっと、ひりひりするのでしょう。よいですわ。私もこの方なら、許せますの。


 何枚もシャッターを押され、何枚も残されてしまいます。少し角度を変えたり、かがんでみたりポーズをとってみます。同じものは飽きますの。


「じゃあ次、お尻向けて、めくって」


「はい」


 上は持っていられませんので、よちよちと方向転換し、なにも履いていないままで短い水着を、めくります。私の幼いお尻が、丸見えです。ああ、撮られました。うふふ、どうしてでしょう、この方だとうれしいですの。


「……
憲邇(けんじ)くんのロリコン……」


「早くなさいよ、気づかれちゃう、ああ紗絵子さん、明日はお休みでしたっけ?」


 うるさいですの。紗絵子さまも
絵里(えり)さんも、羨ましいからと急かすのはいけませんわ。じっくりやりますの。今の私をきちんととっておいてもらいますわ。


「いいよ、上手だね。麦藁帽子とのアクセントも悪くない。いや? それで隠すのもいいのかな。ちょっとやってみようか、そのままお尻隠してみて」


「はい」


 涼やかな微風から変化のしない海風は、麦藁帽子を押さえておく必要もありません。そのまま片手で取り上げ、お尻の上に被せました。ふふ、やらしいです。どうかしておりますわ。かしゃり。


「ちょっと大きいな。じゃあそのまま、めくったまま帽子を前に持ってきて、振り向いて」


「はい」


 帽子を大切なところの上に置いて、再度方向転換。そうしてカメラの前に立ち、大きめの麦藁帽子でもわかるようスカートを最大限にめくり、その下に帽子を置きました。下のショーツも隠れませんわね、よし。これで深町さまもご満足でしょう、うふふ。


「私はもちろん休みよっ、絵里さんもでしょ」


「いいよ、いい笑顔だ」


「ありがとうございます」


 それは笑いますわ。あなたの笑顔がこちらまで伝染しますの。こんなにいやらしいことでも容易になってしまいますの。


「じゃあ、どかして」


「はい」


 麦藁を被りなおします。自然と、私の大事な大事なところが丸わかり。まだ大人でないくせに、子を授かれる、大事なところ。


 一枚だけでも、頬はまっかです。


「ありがとう。もういいよ。そろそろ不自然かな。一旦離れよう」


「はい。ありがとうございましたわ深町さま。きっと綺麗に写っていることでしょう」


 そそくさと未熟なものをしまいこみます。はぁ、終わってみるとやはり、恥ずかしいという思いしか残りませんわね。


「そ、そぅです、
花雪(かゆき)さん、綺麗だったよ」


「まあ、ありがとうございます」


「……こういうこと、やらせてるのね……」


竹花(たけはな)さん、病院へは寄ったんだよね? (いずみ)の様子おかしくなかったかい?」


「え、ああ、そういえば変だったかも」


「今日は下着を着けずにいなさいって、私が命令したからだよ、お仕置きでね」


「……さいてい……どうかして、るわ……」


「お勤めは大変だよ。その辺も考慮しておくといい」


「……うん。平気よ、それくらい。なんならあたしも、そういう衣装なんかしょっちゅうだったから」


「落ち着きなさいって。熱に当てられているだけだよ、もう一回海へ入ってきなさい」


「冗談よ、そんなわけないじゃない。バッカじゃないの?」


 くすりと笑っております。きっと本当だと受け止めていたら、本当にしてしまっていたことでしょう。お上手ですわ。


「まあ、被写体をのせる技術が高いことは認めるわ。ふん、おだて上手だこと」


「本当ですわ。深町さまのお言葉はおかしいですの」


「ええもう、憲邇くんはどうかしてるわ」


 みんなして頷き合います。当の本人だけがわかっていないご様子。ふふ、かわいいものですわ。


「次、あたしいいかな?」


 
静香(しずか)さんが名乗りを上げます。水着をきちんと直して、よしとカメラの前に立ちました。


「綺麗に撮らないとぶちますからね」


「怖いなぁ。もっと笑って笑って」


「『せっかくの美人が台無しだよ』ぐらい言ってくださいっ」


「笑って、綺麗に戻って欲しい」


「っ……そうです、そういうのです、もう」


 あらまあ、お安いこと。ふふ、私たちみんなあのような感じですのね。怖いですわ。


 笑顔でやはり深町さまの目の前まで、行きますの。もう観念した私たちのご主人様はなにも言わず、ただシャッターを押してくださいます。


 うれしそうにはにかみます。……失礼ですけど、私の一つ上とは到底思えませんの。高校生とよく間違われるのも無理ありませんわ。あんなにも眩しい体を持っておりますもの。ふふ、でもロリータコンプレックスのあなたさまには、不向きかもしれませんわね? 好色の助平ですからよかったものの、ふふ。


 お綺麗な笑顔を振り撒き、撮影が続きます。静香さんは手のやりどころに困るのか、あちこち動かしてはふわふわしてどうしようと困惑しておりました。けれど深町さまは「気にしないでいいよ、普通に後ろで組んでいてもかわいいから」などと、またまたお上手なお言葉を繰り返すのです。それでも簡単にのせられる軽い女の妾どもは、ふふふと笑いながらそのままにしてゆきました。ああでも、確かにかわいらしさが出ますわ、不思議です。


 首を少し傾げ、一度静香さんは撮影の瞬間に「好き」と、小さく叫びました。まあ、大胆ですわ。きちんと届いているのかしら。


「ありがとう。今のとっても綺麗だったよ」


 とのことです。ふふふ。


「脱ぐともっと綺麗かな」


 さあ始まりました。低いテノールがまた、酔わせにくるのですね。


「ありがと……せんせ……ど、どっちから?」


 答えてくれません。早くしないと周りに女性が集まり不自然だというのに。仕方なく静香さんはセパレートのブラを、下にずらしました。


「ねぇ絵里さんっ、今度こっちにサーカスが来るのよっ」


 ……水着と同じ色ですわ。おかしいですわ。桃色ですわ。おかしいですわ。それは私だけの特権だと思っていたのに。おかしいですわ。大きすぎですわっ。おかしいですっ。


 かしゃり。かしゃり。静香さんはどこかうっとりと脱衣をしているように見受けられます。脱いで柔肌を晒すことにも、撮影していただくことにも。自らの恥部を晒しても、それがどこか誇らしいと。同じですわ。ふふ。


「一回手で隠してよ。うん、いいね」


「せんせ……」


 露出した胸を手のひらに包み込み、隠す。いやらしいです。男性の考えそうなこと。まったく、どうしようもないお方ですわ。どうして私に……


「お尻を向けて、めくって。いいよ、下ろして」


「はい」


 静香さんも躊躇ありませんの。すんなりとお尻をさらけ出しました。……これも水着と同じですの。水着を下ろしたら水着がまだあるかのような、桃尻ですの。


「それ先月ですよっ、なに言ってるんですか」


「ちょっと恥ずかしいですね、せんせにおっきくされたから……」


「そうかな、美尻だよ」


「バカ、ふふ」


 照れ隠しに髪をかき上げ、じっとカメラ目線。何枚もかしゃりとなってもやはり、どこかうっとりでした。またもお尻に手を当て、隠すようにやらしさを出します。


 そうして正面を向かされます。ブラを下ろし、スカートをめくり、ショーツも下ろされて。……やっぱりずるいですわっ。どうして一つだけで大人になれますのっ。少女と大人の女が共存するなど、ありえませんのにっ。お母さまじゃないのですからっ。


 かわいらしくも美しい、微笑みでした。そうさせている殿方もまた、微笑んでいる。こうさせたのですね、こう成長できるのですね、あなたさまとお付き合いしていくと……ふん、楽しみにしておきますわ。


「綺麗だよ。もう一回お尻を撮っておこうか」


「はい」


 くるりと回って、桃色をまたかしゃり。満足そうに頷いた深町さまに、ようやくと水着を戻していきました。


「結構簡単ですね、野外露出も。ふふ、これならたくさんできるかな。ああでも、恥ずかしかったぁ……っ」


 自分の肩を抱き、自身を抱き寄せぎゅっと目をつむっています。平気だと思うのは外から見ているだけで、中身は大変恥ずかしかったのでしょう。そうですわ、当たり前ですの。


「憲邇くん、これは売れるわよ。商品になるわ」


「紗絵子さんも黙っていると美人なのに」


「ぐっ、そうかしら、そんなことないわよ」


「そうですよ深町先生。でもちょっとしたグラビアですよね、静香ちゃん」


 
(めぐみ)さんが言うとみんなで頷きます。照れくさそうに笑う静香さんもまんざらでもないご様子でした。


「そうね、下手にモデル志望をする人より全然綺麗なスタイルしてるわ。事務所紹介しようか? いけるわよ、これからもっと磨きがかかるんだから」


「え、遠慮しておきます。
(ともえ)さんの申し出はとってもありがたいですけど、あたしはカメラマンは、彼氏じゃないといやですから」


「あら、この人はいいの?」


「これは記念ですから。絵里さんも撮ってもらうんでしょ?」


「ええ、それはもう。久方ぶりの海だからね。次は誰かしら? 撮影時間は短いとはいえ、手早くやっといたほうがいいわよ」


「私お願いします。数枚でいいですよ、深町先生」


 イエローのボーダーをいそいそと直しながら、
良子(りょうこ)さんが名乗り出ました。嘘つきですね。数枚どころか撮れるだけ撮ってもらいたがりの、深町さまに負けず劣らずの変態さんのくせに。ああほら、ブラを持ち上げるとぷるんぷるんする変態ですわ。人間じゃありませんの、金星人です。


 その機を逃す深町さまではありませんでした。日常の一コマというやつでしょうか。突然のかしゃりに良子さんも驚いております。


「ごめん、シャッターチャンスかなって」


「もうっ、びっくりしました。別に構いませんけど、その代わり私も静香さんくらい、美人にしてくださいね?」


「はい、喜んで」


 うふふと両手を合わせてにっこり。ああもう、胸の前でするとより変態さ加減がわかりますわ、おかしいのです。


 女中は予想外に淑やかでした。お腹のところで手をつなぎ、ほぼそのままでいました。ふんわりと笑い、穏やかです。珍しいですわ、こういうときにはしゃぐ人だと思っていましたのに。


「スカートつまむとかわいいよ」


「美人がいいです」


「じゃあかわいい美人になるかな」


「なるほど、ではやってみましょう」


 まあまあ、心底楽しそう。ちょんとだけ裾をつまみ、かすかに持ち上げました。ふぅん……一応ですね、かわいい美人とやら。良子さんは失礼ですけれど、美人と思いたくありませんの。思いたくありませんの。あまりの巨乳さ加減に、どうしてもお母さまがちらついて、思いたくありませんの。


 悔しいですから。


「そのまま横向いて、うん、美人だ」


「良子さん、あれはおっぱいにでれでれしてるだけよ、注意しなさい」


 紗絵子さまの言うとおりですわ。なのに女中は本当に嬉しそうに、一つに束ねた髪をくるくるさせます。


「これでも自慢のバストなんです。今のうちにとっといてもらえばいいです。やらしい男の人の視線にも慣れましたし」


「……いいな……」


 羨ましそうに自分の胸に手を当てる、同級生のはずの愛さん。早生まれというだけの差ですわ、ご安心ください。なにせ私と静香さんであれほど違うのです、個人差です。


 始終笑みを浮かべる大人に、ようやくと鉄槌が下りました。


「じゃあ、脱ごうか」


「はいご主人様」


 やはり立場上、命令をしていただくのがうれしいのですね。私も女中になりたいと何度、いえもういいですわ。今はそう、お母さまとどれほど違うのか確かめてやりますの。


 良子さんが水着を、イエローのボーダーをわざわざ上にめくり上げました。長髪が一まとめで隠してはくれません。またもぷるんぷるんと弾け、いやらしいことこの上ありませんっ。まあ、まあっ。やはり金星人でしたのねっ。そんなに誇らしそうに頬染めて、許しませんっ。


 つんと張ったバストはとても大きいですわ。ふっくらとしていて、柔らかそうに揺れています。殿方を誘うかのような、豊満な胸……そっくりですわね……やはりお母さまもおかしいのです、金星人です……


 かしゃり。くすぐったそうに笑う良子さん。今度は自分からそのまま、横を向いて胸をお願いしますと。そうしてかしゃりとなり、一段と微笑むのです。


「いいよ、その調子。膝に手を置いて、かがんでみようか」


「はいご主人様」


「マジックショーなら今度来るみたいですよっ、紗絵子さんっ」


 言うとおりにすると、上にあるボーダーの下から金星人の胸がちらりとのぞき、やらしいことこの上ありません。つんと張っているからいけないのですわ。あんなに大きいのに、ぷるんぷるんでたぷんたぷんなのは、もうっ、おかしいですっ。……あ、でも、ああすると腕の中に胸を挟めて増量効果もあるのですね、勉強になります。ああすると男性は興奮するのでしょうか? やってみましょう。


 かしゃり。にっこりです。


「良子は胸だけでいいよね?」


「いいえ、し、下も撮ってください」


「下?」


「……おま○こです……いやしいメイドのおま○こを、どうか撮ってください……」


「手品はいいわねっ、イケメンでないと許さないけどっ」


 泣きそうなのにうれしそうなのはいいとしまして、全員と共通ですからね、しかしおま○こというのはなんなのでしょう? みなさんがまっかになっておりますけれど……? 私と詩音さんだけが首を傾げておりますわ。下、ということで、恥ずかしいところなら大事なところですが、あそこはきちんとした呼び名があると授業で習いましたのに。


「みんな聞こえた? 覚えておいてくれ。よく言えたね良子、美人だよ」


「ありがとうございますご主人様……ふふ」


 どうもいやらしい台詞のようですが、言わされた本人がうれしそうでたまらない笑顔を作っているのでよしとしましょうか。それよりとうとう、良子さんも水着を着ているのに意味がない状態へとなっていきました。めくり、下ろし、見せる、撮っていただく。どこか恍惚とした表情へ変化した良子さんは、艶やかな吐息をこんなところで出し始めました。まあ、色っぽいです。


「先ほど……いいえ、やめておきます」


「そうだね、そのままで充分綺麗だよ。お尻向けて」


 お尻はどちらかというと静香さんのほうが綺麗ですのね。若さの違いでしょうか、それとも静香さんが美しいのでしょうか。どちらにしろ、女中はどちらも一枚だけでひどく満足げにしまっていきました。小さく「ご主人様大好き」と呟いて。まったくはしたない女中ですわ、そのような甘い言葉は寝室でのみ使うべきなのに。先ほどの静香さんとは、間違いなく違う意味ですから。


 初めから終わりまで、ずっと辺りを気にせずに主人ばかり見ますのね。はしたない。


「ふふふ、憲邇くんものってきたわね。次は誰かしら?」


「私お願い。二、三枚でいいわ」


 言いつつ絵里さんもしっかりと水着を直します。全員ですわ、カメラに映されるとわかると身だしなみは整えます。たとえ水着だろうと関係もありませんし。ああ、こちらはブラをいじっても揺れませんわ、人のようです。


 今までの妾どもより、少し遠くに位置取ります。若干の気恥ずかしさがあるようですわね。まだまだですわ、妻を気取るには。


 ……でも。淑やかに指先をそっと重ね合わせ、つまめるお腹の前で組み合わせて微笑む、絵里さんは。以前お母さまに見せていただいた、美術館の絵画を連想させました。


 息を呑むほど、美しい。


 驚きでした。平気なのは撮影している深町さまのみで、女たちはみな予想だにしない焦りに見舞われます。あの人の女だからでしょうか、どうしてかあの微笑みは危険信号を灯してきました。先ほどの言葉は本当にどこへやら、早く終わってほしいと祈るようになります。まるであの笑みは、深町さまに心底愛でられているからこそのように見受けられ……そして真実、愛のあるセックスを経ているからこそ、あそこまでの美麗さをたたえるようになったと、思わせるほどの笑顔でした。


 深町さまと夜を経たからこそ、美しいと思える。私たちにだけ感じる、絶対のオーラ。気づかぬ当主さまでも無理はありません。これは、これは私たちだけの問題でしょう。どうにか……したいものです。


 そしてその自信からか余裕からか、本当にスナップ写真を二、三枚撮ったところで「もういいわ、ありがとう」とにっこり……信じ、られません。どうして撮影されることがうれしく微笑むのに、あれだけでいいと思うのでしょうか。


 あ、単に脱ぎたくないのですね。まあ卑怯。で、でもそれはそれでよいですわ。深町さまを怒らせるといいですの。


「いいんですか? これくらいで」


「ええ、充分よ」


「じゃあ一枚だけ、下見せて」


「……一枚、だけよ? もう、あなたったら」


 それでもやるのですね。やるのですね。とても恥ずかしそうに、じれったく、スカートをちらちらとめくり上げていき、恥ずかしさに俯くように深町さまを見上げながら、そっとショーツを上から引っ張り、中身を見せました。……そこでしばし止まります。早くしてよと目が訴えるのに、深町さまはじっとカメラの中。羞恥心が高まる一方の絵里さんはそわそわしだし、それが妙にいじましさを感じさせ、かわいらしいと思わせてきます。あっという間にまっかっかの新妻はお願い、とでもいうように泣きそうに懇願する表情をとりました。


 切なく、なります。


 ようやくのかしゃりに素早く水着を戻しきょろきょろと辺りを見渡します。誰にも見られていないことを確認して、胸を撫で下ろし、「しょうのない人だわ、もう」と苦笑してから、「バーカ、これで綺麗じゃなかったらビンタするんだから」とまあ……


 驚くほど似合いの、夫婦です。あまりの仲のよさに嫉妬すら忘れそうになります。


「ああなれば……いいのかな……」


 そう、巴さんの仰るとおり。詩音さんも言いましたわ、目標とすればよいのです。


 かしゃりともう一度だけ、深町様が思わずシャッターを押すような、魅力的な女性に。


 面食らった彼女はまた、「ぐーするわよっ、もう」と拳を振り上げるだけ振り上げておいて、でもと笑って許すのです。


『好きよ』と。真空に言葉を紡いで。


「次、あたしいいかな……?」


 巴さん。そろそろ詩音さんも行きましょうと、次辺り急かしませんと。


「ええ、喜んで」


「これでも写真は見る目厳しいから、ちゃんとしなさいよ?」


「はい」


 真剣に水着を整え、ふうと一息深呼吸。好む男性の前に立ち、すらりとした肢体を今一度ファインダーの中へ投げ込んでいきました。


 プロの笑みは、違います。完成された非常に美しい笑顔です。この場には少々そぐわないかもしれませんが、それでも多くの人が見惚れるほどの笑顔であることに変わりはありません。しかしあなたさまだけは、それで満足してくださらないのですね、うふふ。


「少し硬いですよ、今はプライベートなのに」


「そ、そう? これで普通よ、あなたがいけないの」


「どこかぎこちなく感じるんですよね。どうしようか……そうだ、今年の盆踊りはどうします? 花火大会とか、お祭りはたくさんありますけど」


「そういえば出たことなかったかな……彼氏と行こうかな」


 また深町さまのことですわ。


「こんな踊りを踊るんですよ、竹花さんのはぜひ見てみたいな」


「……ぷっ」


 実際に踊りだしましたの。バカですの。バカですの。しかもしっちゃかめっちゃかですの。へたくそですの。両手を妙に明後日のほうへ曲げたポーズで動かし、足のリズムも無駄に遅く踏みすぎでした。その上「あれ、確かこう……こうだったかな?」とまあ、うろ覚えで踊りだすものですからごっちゃごちゃともなり、もはや盆踊りの原型を留めない適当なものと成り下がりました。全員で笑いを堪えるのに必死で、「こう踊るのよ、憲邇くんは日本人失格ね」と紗絵子さまがお手本を示すと、恥ずかしそうにはにかみ……ました。かわいいですの。とてもかわいいですの。


 かわいすぎるので、巴さんもとうとう篭絡しましたの。


 普段の笑顔も、ずいぶんとお綺麗でした。深町さまはどうしてか、髪をかき上げる仕草を何枚も何枚も重ね撮り、もう一枚とカメラマンのほうから言い出しておりました。確かに巴さんの髪はお美しいですわ。撮りたくもなりましょう。致し方ありません、私もお手入れを今夜から念入りと致しましょう。


「ああ、綺麗ですよ、とても。最後に一枚、はい、これくらいにしておきましょうか」


「……最後? いいの? 最後で」


 巴さんもブラに手を、かけました。スカートをつまみだし、ました。


「さ、サービス、するわよ? 手ブラくらいなら、簡単だし」


 手ぶら? 手ぶら、手ぶら? よく意味がわかりませんでした。詩音さんと二人また首を傾げますの。どうして大人の皆様はわかるのでしょう。


「誘惑するのはやめてください。竹花さんの魅力に負けそうになるんです」


「……やっぱり、セックスアピールは、強いんだ……そこだけ、なのかな、やっぱり……」


「サービスならそうですね、ジャンプしましょうジャンプ。とてもいい写真になりますよ」


「……は、はず、そっちのほうが恥ずかしいわ、無理」


「元気のいい竹花さんが、一番魅力的ですよ」


「……一回だけ、よ……っ」


 ジャンプしました。どこが恥ずかしいのでしょう。よくわかりません。海辺は楽しいものです。飛び跳ねたくもなりますのに。じっと深町さまを見たまま思い切りジャンプした巴さんは確かに、どこかギャップを感じて魅力的に映りました。


 なぜか空中でぷっと吹き出しました。やはり、勢いよく飛ぶのは楽しかったのでしょう。


 逃さない深町さまではありませんの。とてもとても明るい、サービスショットですの。


「ありがとう。やっぱり竹花さんは元気よく、威勢もいいほうが魅力的かもしれませんね」


「そ、そう? 単にあんたがそういう女を好きってだけでしょうに」


「そうですね、せんせはそういう女にころっといかれます」


「ぃ、今の彼女さんがまさにそうですもんね」


「深町先生は情けない男ですからね」


 良子さんまでそんなことを仰るのね。だとしたら私ども親子に勝ち目はありませんわ。


「情けなくないわよ、こいつ。ちゃんとしてる。ありがとう、綺麗に撮れてるわ、絶対よ」


 まあ……やはりこういう笑顔を引き出すのがお上手ですこと。ふふふ、プロの笑顔もこちらも、いいものですわね。


「とんでもないですよ、こちらのほうが嬉しいものです」


「まあまあ、その辺にしておきますの。では詩音さん、そろそろいかがかしら」


「ぅ、うん……ぉ、お願い、します」


 肌を隠すシャツを一層着込み、絵里さんよりも遠くへ行ってしまいます。まだなのですね……麦藁帽子は先ほどパティさんにお貸しし、そのままでいいと言っていましたのでありません。けれど、誰よりも長い黒髪が海風にそよそよと揺らぎ、深町さまの目を奪うことはなはだしかったと、確信しておりますわ。


 不思議と……それほど緊張はしていない様子。きっと二夜も、ええ二夜もあの方と夜を過ごしたからでしょう。ちょっぴり羨ましいですわ。けれど……ふんわりと微笑むようになった詩音さんは、やはり可憐ですの。著しい成長ですわ。なにしろ水着姿で公共の場へとやってくることができるようになったのですから。どんな形であれ、シャツの下に白い布が巻かれていたとしても。


「まっすぐ向いてみて、うん、いいよ」


「……せぃ……」


 時折なにかを口にして、きっとあの方への愛をつぶやいているのです。ふふ。


 かしゃり、かしゃり、かしゃり……詩音さんこそ、髪をかき上げるときの枚数が尋常でありませんでした。深町さまも気分がのってきたのでしょう。いわゆるのりのりというやつですわ。楽しそう。


「ちょっとしゃがんでみようよ、うん、いいね。次体育座りどうかな」


「こう、ですか」


 次々と様々な詩音さんを見つけていく深町さま。ちょこんと座り込み、しっかりと脚をそろえそこで手を組む詩音さん。膝小僧の上に小さな顔を置き、にっこりです。


「いいよ、かわいい」


「あ、綺麗じゃないんですね、ふぅん」


「綺麗に揃った脚だね」


「ふぅん……ふぅん……」


「ああ、ごめん。斜めに崩そうか、そうすると綺麗だよ」


「……はい、どうですか……?」


 まあ、本当に深町さまは不可思議ですの。的確な指示で詩音さんが七変化ですわ。斜めに両脚を崩した詩音さんはどうしてか、綺麗さが増しましたの。そっと脚の上に手を重ね、微笑をたたえ見上げます。


 かしゃりとなると、ますます増しますの。


「綺麗だよ、とても」


「ありがとぅ」


「じゃあ、ひとまずめくってしまおうか」


「……はぃ……」


 大丈夫ですの? とお二人に視線を送りますと、こくりと頷きます。見上げたままにパレオをめくり、髪をかき上げ、ワンピースのショーツ部分が出てきました。これは慎重に慎重を重ねませんと、大変かもしれません。


 でも、やりたいのですね。


「ずらそうか」


「……」


「お店もうたたんでるとこあるわねっ、なにかあったのかしらっ」


 そっと白いワンピースがどかされます。……よかった、同い年の女の子は、まだ大人ではありませんでした。ほっとします。


 じっと潤みを帯びた瞳が見上げ、外しません。照れが白い肌を朱色にしますが、しっかりとわかるまでずらして、お見せするのです。かしゃりと、目が細まりました。


「上も外して」


「はぃ……せぃ……き……」


 ずらしたままで、首に結んだものを解いていきました。……同い年なのにどうしてでしょう、なぜか、脱いでいく過程が色っぽいと、思います。じれったいからでしょうか、わかりません。


 解けた水着を胸のところで押さえます。先ほどの紗絵子さまのよう。そうして、大好きな男性の言葉のままに、ゆっくり下ろしていくのです。


 衝撃でした。あのような傷痕を自ら、見せることができるようになっている。己のつけた忌まわしい禍根を、衆目に晒してよしとする。ここまで、変わるものでしょうか。信じられません。驚くばかりの成長に涙が、にじむくらいです。


 ああ美しいと、思えますもの。


 ほかのみなさんも目を見張っておりますが、これほどの傷を誰かにつけられたものだと解釈し、悲しくもなり、そして見せられるようになった彼女にやはり、目元を緩めるのです。


 ふふ、でも私のほうが巨乳ですわね? 負けませんわ、同い年の女の子にだけは。あら、髪を前に流しておくのがよいですの? わかりませんわ、せっかくの詩音さんの裸体を隠してよしとするだなんて。


 かしゃり。まっかっかです。お綺麗ですわ。


「ありがとう。もういいよ、偉いね」


「いいえ、そんなことないんです。ありがとうございます憲先生。……き」


 ゆっくり、またもじれったく水着を直していきます。詩音さんは生来歩みがゆっくりなのですね、だからこその色気なのでしょうか。羨ましいので今度教えていただきましょう。


「平気ですか? 砂など混入したらことですわよ?」


「ぅん、平気。ありがとぅ」


 シャツを直す可憐な少女。ことを経て、恥ずかしさにはぁとため息です。ふふ、お互い笑い合うのですわ。


「……詩音ちゃん、本当に綺麗だったわ」


 紗絵子さまがなでてきました。何度も何度も、優しい指先で。「本当に。ヴィーナスも……顔負けよ」こちらも潤んで、おります。


「そ、そんなことないです。さ、紗絵子さんはせくしーでしたっ」


「あらそう? うふふ、あれを手に入れるには歳月が必要よ、彼氏に教えてもらいなさい」


「は、はぃ……」


 恥ずかしかったですと、大好きな彼氏さんにメッセージです。


「えーっと、後は
長坂(ながさか)さんですか。でもまだまだ、向こうにいっぱいいますし大変ですね」


「ふふ、いいじゃない。女の子専用のカメラマンなんて至福でしょ? 深町先生はすけべ親父なんだから」


「はい、最高です」


 まあはしたない、ふふ。


 愛さんは一段と深町さまに近い位置を取りました。近くがいいのです。ところが。


「愛は水着の写真なんかいらないよね、裸になりなさい」


 などと、頭の悪いことを言い出しますの。


「はい、喜んで。憲邇様やっぱり優しいなぁ」


 ど、どこがですの。愛さんこそおかしいですわ。ああっ、ぽんぽんと水着が脱がされていきますっ。早すぎですもうちょっと待ってくださいなっ。


 あっという間に愛さんの体を隠していた水着が砂の上に落ちました。素っ裸です。素っ裸です。オレンジのカチューシャだけがおでこに乗っかっているだけの、なんだか……危ういところでしたわ。脱ぎだすところはもう誰かに見られていても仕方ありませんわよ? その上愛さんはやはり、胸も下腹部も隠しませんの。いっそ堂々としており、ここがヌーディストビーチかと錯覚させにきます。みなさんは、その、やはり目を逸らしていますわ。


「やっぱりこんなところで裸になりたがる変態だね、愛は」


「憲邇様が」


「逆らうんだ?」


「……すみません。へへ、やっぱり素敵なご主人様だなぁ、最高……っ」


「ええほんとっ、さい、閉めるの早いわよねえっ」


 両手を頬に添え照れているだけなら、普通なのですが、今は裸です。おかしいです。ああまた見てしまいましたっ。


 かしゃり……かしゃり……この人が一番長く感じます……かしゃり……「お尻向けて」……かしゃり……「あそこだけ隠して」……「次胸だけ」……かしゃり……「顔を両手で覆ってみようか、うん」……「綺麗だよ」


「とんでもないですっ」


「大きいよ声が、黙ってなさい」


「はい、ごめんなさい」


「綺麗なんだよ、自信を持ちなさい」


「……憲邇様……」


 今の笑顔は、見られますわ。


 ようやくと撮影が終わり、しっかりと砂を払ってもう一度水着を着け直します。やはり詩音さんが遅いのですわ、あっという間に元通り。これができるから脱いだのですね、大胆ですわ。


 そして深町さまったら、着ていく最中も撮るのです。着終わって水着姿になってもまた、一枚。大嘘つきですわね、ふふふ。


 ああ、眩しい笑顔。こうしていれば普通のかわいい大人ですのに。


「……ぁ、あの、終わり、ました……?」


 みゆちゃんの声です。いつの間にか傍におりました。綺麗な乳白色の貝がらを大事そうに胸に抱え、まっかっかです。まさか見ていましたの? ああ柚香里さんまでまっかっか。


「ああ、どうしたの?」


「こ、これ、憲邇さんにあげます、ぷ、プレゼントです……はぁ」


「ありがとう。いいのかな、もらっちゃって」


「もらってください。いつもお世話になってるのと、さっきのお礼です」


「ありがとう」


 なでくり回します。ころころと笑うのですが、やはりまだ赤いままに。


「き、記念撮影かしら?」


 柚香里さんもやはり、恥ずかしくて声をかけられなかったのですね。これが普通ですわ。


「はい。
草薙(くさなぎ)さんもどうですか、一枚」


「ええ……お願い、しようかな。みゆも一人ずつで、撮ってもらいましょう?」


「う、うん」


 柚香里さんも詩音さんと同じはずです。だからこそのシャツで隠す。けれどやはり、乗り越えているのですね、素晴らしいですわ。


 まずはみゆちゃんがカメラの前へ。しっかりとユリの花の位置を正し、小さな体を起立させました。


 ……みゆちゃんはさすがにお付き合いが長いのか、慣れに慣れております。妙に落ち着き、場慣れしているといいますか、写真を撮っていただくことに照れが消え、ただただうれしいという感情だけが残っている様子。


 にっこりとひまわりを咲かせ、実りのときが写されていくのですわ。


「じゃあ、大事なとこ見せて」


「はい……」


 ご命令も何度もされたのですね。途端にかあっと赤くはなりますが、躊躇いは一切ありません。周囲を囲めば、ショーツを下ろしてからゆっくりとスカートをめくり上げました。


 こんなあどけない少女にまでこんなことをさせる。みんな同じだよと、あなたさまにとっては女だと教えているのですね、もう。最低ですわ。この前子供にフルマラソンは無理だと、仰ったくせに、ふふ。


「海は綺麗ねぇっ、みーんな綺麗だわっ」


 一枚かしゃりとなり、そうして今度はまた、「胸を出しなさい」だそうです。私どもならまだありますのに、ぺたんこなのに見たいのですね。


 そろそろとこれまたじれったく、みゆちゃんも肩からワンピースを外し、すとんと落としました。腰の辺りでそれを止め、平坦な胸と平坦なあそこが見えています。水着を半分だけ着ているいやらしさと、それが少女も少女の幼さとミスマッチしています。けれども、深町さまはそれが楽しいのですね、もう。


「本当っ、改めて見るとこんな綺麗なものが間近にあったんですねっ」


 お尻をかしゃり、正面に戻ってかしゃり。そこで終わりました。どこかみゆちゃんの体は幼児体型なのに、艶っぽさを感じましたが、どうしてでしょう? やはりその、セックスは美容によいのでしょうか、もう表れているのでしょうか。楽しみですの。


「かわいいよ、みゆちゃん」


「あーっ、みゆはきれいじゃないんですねっ」


「えっと……ごめん、かわいいとしか」


「もう……憲邇さんのバカ」


 ぶつくさと、でもとても楽しそうに笑っております。元通りの水着姿でにへへとくるくる、回転しそうになりながら。「好き」と、最後にまた付け加えるのです。まあ腹立たしい。


「憲邇、わ、わたしは一枚でいいわ」


「はい、わかりました」


 いいのでしょうか。柚香里さんこそたくさんほしいかと存じましたのに。念入りに身なりを整え、カメラの前に。詩音さんとは違い束ねた髪は微風でもすぐに揺れていきます。


 かしゃり。絵里さんと同じようにお腹で手を組み合わせ、穏やかな微笑みを一枚撮影後、本当に言葉どおりすぐに場を離れました。あまりにもすぐでしたので先ほどと同じような危機感を感じたのも一瞬、驚きに包まれます。


「柚香里」


「……だめ? もう、憲邇のばか」


 ああ、そういうことですのね。羞恥心のお強いこと。それとも……


「右胸だけ出してみて、うん、いいよ、綺麗だ」


「……ばか……」


「もっと波高いのこないかしらねっ、大波目当てのむきむきサーファーを見たいわっ」


 なんといやらしい。柚香里さんはくいっと、右手で右胸だけを器用に見せてくれました……まあ……片胸だけを露出させ、かしゃりとするのですね。そういうのもあるのですね。あるのですね。


「じゃあそのままで下も見せて」


「はぁい」


 パレオをめくり、下もずらします……まあ……こうして改めて見ると、思わず唸りそうになるほど、肌がお美しいこと。ツヤがありますわ、透き通っておりますわ。鎖骨付近にある傷など、詩音さんと同じものがシャツの下にあろうと、まったく気にならないほどに。


「お尻は無理そうなのは残念だね、まったく」


「ばか、いやらしい」


「何人かいたでしょっ、紗絵子さんじろじろ見すぎだったんですっ」


「綺麗だよ、柚香里。解いてくれ」


「……はい……ありがとう……」


 お礼を言う、柚香里さんの壮麗さ。はらりと解け、流れゆく黒髪。絵になっております……? いえっ、なってはいけませんのっ。これはヌードですのっ。それではまるであの絵画ですのっ。そよ風に揺れ髪が胸を隠してはのぞかせ、下の大人までちらちらさせ、うれたりんごの頬と潤ましい瞳で見上げる、柚香里さんはおかしいですのっ。


 微笑みに深町さまが射抜かれてしまいますわっ。ほら、かしゃりも忘れて見入っています。危険です。危険な女性です。今度こそ本物の艶っぽさを感じ、雰囲気まで艶やかな大人を早くシャッターで終わらせてくださいっ。


「……憲邇……」


「……」


 無言の中の機械の声。そこでようやく、彼女の魔法も解けていくのです。私たちの緊張も解け、くすぐったそうに笑う柚香里さんに愚痴ですわ。


「憲邇くんに教わったんでしょ、あんな器用にすること」


「え、えっと、わ、わたし胸そんなにないから、出てこないだけで」


 この方までじれったい……色っぽいのは年齢で許せますが、これは家系ですわ、家系ですの。ようやくと水着を戻し、さらさらストレートをまとめつつ、ほっと娘さんの傍へ。


「そうかなぁ。お母さんおっぱいあるでしょ」


「あるだけよ。ほらあっちを見なさい、大きいでしょう?」


「そうだけど……まあいっか。みゆも将来おっきくなるし」


「そうよ、みゆは巨乳アイドルになるの」


「まだ言うの? もう、お母さん親バカだよ」


「うっ……ばかにもなるわ、こんなにみゆがかわいいもの」


 さすがにお姉さまですわね、なでるくせも同じです。困惑しているみゆちゃんも「仕方ないなぁ」とまんざらでもないのですわ。


「さてと、では向こうの女性高生どもを呼んできてやろう」


「ああ、
千歳(ちとせ)ちゃん夢中になってるのよ。こうなったらとことんって、同級生もやけになってるのかしら」


 柚香里さんの言ったとおり、千歳さんは何度か名前を呼ばれても反応しませんでした。何度目かでようやく面を上げ、「なんですか?」と無邪気に言うのです。無邪気にです。


「一旦休憩なさい。今のうちに記念写真を撮っておきましょう」


「そーそー、千歳ちゃんそろそろいいんじゃない?」


「そうかな? あ、そうかも。たくさんある」


「そうですわね、少々とりすぎたかもしれませんわね」


 彼女たちの脇には、うずたかく積みあがった貝がらが大量にありました。すごい集中力ですわ。


「楽しかったなぁ、ふふふ……写真、私は数枚でいいですよ、さっきも撮りましたし」


「一人ずつか、なんか照れくさいね、
可奈(かな)


「ふふ、でも撮ってもらいたいんでしょ、
(ひかる)


 彼女たちも同意してくれます。撮ってもらいたいですよね、特に水着となれば気合充分、覚悟も充分ですし、むしろ喜び勇んでカメラの前に立ちますもの。


 さすがに関係のない女子の前で脱ぎなさいとは、さすがの深町さまも言いません。普通に綺麗に写すのです。
花織(かおり)とパティさんたちが拾い上げた貝がらをこちらに運んでくる間に、彼女たちの撮影も進んでいきました。


 千歳さんは後ろで手を組み、にっこり。微笑む顔はとても大人っぽく、写真の中もそうでしょう。でも彼女の中は違います。


 同級生の女子高生たちもビキニを堂々と見せつけ、自ずからポーズをとり楽しんでいる様子でした。高校生となるとやはりスタイルもあそこまで至るのですね。彼女たちも立派なものお持ちです。谷間……ほしいですわ。


「もういいですよ。ありがとうございますね」


「こういうのも楽しいね、千歳ちゃん?」


「そうでしょ。撮ってもらうのってね、好きな人だともっといいのに変わるの」


「うん、今ならわかる気するな。明日か……」


「光、千歳ちゃんにアドバイスもらったら?」


「あ、ごめんね、明日は用事があるの」


「そう? なら仕方ないか。デート?」


「ううん、ご飯食べるだけ」


「それもデートよ。そのあとどうせホテルなんでしょ? このこの」


「ううん、好きな人とじゃないから。この前の合コンの人」


「……え? 千歳ちゃん? それは世間一般的には浮気よ?」


 そうなのですか。勉強になります。


「やっぱりそうなんだ? ふぅん。あのね、好きな人はそれくらいならいいよって言ってくれたし」


「ああ、事前報告で許可済みか……まあ、まだわからなくもないわね」


「でもさ、うちの子があんなダメな医大生の毒牙に引っかかったら大変よ?」


「そんなこと言っちゃダメだよ」


「ほらもー、これだからっ。ちょっと向こうで作戦会議ね」


「そうね、行きましょう」


「ちょっと、私花織ちゃんと一緒に、あっ」


 連れ去られていきました。私たちに聞かれるとまずいのでしょう。わかりますわ、そういう話題も多々あります。


「やっぱり女子高生ってああいうのよねぇ。千歳ちゃんはおかしいわ」


 絵里さんの言うとおりかもしれませんわね。あれを見る限り。


「パティちゃんの番だよ、ほらこっちおいで」


「えっ、でで、でも、私なんか」


「今日の記念よ撮らなきゃ損だわ、ほらほら」


 紗絵子さまに急かされるまま、深町さまの前に立ちます。いいのですかと辺りを窺い、にっこりと頷く面々にようやく、水着を直しだしました。


 パティさんはとても初々しく、深町さまに写真を撮っていただくことにまったく慣れていない様子でした。戸惑い、どうしたらいいかとあたふたし、そこをうまく殿方が誘導して逐次指示をくださるので、やがてにっこりとしだすのです。麦藁帽子を押さえてああかわいい、かしゃり。


「いいよ、パティちゃん」


「ありがとうございます」


「じゃあ脱ごうか」


「はい」


 即答です。愛さんと同じ匂いを嗅ぎつけ、すぐにみなで取り囲みました。みゆちゃんならまだ幼すぎて許されるでしょうが、パティさんとなるとロリータコンプレックスだと思われますもの。ここには男一人、すぐにお縄ですわ。


 水玉の水色ショーツをずり下ろし、深町さまの言うとおりにまた、大事なところを見せます。こちらのほうに躊躇がなく、むしろうれしがっている様子。パティさんはご命令がうれしいのですね、やはり。


「いいよ、次は上も見せて」


「はい」


「あんだけ見せつけといて見られるのが嫌なほうがいけないのよっ、ねぇっ?」


 首の紐をすぐに解き、ぺろんと水玉を下ろします。じっくり見ていただきたいのか髪を向こう側へ押しやったまま……ふむふむ、パティさんも要注意、と。二つ年下なのに胸が同じくらい、と。よくわかりましたわ。


 同じようにかしゃりとされ、同じようにお尻までかしゃりとされ、パティさんは心底うれしそうにふんわりふわふわと笑みをたたえました。


「いいよパティ、かわいくて綺麗だ。最後に、はい、終わり」


「ありがとうございますますたぁ、へへへ」


 まだ見てほしいのかこれはわかるくらいわざとじれったく水着を着直していきました。早くしたほうがいいですと急かしてようやく、元通りになります。


「さて、じゃあみんなも撮るよ? 順にね」


「はいます、深町先生」


 一斉の唱和のあと、大撮影大会となりました。子供たちはみんな、笑顔を振り撒いていきました。けれど露出はさせません。深町さまが許しませんでした。パティさんだけ、とだだにはならず、みなさんすぐに納得されます。きっと教育がいいのですね。どの子も初々しく、素直ないい子供たちでした。


 あんな子が……ほしいです、深町さま? 花織のような子はいいですの、足りてますわ。撮影するときだけお上品になるのですから、いりません。あ、ジャンプさせましたね、ふふふ、さすが深町さま。ああ化けの皮がはがれましたわ、花織はああいう、やんちゃな子ですの。


「さて、じゃああとはまゆなんだけど……あ、ちょうど戻ってきたわ」


 ざぶざぶとボートを二人で運びながら、互いににやりと笑いつつ陸に上がってきました。


「おめぇやるじゃねぇか。ふん、ななほのらいばるとしてみとめてやる」


「おお、そっちこそなかなかだな。ふん、あたしのらいばるにしてやるよ」


 ……なにか、男子のような言葉遣いでしたが仲良くなっているようでした。


奈々穂(ななほ)ちゃん、写真撮りましょう」


「しゃしん? わぁ、またとるんだ? うん、せんせぇやるの? きれえにとってね?」


「ああ、頑張るよ。こっちおいで」


 奈々穂さんも女の子ですわ。カメラの前に立ちますと濡れた髪を直し、水着もきちんと正しますの。ふふふ。いくつでも女の子は女の子ですわ。間違いありません。


 さあ、大輪のひまわりを咲かせましょう? 深町さまの腕の見せ所ですわ。奈々穂さんはあんなにも魅力的なひまわりなのですから。


 カメラを通して深町さまがじっと見ていることに気づくと、にこにこの笑顔となりました。水に濡れたままの少女が、腰に手を当ててVサインをしました。かしゃり。そのまま横を向いてかしゃり。二段フリルのスカートを私たちのようにちょんとさせ、かしゃり。とっても楽しそう。ああひまわりです。楽しくなってきた奈々穂さんは両手を頬に当て口を丸く開き、ちょっとだけふざけます。かしゃり。それから後ろを向き、お尻をふりふりさせました。やっぱり五歳です。かしゃり。


「いいよ、かわいいね奈々穂ちゃん」


「わぁ、えへへ、せんせぇありがとっ」


 撮影中なのに深町さまにぶつかります。困った男性が「まだ撮らせてよ」と言うとまたにっこにこ。すぐに戻って両手を広げました。


「せんせぇ、だーいすきっ!」


 かしゃり……大きなひまわりです。


「私も大好きだよ、奈々穂ちゃん」


「ふふふ……あーあつくなってきちゃったなぁ、ぬいじゃおっかなぁ」


 まあ、どこで知ったのでしょう。女性が殿方を誘うようなことを言いますの。胸元をぱたぱたとさせ、スカートもぱたぱた。わぁはしたない。


「せんせぇみたい?」


「そりゃあ見たいけど、こんなところで見せちゃダメだよ、奈々穂ちゃんは女の子なんだから」


「そお? でもみたいんだ?」


「そりゃあね。私は男だから」


「ふふふ、ありがと、やらしいね……じゃあさぁ、またおふとんでいっしょにねるとき、みせてあげてもいいよ?」


「奈々穂ちゃん、こんなとこでそれは言っちゃダメなのよ、憲邇くんが困るの」


 紗絵子さまの言うとおりです、いけませんわ、たとえあなたも同じように、一夜を過ごしたとしても。


「あ、そうなんだ、ごめんねせんせぇ」


「いいよ、誰も聞いていないから。……そうだね、じゃあ奈々穂、一瞬だけ見せてくれ」


「……も、もっかいいって」


「一瞬だけ、奈々穂の裸が見たい」


「はぅ……いいよ、みんなかくして?」


 やらせるのですね、もう……奈々穂さんはないと思っておりましたのに。照れのない五歳の少女も、裸に羞恥を覚えております。いいえ覚えさせられたのですわ、深町さまという犯罪者に。


「胸とあそこだけ出せばいいよ、それでやらしいから」


「うん……っしょ、よいしょ……」


「舐め回すように見るからいけないんですよっ、やらしくっ」


 それだけ言えばもうわかるのです。肩紐をずらし、そっと大きな胸をぽろんと見せ、ショーツを下ろしてから、恥ずかしそうに眉を困らせてスカートをめくるのです。まあまあ、深町さまったらきちんとされているのですね。


 もちろん肉体は十七です。あそこも大人で、胸だって私などより遥かに大きく……半金星人でした。ずる、ずるいですわっ、気づきませんでしたのっ。水着に隠されて奈々穂さんがこんなにも豊満な体だなんて、もうっ。ジュニア用のを選んでしまったのですね、性格上、仕方ありませんけれど……ほら、みなさんも驚いておりますわ。恐らくは愛さんよりも大きく、絵里さんよりも紗絵子さまよりも……というより、この場で敵う女は良子さんしかいないくらい、巨乳でした。背丈は普通ですのに……小柄で実にグラマラスで、羨ましいですの。柚香里さんのように髪を解いてほしいものですわ、そうしたら隠れて少しは気にならなくなりますのに。


「せんせぇ……やっぱりはずかしいよぅ」


「うん、綺麗だよ、奈々穂」


「やん、もう、えへへ……」


 恥ずかしげに笑うひまわりは確かに、綺麗でした。今日一日で少し肌も焼け、水着の下の白さとのコントラストとなっておりました。お尻も撮っていただき、実に均整の取れた体でした。詩音さんは自分の胸を見下ろしてなぞりかけておりました。大丈夫です、あとたった三年ですわ。


「ありがとう、もういいよ」


「うん……っしょ、うん、しょっ。うぅん、やっぱりおっぱいだすとらくだったなぁ。これくるしいかも、っしょ」


「あらあら奈々穂ちゃん小さいの選んじゃったのね。しょうがないわ、あとでちゃんとぴったりを買いましょう?」


「うん。はぁ……せんせぇやらしいね、えっちだね、はぅ……」


 こっそりと紗絵子さま。「みんなやらせたのよ、すごいでしょ?」


「わぁ、すごいすごい。ななほだけじゃないんだね、よかったぁ」


「ふふふ……」


 やはり実の娘は、かわいいのです。あのような子供もほしいですわ、深町さま?


「最後あたしだねっ。へへ、おおとりってやつ」


「よく言うわよ」


 まゆちゃんは最も深町さまに近い位置で、というよりほぼ目の前で撮影されたがりました。近すぎるのでもうちょっと離れたほうがとさとされてようやく、渋々といった面持ち。


 両手をくの字で腰に当て、まずは一枚。


「いいね」


「ふふん、当然だねっ」


 誇らしげに胸を張ります。自信満々に撮っていただき、かがんだりジャンプしたりうんと伸びをしたりと、様々なポーズを撮っていきました。


 にひひといった笑みが一番似合う、元気な少女です。かわいい白い歯、かしゃり。


「じゃあ最後だね、脱いで」


「はーい、ふふ、憲邇さんやーらしー」


「蒸し返すけどっ、良子さんのはちきれんばかりの体ってやらしいわよねっ」


 やはり誇らしげの自信満々です。ブラの肩をずらし、そうしてショーツも膝まで下ろしました。にひひとそれでも笑い、ゆっくりスカートをめくり上げます。……やはりみゆちゃんがおかしいのですね、艶っぽさはあまり感じませんでした。ああ、まゆちゃんも少し日焼けしておりますの。よい記念の、コントラストですわ。


 朗らかな笑顔のヌード写真が撮られていきました。まゆちゃんもとっても、うれしくてたまらない笑顔です。健康的なヌードですわ。きっとデッサンの被写体にぴったりです。


「かわいいね、もう一枚だけ、はい、ありがとう」


「へへへ……きれいじゃなかったらもう一回海に連れてってもらうかんね?」


「うんわかった、覚悟しておくよ」


「ありがと。憲邇さん大好きっ」


 すぐに水着を戻し、深町さまに抱きつきました。よしよしとなでてもらい、「だっこー」と甘えます。まあまあ、ふふふ。


 こんなにも軽々しく持ち上げていただけるのなら、これもよいものですわね。


「まったくみなさまどうかしておりますわね。ヌードを記念になどと、ふふふ」


「あら花織はいいの? 綺麗なうちにとっておきたいのでなくて?」


「そうですわね、お願いしようかしら」


「あらまあ、深町先生ったら眼福もいいところね。それが終わったら集合写真にしましょうか」


「花織ちゃん、本当に撮るの?」


「うぅんどうしましょ。ふふ、やっぱりよしておきます。私は私らしく美しく成長したときにお願いしますわ」


「そのときは彼氏に頼みなさい」


「いいえお父さまとなる深町のお兄さまにお願いしますの」


「私は父になるのかな」


「はい、なりますの。お母さまと深町のお兄さまがご結婚なさるといいと、父親となってくださればいいとずっと思っておりました。もう決めましたの。あなたさまはもう、私のお父さまですわ」


「そだね、憲邇さんはお父さんだよ」


 すりすりと頬擦りです。


「そうだよっ、せんせぇお父さん!」


「参ったな、こんなにたくさんの娘は大変そうだ」


「ふふふ。わがまま放題しますわよ? 週に三日はデートです」


「父親とデートは必要ないんじゃないかな」


「せんせぇなにいってるの、お父さんは子どもとでーとしなきゃだめなんだよ?」


「そうだよ、憲邇さんは家族にサービスもしないんだね」


「参ったなぁ……」


 微笑ましい光景ですわ。これくらいのかわいらしいわがままな娘もよいですわね。ああ子供のことを考えてばかりですの。だってお腹が、もういるとしか思えませんもの、ふふ。


「わかった千歳ちゃん? できなかったら大変よ、彼氏が悲しむわ」


「そ、そっか。うん、頑張る。でも彼氏じゃなくって」


「はいはい」


「よーし戻ってきたわね。じゃあ集合写真を撮るわよ、みんな並んで並んで」


 本日の締めくくりですわね。できたら深町さまを中央にして、妾が並びたいのですがそれもできないようで、仕方なく女だけで並んでいきました。しかし結構な数ですので、全員が集合するのは時間がかかりました。それでもこれがないといけませんもの。


「もうちょっと
葛西(かさい)さん左へ、はいそうです。えっと奈々穂ちゃん、そわそわしないでいいよ。それから静香ちゃんは右に、はい、それで。じゃあ撮りますよ……?」


「小間使いさん、合図に気の利いたことお願い」もう紗絵子さま。


「無茶言わないでください、ああもう撮りますよ? 笑ってください、今日の皆さんの笑顔は輝いていました」


「……」


 自然と、ふんわりしますの。くすぐったい気持ちと、涼やかな気持ち。この人と一緒でよかったと思うのです。


 かしゃりと。本日最高の一枚の出来上がり。


「ありがとうございます。もう一枚だけ、今日のことを思い出してください」


 そうすればとびきりの、笑顔になるのですから。


 さて、それからはグループごとに撮影です。私は詩音さんとツーショットや、千歳さんと光さんたちと撮りました。詩音さんは巴さんとツーショットを頼まれていました。仲良くなったのですね。やはり親子の柚香里さんみゆちゃんや、絵里さんとまゆちゃん、そして紗絵子さまと奈々穂さんなどなど、枚挙に暇がないほど人数が多かったのですね。深町さまは最低です。


「憲邇、バッテリー足りる?」


「はい、まだまだいけますよ」


「じゃあ貸して。憲邇の分がないわ、仲間外れは嫌でしょう?」


 奪うように柚香里さんはカメラを受け取り、困ったように笑う深町さまを撮影するのです。


 と、まあ図ったかのようにみなさんがそちらにわらわらとやってき、私も一枚、自分もと、次々に深町さまを撮影するのでした。そうして深町さまとツーショットもするのです。こちらはまあ当然の、妾は全員でした。誤魔化すようにほかでもツーショットをしたりもしました。うふふ、私ももちろんしましたの。シャッターと同時に手をつないでやりましたの。うふふ、でもまゆちゃんや奈々穂さんには敵いませんわ、キスしましたもの、うふふ。まゆちゃんは抱っこしてもらってまでです。花織もキスこそしませんでしたが同じように抱っこを撮りましたわ。巴さんなどつなごうとして空振りしてましたの。みなさん一様にシャッターと同時にすり寄っておりましたわ。なにもしなかったのは精々絵里さんぐらいですの。やっぱりあの人はおかしいです。


 深町さまを撮影するのが終わり、もう少しとグループ撮影。……すると、みんなの主人はまた、ささやいてくれますの。そうして……今度はグループで水着を、ほんのわずかずらすだけを、するのです。次々と二人、三人などで、胸を出したりあそこを出したり、させていくのです……すぐ傍にいる光さんたちに気づかれぬよう、傍を通る人たちに気づかれぬように、そっと……一瞬だけ。ブラを下げ、スカートめくり、ショーツをずらし。私もまた膨らみかけを撮っていただきましたわ。とても誇らしかったです。


 あちらこちらで胸が、お尻が、あそこが。大冒険ですの。はらはらどきどき、しどおしでしたの。


 じっとりとみな、灼けてゆきました。


 今日のアルバムはみな持たされるようです。うふふ。私はどれほど美しくされていることでしょう。お母さまに自慢してやりますわ。


 やがて撮影も終わりました。深町さまも大変ご満足いただけたようで幸いです。ああ妾の顔がりんごばかりですわ。私もですけど。存外、バレぬものですわね。


「……さて。最後に私は一泳ぎしてくるわ! ついてこられるやつだけついてこい!」


「うおおーっ!」


 奈々穂さんとまゆちゃんがそろって、元気溌剌ですこと。


「はぁ……どうしよう良子ちゃん……こういうときどうしたらいいの?」


「えっ? どうし、ああちょっと向こう行きましょうね!」


 愛さんが良子さんに連れ去られていきます。どうしたのでしょう。ふらふらですし、大丈夫でしょうか。


「千歳さん、いいのを選びましょう」


「うん」


 花織と千歳さんは貝がら選定。面白そうにクラスメイトもついていきます。


「まだどきどきしてます……」


「みゆ……ふふふ、写真撮ってもらってどきどきね」


「うん……お母さんもでしょ?」


「そ、そんなことないわよ」


「あたしどきどきです。撮られるのって好きかも」


 静香さんも含め、残りのみんなで余韻に浸りました。どきどきでしたわ。とっても。頬に手を当てて思い出します。ああなんて恥ずかしい……うふふ。水着が大運動ですの。


「……脱いじゃえばよかった」


 と、ぼそりと巴さんにつぶやかせるほどに。
















 感じすぎてる。感じて、気持ちよくて、達しそう。


 こんなに……濡れちゃった。もう少しで水着から、それとわかるくらいにまで。 


 だって……野外露出って、興奮するもの。信じられないくらい。最高……だったぁ。


 脱ぐ興奮は、とてもぞくぞくして。裸で外気に晒される、すぐ近くを他人が通る感覚はなんともいい難いほどの、快感を溢れ出させてくれる。見られてる、見られるかもしれない感覚、視線。灼けて、しまうの。ひりひりと。じりじりと。ほわほわだったフェラチオと違い、これは病み付きになりそうなほどだった。ぞくぞくと頭が痺れ、身動きが取れなくなりそう。


 憲邇様の、熱い視線……視姦され……見て、瞳で、犯されることを経験する。初体験……嬉しかったぁ。ほんと、一回イきそうになったし。あんな短時間で。その上写真まで……ああもう、反芻するだけでまた、かん、あっ……っ



「愛ちゃん濡れすぎ……ほ、ほんと、濡れすぎよもう」


「良子ちゃんも感じたでしょ? 濡れなかった?」


「……ノーコメントです」


「透けないためだからって、パッド入れなきゃちく」


「愛ちゃん! よして、本当っ」


 そう? 私もうぴんぴんだけど。よく見たらわかるくらいに。憲邇様も褒めてくれたし。


 写真をぜひインターネットに作ってもらって、男の人のおかずにされたい。そういう下種な女になるの。そうなってからインターネットにあるよって、ほら、ほらって憲邇様にわからされたら、びくびくと感じちゃうから。


 疼くの。妄想、それだけで。あの苦いのを、意地汚いあそこに、注いで欲しいなんて。


 やらしいところをいじれない、いじってもらえないじれったさがまた、最高に気持ちいいのね、これ。でも憲邇様になじりながらいじってもらったら、もっと気持ちいいだろうなぁ。ふふ。


 はぁ。とろけそう。汗だく。感じてる、汗でいっぱい。湿っぽくなる肌はもう、男を受け入れたがってる。でもダメ。許されないの。うふふ、これも放置プレイの一種かなぁ。


「とにかく、これで拭いて」


「うん、ありがと」


 探すのにずいぶんと手間取った良子ちゃん。ここまでバッグをとっさに持ってくるのはすごいけど、どうしたんだろう。


 本当は海だから濡れてても関係ないけど、しばらく海に入ってなく乾燥してて、いきなりあそこだけなんて不自然だからね。やってるところは意外とバレないものだけど、こっちがバレちゃいけないし。青年たちに知られて輪姦されるところを憲邇様に観察してもらうのも面白そうだけど、やっぱりセックスはもう、あの人一人きりがいいな。


 あの人だから、こんなに感じるんだもの。


「気が済むまで自慰でもしたらどうですか」


「え、でもお仕置きされちゃう」


「それもそっか。……でも、お仕置きもいいですよ」


「それもそっか。どうしようかなぁ……」


 私にとってお仕置きでフェラチオはもう、ご褒美だし。会社で自慰も慣れちゃった(難しいけど、憲邇様を考えてする自慰はとても気持ちいい)。ここならバレることもないだろうから、やってみるのもいいかも。


 ううんでも、我慢しよう。放置プレイは我慢してみたい。やったことないから、これがそうだとしたら我慢のしがいがあるもの。


「やめとく。終わったら戻るよ」


「そう? 私はどうしようかな、なにか買ってこようかなぁ」


 あ、そわそわしてる。ふぅん、良子ちゃんはやってお仕置きされたいんだ。さっきも言わされてとってもご満悦だったし。苛められるのがやっぱりいいんだね、同級生だなぁ。絶対じっとり濡れてたし、感じてた。


「私特に欲しいのないから、行ってくれば?」


「……そう? じゃあ、行ってこようかな」


「あんまり遅くなっちゃダメだよ」


「う、うん。もちろん」


 何度もイエローボーダーのブラの位置を直してる。あーあ、どんなお仕置きされても知らないよ?


 拭き終わった私は、じりじりと感じている快感があとずさっていくのを待ってから、ゆっくりと太陽の下へ戻っていった。


 良子ちゃんは一人でお楽しみ。お仕置き見せてくれないかなぁ。どんなのか次第で、私もわざとされたいし。


 水着だからってわざとミニスカートにしなかったのを、早く叱ってもらいたい。
















 やっぱり露出なんて慣れやしない。恥ずかしいばっかりでただ、それだけだわ。あのときも今も、ただただ恥ずかしい思いがいっぱいでお終い。彼女たちの言うようにどきどきはしたけど、それは見られてしまうかもしれないというだけのもの。もうやりたくないという思いは変わらず、恥ずかしいことをしているという後ろめたさで顔を覆いたくなるのも変わらず。興奮は……しない。


 ただ、あの人に自分を撮ってもらうのは、悪くはないわね。それだけだわ。じっとあの人の海に射抜かれるのは、まあ、悪くないわ。


 でもそこまで、浮かれるほどじゃあないわ。思い出しては頬に手を当てるほどじゃあない。いやいやと嬉しそうに首を振ってじっとあの人に熱視線とか、するほどじゃないわ。むしろなんてことさせるのよって、私はそういうのを送ってるの。


 微笑み返しに、しっぺ返しでもしてやろうかしら。


 すぐ近くでは千歳ちゃんと花織ちゃんが綺麗な貝がらを選り抜きしている。とても楽しそうにかつ真剣に。あれほど真面目にやれる女子高生はおかしいわ。クラスメイトが苦笑しているもの。


 旦那は先ほど実の娘から受け取ったものをちらりと光にかざし、満足そうに口元を緩ませしまい込んだ。あーあ、どこにしまったか覚えておきなさいよ? 見つからないってまた慌てたら悲しむわよ? あんなに色っぽく脱いでたのに。こなれた様子でポーズを撮るまではかわいらしかったのに、ヌードになった途端色っぽくなるほど、彼氏に調教された純真なまでの女の子。まあ、いいけどね。当人たちの問題だし、嬉しそうだし。なにより少女を女とみるおかしな男だから、まゆだってあんなに楽しいのでしょうし。ロリコンめ。そのくせ施設の子供たちには裸にさせないだなんて、しっかりしてるんじゃないの。年上がいいでしょ年上が。まったく。


 愛さんは戻ってきたけど、良子さんはメイドらしくなにかまた買ってくるんだとか。もういいと思うけど、あれもこれもなんていう考えをするのはわからなくもないわね。


「大丈夫? なんだかふらふらしてたけど」


「はい、平気です……ふふふ」


「? まあいいわ」


「深町先生、あたしたちももうちょっと泳いできます」


「ああ、行っておいて」


 桜園の子供たちも最後に一泳ぎ。子供はなにをするにも親に一声ほしいけど、この子達はそれだけじゃないかもしれない。許しがないとなにもしちゃいけないという、節がある。


「憲邇は泳いでこないの? 結局今日も働きづめで、羽を伸ばせばいいのに」


「ずいぶん伸ばせましたよ。とても楽しかった」


 そりゃあそうでしょうよ。あれだけやらしいことさせて。もうやめてよね。


「でも深町先生、連日働きづめじゃないの? 少しは休んで疲れを取らなきゃ。ここで思いっきり遊んでストレス解消も必要よ?」


「そうです、憲邇さんも遊ぶべきです」


「うぅん、女性の水着姿を見てストレス解消にならない男はいませんよ。皆さんと一緒に過ごして充分休めましたし」


「そうですか? せんせ、無理してませんか?」


「大丈夫だよ」


「ならいいんだけど。ふふ、みゆだって好きな人の水着姿見るとストレス解消、あ、楽しい気分になるわよね?」


「う、うん。憲邇さん大人だから、その、がっしりしてて、その、えへへ……」


 まあまた思い出して。まったくもう、みんなしてやることじゃないわ。確かに……変わってないはずなのに、どこかぐっと、がっしりと男らしくなって、いるけれど。見るだけでストレス解消とは……ごめん、なるわね。にやにやしちゃうもの。


「ありがとうみゆちゃん。こっちおいで」


「はいっ」


 とてとてと駆けていき、大好きな人の膝に乗っかる。そうして上から言葉の雨を降らせてもらい、撫でるまでされてにっこにこ。まゆもあんなのよねえ。


 と思ったら急に赤くなり、きょろきょろと辺りを見渡しぐっと目をつむった。それからよし、とでもいうように「わかりました」と言い、一瞬だけ正面から抱きついてすぐに離れる。


 まず私のところに来た。消え入りそうな声。


「あ、あの、絵里さん、憲邇さまが、その、帰る前にやりたい人はいないかって、聞いてこいって。え、絵里さんはやりたいですか?」


「……」


 やりたいと言うのなら、あの人だけに聞かれたい。こんな少女に聞かせたくはない。けどもまた、この少女になら、間接的になら言えるかも、しれない。


 私は逡巡して──返事を出す。一つ頷いたみゆちゃんは「わかりました」とだけ言い、急いで次へ。母親にも同じ質問をしている。希望者を募集し、全員でやるのね。最低だわ。


 ここに良子さんがいないのに言うのは、恐らくどこか、あそこでね、やっていたのね。気づかなかったわ……鼻が利かない女ね、私。


 やるならまゆにも……いいえ、まゆは昨日したばかりよ、早すぎるわ。よしといてもらいましょう。みゆちゃんもダメよ、やりすぎだわ。セックスは程々がいいもの。


 いくら美容にいいとは、いったって。


 なにしろ紗絵子さんだってしばらく外国住まい、春花さんなんてセックスレスの十四年であんなに美人で若々しいのよ。関係ないわ。


 関係ないわよ。たどたどしく聞いて回るみゆちゃんから艶めきを、感じたとしても。


 きっとね、メルヘンだけどセックスじゃないのよ、恋なのよ。人を好きになるパワーよ。実際に女性ホルモンだってたくさん出るみたいだし。……セックスもそれに入るといえば、入るのかもしれないけど、認めたくないわ。


 恋よ。好きよ。それだけだわ。


 全員に聞いて回ったみゆちゃんは(まゆのほうにも言ってたわ、律儀ね)また膝の上でいい子いい子してもらいながら報告をする。しっかりと頷いたみんなの旦那に、「お、お願いします」と切り出す女の子。まさかあの子も……と思ったら後ろから首に腕を回してもらいたかっただけのよう。さっきのまゆと同様、目を閉じ、満足げに……


 私もご褒美はあれがいいわ。チケットなんてもらったら全部あれでいいもの。幸福が首から、全身へ伝わっていくんだから。


 だから、みんな見ちゃうのよ。


 ……しっとりとしたことが終わり、みゆちゃんはそそくさと離れ照れ隠しに髪飾りをいじりだす。母親の元へ戻り、微笑している隣にぴたりとくっついた。


 旦那が動き出し……白々しく、みんなが目を伏せる。


 近くなる砂を噛む音に、鼓動が高くなり始めていた。








 三人も場を立ってどこかへ行く理由を考えるのが面倒だったかもしれない。ちょっと席を離れるわねとだけでなにも問題なかった。疑問に思うのは光さん可奈さんだけで、ほかはもう、わかっているのだから。


 私と、静香ちゃんと、愛さん。三人がやりたいと、あの人についていった。この面子だとわかると妙に、目を合わせづらかった。ただ愛さんだけ、興味津々にこれからどうなるんでしょうなどと話しかけてきて、若干羨ましかった。


 私は……複数プレイなんて、恥ずかしいのに。意外と誰も名乗り出ないかなぁなんて、露出なんて恥ずかしいことさせられたんだからいいかなって思ってるでしょなんて、甘い考えを持ってたのに。
4pか……字面だけ見たときはなんだと思ったっけ。夏野(なつの)に面白そうに教えられたっけ。まさか自分が痴女みたいに経験する羽目になるだなんて。それでも構わないくらい、前を歩く背中が好きだなんて。


 これに寄り添って眠りにつきたい。毎日、考えてる。


 ……間を挟んで一人くらいならいいかななんていうのも、毎日悩んでる。


 着いた先は人気のあまりない、堤防から砂浜へ下りてくるコンクリートの階段の裏手。塗りたてられた壁の向こうは降りる階段になってて、普通は下りてからこっち方向へ来ないと誰もこんなところを気にしないし、壁のこっち側から先は人がどんどんいなくなっているから、滅多なことじゃ見つからないとは思う。ただ、ここが見つかりやすい場所で、ここから人が段々増えてくから下りていく足音は頻繁に聞こえるし、上がってくほうも然り。日帰りの人たちはそろそろ帰るからさっきから上ってく足音が小さく聞こえ続けてる。


 でも、旦那はここで振り返るの。


 声を出したら一発でわかるようなところで。


 真上から覗けば丸見え。ただ、心理的に死角だとは思うし、砂浜と堤防の段差を考えて落下しないための少しの段もあるから、その上に乗って真上に来ないと見えやしないけど。声で確認しようとすれば、観客は増える一方だわ。私たちのパラソルからは海の家の壁でよく見えないだろうけど。最低……足は、縛りついたかのようにここを、動かせないけど。


 手を広げてにっこり、こっちへおいでなんてされるから。そっちへしか、動かないの。私よりも先に走って胸元に飛び込んだ静香ちゃんを見つつも、自分もゆっくりと歩いてく。


「憲邇様、その、いいんでしょうか、私なんかが一緒にやりたいと言っても」


「逆に愛は私とやりたいと思うのかい? 実姉と交わる私と」


「はい。憲邇様が好きです。やりたいです。やりたくてやりたくてやりたくてたまりません。お姉さんもあんなに……笑顔になるんですから。いいと思います」


「絵里は?」


「ええ、認めるわ。私もあなたが、好きよ。それなりに咀嚼の時間はかかったけど……もう、いいかな。ただし、あなたが彼女たちを幸せにしてやることが絶対条件よ? できないならわざと突き放す愛もあるはずだわ」


「うん、幸せにする。絶対に。ありがとう」


 ええ、その顔で私たちこそ幸せになるもの。


「せんせ、あたしたちもですよ? みーんなしあわせにしないと許しませんから」


「そうよ、許さないわ」


「ああ、わかっているよ。私がもう人数分幸せにしてもらっているからね、頑張らないと」


 ふふ、始まった始まった。ああもう、嬉しいわ。嬉しいわ……


「でも私は奴隷です。自分からやりたいと言ってしてもらうなんておこがましいです」


「そんなことはないさ。ここまで来ておいてお預けを食らわすことこそ卑怯だね。さっきの露出行為で大変興奮中なんだ、発散したい」


 静香ちゃんの綺麗な背中の結びが、あっという間に解けた。「小さくね? しなくてもいいけど、後が大変だよ?」


「……」


 三人で目を合わせ、こっくりと頷く。しっかりと抱きついていた静香ちゃんがぐいっと引き離され、さすがに巨乳じゃない彼女からセパレートの水着が、はらりと落ちる。さっと隠す中学生に、「どかして」と言い放つ外道。うっとりとしだした。愛さんも静香ちゃんも。


 私はまだよ。すぐにゆっくりと腕をどかしたりなんてきっとしないわ。でも脱がしてはほしいかな、もうちょっと近づこうっと。


「ふぅん、静香もしっかり興奮したんだね」


「してません」


「そうかな? その色合いからして、海岸で裸を見せて興奮したんじゃないの?」


「してません」


 小さくしか言えないから、強く否定できないわ。


「そうかな? じゃあ証拠を見せてよ」


「はい……どうぞ」


 下は自ら下ろさせる。外道ね。あなたが脱がせてくれたほうがいいに決まってるのに。膝までにしときたいのに首を振るから、仕方なく全部脱ぎ捨てる静香ちゃん。恥ずかしそうに、でも隠さない。


 また上る足音が聞こえた。途端にびくっと身体を跳ねらせる少女の唇を奪いにいく。


「ごめんね、してなかったみたいだ」


「……もう。しょうがないせんせです。でもせんせが好きです、大好き」


「そっか、ありがとう。私も好きだからもっとキスしよう」


「はい、ん……っ、ん、んっ……っ、はぁ」


 すぐに短い階段は終わり、人も遠くへ行く。頻繁にこれだからおちおち好きな人の唇も味わえないわ。どうしようかしら。


「これが興奮のスパイスですね……はぁ、青姦ってこういうのなんだ。好きな人がいるっていうのもわかるかも」


 無視しましょう。愛さんがなにを言っているのか知らないわ。きっとこの人が好きって言ってるのよ。私も言おうかしら。ひっそりこっそり、この人にだけ聞こえるように。


「んっ、んっ……っ、ん、ん、ん……はぁ、せんせ……」


「静香……二人ともおいで、犯してあげる」


 ああ野蛮な言葉。どうせ乱暴になんてできやしないくせに無理してそういうこと言うんじゃないの。……この人になら、めちゃくちゃに犯されたい……こんな風に大勢でとかも、いい……


 三人寄り添い、次々とキスを交わし合う。一人ずつ交代で男と舌を交え、透明な橋ができては崩れていった。私は味覚もオンチかもしれない。男の味しかしないもの。キスが終わり目を開ければ、同じようにせがむ女が二人もいるのに。


「憲邇様……んっ、ん」


「あなた……っ」


「せんせ、あたし、あたしも……んっ」


 やっぱりセックスは一対一よ、複数でなんてするものじゃないわ。この人がフル稼働だもの。


 でも、色めく女を横目で見るのも、少しはいいものかも。


 絶え間なくキスを続け、息が驚くほどもつ旦那はずっとずっと口づけをし続けたまま、両手も愛撫にきてくれた。キスしていない相手二人を愛撫、だから、局所をいじられて跳ねつくほど反応して喘ぎ声を我慢している二人は(特に愛さん)、キスのときが一番切なそうだった。そうかしら、私はキスでいいわ、二人終わったあとにじっくりしてほしいし、早く脱がしてほしいわ。水着の中に手を入れるだけだと、その……色々あるでしょ?


「せんせひどい、っ、あ、足で、あそこ、いじっちゃやだ、っ……」


 どうも真正面の静香ちゃんのあそこを、脚で膝でぐいぐいしてるみたい。ああいやらしい、変に器用ね、私はやめてよ?


「憲邇様、あっ、私も、私にも、あっ」


「ん……はぁ、あなた……」


「ちゃんといじって、っ、ください、っ、これはなんか、っ、じれ、じれったい、っ」


「憲邇様、お願いします、私にも」


「ふふ、あなたったらキス魔ねえ、んっ……ん、ん……」


 向こうからぐいぐいと口をこじ開けにくるわ。ちょっとだけ強引に侵入してくる舌と格闘をするの。ぐいぐい動き回って交差させたり、舌をぴったり重ねて味を確かめ合う。応えるのが大変で、歯の裏や舌の下にうまく誘導するのも大変だわ。でも……ん、ふふ。おいしいわね、さすが料理上手。


「絵里さんずるいっ、憲邇様っ」


「うん」


「きゃっ! っ、や、やだせんせ……っ、あ、ごめんなさいそうでした、どうぞいじって、っ、くださいませ……っ」


「あっ、憲邇様、水着邪魔です、裸になれと、どうか一言くださいませ……」


「ん、ん……んっ、はぁ、ん……ぅ、んっ」


 視覚なんてないほうがいい。セックスの間ぐらいは。我慢できずに閉じてしまってる。当たり前よ、恥ずかしくってないわ。だから今隣でなにが起こってるかなんて知らない。私はただ舌先を転がして転がされて、それだけで昂るの。


「ダメだよ、ミニスカート中のはずなのにわざとそんな水着を選んだんだ、裸にはしない。せっかくだからそのままでやってみようか」


「でも、でも……私などがスカートは似合いません、あっ」


「そうかな? まあそう思うなら余計にこのままでやってみようよ。興奮したらこれでもいいんだし、ね?」


「はい……あっ、静香ちゃんの言うとおりだ、んっ、じれったい……あっ」


「でしょ? っ、せんっ、せんせにいじ、いじってもらうなら、っ、ちゃんとして、っ、ほしいですよね、っ」


「あらまあ、二人とも犯してもらえるのに文句言うのね、いいご身分だわ、ん、ふふ、私は適当でいいわよ。どんな形であれ、あなたとのセックスは嬉しいもの」


「ああすみません奴隷にくせに私ったら、あっ、今のはただの感想ですから」


「わかってるよ。でもおかしいね、愛はしばらく海に入ってなかったはずなのに、膝が濡れてくんだけど?」


「はいっ、あっ、濡れました、先ほどの海岸露出で、あっ、濡れてしまいました、感じてしまいました」


 ……なんてまあいやらしい。変態ね。外で裸見せて悦ぶだなんて変態でしかないじゃない。この人が喜びそう、ずるいわ。私はそんなのなりっこないのに。


「へぇ、初めてで感じるなんてずいぶんなド変態だね、いやらしい。素質は充分だね」


「はい
 お褒めいただきありがとう、あっ、ございます……」


 ……本当に変態ね。なじられるのが気持ちよくてないのね。理解できないわ。そんなに涙溜めるくせにもっとって、目で言うのね。開けちゃった、もう。


「……せんっ……っ、っ……も、無理、っ……これ以上っ、はい、入り……っ、っ、あっ」


「まだいけるよ、大丈夫。じゃあ愛、どう感じてどうなったか教えて欲しいな」


「あなたったら、もう……んっ、ん、ん……」


 キスが終わっちゃったからよ。今は貧相な胸を揉んでもらってる。ビキニのブラをずらされ、用を成さなくされてから。もう、乳首ばっかり、んっ。私も背中まさぐっちゃおうっと。あ、いっぱい手とぶつかるわね。


「はい。すぐ後ろを他人が通り過ぎてるのにブラをめくって見せる変態行為をご命令され、嬉しがって感じて濡れてしまいました。見られてるかもと思うと快感を感じる淫乱です。いやらしい奴隷ですみません、どうかお仕置きをくださいませ……」


 今も足音たくさん聞こえるけど? これもいいんだ? 変態ね。この人に普通に調教してもらえばいいのよ、んっ、ちょっと、私ないちちなんだから寄せようったってできないの、無理して、あっ、やらないでよっ。大きな手のひらが左右から寄せてわざわざ谷間を作ろうとしてくれて、端から端に届くわけないのにやろうやろうと揉み、んっ、揉んでぐしゃぐしゃにされる、わ……っ。


「初めて露出させられるのに悦ぶんだ? 恥ずかしい女だね、隠してやるんじゃなかった」


「ああ
 ごめんなさい憲邇様……あっ、んっ、はぁっ」


「じゃあ今度二人きりでデートしよう、露出デートをね。日にちは適当に、いつか気が向いたらさせてあげるよ」


「はい……楽しみにしておきます、あっ、あんっ、憲邇様、好き……」


「せんせっ、っ、あたしも好き、好き、っ」


「好きよ……ん、あなた……ん」


 閉じた視界の向こうで、この人が微笑んでる気がする。


「ありがとう、私も好きだよ。淫らな愛も、目を開けられない絵里も、お尻の綺麗な静香もね」


「……」


 そっと自分からくっつくと、ほかにも女の身体が。関係ないわ、少しでもこの人を味わいましょう。


 好きと言われて、嬉しさを身体を捧げることでしか表せない私たち。いいえ、これ以外で表したくないのよ。身体を求めて、ほしいもの。


 心はもう、全部もらわれてるから。


「かわいいね、ふふ。さて、じゃあ静香、私を脱がせなさい、今日も子作りしよう」


「はい。へへ、あたしからだ……っ」


 男性用水着が下ろされる音がする。のぞくモノを目の当たりにして、おののいて恥ずかしがっているであろう女の子の息を呑む音がする。私は一人目撃せずに、旦那の肌をなぞっていく。ああ硬いわ、もっと触りたい。


「せ、せんせ……っ」


「憲邇様……やはり皆さんを見たから興奮したんですね」


「愛もだよ、裸の君に興奮したんだ。露出はいいね、私も興奮してたまらない。ただ控えめにするのが大変そうだ」


「しなくても結構です憲邇様。私をどんどん野外露出させてくださいませ」


「ダメだよ、慣れてやりたがったら私が面白くない。今の愛は濡れるけど恥ずかしがってもいたしね、このままでやらせないと気が済まないんだ」


「憲邇様……ああ最高、嬉しいな……」


 変態。私もなじってやろうかしら。


「静香? 見てないで言うことがあるだろう?」


「は、はい。えっと、どうぞあたしを犯してください、せんせの、っ、ください、あたしのあそこに、挿れてください、犯して……っ」


「足りないね。もっと大きく言ってくれ」


「っ、えっと、おま○こにせんせのおち○ちん挿れてくださいっ、いじわる、しないで……っ」


 ……バカ……調教しやがって……恥ずかしい……もう……


「え? ふぅん、意外……」


 泣きそうな声を出した静香ちゃんに不思議そうな愛さん。知らないわ、ああ頬をなぞりたいのに、あちこち動かないで。


「よく言えました、ありがとう静香。じゃあちょっと場所を入れ替えよう、このままだと君たちがよしかかれない」


「いいわよあなた、このままで」


「ダメだよ、座り込んだらことだし、そっちのほうが見られたときに面白い」


「……バカ」「せんせ」「嬉しい……」


 三者三様に悪態を吐き、仕方なく目を開けて壁によしかかる。涙をぼとぼとと落としていた静香ちゃんが真ん中に、その右に愛さん、左に私。……ああもう、私たちからも丸見えじゃない。誰かいたらすぐわかるのね、ますます開けてられないわ。下も見れないわ。左足上げちゃ、ダメじゃない。


「せんせ……っ、んっ、あっ! はぁ、せんっ、せ、せん、せ……っ」


 これは、大変、だわ。耳のすぐ横で自分じゃない女の、喘ぎ声を聞くだなんて。大変だわ。大事だわ。なんてこと……


 それなのに旦那は私のあそこにまで手を、伸ばしてくる。お隣さんの細い脚を持ったまま、ほんっと器用に。よかった、これに集中してよう。少しは気が紛れるわ。「ぁっ、んっ」


「憲邇様……脚だけは切ないです……あっ」


「っ、うぁ、せんっ、っ」


「見てなさい。じっと我慢して見てるだけにしなさい」


「はい……あ、ん、意外といいかも、静香ちゃん綺麗……」


「やっ、いや、せんせだけ、そういうの、っ、言ってっ」


「綺麗だよ、汗だくの静香」


「せんせ……っ、ん、ん……」


 器用ね、ん、キスしながらいじったままなんて。私は時々力の入る太い腕に添えるので精一杯。さすってよう。それで興奮がこっちまで伝わってくるもの。


 もう静香ちゃんは夢中のよう。背中から上がる足音が聞こえてるのに気にしてないみたい。喘ぐ声もキスも小さくはしてるけど、隣で寄せ合っている肩がもう跳ね上がりはしなかった。ただ挿入のいやらしい音が体内からも響くたびに、均整の取れた身体をくねらせて艶やかな吐息を吐いていた。気持ち良さそうに、まだ中学生なのに、生で。最低。この年でこんなにも深く愛されることを知ったら、あとあと大変じゃない。一生を捧げちゃうわ。まったくもう、どうなっても知らないわよ? きっとあなた、私たちの誰より幸せになれるでしょうね、ふふ。ん、ダメよ、そこまで深くは、まだ早いわ、もっとゆっくり愉しみましょう? どうせ私は最後でしょ? ん、やだ、ちょっと強いわ、もっと優しくなさい、あ、ん、もう、ん、ん……


「せんせ、はぁ……っ、ん、ぁっ、んっ」


「あなた……っ」


「……っ……」


「静香……あれ、愛、自分から擦り付けにきてるね?」


「えっ、あ、ごめんなさい、無意識に」


「淫らだね、一旦離れなさい、自分で触るのもダメ。起立してそこで見てなさい」


「はい……ああ……いいな、いいな……」


 砂を歩く音が少し、そこで立ちすくむ愛さんの絵がすぐ浮かぶわ。残念ね、淫らな女は嫌われるわよ? 当たり前じゃない。まあ、この人はそうじゃないけど。


「せんっ、せんせっ、っ、胸も、大きくなった胸も、揉んでください、っ」


「ごめんね、手が空いてないんだ、静香を持っていないと」


 そうよ、右手は私の相手に忙しいの、んっ。


「いや……っ、せんっ、せんせに、恋して大きくなった胸です、っ、せんせに揉んでほしくて、触ってほしくって、大きくなったんです、っ、
Aカップから、Cになったんです、せんせを好きになってから……っ、使ってください、お願いします」


 単に二次性徴よ、それでしかないわ。そんなこと言って男を喜ばせようだなんて、ふん、私もやりたかったわね。ていうか……やっぱり、負けてるのね。私も大きくしてもらおうかしら。


「わかったよ、そこまで言われるとやりたくなるね」


「っ、んっ、はぁ、せんっ、えっちっ」


 ……吸うような、音。これ、口でやってるのね、愛撫……キスよりも水が跳ねる音が強く、足音がまた聞こえないかと私がどきどきだわ。「っ、んっ、ぁっ、ぁっ、っ」口が離れて水の音に変わるたびに、喘ぎ声がうるさくなってくる。小さいのに、どうしてか耳が大きくさせるのね。「んっ、ん、ん……んっ」胸の音が止まると、下からぐちゃあといやらしい……ああもう恥ずかしいわ、どうしてこんなに聞こえるのかしら。自分のときは同じでも、こんなに耳に届かなかったはずなのに……「ぁっ、んっ、っ、せんっ、せんっ、っ」


「気持ちいい? 私は気持ちいいよ、静香」


「はい、気持ちいい、っ、です……とっても、せんせとのえっちは、っ、気持ちい……っ」


 ……十五で……なら、ぎりぎりいいかな。


「ああ、ああいいな、いいないいな、ずるい、憲邇様……」


「こら、いじるなと言ったろう」


「はい……うう、苦しいなぁ……」


「あなたったら、ふふ……ん、ん……」


「んっ、せんせ、せんせ……っ」


「静香……よかったよ、人が通るすぐ傍のセックスで気持ちよくなる女で」


「っ、いや、そんなこと、言っちゃいやです……っ、んっ、はぁ、んっ」


「違うの? 気持ちよくなかったんだ?」


「っ、うう、ひどいです、せんっ、いっつも、いっつも、っ、いじめて……気持ちいいです、人がすぐそこにいるとこの、えっちは……っ」


「……いいな……あ、危ない、うう……」


「絵里、目を開けて見てやりなさい。静香を」


「えっ、せんせっ? あっ」


 まあ大きい声。危ないわ、誰も背中にいなかったからいいものの。


「見て、感想を言いなさい」


「……もう……」


「ぁっ、いや、いや、んっ、いや……っ」


 あそこのぐちゃぐちゃが止まるものだから、仕方なしに目を開ける。隣では真っ赤とピンクが混ざり合った色っぽい女が、涙をぼろぼろと流し嬉しそうに喘いでいる様があった。目を開けようとして開けられず、ちらりとだけ開け私と視線を交わすと必死で逸らしまた閉じ、恥ずかしいと強く抱き寄せる。真夏の弱い日差しに焼かれ、汗が弾け、涙も弾け、声も弾けさせている。胸が完全に感じて屹立し、全部見るよう促されるままに下も見て、しっかりと持ち上げられた左足の根元にある中学生の茂みからたくさんの液体が右の内股を伝っているのも見せられてしまう。


 そうしてまた、男と女の結合まで。


「っ……き、綺麗な身体してるわ、羨ましい」


「それだけ? 正直に」


「……卑猥、よ……見させないで、もう……」


 恥ずかしいわ……私だって恥ずかしい。雑誌のグラビアを喜んで見る紗絵子さんはおかしいわ、あんなの恥ずかしくてしょうがないのに。


「いや……っ



「だってさ静香。こんなところでえっちをしてる静香は卑猥だってさ」


「あ、あなたよ、卑猥なのは、ん」


「へぇ、そう? ちょっと待って、それより静香、他の女に卑猥と言われるほうがいいんだね? 恥ずかしいんだ?」


「っ……っ、ん、いや……っ」


 いやだいやだと首を振ってる。慌ててもういいんだとまた閉じ、再開された愛撫を味わっていく、ん。


「嫌? え、気持ちいいの間違いだろう? えっちしてるところを見られて、卑猥と言われて嬉しいんだろう?」


「違います……っ、んっ、んっ、はぁ、違います……」


「自分をいやらしいと言われたほうがいいんだよね? だからこんなに濡れて、膣が蠢くんだろう?」


「いやっ
 やめてくださいせんせっ、ごめんなさい、いじめないで、っ、いじめないでください、せんせ、せんせ……っ」


「……っ……ああ……うう……」


「これ言えたら許してあげる」


 どうしてか彼女の耳もとの囁きは、耳が拾ってくれなかった。


「砂浜でえっちして感じる、あたしはいやらしい女です。いやらしい女でごめんなさい、人がいるって思うと興奮するんです。だからもう、ください、せんせのっ、赤ちゃん、おま○こにくださいっ」


 ……変態……変態よ……耳を閉じても、聞こえるわ……誰かいたらどうするの……


「よく言えたね、ありがとう、かわいいよ静香。絵里もいじっておあげ」


「えっ、せんせっ?」


「どこでもいいよ、優しくいじってあげなさい。複数でやるんだから少しずつやっていかないとね」


「……ええ……」


 どこでもならできるかな。肩とかにしよう。


「せんせ……やらしい、えっち……っ! あっ! 強いですせんせっ、はげ、はげしっ」


 セックスの音が静香ちゃん越しに聞こえてくる。脚が何度もぶつかり、とってもいやらしい、挿入音……振動……艶めく女の、喘ぎ声……


 荒い男の、息遣い。


「憲邇様……我慢、できそうに、おかしくなりそう……」


「あなたったら、ん、私も、激しいわ、強いわよ、んっ」


 静香ちゃんの肩はとってもほっそりとしていて、柔らかかった。若い肌。これを好き放題犯してるのね、もう。さするだけなのにどうしてか、それでもびくつき、反応してる。男じゃなく女に触れられることに驚いてるのね。腕に力が入ってるわ、私も添えましょう。


 あそこを思いきり、指が侵入してきたから。


「せんっ、好きっ、せんせっ、好きっ、こんなにやさしくえっちしてくれる、あっ、せんせが好きっ」


「あなた、ん、もう、ふふ、んっ、ぅっ」


「憲邇様……憲邇様、憲邇様憲邇様……」


「私も好きだよ。もっとちゃんと絵里がいじってくれたらいいなぁ、いじってくれないかなぁ」


「え? ん、もう、ぅぁ、ん、首とか?」


 うなじをさすってみる。それでも跳ね上がり、びくつき、感じる声を出す。すけべ。


「静香はピンクのところがあるよね、バストと、その上に二つ、小さいのが」


「……わかったわよ、バカ、ぅっ、ん」


「やだ、やだやだ、せんせが、いい、っ」


 ほのめかされても、なかなか指が進まなかった。ほかの女の胸なんて、学生時代でも冗談交じりで触ったこともない。触られたことはあっても、恥ずかしくてやれるはずもないことだったから。なかなか、鎖骨から下へ進めない。汗ばむ肌が進行を拒むの。


「っ、あたしもう、ダメ、ダメです、せんせ、あっ、い、イッちゃう、一緒に、一緒がいい、っ、せんっ、せんせっ」


「絵里」


「……」


「いや、いやいや、っ、せんっ、せんせ……っ、え、絵里さんっ、えりさ、ん、おねが、んっ、あっ、あっ」


 隣の体重が下に落ちていってる。もう限界なのね、やっぱり中学生は体力が……私もこの人が激しいからこうなりそうだけど……どうしよう、触らないと静香ちゃんから恨まれそう。私も一緒がいいし……


 汗で滑り、指が左胸の上を走っていった。同時に跳ね上がる女の身体は、感じていると表現していて、とても淫靡だった。


 ……お股を、くねらせてしまう。


 ぴんと弾く胸は弾力抜群で、胸の先も確かにピンクだわ、触ればわかる。そうして柔らかく、男を満足させるために大きくなったと言われても納得できそうな、性があった。


 揉むことはできず、ただ、上に乗せるだけ。揺れる乳房は、ぐしゃぐしゃにしてほしいと、要求しているけれど。……できなかった。


 初めて触る同性の痴態に、顔を上げられそうにない。羞恥に全身を縮め、震え続けていた。こんなところで、こんなやらしいこと……ほらまた、足音が……嫌……嫌よ……


「ふふ、やっぱり女同士で触ってるのも面白ね、ありがとう。じゃあ、いくよ静香……っ」


「んっ
 せ、せんっ…… はぁ、せんせ……っ ぁっ、ん ふふ


 男の人が脈動しているのがわかる。女が仰け反っているのもわかる。びくびく、終わりを告げる白濁液をいやらしくぶちまけてるのが伝わってくる。私は恥ずかしさを必死で我慢して、身体を固め続けて終わるのを待った。


 ……長い……


「いや、もう
 せんせったら、射精()しすぎ


「ごめんね、静香が気持ちよかったんだ」


「ふふ、ありがとうござ、んっ、ございます、ぁ、ん、ふふ、まだ出てる、あったかい……」


 まだかしら、まだかしら。


「憲邇様……た、立って、いられなく、なりそう、おかしくなってます、私……」


「うるさいよ、茶々を入れるな、我慢して」


「はぁ
 はい、仰せのままに……


 向こうまで……まだかしら、まだかしら。抜く音はまだかしら。終わりに撫でる音はまだかしら。


「せんせ……」


「静香……」


 ようやく、待ち望んだ音が聞こえて、旦那が離れていくのがわかる。ただそれでも目を開けられず、ゆっくり脚を下ろしていく静香ちゃんと自然、肩を寄せ合った。


「あたしナカダシされちゃいました
 ……精子……いっぱい…… あたし中三なのに……生でナカダシされちゃいました ……二日連続でです……毎日、毎日がいいです……毎日危険日とか構わずにナカダシされ続けて、孕まされたいです……


 またいやらしいこと平気で、やめてよねっ。


「憲邇様、私も構わず犯されたいです、早く」


「もうちょっと。ありがとう静香、よしよし」


「ん、せんせ……っ、ん、ん」


 撫でながらのキスが始まり、余韻を楽しむ時間が。ひどいわもう、私もぐすぐすよ、泣いちゃったわ。


 気がつけば置きっぱなしの左胸の私の手の横を、男の手がすり抜けて谷間に潜り込んでいった。終わったのにまだ? まだするの?


「ちょっとでいいですから、お願いします」


「わかったよ、ちょっとね」


 静香ちゃん……もう。


「寄りかかっていられる? 大丈夫?」


「はい、平気です。ふふ、せんせがやさしくえっちしてくれたから。今もやさしいですね」


「優しくないよ、君たちがどう言おうと、こんなことをする私は優しいとは思わない」


「いいえ、やさしいです」


「はい、憲邇様はとびっきり優しい」


「……ええ、優しいわ……」


 事後だけはね。最中は鬼畜よ。鬼だわ。事後にこんなに温かく包んでくれなきゃ、枕投げつけてやるんだから。


「そんなこと、君たちは言いすぎだよ、私こそおかしくなってしまう。ああもう愛こっち来なさい、早く」


「はいっ」


 駆け寄ってくる愛さんが私の左に来る。今度は私が真ん中で、右ではもう満足げに旦那を呼ぶだけになる静香さんがいるだけ。ここからはこんな変態とやるのね、もう。旦那が愛さんの前に立ったわね、多分。愛さんだから少し距離をとりましょう、肩を寄せるのは大変なことになるわ。


「すごいですね絵里さん、ずっと目閉じてますけど」


「当たり前でしょ」


「そうだよ、絵里には当たり前なんだ。愛と静香にとっての当たり前もあるんだから、みんなで認めるようになろうね」


「はい……憲邇様、私、我慢しすぎておかしくなっちゃいそうです、目の前で別の女の子が犯してもらってるの見るのって、辛いです、我慢できなくなってきます」


「そう? 我慢できるようになろうか、これからそんなのばっかりだからね」


「そんな……あそこまでいじってもらったのに放置されるのは大変です、苦しかったぁ」


「へぇ、放置プレイも好きなんだ? 面白いね、いろんな素質が充分だな、ふふ」


「あなたは最低ね」


「絵里も素質はあるんだよ? ない人はいないね、なくても開花させたいし」


「もう」「へへ」「うわぁ……」


 三人とも悪態をつくの。氷漬けからようやく解放された私はそっと、仕方ないわねと寄り添った。


 髪を撫でる優しい手つきに、うっとりと。


「じゃあ愛、私はもう充分できるから、満足できるようなおねだりをしてご覧? できるまでずっと絵里を撫でてるから」


「はい、頑張ります……」


 べっとりとしたものが、肌を滑っていく音がする。ぐちゃ、ぐちゃと。そしてわざわざ、右足を自ら上げる、本物の変態。どうしてまた私のほうなのよ、この人が言ってるの?


「……犯してください……頭がずっとじんじん鳴っています……ご奉仕させてください、私なら絵里さんをいじるくらい簡単です……口で綺麗にしろと言うのならします……お願いします、ナカダシしてくださいと贅沢は言いません、楽にさせてください、狂いそうです……」


「そんなに濡れるくらい感じたんだ?」


「はい、はしたない奴隷ですみません、どうか憲邇様のご慈悲をくださいませ……」


 愛さんはそういうのが好きなのね。本心から隷属したいんだ。ふぅん、いろんな人がいるものだわ。あ、ん、撫で上手。


「まずまずかな。絵里と胸を揉み合いっこするなら犯してあげる」


「はいぜひお願いしますっ」


「あなた、ん、もう」


 仕方ないわね、声からしてもう、愛さんがかわいそうだもの。セックス狂い。


「わかった、犯してあげる」


「あっ
 はぁっ 憲邇様 けんっ、じっ、さ……っ んんっ あっ あ、ん、あん……


 ……な、なによこれ。なにがあったの? もう見れないからわからないわ。びくびく? びくびくしてるわね愛さん? 今、挿入……


「……はぁ……はぁ……んっ



「愛? 軽くイッたね?」


「……はい……すみません……我慢、してたから……っ」


 ……最低……


「やれやれ、いけない子にはお仕置きだね。絵里が終わったら楽しみにしておきなさい」


「はい、はい、あっ、ああっ、あんっ



「奉仕もしてくれ、絵里にね。それとどうなってるか言ってよ。定番だね、自分の身体と絵里の身体がどんな感じか」


 右手だけが器用かと思いきや、左手でも持ち上げながらの愛撫を、よくもまあうまく。


「えっ、あなた、ぁっ、愛さん早いわよ」


「絵里も揉んであげなさい、できるだろう?」


 バカ。バカ。バカ……


挿入(はい)ってます、憲邇様のおち○ちんが、私のやらしいおま○こに挿入ってます。生で犯されてます、嬉しい……憲邇様……っ、はぁ」


「ど、どこ? 愛さん動きすぎよ、一旦止まって」


「嫌です、憲邇様をもっと感じたい、あっ、気持ちいいですから、あんっ
 はぁ、んっ」


「あなたも、ダメよ、ぅぁ、また私も一緒になんて、ん、激しくなるんだから、ねえ愛さん、止まってったら」


「目を開けたらいいじゃないですか、んん……っ
 はぁ……はぁ……憲邇様……んっ、はぁ、あっ、あっ、あっ」


「愛も触りなさいと言ったよ」


「ああごめんなさい、ただ今こなします」


 ひとときだけ触れて戻っていった腕がまた私の胸をつかんでくる。ひどく乱暴に、やっぱりこの人がいいわ、ん。その腕を伝っていくと、すぐに愛さんの胴体にたどり着いた。ここ、よね……なによ、どこがふわふわじゃないよ、若いって憎らしいわ……


 さっきと同じように上に乗せただけで、身体が思いっきり跳ねて、いく。潰してしまう形となり、興奮具合がはっきりと判別した。そこに置いているだけで、身体をひねり、ねじり、くねらせ続けているのがよく、ありありと、わかった。いやらしい……っ。


「絵里さんの、小さいです、私と同じくらい、あっ
 ああ……っ、憲邇様のが、硬くて、太くて、大きくって…… はぁ、激しく動き回ってます、激しく犯されてます、奥までされて感じてますっ、奥に、あっ はぁ……はぁ……奥までくると、行き止まりにぶつかると、とっても感じます、気持ちいいです、どうしてでしょう、あっ、あっ、んっ、はぁ」


 ……左手が……空いてたら……耳を塞げるのに……恥ずかしいこと……こんな間近で聞かなくちゃだなんて……悔しいから胸をぐしゃぐしゃに潰してやるわっ、私だってうあ、激しいもの。痛いでしょ? 変態っ。


「ああ絵里さんが強く揉んできます、あっ、ん、んんっ
 気持ちいいです、強く揉まれると、貧相な胸でも気持ちいいです、んっ」


 気持ちいいばっかり言うなっ。おかしいわよあなたっ。


「絵里、両方触って上げなよ、今気付いたけど、愛って左右で形違うんだね」


「えっ、あなた……やらないとダメ?」


「水着破られたい?」


「……わかりました……」


 ここまで涙させるあなたならやるわね、しょうがないわね、男の人って……形、違う? どっちもぴくぴくえっちな状態でわからないわ。ああ触れるとまた動き回るのね、身体も水着も、これ落ちるんじゃないかしら。


「左胸もさ、んっ、ん、ふぁ、んっ、はぁ、んっ! んっ
 はぁ、ん、憲邇様……ああ止まりませんね、はっ、あっ、ん、ん、んっ」


 今キスしてるでしょ。ちょっと、間に私の手が挟まってもうめちゃくちゃじゃない。こんなのになるんだったら大勢でやる必要ないでしょ、面倒なだけじゃない。


「……愛、本当にやらしいね。キスに返事ができないくらい感じてるんだ? 露出させられて外でえっちして、さっきから膣の締め付け具合がすごいよ、淫乱」


「ご、ごめんなさい、あっ、さっきから、小刻みにイッてる、かもしれません、あっ、何度もイッてるのは、んっ、間違いないんですけど、何回かは、だって気持ちよくって、あっ、ほんとに、露出って初体験で、どきどきして興奮して感じて感じてたまらなかったんです、憲邇様に教えてもらえて嬉しいんです、好き憲邇様、好き、好き、あっ
 好きっ


「……」


「私も好きだよ。野外露出好きのマゾだね、露出マゾ、あ、いいなこれ、露出マゾ奴隷?」


「あっ
 はぁ 憲邇様


「ふぅん、こうした言葉が好きなんだ? ごめんね、私自身よくわかってないし適当に言ってるけど我慢してよ、奴隷おでこちゃん?」


「いいえ、とんでもないです、はぁ、キス、おでこにしてもらいました、あっ、そこも気持ちいいです、今日おかしい、どうしよう」


「あなた……ぅっ、ひどいわあなた、愛さんも声が大きいわよ」


「綺麗だよ愛、
膣内射精(なかだし)してやる、愛……っ」


「えっ、あっ
 ……っ っ っ、っ っふ、っ …… …… ……っ


 壁に人がぶつかる音が連続的にする。この人が激しく突き上げているのがわかり、強く力を込めなにかを解放しているのもわかる。また存分に仰け反っているのもわかる。びくびくとがくがくとぶるぶると震えのた打ち回り上から雫が降ってきた。氷漬けにされている今、なにが起ころうとも動けやしない。ただ快感に暴れ回っている愛さんのせいで足音の主が気づかないかどうか、それだけが不安だった。


 ……長い……


「愛? 大丈夫? ごめん、激しかったかな」


「……はっ、はぁ、はぁっ……
 い、いいえとんでも、ありません、はぁ、き、気持ちよすぎて、頭の中が真っ白になって、息が、んっ、できなくなってただけです、はぁ


 荒い吐息がそういえば止まっていたかも。どうでもいいわ、早く、動きたい。


「そうか、それはよかった。びっくりするぐらいぎゅうぎゅうに締め付けてきたからね、気持ちよかったよ、愛」


「あっ
 嬉しい 滅相もありません憲邇様、光栄です


「……せんせも、愛さんも、バカ……」


「……そうよ、大バカだわ……」


「静香だって裸で白いのを垂らしてるじゃないか」


「いや、そんなこと言わないでください」


「はぁ……まだびくびく、しちゃいます……さっきのがほんとの、絶頂ですね……ああ憲邇様が暴れてます、孕ませようってめちゃくちゃに動き回ってます、危ない日でありますように、あっ
 はぁ……憲邇様とするからこんなに気持ちいいんですね……大好きな人とするから……はぁ


 またキスの音。後半は同意するわ、最後に私もだもの。


「やっぱり愛はおでこちゃんだね。カチューシャの似合う君が好きだよ。そのまま休んでなさい」


「はい……あっ、んっ、ん、ぁ……ぁ」


 脚を下ろしつつまたもわざわざ私のほうへ体重をかけ、しなだれてくる。しょうがないわね二人して、もう。


 逃がさないよう、きっと無意識にしてる。


「あなた……最低、最後、強すぎだし」


「ごめん、愛にするとどうしても同じようになって」


「こんなに恥ずかしい思いさせて、責任とって私も」


「ああもちろん。濡れさせてしまった責任持って、絵里も犯すよ」


「……バカ、言わないでよ……ぁ、ん、うっ」


 場所移せないのね、こんな熱気に挟まれたままでするのね、仕方ないわ、男の人って。


「ふんだ、絵里さんだって感じてるじゃないですか、すけべ」


「……んっ、あなた……あなた、うっ、ぁ」


「はぁ、まだ憲邇様の熱いの感じて、じんじんします……憲邇様が入ってくる、感じがまだ、します……あっ、ん」


 麻痺してるわ愛さん、おかしくなってる。私は普通にセックスをするの。キスして、愛撫して、甘い言葉を囁くの。


「ねえ、ん、それ、つけたままでするの? ぅっ、ん、私は嫌よ、私にだけ気持ちよくなった証拠で、妊娠したい」


「絵里さん、ずる、ずるい、言い方、大人ってずるいっ」


「憲邇様、私もまだびりびりしてますけど、舐めたいです」


 も? もってなに? 舐めたい?


「これいらないの? そうか、じゃあ綺麗に拭き取って、射精もなしにしたほうがいいね」


 またそうやって、私までいじめるのね。……わかったわ。


「……あなたの、白濁液が、ほしいわ……赤ちゃんがほしい……でもそれは、私にだけ注いでくれた愛の証でありたいの……わがまま、かしら」


「いいよ、嬉しいね。じゃあ、絵里が拭き取ってくれよ? 手でもなんでもいいから」


「……ええ……わかったわ……」


「静香も愛も、絵里をいじってあげなさい。君たちが拭いてもいいよ、みんなで絵里を愉しませようか」


「はい憲邇様」「はいせんせ」


 二人して従順ね。そういうのがいいの? だ、だったら私も、そうなろうかしら……


 なる気がする。この人なら、この人のせいで。ほかの女に恥ずかしいところを触られてもいいと思えてくる。自分から触るよりはマシだから。


 そろそろと目を開ける。よっぽど興奮したままなのか、あのときと違い終わった直後だというのにまだびくびくと脈打ち、足りないと叫ぶかのようにぐぐ、ぐぐ、となりつつあった。早いわ、あのときはへにゃりとなったのに、複数でやるのが好きなの? 嫌だわ、それとも露出させるのが好きなの? 外で?


 いいえ。最近のやりすぎは目に余るものがあるから、とうとうなにか身体に変化が起こって、絶倫になったのね。きっとそうよ。


「絵里さんやらないなら私舐めちゃいますよ?」


「……い、いいわよ」


 やっぱりこの人とはそういうのまでいってるのね、早すぎよ……


「じゃあ」「ま、待って、せんせ、あ、あたしもや、やってみたい、です」


「そう? なんでもいいよ、早くしないと見つかるよ?」


「……」


 二人の女は顔を見合わせ、すぐに……卑猥極まりないことをやりだした。二人で、男性器についた、白濁液を、舐め取り出す。二人で……バカ……そりゃあ私だってフェラチオ? だっけ、経験あるわよ、で、でも二人でって、こんなにやらしい……噛んじゃえばいいのよ、そんなの……


「せんせ……ん、ぁ、上手ですか? は、初めてだからへたかもしれませんけど……ぁ」


「別に咥えろと言ってるわけじゃなし、綺麗になればいいよ。後でじっくり教えてあげる」


「はい……んっ、ふぅ、ん……」


「憲邇様……ん、ふふ、んっ」


「あなた……もう、バカ、バカ……」


「絵里、かわいいね、やっぱり。もういいよ」


「はぁ、せんせ……」「憲邇様……はぁ」


「んっ、あなた、あなたあ……バカ、あなたのバカ……もう、んっ、うっ、ぁっ、バカ」


 また唇を奪われ、強引に舌に侵入される。右手がスカートの中に潜り込み、左手が貧相なものをこねくりあわせにくる。私は私だけ、全身で……と思ったら、すぐにおいしいキスは終わり、口が胸を吸いに来て、左手は消えてしまった。やっぱりみんなに愛撫するのね、終わったのに……うぁ、う、ん……


「あなた……ぅっ、ん、すぐにしても、いいのよ? 強引にしてくれたって、ぅぁ、私はいいわ。ん、ぁ、ずいぶん待たされたのよ? 卑猥なことしてる、横で、ぅっ」


「せんせ……はぁ、あったかい……」


「絵里さんも綺麗……すごいなぁ」


「でもずいぶん濡れてるよ?」


「それはあなたがしてくれたからよ。ん、あなたに優しく愛撫されて、そうならない愛奴はいないわ」


 くちゅ、ちゅ、ちゅぱ、とか……音だけは、う、卑猥だけど、でもやり方は……激しいのよ? でもね、強くないの。私にはぴったり。胸を転がされるのも、ん、だし、乳首ばっかり責められるのも、うっ、だし、あそこの一ヶ所だけを執拗にぐりぐりされるのも、うぁ、だし。濡れるわよ、そんなにされたら。


 あなたが好きですもの。


「んっ、ぁ、キス魔、キス魔あ……んっ、うっ、ん、ぅ、はぁ、ん……っ」


「……」


「嬉しいからどうしてもキスしたくなるよ、絵里があんなこと言うからいけないんだ」


「バカ、ふふ、あなたのほうがいけないの。こんなところで三人一緒にさせて、最低よ? ほらまた足音、ふふ、見られてたらどうしようかしら」


 視線があればすぐわかる。だからこれも見られてないから言える台詞だわ。足音だってすぐどこかへ消えてるしね。あ、でも横の二人は今気づいたのね、私の言葉でびくってなってる、ふふ、かわいいわ。


「混ぜさせないよ、こんなにかわいい絵里たちは私だけのものだ、見られて感じる三人だとは思うけどね」


「バカ、そんなわけないでしょ、見られて気持ちいいのは愛さんだけよ、うっ、ん」


「……せんせのバカ、絵里さんもバカ……」


「上いませんね、残念」


 そんなこと言わないでいいのよ愛さんっ。


「私の背中に目があれば、後ろに人がいるかどうか教えられるのにね、いない?」


「残念ですけど、いるのはずいぶん遠くです憲邇様」


「残念じゃないわよ、もう。うっ、ぁ、はぁ」


 こんなだから大人数は嫌だわ、もう。やるとしてもあなたの家がいい。今度からはそうしてもらおうかしら。


「あなた……脱がせて? このままだと、水着が」


「嫌だ面倒くさい、挿れるよ」


「ちょっとま、待ってよ、ぁっ、うっ、うぁっ! ……もう、バカァ……っ」


 挿入ってきた……一気に持ち上げて一気に、大好きな人の、いやらしいモノが、さっき二人の女の体内にいた、モノが……あっ、あっ、あっ。声、我慢しないとっ。抱かなきゃっ。


 こ、これっ、あれ? この人の手じゃないわ。こんなに小さくない、あっ!


「いいよ愛、もっと揉んでやりなさい。静香」


「あなたあ……っ、ぅっ、ん、んっ、最低……っ」


「絵里さんさっきと全然違います、こっちが本当に感じてるんだ、わぁ……」


「や、やらしいですよ絵里さんも、充分っ。う、うわ、うわ……」


 両側から揉まれる、女の小さな手が、戸惑いながら揉みしだいてくる。下から男が襲いかかってきて、私の膣をいじめようと擦り上がってくる。上は唇を封じ、悲鳴を上げさせてくれずに歯を擦ってくる。間にある小さな胸を、両隣の女が弱々しくいじめてくるから、余計、変に、なるわっ。やっぱり男がいいっ、強く荒々しく責められたいっ、好きな男にっ。


「あなた、っ、ぅ、ぅぅ、ぁっ、あなた、あなた……っ、はぁ、んっ」


「絵里……絵里……」


 名前を呼ばれると頭がじんじんしてくる。キスの合間に囁かれる甘い言葉に酔わされて、今の状況を許してしまうの。安い女だわ、ほらまた足音、もうみんな帰る時間よ? これは見られたら責任とってよね? 混浴は前と同じがいいわ。同じように、ね?


「あなた……好きよ、あなたが好き、うっ」


「私も好きだよ絵里、綺麗なくせにかわいい絵里が大好きだ」


「もう、やめて。お上手なんだから、あっ」


 でもくすぐったいわ。笑っちゃう。やっぱり女は言葉よ。ここでの語りが嬉しいわ。


「本当だよ、綺麗でかわいいから、目を開けて見てご覧?」


「……い、嫌よ、恥ずかしいわ……うぁっ」


「……」


「見てご覧?」


「……はい……」


 目を開けると砂浜。まずそんなところでしているとまざまざと見せつけられておかしくなる。私の胸が横からぐしゃぐしゃにされていて、形を残してない。水着はずらしているだけ、脱がしてほしかったのに。逃げられないようにがっしりとつかまれ、逃げられないようにがっしりと抱き寄せてる。左足は恥ずかしく持ち上げられたまま、広がるスカートとぴったりくっついた男の股間。離れず、そこからぐちゃぐちゃとやらしい音が聞こえ、そのたびに私は自然と喘ぎ声を出している。時折一瞬だけちらりとこの人のモノがのぞき、それが耳まで真っ赤にさせる。その先には、


 愛しい男の、上気した顔。荒々しく私を突き上げ、荒々しい息遣いをし、普段と違う、まるで違う『男』を見せつけてくる愛している人に、はしたなくも、感じてしまう。


 快感、だわ。最中の男を見ることは、とても。とても恥ずかしいけれど、でも……


 だからやっぱり、目は閉じていたいの。開けて、られないの!


「っ! い、いや、い、い……っ



 こんなことされたら、閉じれなくなるから。まっすぐ見つめてたいから。視線を交わして、それでキスをねだりたいから。「うあっ」またずんっ、てされたから、快感……ぞくって、襲い……綺麗な海……ほしい、ほしいわ……


「ほら複数に犯されてるよ? 変態だね絵里も。でも綺麗だろう?」


「違うわ、ううっ、違う、絶対違う、変態なのはあなたよ、大好きなあなたが変態、なの、ぁっ、ぅ、んっ」


「……」


「へぇ、でも大好きな絵里の身体もびくびく反応したけど? 跳ねるように、膣だってぎゅうって」


「嫌、言わないで……あっ、あなたあ……っ」


「気持ちいいって言っていいんだよ? 認めなさい」


「嫌、嫌よ、嫌……うーっ、あっ、ん……ちょうだい? ください、あなたの、赤ちゃん、ください、あっ、ん、ん……あなたあっ」


「絵里が気持ちよくないなら赤ちゃんいらないよね?」


「こんなにぐちゃぐちゃ生でしてるくせに、そんなこと言って、バカ……ぅーっ、ぁっ、き、気持ちいい、わ……あっ、ん、ぅぅ、あなたに犯されるのは気持ちいい、です、うぁ、だから、ねえ、産みたいの、産みます、から、赤ちゃん、ぅぅ、あなたの赤ちゃんください、あなた、あなたあ……っ」


「……」


 泣かせて……最低……ああ突かれるの、もっと強く、早く、激しく荒々しく……っ。


「ありがとう絵里、あげるよ……っ」


「っ
 うぁ! ぅ、ぁ、ぁっ …… ぁ……ぁ……ぁ…… ぅっ……っ!」


 どくどくって、どくどくってっ。言葉と一緒は卑怯よ、私も一緒に……どくどく、どくどく、注がれてる、熱い白濁液……一番奥で思いっきりされたから、妊娠したいって、膣が……
 やだ、この人とまだ二回なのに、射精で、あっ 感じてる…… 不規則に膣奥に熱い精子が叩きつけられるたび、気持ちよく、させられてる うっ、うーっ、うぁ どくっ どくどくっ どくっ どく どく…… どくっ


 ……長い……



 快感に身をよじり、隣と同じ女ではしたなく、仰け反り、イッて、しまう。歪んだ顔を見られ、それと知るとまた羞恥に歪み、恥ずかしい思いで満たされる。のに、男を逃がしたくないから、引き寄せ、全部、全部と、強く背中を抱き寄せてしまう。そんなことをしたらまたこの人が奥から妊娠させようとして、残るびくつきを膣内すべてに感じさせようとしてくるに決まってるのに、そうしたらまた、快感に喘ぎ、出す、あっ、あっ
 のに、あっ、あっ、あ、ん ふふ……


 余韻に……またほうと、ため息……軽い口づけに……撫でられる……あ、ん……はぁ。


 ゆっくりと二人は離れ、繋いだところも外れて脚を下ろし、ん、やらしい。パッと見スカートの中から、男のモノがどろどろした白濁液をたくさん付着させて出てくるなんて。ああ目を開けるの早すぎたわ、もう。三回、ほぼ連続、この量って……これからどうしよう、かしら。ぞくりと背筋が、震えるわ。


 こんなに好きだよって、愛してるって教えてくれる白濁液を、女の一番大事なところに出されたら、言うことを聞きたくもなるわ。許してしまいたくもなるわ。どんなことでも、またほしいからって。女は現金だから。


 そのあとに、優しくキスと包んでくれるこの人だから。


「あなた……うふふ……あなた……」


「絵里……」


 ああひどい、最低ね。撫でるのがうますぎよ。これはころっといかれちゃうわ。髪の毛からつま先まで、全部あなたのものよ。


「いい身体だね。これ全部、髪の毛からつま先まで、絵里は私のものだよ」


「……はい



 びっくりしちゃった、うふふ。あ、口、こんなキスされるもんだから勝手に動いちゃう。


「好きよ……世界で二番目に」


「二番?」


「一番はまゆだもの」静香ちゃんに答えつつ、すりすり。「これは永遠に変わらないわ」


「子供ができると変わるんですか?」


「私は最近まで一番じゃなかったけど、この人に教えてもらったの、本当は一番だって」


「一番だったよ、最初からね」


 さわさわ、撫でてくれる……胸に、顔が埋まる。「……バカ、あなたはいつもそうやって、ううん、ありがとう」泣かすのね、本当。


 ……あなたも一番よ。男の中じゃ、ね。


「絵里さん……ずるい、ずるい、ずるすぎる」


「そうですか? 綺麗でしたよ、それにかわいいって、わかる気がします」


「いいえずるいですっ。ずるい女っ」


「静かにしなさい、大きいわよ。さっきから足音ひっきりなしだわ、早く戻りましょう」


 とりあえずブラを戻し、はたと気づく。言うことを聞きたくなる白濁液が大量で、これをどうするか。……ここにはなにも、ない。むしろ後ろの壁に、ぺちゃっと、付着、やらしく、してる。もたれて、多すぎたから。


 旦那はにっこりと、しているの。知ってて、誘ったのね。三人でそれに気づき、見つめ、


「どうする?」


 悪魔の笑顔にまた、恥ずかしい思いをしなくちゃいけないみたいだった。バカ……


 愛してる。


 同じ言葉が、閉じた口の向こうから、はっきり聞こえた。


 こんなの、こんなに温かく愛してもらったら、できちゃうに決まってる。もぞもぞ、もぞもぞ……くねらせちゃうわ……もっと入って、きて……流れてっちゃ、嫌……お腹は吸収しようって、収縮、してくれてるのに……


 全部戻せば、いいわ。
















































































 第四十一話あとがき的戯言




 
三日月(みかづき)まるる、以下作者「そろそろ皆さん小麦色の肌となることでしょう。海編も終わりが近づいてまいりました」


 
八尋(やひろ)花雪、以下花雪「早いものですわ」


 
尾方(おがた)絵里、以下絵里「私たちにとってはね」


 作者「こんばんは、三日月です。このたびは「ごめんなさい」第四十一話を読了くださりましてありがとうございます。今回は水玉ワンピースさんとブラウンレースさんにお越しいただきました」


 花雪「初めまして、花雪です」


 絵里「こんばんは、絵里よ」


 作者「いろいろとありましたが、作者はこの海のお話をとても楽しんで書きたいだけ書きました。すみません、冗長かと思いますが、書きたいことを書きたいだけ書かせていただきます。では、私も記念撮影してきますね。あ、花雪さんスリーサイズだけ言っておいてください、お願いしますねー」


 花雪「……日焼けしてしまいましたわ……カメラと視線で、焼けてしまうものですわね」


 絵里「まったくよ、困ったものだわ。花雪ちゃんってごきげんようって言わないのね」


 花雪「ああ、言いますわよ? ごきげんよう絵里さん、向こうでなにをしていらっしゃるのかしら?」


 絵里「さあねえ? ふふ、私は今大変なの。どうしようかしら……今回も短めに、さようなら」


 花雪「まあ誤魔化して。ふふ、ごきげんよう。紗絵子さまのお気持ちが少々わかりますわね、うふふ。上から
705269、アンダー60Aカップですわ。身長は146センチ、体重は秘密です。実はお母さまとは身長の差が4センチしかありませんの。それなのにアンダーはほぼ同じで、トップがあれだけ違うのです。理不尽ですわね、うふふ」




 
20100325 三日月まるる




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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

2010/07/09 18:01 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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