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「ごめんなさい」その五十八_第五十六話_みゆ猫さんで初めての

 こんばんは、三日月です。
 積ん読を消化しました。いえ、もうすぐ引っ越すので処分しただけなんですけどね。読む時間もないしと、捨ててしまいましたけれどもったいなかったかなぁ。でも、そういうときは思い切って捨ててしまったほうがいいと聞きますし。とっておいても場所をとるだけで読まなければ意味ありませんしねぇ。でも、もったいなかったかも。
 そうでした、引っ越すので、ばたばたしている間は更新が滞ると思います。その前になるべくたくさん更新しておこうかと思っていますので、今月中に後一話くらいは。あと、五十四話の完全版というか改訂版も。頑張ります。
 拍手コメントメール、ありがとうございます。お返事は一週間とか遅れるのがざらになると思いますが、必ずお返事しますので。毎度ありがとうございます。ありがとうございます。
 それでは第五十六話です、どうぞ。






















 五十六 みゆ猫さんで初めての








 毎週月曜日は茶道のお時間。
八尋(やひろ)の娘として当たり前だったことを、ただの八尋の、春花(はるか)お母さまの娘として続けていく。着物に袖を通すと気持ちも引き締まる、この時間。先生と生徒に混じり茶の道を探求する時間。私はとても好きでした。心残りがあるとすれば、茶道は嫌だと妹の花織(かおり)はもう隣におらぬことですけれど。抹茶はおいしいのに。


「はい、ではお疲れ様でした。皆さんまた上達なさいましたね。今後とも精進するよう、励んでください」


「はい」


 先生の言葉に続き、後片付けをしていきます。八月も三日、お休みとあれば人は多いかと思いきや、みなさん予定もあるのか本日は生徒が少なくありました。意外ですの。


花雪(かゆき)さん、このあと時間よろしいでしょうか?」


 私より一つ下の
鈴音(すずね)さんに声をかけられます。短い髪に着物のよく似合う、和服美人さん。こちらに来て中等部は離れましたけれど、小等部では同じ同級生でした(早生まれですの。この制度はとてもややこしいですわ)。今でもこうしてときどき一緒に遊んでおります。


「ええ、構いませんわ」


「ありがとう。ご相談がありますの」


 まあ、なんでしょう。それきりふいと後片付けに精を出し、なにやら考え込んでいる様子。なんでしょうか、よほどの難題かもしれません。


 それから教室を出て、一旦外で待ち合わせます。よく使う喫茶店に和服のままやってきた鈴音さんは、やはりの深刻そうな顔でした。オレンジジュースを一つ頼み、はぁとため息。私も一つ身を乗り出し、構えました。


「実は……その、す、好きになってしまった人が、いて」


「まあ」


「ど、ど、どうしたらいいか、わからないのです。この気持ちをどうしたらいいか。毎日、顔を合わせるたびに、どきどき、して、夜も眠れず、悶々として。く、苦しいのです。か、花雪さんはもうか、彼氏さまがいるのでしょう? ど、どうか助言を、賜りたく……」


「なるほど、わかりましたわ。ええと、相手はどちらさま……?」


「……」


 なぜかじっと俯いたまま。答えられないのでしょうか。


「……その……先生、なんです」


「まあ、教師の方ですの?」


 こくりと、まあ。禁断の恋ですわ。


「私は子供です。わかって、いますわ。いけないことくらい。でも私のところは女子しかいませんでしょう、年上の殿方はとても、その、魅力的で……」


「ええ、わかります。ときには教師の方が素敵に見えることもありますわ」


 でも……やはり生徒と教師の間柄は、変えられぬのです。月日が経つまで、決して。


「……どうしたら、よいのでしょう。私、私……毎日が苦しくて、登校が、つらくて」


「ええ、ええそうでしょう。そうでしょうね」


 そうですわね……なにをどうしたらよいのでしょう。私など初恋が実っただけなのです。恋のノウハウなど、ないに等しく。助言の一つ二つしてやれぬのが悔しくありました。


「告白は」


「できるわけありませんっ。あ、すみません」


「いいえ。そうですね……では、文を書くのはどうでしょう」


「文、ですか」


「ええ。今の気持ちを告げるまではしなくともよいのです、先生と距離を近づけるいい手ですの」


 と、お母さまが言っておりました。
深町(ふかまち)さまに自分の気持ちを告げるには、文が一番だと。私にはわかりかねますが。


「文、文ですね。そうですわ、それがいいですの。文なら、口と違って整理して物事を伝えられますわ。ああそうですわ、その手が、花雪さんありがとうございます」


「いいえ。いきなりラブレターでなくともよいのです。なにか相談をされるとか、進路とかよいですわね、なんでもよいのです。きっかけを作り、まずは気持ちの整理ですの」


「はいっ。私ちょうど進路に迷っておりますの。このまま母の勧めるままに進んでいくかどうか。ちょうどよいですわっ」


 まあ、ずいぶんと簡単に明るくなりますこと。恋に夢中ですのね、ふふ。私と同じですわ。私はそろそろ、月ものがこなくなりますけれど、ふふ。


「鈴音さん、恋も重要ですけれど、進路もとても大事ですわ。せっかくです、両方ともうまくやりましょう」


「はい。私実は、騎手になってみたいですの」


「騎手? ああ、お馬さんに乗るのですね」


「はい。憧れておりますの。母の言うとおりすれば就職はたやすいのはわかるのです。厳しい道だと言われるのも。ですけれど、やってみたいのです。やらずにいるのはきっと後悔しますわ」


「ええ、それはそうですわ。戦うのです。親というものは安定や安全なことばかり勧めてきますからね、そこをうまくかわしていきませんと」


「うふふ、そうかもしれませんね」


「男の先生でしたら、夢にはきっと寛容ですわ。諸手をあげて協力してくださいますの」


「そ、そうでしょうか……だと、いいのですけれど」


 まあ、まっかですの。よほど好きですのね、ふふ。


「どんな方ですの?」


「え、ええと……ぶ、無精ひげがぼうぼうですの」


「無精ひげ……ぼうぼう?」


 想像できませんでした。鈴音さんがそのような人を好きになるというのも。


「山登りが好きだそうで、よく登っているようです」


「まあ」


「肩幅が広くて、無骨で、デリカシーがなくて面倒くさがりやの大雑把で」


 なぜかいい情報があまりありませんでした。鈴音さんが誇らしげでなければ嫌いな人の表現のよう。


「でも、生徒のこととなると熱い、いい先生ですの。私は大好きですわ」


「そうでしたの……失礼ですけど、よく女学校へ教師として赴任できましたわね」


「最初はあらぬ噂も立ちましたけど、実際を見てよき模範だとわかりましたわ。正しくまっすぐな、とてもいい教師ですの。この前など不審者に襲われた生徒を颯爽と助けてくださいましたの。とても格好よかったですわ」


「そうでしたか。ふふ、よいですわね、素敵な教師に恵まれて」


「もう、よしてくださいな」


 ふふふと、二人笑いあってしまいました。楽しそうに語る鈴音さんが羨ましく、私も深町さま自慢をしようかと思ったほどです。


 その後和菓子談義に少し花咲かせ、よいお店を教えてもらいまたレシピを分けていただきました。趣味の和菓子作りのこととなると鈴音さんは一枚も二枚も大人で、悠々としておりますのに。恋は恋、ですわね。しかしこのレシピを披露したとき、深町さまは喜んでくださるでしょうか……はてさて。


 悩みを打ち明けてさっぱりしたのか、来たときとは打って変わって明るい表情をして鈴音さんは帰ってゆきました。うまくいきますよう、祈っておりますわ。きっと、何年か後に。


 くるりと踵を返して、私も自宅へと。ええ、自宅へと帰るのです。








 本日はどうやら深町さまも忙しく、書類に追われて帰りは遅くなるようです。やはりの、医者の相方を勤めるのは大変ですわねと、みなで頷き合いました。でも平気ですの。深町さまは遅くなろうとも、きっと帰ってくるのですから。


「でも
憲邇(けんじ)くん、ちゃんと食べないとダメよ、あなた夢中になると寝食を忘れるんだから」


 母親の
紗絵子(さえこ)さまが痛かろうお小言を繰り返しておりました。母とはああいうものなのです。どこの母親も、心配事が絶えぬようでした。


「……ええ? な、なによ急に……ええっ。だ、ダメよ憲邇く、あ、はい……はい、そうです……ダメ? じゃ、じゃあ、一枚だけ、とっときたいわ……はい、ありがとう……わかりました……」


 受話器が置かれます。どこかしょんぼりとした紗絵子さま。なんでしょう、少し頬が赤くあります。


「? ご主人様がなにか?」


「……ホームページ……海での露出も、憲邇くんが撮ったんだから載せなさいって、お仕置きだよって……」


「ああ」


 まあ、またいやらしいことですの。八月は大変ですわ。お休みなのに。


「そのつもりで、そりゃあ私も撮ったけどさ。でき上がったら恥ずかしくってね、憲邇くんとだけにしたかったのに、もう」


「紗絵子様はお仕置きですからね、仕方ありませんよ」


「? まるでほかの方はそうでないような物言いですわね」


「あっ、えっと、じゃあ夕飯の買い出しに行ってきますねっ」


 こんなに早い時間から、いつもならタイムセールに合わせるはずなのに。と思いつつも、紗絵子さまもお口にチャックをしだしたのでこの辺でよしときましょうか。


 向こうから
詩音(ふみね)さんが歩いてきました。「ごきげんよう、詩音さん」


「ぁ、うん、ご、ごきげんよう」


 同じ挨拶を返してもらえるとうれしく思いますわ。私もにっこりと笑顔になるのです。


 詩音さんはどうやら電話に用がある様子。そういえば詩音さんも私と同じく、携帯電話をまだ持っていませんでしたわね。まゆちゃんたちが少々、羨ましく思います。この前手に入れたという、
早川(はやかわ)さん宅の番号を手に、ぴ、ぽ、ぱ。緊張しいの詩音さんはすぐ顔に表れます。私はそっと手を握りました。


「ぁ、ありがとう」


『ありがとう? もしもし?』


「あっ、ご、ごめんなさい。えっと、違うんです、
水村(みずむら)詩音です」


 くすりとなってしまいました。


『ああ、水村さん。どうも。早川です』


「あ、あの、あのあの、この前のお話……なんですけど」


『うん』


「……ゎ、わたしなんかでよければ、ぜ、ぜひ、お願い、します」


『そっか! いやぁよかった、ありがとう。ちょっと待ってて、すぐそっちにカミさんから連絡入れるよ、一旦切るね。詳しくはカミさんに』


「は、はぃ」


 切れる音。つー、つー、と鳴る宅の電話を、そっと戻しました。緊張したのか、ほっと胸をなで下ろしています。


「ようやく決心がついたのですね」


「う、うん。ちょ、挑戦してみたく、なったの。わたしでもできることあるかなって」


「ありますわ、詩音さんの絵はとても朗らかで目尻が緩みますの」


「そ、そうかな」


 すぐにまたぷるると。慌ててとった詩音さんは危うく受話器を落っことすところでした。


「も、もしもし」


『あたしだ、
百恵(ももえ)だ、どうもありがとう! 今か今かと待ちくたびれたよ、いやぁありがとう!』


「い、いえ」


『よし、じゃあ近いうちに会おう、いつがいい? こっちはいつでもいいぞ、予定なんぞ空けてやるっ』


「あ、え、えと、ええっと……じゃ、じゃあ、は、早くてもいいですか? 明後日とか」


『おう構わん。明後日、五日の水曜日だな、わかった。昼過ぎでいいかな? 一時、半』


「はぃ」


『おし、調整しておく』


 明日は深町さまのお休みですものね。


「ぉ、お願いします」


『任せろ。今は若手の出品する場所が結構多くてね、作者自身でも売りに出せるくらいなんだ。オークションに出そう! 百でもついたら飯おごるよ、パーティーだ!』


「は、はぁ……」


 百? と二人で首を傾げました。やはり専門家の言うことは難しいのです。


『すまない、そろそろいいかな。では明後日』


「はい、明後日」


 ぷつっ。つー、つー、と鳴る宅の電話を、再度ゆっくり戻していく詩音さん。またどきどきしたのか、胸を押さえておりました。


「よくできましたわ」


「ぅ、うん。ありがとう。電話だからかな、結構、言える」


 赤くなった顔でまあ、よく言いますの。すごい進歩ですわ。


「ふふふ。そうですわ、私をモデルに何作か描いてほしいですの。ぜひコンクールや、売りに出してほしいですわ」


「えっ、で、でも、いいの? モデルになってくれるなら、花雪さんにあげたいな」


「それもよいですけれど、私がモデルでどこまでいけるかを知りたいのです。コンクールで入賞すればモデルの私もたちまち有名人ですわ」


「そ、そうかな。花雪さんがいいなら、頼んでみるけど」


「お願いしますわ」


 詩音さんなら。見るものすべてを、笑顔にできる作品を創り上げられる。そう、信じられます。


 なによりも作者が、可憐ですもの。


「帰ってきたら深町さまにもご報告せねばなりませんわね」


「うん。それもこれも全部憲先生のおかげだからね」


「いいえ、詩音さん自身の力もありますの」


「そ、そうかなぁ。そんなことないと思うけど」


「ありますわ。自信を持って。まずは私を本物より綺麗に描いていただきませんと。ふふ、詩音さん自身の力で、ですわ」


「……ありがとぅ」


 こっそり、小指だけつまんで。はにかむあなたが、やはりの可憐ですわ、ふふ。
















 二日連続えっちは大変だなぁ。今日も猫さんだからするのかなぁ。で、でも、二日とも朝にごほうしはよかったなぁ。憲邇さまうれしそうだったし。あんなのだったらいくらでも飲めるなぁ。


 ほんとに甘い、朝ご飯。


 首輪をそっとなぞる。紐の先を見てみる。憲邇さまのベッドだ。昨日ここでえっちしちゃった。向こう側に柱より薄い色の本棚が二つある。一番上においてあるぼろぼろなの、図鑑なんだって。お母さんが言ってた。お母さんのプレゼントいまだに持ってるんだって。やっぱりお姉ちゃん大好きな憲邇さま。ほかにも難しい文字の本がいっぱい。憲邇さまが書いたのもちょっぴりある。それからパソコンの置いてある黒い静かな机、引き出しにはみゆたちをとった写真とかがいっぱい。テレビのそばにもろくがしたえっちなDVDがいっぱい(そうじゃないのもあるけど)。堂々と置いてあるんだ。ここでえっちするとき、ときどき見せられるの。ほら、ほらって。すっごくえっちだけど、みゆはえむだから、ときどき、ぞく、ぞく、する。あと詩音おね、詩音さんは知らないと思うけど、憲邇さまが詩音さんを描いた絵が引き出しの奥にしまってあるの。寝てるときの詩音さんを描いてるんだって。みゆたまたま見つけちゃって説明してもらったの。ヒミツだって。いいなぁ、そういうの。憲邇さまのたんすは魔法のたんすで、なんでか知らないけどここでえっちしたり寝ちゃったりすると、朝にはみゆたちの着替えが入ってるの。いつもじゃなくって、ここで寝る次の朝ばっかり。不思議だった。憲邇さまこっそり入れてるのかな。


 憲邇さまのお部屋は、広い。じっとしてても息のつまらない、いい香りもする。いつまででも飼われていられる。いつまででも。


 で、でも
静香(しずか)さんに見られちゃったし、お母さんにも見られちゃったし、良子(りょうこ)さんは知ってるけど、やっぱり恥ずかしかった。ずっとずーっとはだかんぼは、ううう。憲邇さまだけが入ってくればいいのに、(めぐみ)さんとか急にやってくるから大変だった。春花さんはかばんをひっそり胸に抱きこんでしあわせそうだったから、気づかれなかったけど。


 今日も一日、だれかに見られる。考えるとそわそわするけど、憲邇さまに見られてると思えば。


 思えば。き、き……あう……


 カメラも渡されちゃったけど、一枚もとってないよ。いつでもとっていいって、猫さんとっときなさいって言われたけど。できるかなぁ。い、一枚、できるかなぁ。


 それより日記書こ。さっきおしっこ良子さんに連れてってもらったときに持ってきたんだから。け、ケータイもいいよね、ぶろぐ、書きたいし。今猫さんだって、書きたい。えっち。二日も、朝ご飯、えっと……


 こんこん、ノックされた。あわてて日記帳とケータイをあっちやる。それから体を隠して、縮こまるの。


「ともえさんここいるー? りょうこさんよんでたよー?」


 
奈々穂(ななほ)さんだ。「あ、みゆおねえちゃんだ。どしたの? なんではだか?」


「え、えっと、あの……」


 なんて言おうかな。静香さんは大人だからそのまんま言っても平気だったけど、奈々穂さんはまだ五歳だし。


「あついの?」


「え、あ、うん。そ、そうなの。暑くって」


「ふぅん。へんなの。ね、ともえさんしらない?」


 ぎょろっとした視線がみゆに、それからきょろきょろっと部屋中を見てく。またみゆに戻って、みゆが見られてく……


 恥ずかしくてえっちな、気持ち。どきどき胸を転がして、みゆをすべらせていく気持ち。なんでもない奈々穂さんの目が、なんだか憲邇さまのやらしいのに変わってく気が、して。体が動かなかった。


「し、知らない。みゆずっとここにいたから」


「そっかぁ。じゃあどこかなぁ、うーん。またねっ」


 ばたん。はぁ。奈々穂さんでよかったぁ。ううう。でも奈々穂さんであんな風に感じるんだ。みゆすけべだよ、いんらんっ。


 ……どきどき、するのは。みゆが憲邇さまの猫さんな、だけ。きっとそう。それだけ。


 早く憲邇さま帰ってこないかなぁ。よし、ぶろぐ書いて、それから日記もつけなくちゃ。


 ……おとといから、みゆはねこさんになってけんじさまのおへやにかわれています。はだかにされて、くびわをつけてもらって、ベッドにひもでつながれています。けんじさまのおしおきはいっつもはずかしくってたいへんです。それからまいあさあさごはんにけんじさまのしろいのをごちそうしてもらっています。とってもはずかしいけど、けんじさまもうれしそうなのでみゆもうれしいです。おしっこはおにわでしなさいといわれました。はずかしいけど、きにかけるようにしておしっこしています。それからえっちは……
















 すっかり遅くなってしまった。もう深夜の二時か、先に寝といてくれとメールしておいてよかった。自宅へ帰ると真っ暗だったので誰も起きていないのだろう。よかった。


 じゃあ、みゆとセックスしてから寝よう。今日はせっかくのみゆ猫さんの最後の日だ、野外露出こそもう無理だけれど(明日二人分やろう、ちょうどいい)、みゆは起こしてでもセックスしたい。そうだ誰かと一緒がいい、せっかくだ。ふふふ。


 起きてもらうよ。私の女房なのだから。


 みゆは私のベッドのすぐ傍で毛布にくるまり寝ていた。かわいらしい寝顔だ。くすりと頬をなぞり、すぐに部屋を出る。誰がいいかな、ペットプレイがわかるくらいの子がいいけれど……


 特に考えもせず、扉を開け。中ですうすうと寝息を立てる子をとんとん、と起こした。


 
(ともえ)は起こされた理由にすぐ気付き、かあっと赤くなりつつもタオルケットをどかしてくれた。


「我慢できないの?」


「できない」


 隣で寝ている良子と愛を起こさぬようにそっと抜け出し、二人で私の部屋へ向かう。


「ごめんね、仕事帰りのデートの約束」


「ああ、いいのよいつでも。待てるわ、ありがとう」


 今度時間があればすぐしよう。絶対しよう。


 自室へ入ると巴は目に入ってくるみゆの姿に始め怪訝な表情を浮かべたものの、すぐに普通の顔に戻った。


「みゆちゃんの次ってこと? お盛んね」


「違うよ、一緒にやる。みゆ、起きて、そうだお散歩に行かないとね」


 なおも不思議がる巴を無視し、みゆを起こす。眠たげな瞼を擦りながら、目覚めたみゆが起き上がった。


 ぱさりと、毛布が取れる。そこから覗くみゆの裸体に、巴は驚愕していた。


「あぅ、と、巴さんだ。ううう、憲邇さまひどいです」


「あ、あんたどういう」


「みゆをここで飼ってるんだ。今日までみゆは私の猫なんだ。ねぇみゆ?」


「は、はぃ、そうなんです。みゆは憲邇さまのペットなんです」


「……」


 ごくりと、彼女の喉が鳴る。それとなく知っているはずだ、その意味を。


「そういう、プレイ?」


 しっかり頷く。首輪と紐を確認した辺りで得心がいったのか、俯いてしまった。「あ、あたしにも、するの?」


「いやぁ、どうだろうね。みんなにするかもしれないし、しないかもしれない。みゆのこれはお仕置きだからね、似合う人も似合わない人もいるだろう」


「そ、そうですね。みゆのはおしおきですから」


「巴がやりたいというのなら」跳ねた。「歓迎するよ」


「……きょ、今日はみゆちゃんと一緒なんでしょ? どうするの、野外露出に行くの?」


 話を逸らしにきた。まあいい、いずれ。


「いや、夜も遅いしね、やめておく。それよりみゆのお散歩に行きたいんだ、せっかく遅いし。巴、うまく手伝ってくれよ」


 実はまあ、一日一回お散歩と言っておきながら一昨日は忘れ、昨日は時間的に難しいなとやめたら、この体たらくだ。まったく、やると決めたなら確実にやるべきだった。惜しいことをした。まあ、今日だけでも。


「う、うん。わかった」


「お散歩ですか? みゆはどうしたらいいですか?」


「そのまま紐で引っ張ってやるから、ついてこい。それでいい」


「は、はぃ。ついていきます」


 やっぱりだ。ちょっと強く言うだけが嬉しい様子。こちらも嬉しい、強く言いたいから。


 紐を外して手に持ち、先に立って歩く。後ろでぺたぺたとついてくるみゆはきっと、四つんばいだ。


「あ、あ、ああ……う、うわ……」


 だがそれをまざまざと目撃した巴は驚きを隠せないようだ。いいからついてきなさい、置いていくぞ。


 玄関を出、辺りを見渡す。深夜は当然誰もいなく、電柱も少ない田舎町は本当に真っ暗だった。暗闇に溶ける木々の陰や古い建物たちは、子供の頃は本当にお化けや妖怪でも出るかと思うほど気味の悪いものだった。少しみゆが怖がっていないかを確かめてみる。


「……? 憲邇さま?」


 暗い中でもみゆの顔が赤らんでいるのがわかる。外に出た、ということを意識しているのか、そわそわもしていた。……一瞬、こんな子供にこんなことをしていいのかという思いがよぎる。けれど……


 闇に浮かぶ肢体は、私にはひどくエロスだった。


「じゃあ、少し歩こうか。巴、辺りをよく注意していてくれ」


「う、うん」


「みゆ、遅れるなよ」


「はい、憲邇さま」


 いい子だ。帰ったら舐めてでも労わろう、痛いだろう手も膝も。やらせた以上は。


 ぬるい風を切っていく。塀の向こう、角、まばらな電柱の陰。誰かがいないか目を凝らしても、真夜中は何一つ気配もない。時折風でしなる枝葉の擦れる音が一番多く、みゆの歩みを止めていた。


 誰か通るかもしれない──そんなスリルと興奮を味わうには閑散過ぎる町内だが、それでも立ち並んでいるのは家々なのだ。誰もいないわけではない。眠っていないかもしれない。誰かがふっと出てくるかもしれない。そう、私は思えたのだが……


 ふとみゆを見れば。私をずっと見上げていて、心なしか震えていた。光るものは闇に目立ち、私に教えてくれる。


 早かったかもしれない。お仕置きとはいえ、もう少し待てばよかった。外でなんてもってのほかだ。帰ったら猛省して、みゆには今後優しくしよう。


 苛めるところは苛める、優しさを。


「誰もいないわね。よかった。寒くない、みゆちゃん?」


「はい、平気です」


「人に見つかりたかった?」


「そっ、そんなわけないですぅ。み、みゆこれでも、すっごく恥ずかしくって」


「外で裸で首輪着けられて歩いてるよ、みゆ」


「ううう……言わないでくださいぃ」


 みゆは本当、かわいい。


 闇に慣れた目はくっきりと浮かび上がるみゆのまあるいお尻の輪郭を捉えていた。もじもじと蠢き、なんていう、エロス。興奮する。


「みゆ猫さんかわいいね、巴、写真とってお挙げ」


「え、で、でも、携帯しか」


「それでいいから」


「う、うるさいわよ」


「いいから」撮れよ、ときつめの目線をやる。仕方なく巴は自分の携帯を取り出し、わずか震えるみゆをファインダーに収めた。


「い、いくよ? はい、ち、ち、ちー、ず……」


 とてもうるさい音。みゆの猫姿でお散歩が、巴の携帯に。あとで送ってもらおう。


「じゃあ戻ろうか。いい運動になったろう、みゆ」


「は、はい」


「戻るまで気を抜くなよ、誰にも見つからないように」


 歩いていく。狭い町の大分外側まで歩いてきてしまった。気にせずゆっくり戻ろう。そのほうがみゆも喜ぶ気がする。誰かがいたらいただ、隠してみせる。


 ぺたぺたと四つんばいでついてきてくれるみゆは、とても私を満足させてくれた。時折ぐずって引っ張らせるなど、素晴らしい。


 自宅へと戻りつく。鍵をしっかり閉めて、砂をはたいたみゆを引っ張り、自室へ。三人が部屋に収まると巴はぷはぁとため息をついた。


「緊張したぁ。あんたこういうことやっちゃダメよ、危険だわ」


「でも楽しいよ。危険なのはわかってる。いいじゃないか、なにかあっても」さわとみゆをなぞる。「守ってみせるよ」


「はい、みゆも平気です。このままずっとかってもらっても平気です」


「やりたいのはやまやまだけどね。みゆ、膝と手のひら見せてご覧」


「えっ、あ、えっと、だ、だいじょぶですっ」


「いいから見せなさい」


「あぅぅ……」


 人工の明かりは赤くなったみゆの小さな手と膝を照らしてくれた。血こそ出ていないが相当痛かったろう。私は思わず舌を伸ばし、舐めあげていた。


「ひゃあっ。け、憲邇さま、汚いですよ」


「痛かったろう。舐めてあげる」


「い、いいですよぅ」


「みゆ猫さんがきちんと猫さんだったんだ、私もちょっと猫になりたいな。舐めたい」


「ううう……じゃあ、ちょっとだけ」


「ありがとう」


 小さな手と膝を舐めさせてもらった。よく我慢したね、いい子だ。


「え、えっと、一応言っておくけど、ちゃんと洗って消毒したほうが」


「うるさいぞ、プレイに水を差すな」


「ばい菌入っても知らないわよ……」


「あ、あ、ん、憲邇さま……」


 どこか恍惚の混じる顔で見つめる、かわいいみゆ。気がつけば唇が重なり、頬が重なり、額も重なっていた。


「巴もおいで、三人でセックスしよう」


「い、いいわよ。みゆちゃんと先に」


「一緒にやる。これは決定だ、来い」


「……わかり、ました」


 綺麗な巴も混ざり、三人でキス。私たちは舌を絡め合い、唾液を交換し合った。


「ん、ん……さま……んっ」


「ん……憲邇先生……っ」


 おいしい、蜜の味。


「みゆ、朝ご飯はおいしかった?」


「え、あ、はい。良子さんの朝ご飯とっても」


「違うほう」


「……」すぐに赤くなる。「は、はぃ。とっても、おいしかったです」


「なにを食べたっけ」


「……け、憲邇さまの、白いの……」


「白いの? なにそれ?」


 まだ合点がいかないか。慣れてないなら仕方ない、先を言え、みゆ。


「……け、憲邇さまの、せいし……」


「っ! あ、あんたさいていよ!」


「大丈夫、巴が嫌なら飲ませたりしないさ」


「で、でもみゆちゃん、苦いんでしょ、あれ」


「いいえ、おいしいです。憲邇さまの甘い、くらくらのふわぁなにおい、します」


「で、でも……」


「私は同じものしか作れないんだけど、次はみゆ猫さん、どこに欲しい?」


「……」すぐ赤くなる。「み、みゆのあそこ……」そして最初に全部言わない、いい子だ。首を振る。


「……み、みゆの、おま○こに、ほしい、です……」


 ああもう、お前は天才だ。抱きしめてやる。


「ふわ……えへへ」


「……さ、さ、さ、さい、さいてい……ひどいわ、なんてやらしい」


「次からは巴も言わないとあげられないかもね」


「い、い、言わないわよ、絶対、誰が言うもんですか」


「そうか、いいよ。巴のほうから言いたくなること、してあげる」


「うっ……の、のぞ、望む、ところよ」


 え、あ、そう? しまったな、焦らすのは得意じゃないんだが。まあいい、頑張ろう。巴だってかわいいんだ。


「じゃあ、そうだな、巴がみゆをかわいがってみてよ」


「え? そういうのはあんたがやりなさいよ」


「ものは試しって言うじゃないか、案外楽しいかもしれないよ」


 ぐいぐいと背中を押してみると、膝を立てて座るみゆへ巴も行くしかない。恐る恐る、手を伸ばして、まずは撫でていた。


「た、大変ね、こんな格好で。あたしはまずできないわ」


「そうですか? 憲邇さまお仕置きするかもしれませんよ」


「そのときはそのときよ。ふぅん、みゆちゃん頭までやわっこいのね」


 こねこねごねごね、巴は人を撫でたこともないのか存外楽しそうにみゆをこね合わせていた。な、なんだろう、色っぽくならない。失敗か? そうだ。


「みゆ、巴に、私にするようにおねだりしてご覧」


「はい。巴さん、みゆの大事なとこ、いじってもいいですよ?」


 そっと脚をハの字にして、くりくりと見上げてくる。男の私はこれでもうノックアウト寸前まで追い詰められるのだが、はてさて巴には。


「……い、いくわよ」


 なぜかキッと目を張り、ぐっと勢いよくみゆの平らな胸に手のひらを押し付けた。


「ぁっ」


 出てくる、女の声。嬌声はもう艶を帯びるほど色っぽく、私を動かさせる。慌てて伸びる手を引っ込め、見守ることに。


「ど、どうかしら? き、気持ちいい?」


「ひ、ヒミツです」


「そうよね、そうよね……あ、あいつもこういうことばっかり、するんでしょ」


「はいっ。いっぱいいっぱいしますっ。みゆのぺったんこ、触ってくれるんですっ」


「う、嬉しいわよね、好きな男に触ってもらうの」


「はいっ。とっても、っ、うれしいですっ」


 不器用に触る巴の愛撫でも、みゆは気恥ずかしさに打ち震えているようだった。でも、やっぱり、女同士がじゃれあうように触るのは見ていて眼福だった。いやぁ、いいものを見てるぞ。いいぞ二人とも、もっとやれ。


「ど、どうかな。うまい?」


「け、憲邇さまのほうが……」


「だよねぇ。うぅん、あんたがやればいいじゃない」


「みゆも巴を触ってお挙げ」


「えっ」


「は、はい……し、失礼しますね」


 とにかく無視してやらせればいいのだ。私がやればいいのはそれはそうだ、わかっているのだ。でも、うまくできるようなって欲しい。三人で愉しめるようになればと。


 みゆはより不器用に巴の胸をパジャマの上からぽふぽふと叩くように触っていった。一瞬戸惑った巴もまた、同じように触り返す。なんだか不思議な光景だった。黙々と互いの胸を触るだけ。ときどきみゆのほうだけ、小さな声が漏れるけれど。


「みゆはどう触って欲しい?」


 私は知っているが、言うより言わせたほうがいいだろう。


「え、えと、憲邇さまがいいです」


「私はいつもどうしてる?」


「え、えっと……ぁっ、ううう、言わなきゃダメですか?」


「お互い気持ちよくなれたらいいと思うんだ、私以外でも」


「……憲邇さま以外で気持ちよくなりたくないです」


「そうよ、あんた以外になにされたって気持ちよくなんかなりはしないわ」


 そうか。そうかぁ。ものすごく嬉しいことを言われて昂ぶりそうになるけれど、どうしようか。
(いずみ)広子(ひろこ)はそういう意味では相性もすごくよかったけれど、うぅん。


「憲邇先生? 今別の女の子のこと考えたでしょ」


「え、あ、すまない」


「い、いいですよ巴さん。それくらいいいです」


「ダメよ、目の前に女房が二人いるのにさ、それ以外のこと考えるなんてNGだわ」


「えぬじー?」


「あ、えっと、ダメってこと。とにかく、もういいでしょ? 二人でやってもダメよ、よくはならないわ」


「うぅん、そうか。難しいなぁ。三人でセックスがしたいんだ。私が二人へはもちろんだけど、女の子同士でさ」


 しているのはとてもそそると、思うようになったのだから。


「そ、それだったらさ、ね、みゆちゃん?」


「?」こそこそ二人でなにを話しているのやら。「あ、はい。それはいいですね」


「なに?」


「あたしたち二人で憲邇先生にご奉仕するの。それがいいわ」


「あ、ああ、まあそれもいいけど」


 言うが早いかそそくさと二人が寄ってきた。なにがしたいか、なにがご奉仕か。わかっているのは一つだけ。


「じゃ、じゃあ、フェラチオ、していい? 二人で」


「みゆたちはまだそれしか知りませんから、お願いします」


 ご奉仕だと思うなら二人で愛撫をして欲しい、と思ったけれど、まあいいか。頷いて脱がせてご覧と顎を動かす。二人はすぐに協力して、私のものを取り出してくれた。


 みゆは躊躇なく、小さな口に頬張ってくれる。驚きつつ私を小睨み(そこまでやらせて最低よ、というのがすぐにわかる)、一度髪をかき上げて横から舌を伸ばして舐めにかかる巴。みゆはどこかもううっとりとさえした顔をし、私を見上げてくる。この三日、やらせすぎたかもしれない。ただ、みゆもまゆと同様、咥えるのがどうも好きなようだ。指を舐めるのと同じくらい進んでやっている。不思議だった。黒いはずのトラウマだと思っていたのに。


「憲邇さまだからです。憲邇さまだから、できるんですよ、ね、巴さん?」


「うん。あんただからいいのよ、そんな顔しないで」


 嫌がることだろう、というのは私の偏見にしても、二人の笑顔には驚きだった。笑顔で男のこんなところを口に入れてくれるのだ、嬉しくてたまらず、なんというか申しわけもなく……撫でるだけ。こんなに汚しているのに……


「はぁ、んぅ……憲邇さま……気持ちよくなってくださいね、はぁう、えへ、ん……」


「……っ……っ……ぃしい……不思議……っ」


 二人に見上げられ。ちゅぱちゅぱと卑猥な音を出してもらい、散歩もさせた後の私は、あっという間に我慢の限界に達していた。


「二人ともうまいね、もう我慢できないよ。飲みたいほうが口を開けて?」


「み、みゆちゃん大変でしょ、あたしやるわ」


「そ、そうですか? じゃ、じゃあ、どうぞ」


 お、意外だ、こういうことを言うとみゆも自分が自分が、と乗ってくるかと思ったのに。巴の手前、はしたない自分を見せたくないのだろうか。本当に羞恥心の強い。


「……い、いいわよ」


 あーんと口を開けた巴が真正面からかぷり、横からみゆもどうぞと舐めてくる。二人の奉仕は本当、辛くもあるほど心地よく……


「っ
 はぁ ぁっ、あっ ああ……


 射精して、しまった。巴の口内へとめどなく。すぐにさっとみゆはどき、汚れたのは巴の口だけ。一生懸命に精子を全部飲み干そうとする巴に、勢いが止まらず……こぼれてしまった。


 目を閉じて受ける、巴が美しい。撫でて、射精して、撫でて、続けて。ごくりと鳴った喉がみゆのものだと思うまでもう飲んだのかと驚きが止まらず、また決して、口を、開けなかった。


 すぐに屹立する。


「ぷぁっ、や、やだ、またおっきくなってる、けほっ、けほっ」


「と、巴さんダメですよ、こぼしちゃいけません」


「う、うん、ごめんなさい、けほっ。飲みきれなかっ」


 キスをしてしまった。巴がなにか私を狂わそうと甘言を言うのだ、聞きたくない。それよりも白く濁った唇が欲しい。後ろへのけぞり体をかわそうとする巴を強引に巻き込んで。


「……



 ようやくと離れた唇の先から、たらたらと唾液に混ざり精液が零れ落ちていた。巴は拭こうともせず、ただ私を見つめ……なぜかもじもじと、しだした。


「……あ、あ、あの、あのね、嬉しいけどね、一応、あなたのその、あれが、ね、口なのよ。ね? だ、ダメよ、すぐにキスしちゃあ」


「みゆ、私はあんなこと言われてやめるような男かな?」


「絶対やめてくれませんよ、憲邇さま」


「……



 なぜかもじもじと、擦り寄ってきた。なんだろう、よくわからないけど、とにかく抱きしめる。みゆもおいで、くっつこう。


 三人で団子になって、しばし、じゃれあった。


「こりゃあまゆちゃんもやりたいって言うわね」


「そうですね、まゆちゃんの気持ちわかります」


「そうかな、まゆは特別だよ」


「うぅん、誰にやらせても憲邇先生変わらないもの。みんなもきっと同じよ」


「同じです」


 そうかな、そうは思わないけど。


 同じ匂いは、全員から感じる。
Mともつかない、なにか少し、おかしな匂いは。


 私はその感触を確かめるかのように、みゆの幼い秘部へ手を伸ばした。


「ぁっ、ん……」


「……」


 巴は、まあすぐにして欲しそうな顔をしたりはせず、恥ずかしそうに俯くだけだった。やっぱり焦らしたりというのはうまくやれそうもない。どうしようか。とりあえずみゆをいじっていこう。


 みゆの女は安定して濡れるようになっている。私がそうしてしまった。擦るほうが濡れやすく感じやすいようで、指を入れたりするのはまだそれほどでもない様子。それより男性器を受け入れるほうがよいようだった。それが普通かもしれない。女のことはよくわからないけれど、本番より指でのほうが感じるというのはなんだか嫌だ。


 挿入すると、本当に吸い付くように締まることも多い。私にぴったりの名器だ。


「ぁ、ぁ、ん……憲邇、さま……」


「さっきこんな風に巴にいじらせればよかったね」


「憲邇さまじゃないと、んぅ、やですぅ」


「私の女たちからだけなら、そっちで濡れても淫乱なんて言わないよ」


「やですぅ。憲邇さまだけがいいんですぅ」


「そうよそうよ、あんたの変態プレイには付き合えないわ」


 よっぽど二人で一人の性器を頬張るほうが変態だと言おうと思ったけど、飲み込んでおく。なんだか藪蛇な気がして。


「はい、できた。みゆ、今日は競争はなしだよ、ほら、横になって」


「はい憲邇さま」


 ベッドの上のみゆが裸で横たわる。首輪の紐が揺れて、逃げられないことをわからせてくれる。拘束されているのが嬉しそうなみゆを上から存分に眺め、のしかかっていく。巴はしばらく無視だ。でないと言ってくれないだろう。なんだか舐めたくなったので、濡れているみゆの女を舐めにいった。「ぁ、ぁっ」か細いみゆの声が脳天に響く。なにもないところを舐めるだけで、痺れる快感が私を支配するのだ。鼻腔をくすぐる、女の匂い。


「……っ」


「おいしいよ、みゆ」


「ふぁ、そんなの言わないでいいですぅ」


「おいしいよ、みゆ」


「ううう……っ、ん……ぁっ、ん……」


 みゆから溢れる愛液は、いくらでも飲めるほどおいしい蜜だった。うまいものは少ないものだ、なかなか溢れてくれないけれど……飲むたびに身を強張らすみゆがまた、愛しい。顔を上げてみゆを見るたびに、視線が合うかと思いきやそっぽを向く女がかわいらしく、我慢できずに手を握りにいった。


 上から、押さえつけるように。ぎゅっと握り返すみゆにのしかかり、広げろ、と口だけ動かす。すぐに理解したみゆは自ら、しかし恥ずかしそうに(ああ! とても!)脚を広げていき、私を迎え入れてくれた。


 そっと、挿入する。みゆと私は、身体まで相性抜群だった。


「憲邇さま……ん、あっ、あっ、はぁ」


「みゆ……お前は気持ちいいよ」


「あっ、ありがとうっ、ございますぅ」


 ゆっくりと動いていく。目を閉じたかわいいみゆに時折唇をぶつけながら、しっかりと離さぬようにして。みゆの膣内は本当に素晴らしく気持ちのいいものだった。私を締め付け、逃がさぬよう吸い付いてくる。まだ七つだというのにできたものだ。将来が怖いよ、みゆ? 私を虜にして、恐ろしい子だ。


 一生、私のものだ。誰にも渡すものか、こんなにも魅力的な女を。一生言うことを聞け、いいな?


「はぃ
 聞きます 憲邇さまの言うことは 一生聞きます


「……いいなぁ……」


 またやってしまった。う、うぅん、まあいいか。みゆにだけどうも、口の制御が利かないようだ。気をつけ、なくともよいか。みゆだからな。


「じゃあまず、そうだな、この三日の感想を言いなさい、どうだった?」


「とっ、あんっ
 とっても恥ずかしくって、あっ、ああっ 大変、でしたぁ 憲邇さまの猫さんで、うれしかったけど、恥ずかしかった、ですぅ


 あ、あれ、みゆの様子がおかしいぞ。めちゃくちゃ感じてるように見える。悦んでるのか? あそこもぎゅうぎゅう、さっきから大事だ。やばい、持ちそうにない。


「三日も? さいてい、さいていよっ」


「またやりたい、ですぅ
 はぁ、はーっ 憲邇さまのあんっ 激しいですぅ 憲邇さまの、えっと、あっ、あっ、ああっ ……はーっ、はーっ えへへ……猫さん、やりたぁい


「そうか、またやってあげるよ。お前を飼ってやる」


「はぁ
 はぃ はぃ、えへ、はぃ えへへ」


 尋常じゃないぞ、みゆの女性器が私を壊しにかかってきてる。異常だった。言葉だけでみゆをこんなにも変えることができるなんて。いや、三日もこんなことさせたからか? なにかが芽生えたのか? なにか、そう
Mの魂のようなものが。


「今なにしてるか、巴に聞こえるように言え」


「はぃ
 せっくすしてます、あっ、憲邇さまと、せっくすしてますっ 大好き、憲邇さま


「巴に見られてるぞ、まじまじと」


「ああっ
 そんないじわる言わないでくださいぃ


 脚を絡め、あそこがまたぐねぐねと私を壊しに来た。やっぱり、言葉だ。いやらしい言葉で反応しているようだ。面白い、いい子に育ったね。


「……っ、うう……」


「みゆは七歳でセックスする淫乱だね」


「違いますぅ
 大好きな憲邇さまとだけするんですぅ


「さっき咥えたろう、いやらしい子だ」


「違いますぅ
 ごほうししたいだけ、あっ、ああっ」


「あそこずいぶん濡れてるよ、感じてるんだ」


「それはぁ、憲邇さまがいるからですぅ
 憲邇さま、っ、がぁ、入ってるから ああっ、ああっ、はーっ


 いつもより濡れてる。それは事実だった。私が膣内を滑っていくと潰さんばかりに刺激し、そして潤滑液が大量に(みゆにしてはだけれど)流れてくる。私にぞくぞくとした快感を与え、また強く押させようとする誘惑の膣内。「あっ、あっ、ん」喘ぎが空から降り注ぎ、もっとやれよと背中を押してくる。それがかわいらしい女の嬌声なものだから始末が悪く、休憩を挟めさせてくれない。絶え間なく声が聞きたく、「あっ、あっ、憲邇さまっ」絶え間なく押し潰してやりたくなる。みゆのすべてに私を埋めて、そのときにまた「ああっ、ああっ、憲邇さまぁっ」大きな快感の声が聞こえるのだ。汗にまみれたみゆの肢体がなんともいえないエロスを漂わせ、胸を触りたくさせ、キスをさせたくさせ、手を離さぬようにさせてくる。ピンク色の乳首が隆起しているのがこちらまで隆起させるのだ、手に負えない。負えないから、あそこで応えよう。私は男だ、お前の女と、ぴったりだね、みゆ?


「で、でも、っ、ぁ、ん、ぶつかるまで憲邇さまが入っても、っ、半分くらいです」


「みゆの全部が埋まるならそれでいいのさ。ぶつかるとどう?」


「……ぁ、ぁ……と、巴さんはどうですか?」


 逃げたな。でもまあちょうどいい。「巴はどう?」


「……っ……え、ええっと……き、き、きも、気持ち、いいわ……とっても……」


 もう少しでいけそうだな。よし。


「い、いいなぁ。そんな早くに気持ちよくって。みゆはこうなるのに結構かかって」


「こうなるって、どうなるの?」


 ちょうどよい休憩に入ってみる。みゆは息も絶え絶えに、なかなか答えてくれない。


「……み、みゆは、しゃせいしてもらったときがうれしくて気持ちいい、です。ぶつかるのはまだわかりません」


「気持ちよくないの? 気持ちいいんだろう、言えよみゆ」紐を引っ張ってやる。


「は、はぃ
 気持ちいいです こんこんってぶつかるの、実はもう気持ちいいですぅ


 かわいい。くそっ。私は激しくみゆを犯した。どうしようもなくみゆを攻撃し、喘ぎを出させていった。みゆの美しい顔があわあわと変形し、もっと言ってくださいと、もっとしてくださいと迫るので仕方なく応じる。


「かわいいぞ、みゆ」


「はぁ、ありがとうござ」


「気持ちいいぞ、みゆ」


「はぅ、ありがとうござ」


「綺麗だよ、みゆ」


「あぅぅ、ありが」


「みゆのおま○こ、柔らかいね」


「いやぁ
 そんなの言っちゃやですぅ


 その割には、嬉しそうな身体だけど? 言葉とは裏腹、みゆはやっぱり、
MMのドMだった。


「さっきここに
膣内射精(なかだし)してくださいって言ったの誰だったかな?」


「ううう……あっ、ああっ、あああっ」


「みゆは猫さんだろう、ほら、猫さんになりきって、にゃあにゃあだけで誘ってご覧」もう一度、紐を強く引っ張ってやるっ。


「ううう……にゃあん……け、にゃあ、にゃあ……にゃん」


 泣きながら猫の真似をするみゆは途方もなくかわいく、いじらしく、じれったくもあった。さっき言わせた手前もう一回はちょっとどうかと思い、みゆの膣を味わいながらどうするかを考える。まだ言わせたい、でもなにを? 今ので許す? それは主人として甘いぞ、どうする?


「……にゃん、にゃあ、にゃあ」


 よし、許す。私は続けてくれるみゆにもう我慢しようとも思わず、思いっきり突き上げてから射精した。


「……
 にゃああ にゃあん にゃ……にゃうう……


 な、なにもそこまでやらずとも……健気なみゆに負け、優しく撫でてしまった。


 小さな少女は、こんなに軽い衝撃にびくびくしっぱなしで、がくがくと心配になるほど揺れて、セミロングも揺らした。力の入った脚がずり落ち、離さないようにしていたのにそこもびくびくと、がくがくと崩れる。弛緩した口からは天使の囁きがこぼれ、耳から私をくすぐってくる。


 もわと香る、二人の匂い。みゆの甘い、甘い、匂い。立ち上ってくる。くらくらと。


「……にゃ……
 ん……にゃぁ…… ん、っ、にゃ……


「みゆ、もういいよ」


「……さまぁ……がい、ですぅ……
 はーっ あっ、ぁ、ぁ んむぅ、えへへ……


 にっこり笑ったみゆにそっと口付け。きついが抜かずにそのままでいた。よく見ずとも小さなみゆから精液が溢れている。やりすぎたかもしれない。裸首輪のみゆを犯してしまった。欲望のままに。もう少し優しくしてやればよかったのに。


「憲邇さま……今日とびっきり、やさしかったですね、えへへ……みゆしあわせですぅ」


「……私こそ幸せだよ。今日のみゆはとびきりかわいかったからね」


 ごろごろと撫でてやる。そうすると猫のようにごろごろと返してくれるのだ。かわいい。


「また猫さんになりきってもらわないとね」


「は、はい。ちょっぴり恥ずかしいですけど」


「私の前だけだよ、いいじゃないか」


「はぁい。えへ」


「……」


 巴もこれで言ってくれないだろうか。言ってくれるとありがたいし、そろそろ脱いでくれるとありがたい。


「じゃあみゆ、もう寝ようか。今日もこのままで」


「え? で、でも巴さんが」


「いいからいいから」


 毛布にくるませる。怪訝なみゆを尻目に、巴の様子を窺ってみると。


 泣きそうな顔で、パジャマのワンピースを床に落としていた。


「つ、次、あたし、あたし……な、な、ななか、うう、ナカダシ……して、お願い。あたしのお、お、お、おま、おま○こ……に」


 自ら裸になった。誘うようにしなを作り、ベッドに上がりこむ。四つんばいの姿勢で私を見上げ、して欲しげな眼差しで請うていた。


「あたしもそんな風に、優しくしてください。みゆちゃんみたくあったかく、優しく、丁寧に……」


 いつもいつも思うけれど、私のやり方が常時優しいとはとてもじゃないが信じられないのだが。まあいい、そう言ってくれるのは嬉しいよ。


「じゃあ、今度からは三人でするときは女の子にも愛撫をしてくれるかな?」


「……はい、約束します……だ、だから、えっち、して……」


 焦らせてたのか、よかったよかった。見せ付けるだけでいい子もいる、と。よしわかった、こっちへおいで。


 まずは胸の中へ。撫でてやる。安心したようにほっとため息をつく、かわいい十八歳。長い髪を梳かし、絡め、少し遊んでから。


「横になってやろうか。測位」


「そくい?」


「横向きになってみゆを見て。私がその背中からセックスするから」


「み、みゆちゃん見なきゃダメなの?」


「見合うんだ、さっきできなかったからね」


「しょ、しょうがないわね」


 ごろりと横になり、みゆと目を合わせる。即座に二人とも逸らし、俯いてしまった。その間に私は背中から、裸の巴を抱きしめる。本当に完璧に均整のとれたプロポーションだ。みゆとは違うくびれのある肢体。胸は少し控えめだけれど(私は別にこれが好きというわけでもないし)。みゆとは違う匂いがする。なんだろう、少し爽やかな感じだ。


「みゆ、きちんと見ていなさい」


「は、はぃ」


「巴も」


「う、うん」


 二人、律儀に目を合わせ。まっかっかになった。かわいいのでそのまま愛撫に走る。巴の胸を後ろから揉み、空いた手と手を繋ぐ。


「ぁっ、ん……憲邇先生、見たいな……みゆちゃんの目で……見れるけど……」


 みゆの目で?


「ほ、ほら、みゆちゃんの瞳に、あんたが映ってる」


 彼女の指し示す先に小さな瞳が。そこに私が、いる?


「……ロマンティックなこと言うね。へぇ、そう。じゃあいいじゃないか」


「……ちゃんと見たいわ……憲邇先生の、目……みゆちゃんならわかるでしょ?」


「は、はい。えっちのときの憲邇さまの目、いつもと違いますから」


「そうかな? そんなことないと思うけど」


 巴が見たい、というのはわかる。巴は性格的にそうなのだろう。みゆは違う、最中はあまり開けず、ちらりとのぞくだけ。ふむ、目ね。特に感慨もないけれど。


 ぐるりと、頭をねじらせ。巴の目はキリッとしたきつめのとんがりだ。最中は色を変え、おたおたとすることが多い。


「ねぇ、キス魔」


「はいはい」


 巴の唇を味わう。やはり爽やかな味がする。


「ね、ね、いくらでも、いいのよ? だからこんなキスできないのは」


「みゆを見ろ」


「……はい」


 若干だけれど、どちらかというと
Sだと思っていた彼女が、どうもM寄りだというのは驚きだった。まあ、ハーレムの仲間入りをしてもいいという女の人はみなそうかもしれないけれど。


 みゆはすぐ目の前で毛布にくるまり、幼い身体を隠してしまっている。目の前で裸の女性が犯されるのを見るのはやはり恥ずかしいのか、ちらちら視線があっちこっち飛んでいた。


「みゆ、巴をちゃんと見ろ」


「あぅ、はい」


 できるなら身体中、だ。揉まれてる胸だ。舐められる首だ。押さえられる脚だ。美しいだろう? 思うたびに髪を揺らしてしまう。いいなぁ、本当に。


「……キス魔で髪フェチね。長くしといてよかった」


「ん、なんて?」


「なんでも。ねぇ、もっと胸、触って? お願い」


「いいけど、どうして毎回胸を触って欲しがるんだ?」


「……ヒミツよ。女のヒミツ」


「そうか。嬉しいからいくらでもするよ」


「っ、ん……」


 巴の胸を揉んでいく。巴の胸生地は揉めば揉むほど弾力性が変わっていき、若さというものをはっきり主張してくれていた。揉み甲斐もある。女性の胸というのはどうしてこう、神秘が詰まっているのだろうか。赤ん坊の頃の記憶だろうか。それにしても揉みたくなる。たまらない。いい気持ちだ。巴の胸は群青色だ。揉むとそんな香りが、する。


「も、揉みすぎっ。縮んじゃうわ」


「あ、ごめん。つい。いい胸だね、綺麗だし」


「そ、そう? ふふ、ありがとう」


 笑うともっと綺麗だ。胸も笑顔な気さえする。そんな顔されるとどうしても顔を持ちキスを迫らざるを得ない。水を跳ねさせよう、とびきり。


「ん、んー……ん、んふ、んふふ……ん……」


「……」


「はぁ……キスばーっかり」


「別のことしたい?」


「うん。して、いいよ?」


 するすると指を伸ばす。巴は私を、受け入れたがっていた。


 そうだった。昔から、待っていたのだ。この人は。


「ん……ぁ、ん……ねぇ、好き……好き……」


「私も好きだよ、かわいい巴」


「どこが好き? 言って、言って」


「強気な引っ込み思案なところとか、努力家なところとか、子供っぽいところとか」


「……褒めてるの?」


「褒めてるとも。君は魅力的だよ、ね、みゆ?」


「は、はい。巴さんはとってもきれいです」


「……ありがと。みゆちゃんに言ってもらえると嬉しいな。あんたはダメよ、言葉に真実味がないわ」


「う、そうかな。いつも本気で言っているんだけど」


「それよ。常に本気だからいけないんだわ。違いがわからないもの。これは本当、本気の言葉だって」


「……すまない。いや、そうかもしれないね。うぅん、でも、うぅん」


「だから」手のひらが重なる。「態度で示してね。行動と一緒に。あたしを……求めてください」


「……うん」


 やはりいい女だ。私は恵まれているよ。ありがとう、嬉しい。


 キスを迫らせてくれ。


「ん……ふふ」


「ふふふ。じゃあ、いいね?」


 こくりと頷く。巴の準備は早い。というか、感じやすい。あっという間に話の間に、もう濡れていた。


「ぁ……ぁ、ぁ……」


 みゆの手前か、やっぱり声は控え目だった。全員に共通かな、一部除く。


 挿入すると、巴もざわざわと私を締め付ける。嬉しい限りだった。


「もっと声出していいよ、みゆにちゃんと聞こえるくらい」


「い、いやよ。誰が聞かせるもんですか、ぁっ」


 本当に我慢している。口を閉じようと必死な様を後ろから眺めるのもまた、いいものだった。


「ぁっ、ん、んっ……はぁ、はぁっ」


「……」


「みゆ、もっと下見ていいよ、どうなってるか」


「や、やです」


「やだ、見ないで」


「見てもらえよ、綺麗なお前を」


「いや、だっ。んっ、はぁっ、ふぅ」


 ゆったりと巴を責めていく。後ろからというのは実に愛撫しやすい位置に巴の大切なところがあるものだ。揉みやすく、つまみやすく、舐めやすい。頬を舐めると喘いだ顔が、じっとりと私を睨みつけていた。……やっぱり、綺麗だ。最中の女の顔は、とても綺麗だと、思う。


「み、そんな見ないで。あた、あたし、変な顔してるのに」


「え? いやいや、綺麗だよ、巴」


「やだぁ」


 そうか、態度と一緒に。小突いてから「綺麗だよ」


「や、だぁ。いや、いや」


「みゆだって綺麗だと思うよね」


「……」


 こくんと鳴る、喉が答えだ。「ほら、綺麗だよ、こういうことしたくなるんだ」


「あっ、バカ、そこはダメッ」


「そこって、どこ?」


「バカッ、言わせったがりっ。やめてっ」


「やりたいんだ、やらせろ、よ」


 言うと同時に突く。試しに言葉と態度を同時にしてみると、なんでか黙られてしまった。


「バカ……ありがとう」


「え、なんで?」


「ありがとう。大好き」


 わけがわからない。涙を伏せてありがとうと言う巴にどうしたらいいか、わからず。ただ愛しさが増す中でセックスを続けるしかなかった。


「あっ、ぁっ、ん、憲邇先生……好き、好き」


「私も好きだよ。なんでありがとう?」


「うるさいっ、黙りなさいこのバカ野郎。聞き流して」


「はぁ……」


「んっ……ああ、はぁ、ん……」


 巴の身体は本当に綺麗で、触っていても反応は抜群だった。処女だったのがすぐに男を吸収しだし、私をもっと悦ばせてくれる。あのときも大した興奮を呼んでくれたけれど、こうしてゆっくり、見せつけるセックスをしていても望外だった。


「気持ちいいよ、巴」


「ばっ、かぁ。黙っててよ」


「言わずにはいられないよ。巴の身体が、気持ちいい」


「やだ、やめて、バカ、バカバカ」


「……」


「ほらぁ! みゆちゃんじぃっと見てる、恥ずかしいっ」


「みゆは将来の参考にしたいだけさ、見せてやれよ」


「やだ、やだやだ、あんたとだけがいい、セックスなんて二人でやるものよ」


「私の女になっておいて今さら遅いぞ、わかってるだろう」


「でも……やっぱり、恥ずかしいものは恥ずかしいわ」


「そうかそうか、ありがとう。巴がいい女で嬉しいよ」


「あっ、やだぁ! もう、やめ、やめ、あっ、あっ、はぁっ、あっ」


 ゆったりゆったり、見せつけるセックス。後ろから巴を押し、みゆのほうへちらつかせる。心なしかみゆが避けるように後ろへ下がっているようなので、こちらもずり寄っていく。それでもきちんと言葉どおり見るみゆはいい子だ、ようく見てなさい。巴もちゃんと見るといい、見られてると、感じるんだ。


「ねぇ、ねぇ、見られてる……あんなにしっかり、ねぇったらぁっ。あたし、こんなとこ、恥ずかしくって」


「巴もあんなにしっかり、広子のを見たじゃないか」


「あっ……うう、そうだけど、そうだけど……」


「ふむ、そうか。確かに広子はずいぶんとこなしたからね。巴はまだ早かったかもしれない。じゃあみゆ、向こう向いてなさい。今日はここに寝てもらうから、声だけ聞かせるけど」


「は、はい」


「……それなら……あた、ねぇ、あた、あたし、まだ数回、よ。数えるくらい、だわ」


 みゆがごそごそと向こうを向くと、すぐに目を開けこちらをぐるりと。


「もうちょっと練習してから、がいい。そりゃあもう、痛いのは初めだけだったし、すぐ気持ちよくなったけど」


「うん、わかった。早かったね。そんなに恥ずかしいとは思わなかったよ、ごめん」


「うぅん、あたしこそ、至らなくって。が、頑張るから、奴隷でいさせてください」


 ぎゅうとしがみついてきた。
Sだと思っていたのにみゆたちとまるで変わらない言葉を使う。どうしてだろう。私が変えてしまったのだろうか。


「? へ、変かな。あ、あ、あた、あたし、ごめん、あたしらしくないかな。でもあなたにはなんでか、こうなの。こうなっちゃうの。あなたの言うこと、従いたい。奴隷でいたいわ。ご、ごめん、わかった、みゆちゃんに見てもらうね、みゆちゃん、こっち見て」


「いやいいよ、いいんだ。巴は巴でいなさい。私に無理に合わせてもらうのも心苦しいよ。そのままでいてくれ、無理をするな」


 ぎゅうと抱きしめてみた。まだわずか、十八だ。心が成熟しているとは到底言いがたい。まだ不安定なだけなのだろう。素直に成長させてやりたい。


 私の女なのだから。


「うん……ありがとう」


 手と手を重ねて。しばらく、繋がり合った。


「……ねぇ」


「うん」


「あんたってほんとやらしいのね。こんな状態でも、身体はずっと変わらないんだ」


「ああ、みゆのお陰だよ。みゆがいなかったらとっくに情けない顛末さ」


「みゆちゃんの? へぇ、あれは本当なんだ」


「そうだよ、だから何回でもセックスができる。まあ、必要ないときもあるけどね」


「最近はずっとそうでしょ、変態」


「お察しのとおりで」


「じゃあ……あたしにも、いいわよ? やりたいように、してね」


「うん。動くよ、巴も孕ませてやる」


「っ



 なぜか今の言葉で身体は跳ね、膣はぎゅうと私を締め付けにきた。え、あれ? 今のが、嬉しいのか?


「う、う、うん
 孕ませて、いいよ へへへ、ありがとうっ、大好きっ


 急に楽しそうになった。わからない。女という生き物が、いくつになってもよくわからない。


「あ、ああ。私も大好きだよ」とにかく、こんなことをされてはすぐ終わってしまう。どうにか抑えながら、犯していこう。巴をもう少しだけ、味わいたい。


「あっ、ん、ぁん
 憲邇先生、憲邇先生、ふふっ、あっ、あっ」


「……っ」


「巴……巴、気持ちいいぞ」


「やだっ、もうっ。バッカじゃないっ」


「バカにさせてるのは巴だろう、こんなにいい身体して」


「やだもう、言い過ぎ
 えっち、変態、ロリコン」


「うるさいぞ、巴はそんな私をいいと言ったんじゃあないか」


「うん
 憲邇先生がいい。憲邇先生以外の男の人なんて知らない、どうでもいい。あなただけ見つめてる。出会った日から、今でもずっと」


 歌詞を言われてしまった。うまいこと言う。


「でもね、んっ、はぁ、あたしはときどきで、いいからね? ときどき、っ、えっちしてくれたらいい。ときどき、っ、一緒に出かけてくれたらそれでいい。あ、あと、ご飯」


「ああ、ありがとう。巴の身体だとときどきじゃ足りないと思うけど、今度ご飯は作るよ」


「うん、お願いね。み、み、みゆちゃ、みゆちゃんも一緒にごちそうになろうね?」


「え、あ、は、はぃ」


 そんな余裕まで。なにが巴を変えたのか、嬉しい限りだ。


「あんたのご飯、おいしいんだから。ぁんっ、はぁっ、はっ、んっ、う、あ……ん、ご飯あげるから、えっちさせろって言われてもすぐ身体あげちゃうな、きっと。一回ご飯くれたら、ぁんっ、はっ、はぁ、一ヶ月はさせてあげられるな、きっと」


「そんな大したものじゃないよ。こんなに素晴らしく実った身体をもらえるほどじゃあない」


 よく沈み、よく弾む。ぎしぎしとしなるベッドの上で巴の裸体は豊満にも程があった。攻撃をすればするほど、豊かな香りを返してくれる。汗を舐めれば女の味が舌の上に広がりゆく。乳首は既に凛と屹立して、局部の濡れ具合も夥しい。もしかすると、感じやすい子なのかも。


「ふふ、っ、わかってないのはあんただけ、よっ。あっ、ん、はぁ、はぁ……ね、ねぇ、長いわ、あんた、よく持つ、わね」


「……最近よく言われるんだ。な、長いかな?」


 なんだか暗い中に浮かぶ巴が、疲れているように見えた。


「は、初めてのときよりは、長い、かも。んっ、ん、はぁ、ふぅ……」


 こうして語らいがらゆっくりするセックスを最近好みつつあるが、長いと言われるとショックではある。負担をかけていたと思うと気が気でなく、早く終わらせようか。


「でも……気持ちいい」


 脳天を貫く、快感。「気持ちいいわ、憲邇先生とのセックス」


「巴……」


「も、もっとして、いいよ? 好きなだけ、どうぞ、ぁん、好き」


「好きだ、巴っ。私も気持ちいいよっ」


「あっ、ぁっ、ん、ん、あ、あ、ぁ、あっ」


「……」


 ほんの少し、緩急を足して。巴を犯していった。今の言葉で辛抱たまらず、言わせるでもなく言ってもらえた一言が嬉しい。言葉とともに心なしか身体も反応したか、私を引き込もうとしてくれていた。いいよと、準備は万端だと、教えてくれる。


「巴、もう、いくよ、
射精()すよ? いいね?」


「う、うん。射精して、いいよ。ナカに射精して、いいよ?」


「巴っ」


「ぁんっ
 ああ…… 入ってくる……憲邇先生が…… ぁ、ぁ、ぁ…… ぁ


 横から巴に射精した。力強く抱きしめて。女の身体に男を沈めて、射精した。巴の身体は暴力的なほど私から精を引き出していった。もちろんそれはみゆも一緒だけれど。最近、とみに女性たちに負けている気がする。くそう。頑張ろう。


 短い射精が終わるとすぐに脱力して、呆けたようにこちらへ頭をすり寄せてきた。みゆが見ていないのをいいことに甘えてくる。


「ありがとう、憲邇先生。あたしにも生ナカダシしてくれて」


「普通逆だろう、私こそありがとう」


「うぅん、あたしこそ、ぁん
 まだ射精()てる…… うふふ、あたしこそ、よ ありがとう、嬉しいわ」


 やっぱり女は、よくわからない。


 それからみゆと同じようにじゃれあい、くすぐりあった。せっかくなのでみゆも混ぜようとするとつねられた。なんなんだまったく。


「ダメよ、さっきみゆちゃんとたくさんしたでしょ。今はあたしにしてください」


「そ、そうか? 今さらだと思うけどなぁ」


「いいじゃない。みゆちゃんには三日もたくさんしてあげたんでしょ? さっきみたく、優しくさ」


「そりゃあ、まあ」


「ならいいじゃない。もうちょっとだけよ。もうちょっとだけ、あたしとだけ……」


 埋まる、巴。ぽんぽんと抱きとめてみる。胸の中の女性は背の高さの割には、小さなものだった。


「うん、ありがとう。じゃあ三人で寝ましょっか。みゆちゃん、こっちにも毛布貸して」


「は、はぃ」


 聞くだけで真っ赤なみゆは毛布と一緒にこちらへやって来、後頭部を向けたままでいた。


「みゆ、キスしようか。三人で」


「は、はい」


 言えばすぐこちらへくる。三人でちゅっ、ちゅと口付けを交わし合い、笑い合う。


「どうだったみゆ、巴のえっちを聞いて」


「ううう、は、恥ずかしかったです」


「そうよ、恥ずかしいわ。もうやめてよね」


「いやぁ何度でもやるよ。今度は別の人とね」


「ううう……ひ、ひどいですね、巴さん」


「そうね、ひどいわね、みゆちゃん」


「あんなにやさしくしてくれなかったらお尻ぺんぺんですね」


「そうよ、あんなに優しくしてくれなかったら蹴飛ばしてるとこだわ」


「優しいかなぁ。割といやらしくしてるつもりだけど」


「憲邇さまやさしいです。とっても」


「そうよ、憲邇先生は優しいです、とっても」


「あ、そ、そう。ありがとう」


「やさしいから、まんなかきてください」


「お願い、真ん中」


「あ、うん」


 ごそごそと言われるままに真ん中へ。二人を抱きかかえ、二人ともご満悦。


「今日はありがとうございました、憲邇さま」


「ありがとね、憲邇先生」


「こちらこそありがとう」


「おやすみなさい、憲邇さま」


「おやすみ、憲邇先生。また好きなだけナカダシ、してね」


 最後だけ小声だ。いいよ、してあげる。


「おやすみ、二人とも」


 違う広さの肩を抱いて、眠りへと。裸の美少女二人はとっても心地がよかった。
















 夢の中で憲邇さまがみゆをいじめてくれてる。ベッドにしばりつけられて、身動きとれないの。えへへ、うれしいですぅ。憲邇さまがいやらしいとこ触るのに、抵抗できませんね、えへへ。みゆ、抵抗なんてしませんけど。憲邇さま、もっといじめていいですよ。あぅ、えへ、おまめさんくりくりしても、いいですよ……


 目を開けると。憲邇さまがほんとにみゆのおまめさんをくりくり、してた。キスもひっきりなしにしてくれてて、息ができないくらい。ううう、さっき寝たばっかりなのになぁ。またするんだ、ううう。


 いいですよ、へへへ。何回でもするって、言いましたもんね。


「あ、起きた?」こしょこしょ声。「残念だ、寝てる隙に楽しんでみようと思ったのに」


「ひどいです」


「ごめんごめん、こうしてやらしく起こしてみたかったんだ、どう? 起きてすぐ興奮してない?」


「……」ちょっぴり、してるかも。えっちな夢、みちゃったし。


「へぇ、してるんだ」


 ぐいって顔、近い。憲邇さまの鼻が、くっつきそう。「いやらしいね」


「ち、ち、違います。憲邇さまがやらしいことするから」


「七つでもうえっちしてるみゆはいやらしいよ」


「だ、だって、うれしいもん。大人の憲邇さまにえっちしてもらうの、うれしいもん」


「あはは、そうだね。さすがみゆだ、いつになっても抵抗してくれて嬉しいよ」


「? ど、どうしてうれしいんですか?」いつになっても、みゆには男心がわかんなかった。


「教えないよ、面白くないからね。じゃあ、もう一回えっちしようか。言ったよね、私がやると言ったら何回でもやると。断らせないよ?」


「は、はい。やります。憲邇さまの言うとおりやります」


「ありがとう。巴を起こさないように声を我慢してみようか、できる?」


 うなずく。あんまりへんな声、聞かせたくないもんね。


「いい子だ」


 さすさす、なでてもらっちゃう。みゆしあわせだなぁ。猫さんになれて、なでてももらっちゃって。ふわ、なでなで気持ちいいよぅ。


「あれ、みゆ背伸びたかな? ん? 前も言った気がする」


「はい、三センチ伸びました」


「そうかそうか。えっちする子は育つって言うからね」


「ほんとですか? 聞いたことありませんけど」


 ちゅっ、ちゅう。えへ、ちゅう。ん……ふふふ。憲邇さま、だぁい好き



「私も好きだよ、ふふ。私がキス魔になったのはねぇ、みゆのせいだと思うんだ」


「そ、そうですかぁ?」


「そうさ。みゆの唇が一品だからついしたくなる。癖になる。みゆのせいだね」


「は、はぁ」


「だからみゆはいつでもどこでも私のキスを断っちゃいけないよ。逆にみゆからキスをねだるのもいつでもこいだ」


「は、はい、わかりました。自分からキスはちょっと恥ずかしいですけど」


「そういうものなの?」


「そういうものです」


「そうか。不思議なものだ」


「ぁっ、ん……」


 憲邇さまがえっちにいじってくる。みゆのあそこ、おっぱい、足、ほっぺ、髪……


 みゆはそっと、首輪をなぞって。にへらってなるの。


 ぐいって、紐で引っ張られて。ぞわわぁって、なるの。


「これ、どうだった?」


「え、えっと……」


「言えよ」


「はぃ、あ、あの、すっごくどきどきしました。み、みゆ憲邇さまの猫さんだって、ちゃんとわかりました」


「そうか。また着けてもいい?」


「はい、もちろんです」


「いい子だ」


 ちゅう……


「ぁ、あの、憲邇さま」


「ん?」


「きょ、きょうそう……」


「ああ、いいよ」


「えへへ……ん、んーっ……」


 憲邇さまの指をなめさせてもらうの。おいしいなぁ、いつまででもぺろぺろできちゃうよ。憲邇さまも、いいですよ? もっといじって、あぅ、いいですよ……


 ちゅっ、ちゅくっ、ちゅっ。くにくに、するう……ぴちゃ、ぴちゃ、みたい。ふふふ。みゆはそうだなぁ。憲邇さまの指だと人さし指が一番かなぁ。ふふふ。


「はぁ。へへ、みゆの勝ちです」


「うぅん、いつになっても勝てないね。勝ちたいなぁ、みゆもずいぶん濡れるようになったし」


「け、憲邇さまがしてくれるからですよ」


「うん、ありがとう。みゆもやらしくなっていいぞ? もっともっとやらしくなっても、私は変わらずお前を愛するよ」


「あぅぅ、や、やらしくなんてなりませんっ。もう……」でも。「み、みゆも、愛します。憲邇さまのこと、一生」


「ふふ、ありがとう」


「ふふふ」


 なんでかくすぐったい笑顔になるの。こしょこしょしてるわけでもないのに、へんだなぁ。二人でごろごろしあうの、ふふふ。


「みゆはさ、今までしたえっちでどれが一番好き?」


「え、えっと……ど、どれかなぁ。たくさんしましたからね、どれっていうのは、えっと」


「野外露出?」


「そんなわけないですぅ。や、やっぱりはじめてかなぁ。はじめてのえっちは、その、とってもうれしくって」


「え、そうなんだ。痛くなかった?」


「そりゃあ、痛かったですけど……やっぱりはじめては特別です。とってもうれしかった」


 憲邇さまみたいな人にえっちしてもらえるなんて。みゆ、一目ぼれでしたから。好きって言ってもらえて、すぐ一目ぼれ。


「じゃあ格好とかせいじょ、初めてのやつが好きなのって」


「? はい。はじめてでしたから、それが一番です」


「はぁ……それは責任重大だな、男として」


「なにがですか?」


「なんでもないよ。そうか、わかった。みゆは普通のやつが一番なんだね」


「はい、普通が一番です。憲邇さまの普通が一番なんです」


「わかったよ。ごめんね、今は普通じゃないよ」


 そろそろ、すり寄ってくる。憲邇さまに、みゆも近づくの。


 えっちするの。してもらうの。


 憲邇さまが、するって……横向きに寝たまま、すらすら、入ってきた……ん……へへへ……もうかなり簡単だなぁ。憲邇さまがきつく、ないよ、んっ……あとはみゆが大きくなるだけだなぁ。全部一緒になるために。早く伸びないかなぁ、あっちもこっちも。足、重くないですかぁ? みゆ、がっちりできてうれしいですけど。


「ん、ん……ぁ、あ……憲邇さま……」


「みゆ……みゆって、髪かどこかからいい香りするよね」


「え? そ、そうですかぁ?」


 自分のにおいってわかんないけど。なんにもにおってないと思うけどなぁ。


「いつもみゆから香ってくる匂いがあるから、私もこんなに反応するんだ」


「あっ、うぅ……っ」


 ぐいって、された。押されましたぁ。あそこ、かたいですね、そうなるのって、みゆのにおいですか? だ、だったらうれしい、ぁ、なぁ。


「みゆもぉ、あっ、ん、憲邇さまから、っ、におい、します。いいにおい、くらくらする、んっ、におい、します」


「へぇ、そう? そうかな、しないと思うけど」


 くんくんやってる。へへ、みゆと一緒だ。


「どうなる、どう感じる? やっぱり興奮する?」


「……はい、します。えっちのときは、えっちなにおいですから、んっ」


 変わりますよね、急に。えっちな香りがこっちまで届くんですよ、憲邇さま? それでえっちの気分になるんです。不思議ですね。


 体の、奥からも。憲邇さまが入ってるとこからも、えっちなにおい、しますよ? あっ、ううう、き、き、えへ、き、き……


「みゆはまだイッたことないよね?」


「いった? な、なんですかぁ?」


「イクって言うんだ。男で言う射精だよ。私は男だからわからないけど、とっても気持ちいいことなんだって」


「そ、そうですか。だ、だったら……」


 もう、けいけんしてるかも。憲邇さまのでとっても気持ちよく、なってるかも。


 キスで、なでなでで、しゃせいで。全部全部、とっても気持ちいいから。


「だったら?」ぴたって止まる。「なにかな、先を言ってよ」


「……」


 ぼうっとなる。憲邇さまをじっと見て、言うまで許してくれないいつものうれしい目だってちゃんと見てから、顔をふせながら答えるの。


 これも気持ち、ううう……


「も、もう、けいけんしてるかも、しれません。と、とっても気持ちいいこと、ありました」


「んん……」


 後ろでごそっと巴さんが急に寝返り打ってた。みゆは思わず口を押さえて、恥ずかしい思いを必死で我慢するの。起きたかな、起きてないよね。ううう、やっぱり聞かれたくはないなぁ。


「へぇ、それはすごい。みゆはそんなにも淫らな子だったんだね」


「ち、ち、ちが、いったら、えっちなんですか?」


「あ、そうか。うん、ごめんね、違うよ。イクことは別にえっちじゃあない。ただ、みゆも気持ちいいとき、とってもえっちな気分だったろう?」


「そ、そんなことないです。うれしかっただけです」


 小さな声。でも憲邇さまの声って、どうしてかどこでも聞こえるなぁ。巴さん、起きてないかな、大丈夫かな。憲邇さまおかまいなしに話すからちょっと不安。


「そうかぁ。だったら、イクときにえっちになれるようになりなさい。そうやって淫らな子になるんだ」


「や、やです。えっちにはなりません。み、みだらなのは憲邇さまですか、っ、らぁ」


 かたいのが動くと、どうしても反応しちゃう。うれしくって、たくましくって、びくびくだから。ぐいってされると、わんわんだから。にゃあにゃあ、泣きたくなるくらい。


 こつん、こんこんって。されると。ぎゅうってしたくなるくらい、憲邇さまを感じて、うれしくて。


 気持ちいい。


「気持ちいいよ、みゆ」


「はぁい、ありがとうございますぅ、あんぅ、へへへ」


 憲邇さまがやさしく、ゆったりゆっくり動いてくれる。ずっちゅずっちゅ、音がして、みゆのおなかをすべっていくの。見つめあいながら、キスしあいながら、ずっちゅずっちゅ。憲邇さまに顔見られるの恥ずかしいから、ときどきあっち向けたりすると、ひもを引っ張られて正面を向かせられるの。なんだかそれも、ううう、みゆはやっぱりいんらんかなぁ。いいなぁ、って思うの。猫さんなの、いいなぁって。き、き、き……


「みゆはどう?」


「……」ついさっき言ったのに、言わせてもらったのに。すぐに言えなくなるの、なんでかなぁ。恥ずかしいっていっつも思うの、なんでかなぁ。


「……気持ちいい、ですぅ」


 でも、言ってる。最後にはやっぱり、言わせてもらってるの。


 言うとぐぐぐって、なるから。


「ありがとう。嬉しいよ」


「はぁい、ぁふ、みゆもうれしいですぅ」


 憲邇さまの肩を持って、しがみつくの。足も伸ばしてがっちり、はなれたくない。今から、くっついて、えっち、えっちっ。


 こつん……っ。はぁ、ふぅ。にちゅ、にちゅ……ちゅっ。ちゅっ。くり、くり……おっぱい、好きですねぇ、あぅ、そんなにいじっちゃ、ダメですよぅ、あっ……


「はーっ、う、はーっ、はー、はーっ」


「みゆ……綺麗だよ、大好きだ」


「みゆもぉ、はーっ、大好き、ですぅ。はーっ。憲邇さま、だぁい好きぃ、はぁーっ」


「ん……」


 巴さん、起きないで、もうちょっとだけ。


「声だしていいぞ、起こしたっていい」


「やですぅ。はーっ、ふぅ、ん、絶対、いや」


「じゃあこれ、言って」


 ぼそぼそ、ふわふわぁ……憲邇さまのささやきは、とっても、波の音みたいにやわらかくみゆにしみこんでくの。いつも言えるの、どんなことでも。


「みゆは、ぁん、えっと、おしおきされたがりのへんたい女の子です。ぇへ、あぅ、憲邇さまの白いのでおしおきされると感じちゃう、へんたい女の子です、あっ、ん……ど、どうか今日も、二回目のおしおき、お願いします。うっ、あっ、はぁ、白いのでおしおき、してください」


「よしよし、よく言えたね。あとはどこにして欲しいかだけ言うんだ」


「はぁい……ぁっ、あっ、あ、ん……みゆのおま○こに、白いのくださぁい……憲邇さまのあったかいの、ください、あっ、あっ」


「よく言った、みゆ」


 ぐぐぐぅ……っ。「嬉しいよ、いつもみゆは言ってくれるんだから」


「言いますぅ。憲邇さまがうれしそうだからぁ、あんっ」


 ああ声出ちゃったぁ。巴さん、起きちゃダメですからねっ。気持ち、ううう。憲邇さま気持ちいいでしょぉ? ねぇ、うふふ。


「一生こうして抱かせてもらうよ」ぼそぼそ、きゃあ。憲邇さま、おっきくなった。


「文句を言うな、黙って従え!」


 声大き、ずぐんっ……
 みゆ、体が、大きく後ろにのけぞっちゃう、びくびくって、びりびりって、へんな顔、ううう……うれしいよぅ、気持ちいいよぅ。こんなことまで言ってもらえて、しあわせぇ……


「はい
 一生こうして、憲邇さまのやりたいだけえっちします。ついていきます、一生…… ありがとうございます憲邇さまぁ、大好きぃ あんっ、あっ、あっ


 もう声我慢なんてできなかった。大声でへんなの出しちゃう。うれしくって、き、気持ちよくって。憲邇さまの言葉が、あそこが、においが、全部。気持ちいいの。


 きっと、イッちゃったの。


「みゆっ、かわいいぞっ、大好きだっ」


「はぁい、みゆもぉ、好きぃ、好き、好きぃ」


「お仕置きだなっ、かわいすぎるっ、お仕置きだっ。白いのでお仕置きだっ、みゆっ」


「はぁい、どうぞぉ。えへ、おしおきされちゃうよぅ、えへ」


 ゆっさゆっさ、ずんずん、こつこつん、ぶわぁ……ぎし、ぎっし、ぬっちゅぬちゅ、にちゃあ……


 ちゅう。ちゅっ、ちゅう……


「みゆっ、いくぞっ、お仕置きだっ」


「はぁい
 んん…… はーっ ああっ、あああっ 憲邇さまに、おしおきされちゃったぁ…… やぁん 多いよぅ…… ぁっ、ぁ、ぁ…… ああっ、憲邇さまぁ


 とくんとくん、憲邇さまのあったかいのが入ってきた……ナカダシされちゃった……みゆのおなかが、すぐいっぱいになる……憲邇さまので、おなかいっぱい……ああ、あったかい、気持ちいい……がく、がくっ、する……またイッちゃったなぁ、うふふ……ああ、まだ射精てる……どんどん奥まで、入ってくるよぅ、憲邇さまぁ……あ、ああ、あ、ああ……えへへ。


 しばらくびくびくしっぱなしで、とくんとくんに任せてました。みゆはしあわせものです。


「あっ、しまった、猫さんやらせる予定が」


「にゃあ? にゃんにゃん、にゃあーん



 やりますよ? 憲邇さま、だぁい好き



「みゆ? こらみゆ、私が言う前にやるなんて悪い子だね? お仕置きだな、抱きしめてやるっ。かわいいぞみゆっ」


「あっ、憲邇さまぁ



 ぎゅうぎゅうにされちゃったぁ。おしおき、うれしいのだぁ。えへ、でもなんでもやりますからね、憲邇さま。にゃんにゃんっ



 また終わってからごろごろ、するの。憲邇さまがなでたりキスしたり、涙ふいてくれたり。えへへ、えへへへへぇ。


 に、二回も、やっちゃった。前もあったけど、こんなすぐに、やっちゃった。あんまり痛くも、ない。みゆはもうかんぺきいんらんのちじょだよ、ううう。でも……気持ちよかったなぁ。こ、こんなのはじめてかなぁ。あんなうれしいこと言われたら、そりゃあ気持ちよくなっちゃうよ。大変だなぁ。


 憲邇さま、一生ついていきますからね。もんくなんて言いません。ずっと黙って従いますからね。どれいでいさせて、くださいね。


「ありがとう、みゆ。気持ちよかったよ、とっても」


「は、はい。みゆもとっても、気持ちよかったです」


「そうかそうか、それはよかった。お仕置きで気持ちよくなるなんてそれはよかった」


「ち、違いますぅ」


「あははは」


 憲邇さまいっつもいじわるなんだ。みゆをいじめて楽しんでる。なんて素敵な人なんだろう。みゆはいじめてもらえてなんてしあわせなんだろうなぁ。ありがとうございます憲邇さま、言いませんけど、もっといじめてくださいね?


「……みゆ……お外でえっちできなくてすまないね、今度しよう……かわいいぞ……もう寝るか」


「は、はい、寝ましょうっか」


 巴さん起きてないよね、寝息すうすう、するもんね。よかった。


「おやすみ、みゆ」


「おやすみなさい、憲邇さま」


 大好きな人のうでの中で、眠るの。みゆはすぐ安心して寝ちゃうの。気持ちよくって。


 大きな海の中で、おやすみなさい。








 すごくあったかいものの中にいる。憲邇さまだ。あったかい、いい気持ち……


 ぱち。目が覚める。目の前にぐうぐう憲邇さまが寝てるのが横から見えた。


「憲邇さま……」


 そっと憲邇さまの髪に触る。憲邇さまの髪も、いいにおいしますよ。ふふふ、みゆこの、静かなにおい好きですよ。


「おはよう、みゆ」


 ぱちくり。憲邇さまが起きちゃった。


「おはようございます、憲邇さま」


「うん。巴も起きなさい、朝だよ」


 向こう側からむっくり、巴さんもすぐ起きた。「あ、おはよう、憲邇先生。昨日はありがとうね」


「おはよう。どういたしまして」


「憲邇くん、起きてるー?」


 こんこん、紗絵子さんだ。「あのねー、昨日からお店お休みだから
柚香里(ゆかり)さんと詩音ちゃんとお家にいるわねー。まったくもう、憲邇くん帰り遅いんだから」


「へぇ、そうなんだ。ああわかったよー。ふむ、私も休みだしちょうどいい。泉と広子は確か……ああ残念、最近休みが合わないなぁ」


 なにか確認してる。そっか、泉さんと広子さんはお仕事かぁ。残念だなぁ。二人ともお休みは大抵一緒だよね。


「じゃあせっかくだ、紗絵子の言うとおり脱衣麻雀でもしてやるか」


 耳がびくって、なるの。巴さんと一緒に。


「ピザは誰にしようかな、昨日できなかったから野外露出は二人同時に、おっと口が滑った」


「あ、あんたまたやるの? いやらしい」


「紛らわすために普通に頼むことにもしてるさ、大丈夫。さ、みゆ、もう猫さんはおしまいだね」


 かちゃって、首輪外されちゃった。ちょっぴりざんね、ううう! みゆのバカ、へんたいっ。


「二人とも着替えはたんすに入ってるから着替えなさい。ああ、見ないでやるから。結構入れてあるからいいのを選んでくれよ。今日は大変だと、思うから」


 背中向いた憲邇さまからの声が、今日もやらしいって教えてた。巴さんと二人、うなずいて。たくさんある下着からお洋服から、いいのを、選んでった。ど、どうしてこんなにあるんだろう。髪飾りまで。おかしいなぁ。


 今日もみゆは、赤ちゃん作りたいです。
















































































 第五十六話あとがき的戯言




 こんばんは、
三日月(みかづき)です。みなさんは犬と猫だとどちら派ですか? 飼えない人からすると贅沢な選択だそうですが、作者は猫です。というのも、家に猫がいるのでどうしても愛着が湧きますよね。もうおばあさん猫ですがかわいいのです。そんなかわいさをイメージして書きました。嘘です。楽しんでいただけたら幸いです。


 さぁ、頑張ってやらしくするぞ。


 ここまでお読みくださりありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。




 
20110215 三日月まるる




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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

2011/04/20 22:42 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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