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「ごめんなさい」その八十七_第八十四話_露出にプールに大忙し

 こんばんは、三日月です。
 遅れましてすみません。やはり二話同時はちょっと大変でした。
 急に冷えてきましたね。皆様、体調にはお気をつけください。おおさむさむ。今回のお話の露出で寒さをふっとばしましょう! ……言ってみただけです。ああ寒い。
 拍手コメントメール、いつもありがとうございます。励みになっております。
 次回予告のコーナー! 次回はプール露出の続きです。多分、それだけになります。
 それでは第八十四話です、どうぞ。
























 八十四 露出にプールに大忙し








 登校日でもないのに、制服に袖を通す。白い半袖のブラウス、紺のスカート。今だけ猫さんはお休み。


 今日はこれで、早朝学校へ行って露出、だ。へへ。せんせに楽しんでもらうんだ。


 部活の朝練の人がいるはずだけど、気にしないの。ただただ、せんせの言うことをこなすんだから。


 
大口(おおぐち)静香(しずか)、今年十五歳。早く大人になりたいけれど、でも、せんせと一緒ならすぐなれる。そう、確信してる。


 朝の早い時間、せんせに起こされ、今日やるって。うふふ。頑張らなくっちゃ。なにしろ今日はピザも、あたしの番なんだから(また複数でやるかもとは言われてる、誰と一緒かなぁ)。


 こんこんと部屋をノックされる。


「準備できたかい」


「はいご主人様」


「よろしい。ついておいで」


「はい」


 部屋を出て、せんせのあとをついていく。ああ、後ろ歩けて、いいな。


 せんせの広い背中、見ているだけでしあわせ。


 そのせんせについていき、早朝のさわやかな空気の中に出て、一度うーんと伸びをする。せんせもいい天気に顔がほころび、腰に手を当てて笑顔だった。あ、パティちゃんがいる。一緒に行くんだって。大変だね、その白ワンピース一枚だけなんて。うふふ。


「いい天気だねぇ。さ、乗って乗って」


「はい」


「はいますたぁ」


 せんせの車に乗りこむ。助手席だ。へへ。パティちゃんは後ろ。そういえば昨日手伝ってもらうって言ってたから、それはこのことなんだ。


「明日キャンプに行くからね、今日は大忙しだ。休みになってよかったよ」


「そんなにたくさん露出するんですか?」


「ふふふ。まあそこは内緒さ。じゃあ行くぞ」


 ぶうん、と車は走りだしていく。あたしは居心地のいいドライブにゆったりと背中をシートに預け、ただただ運転席の素敵な景色を眺めていった。








 自宅から自転車通いだから、せんせの自宅からでも車ならあっという間。すぐにあたしの通う白戸中学にたどりつく。


 グラウンドでは早くも野球部の朝練が行われていた。さわやかなかけ声が聞こえる。八月の終わり、三年はもう引退したのか、いないみたいで人数がちょっと少ないように見える。うちは運動系の部活が強豪というわけでもないから、今夏休みに部活をしているのは多分一、二年ばっかりだ。あたしと同学年は、おそらくあんまりいないと思う。
大悟(だいご)も部活は引退したって言ってたっけ。


「いやぁ、懐かしいな」


 せんせは堂々としていて、普通部外者は入れないのに、気にせず飄々と校門をくぐって先行っちゃった。慌てて追いかけるせんせは、なんにも動じずにそのグラウンドでの練習風景を見ていた。


「懐かしいな、昔を思い出すよ」


「あ、あの、そんな堂々としてて」


「ああ、気にすることはない。なにか用があると思われていたほうが楽に振る舞えるものさ」


 それにしても動きが鈍重です。それだとすぐ見つかっちゃいますよ。


「別に見つかろうが構わないさ、なんとでも言いわけできる。問題なのは見つかったときどうかさ、お前を辱めていたとさえ、知られなければどうとでもなる」


「そ、そうですけど」


 すたすたとグラウンドを横切り、せんせはなにも気にせず、校舎に入って行っちゃった。パティちゃんもそれに続き、あたしもそれについていくと、確かに野球部はこちらを気にしてなんていなかった。あたしがこの学校の制服を着ているからかもしれないけど。


「朝だからかもしれないけど、いい空気だ」


 せんせは下駄箱脇の来客用スリッパを履いて、少しすんすんと香るものを感じているようだった。懐かしいのかきょろきょろ、ちょっとせわしなくてはらはらする。パティちゃんも同じスリッパを履いて、ちょこんとせんせの傍を離れなかった。あたしも用意した内履きを履いていく。


 一階校舎は下駄箱を過ぎると、長い廊下が左右に走っており、左は一年生の教室が並び奥には階段もあり、右は同じく階段と、廊下とは直角になる中庭へ抜ける通路へ続いていた。廊下には下駄箱入ってすぐわかるよう、賞状などがガラスケースに入って飾られている。通う生徒こそ誰も気にしたりしてないけど、せんせのような外部の人は興味深そうにそれらを眺め、ああこれは一応意味があるんだと知らされる。


 廊下の窓には校舎の外の風景がのぞけ、田んぼが広がっている。校舎周りにマラソン用の道も走っており、一応それも見ることができる。ただ、窓からのぞけるのは青い田園風景が主で、ここが田舎だとすぐ思い知らされる。一応この学校は去年改修作業が済み、かなり綺麗なんだけどな。


 今廊下を見渡しても、誰かがその教室や階段を降りる音もしない。ひとまずほっと一息、つけるみたいだった。


「よし、では始めようか。パティは見張り役だよ、誰か近づいてくるのなら、私に知らせなさい」


「はいますたぁ」


「では静香、露出を始めようか」


「はいご主人様」


「まずはめくって」


 ちらり、紺のプリーツスカートをめくっていく。本日のピンクのフリルレースのショーツが露わになる。腰回りのふわふわフリルがかわいく、せんせの瞳とカメラを撃っていく。もう回していたカメラ、手が早いなぁ。うふふ。


 ブラも三種類のフリルレースがあしらえてあるかわいいもので、フロントホックのホルターリボンつき。リボンもレースが挟みこんであってすっごくかわいいの。せんせとの大切な夜用の、そう、勝負下着。それで露出を、していくの。


「かわいい下着だね、パティもあんなのを着たらどうだい?」


「ええっ。ま、まだ早いでう」


「そうかい? いいと思うけどなぁ」


 ぱしゃ、ぱしゃっ。せんせはなにも気にせず、シャッターを切っていく。学校内というのに堂々と、大きな音を出していって、あたしは少しはらはらしてきた。


「お尻も」


 くるり、お尻を向けてスカートをめくる。ふわふわフリルが見えるくらいめくって、またぱしゃぱしゃ、撮ってもらってった。


「よしよし、いいぞいいぞ。次はブラウスをはだけさせようか」


「はいご主人様」


 ほんとは誰か来たら必ず通るここ下駄箱を離れたかったけど、だからこそかせんせはまだここにいたがってた。


 ぷち、ぷち、とブラウスのボタンを外していく。前を少しはだけさせ、フリルレースのブラを少しだけ垣間見させていった。ぱしゃぱしゃ、また撮影されていく。


「もう一回スカート」


「はい」


 ぺろり、めくって、上も下ものぞかせてしまう。せんせは楽しそうにあたしの下着姿を撮ってくれてった。うれしい。


「一回転」


 くるり、ふわふわぁっ。プリーツがひるがえり、せんせは本当、楽しそうだった。うふふ。


「よろしい。パティ、誰もこちらに来そうな人、いないね? よし、では制服、上も下も脱ぎなさい」


「はいご主人様」


 はだけたブラウスをえいしょっと脱ぎ、パティちゃんに渡して、次にプリーツも脱ぎ、下着姿になる。せんせは下着姿で校内にいる姿を何枚も撮り、ご満悦だ。


「パティ、持ってな……いや、ここに置いていきなさい」


「はいますたぁ」


「えっ」


 パティちゃんが制服をたたんで、廊下の床に置いちゃ、った。


「さあ、ちょっと校内を散策しようか。おいで」


 せんせが先に歩いて行く。制服を置いて、パティちゃんもそのあとをてこてことついていって、あたしだけ、下着姿のあたしだけ出遅れる。


「静香」


「は、はいっ」


 すぐに着直せなく、なっちゃった。あたしもせんせたちのあとを追っかけ、さっきまで着ていた制服はどんどん遠ざかってしまう。


 ああ、どうしよう。なのに、そんな状況になった、のに……


 せんせに見てほしいって、願ってる。


 ぺたぺたとスリッパがすれる音がし、せんせが一歩一歩ぐいぐい歩いて行くのが聞こえる。一年生の教室が並ぶ廊下をぐいぐい歩き、どんどん進んでいく。


「ここは一年か、誰もいないね」


 それは夏休みだしそうでしょう。せんせは鍵のかかった扉を開かないか一応確かめて、ふむと頷いていた。


「ちゃんとしてるね、教室内のもほしかったけど」


「部活で使うところ以外は多分、全部鍵かかってますよ」


「うん、そりゃあそうだ。はは、うちは田舎だし鍵かける習慣がなくて、ちょっと失敗したね」


 せんせの住むところもそうだけど、不用心ですよ。あたしの家でさえ外出するときは鍵をかけるのに。


「では仕方ない、各教室の前でしよう。入り口下に来なさい」


「はい」


 ここがどのクラスかわかる、上の表札? のようなものの真下に位置する。もじもじと勝負下着を隠したくなるけど、我慢我慢。


 ぱしゃり、ぱしゃり。一年のクラスは全部鍵がかかっていたので、全部のクラスの前で写真を撮っていった。本当なら教室に入りたかったみたいだけど、そこはしょうがないよね。


「ここ、何階建て?」


「四階です」


「そうか。まあいいや、ブラ脱いで置いていこう」


「……はい、ご主人様」


 なんとなくそんな気、してた。さっきのあれで。


「パティ、ちゃんとハンカチ用意してきたよね」


「ひゃい、準備万端でう」


 パティちゃんのトートバッグの中から大きめのハンカチが出てきた。


「よし、じゃあ静香、脱いで。パティ、ハンカチを床に置いて、汚れないようにしなさい。その上にブラを置くんだよ、いいね」


「はいご主人様」「はいますたぁ」


 ぷち、とフロントでホックを外す。ぱしゃぱしゃぱしゃっとその隙を逃すせんせじゃあなく、何枚も撮って楽しんでた。ふふ。


 上半身裸になる。下もショーツとガーターリングと靴下だけで、隠れていないも同然の半裸状態だ。その勝負下着を床に敷かれたハンカチの上にそっと置いた。


「ん? いや待て、これ、二階にしよう、二階に持っていこう。パティ」


「はいますたぁ」


 ひょいとハンカチと勝負下着を拾うパティちゃん。


「じゃあ、こっちの階段から上がっていこうか」


「はい」「はい」


 先に立ってせんせが階段を上っていく。あたしたちもその後ろにつき、ぺたぺたとスリッパと内履きの音を引き出していった。


 二階にやってくると、そこは危険地帯。先生たちがいる職員室は二階にあり、また第一体育館も二階の渡り廊下を進んだ先にある。幸い職員室と体育館とは距離が近く、固まっており、そっちにさえ近づかなければ大丈夫だと思う。けど、せんせがどこ行くのか。そわそわしちゃった。


「向こう側が職員室か、こっちは廊下の端だし」


「そうですね」


「夏休みも仕事があるのが先生だけど、どうしようかな。ここって屋上、入れる?」


「多分、無理です。鍵もかかってますし」


 それは夏休みだからでなく、誰も屋上に入れないよう常に鍵はかかっていた。


「そっか。へたに静香の通う学校に迷惑もかけられないし、仕方ない、じゃあ二階はラストにしよう。一番人がいそうだからね」


「はい」


「というわけで、置きなさいパティ」


「はい」


 床にハンカチと下着が置かれていく。なんでこの階にしたんだろ。


 続けて三階まで上がっていく。一階は一年生、二階は三年、そして三階には二年生たちの教室がある。どうしてこの順なのかはいまだに謎だった。


 せんせはすたすたと二年の教室を確認していき、どこも開いてないや、と残念そうに肩をすくめて最後の一組の教室に手をかけると、なんと。


 がらがら。開いてしまった。せんせのほうがびっくりして思わず扉を閉じ、もう一度開けてまたびっくり。


「閉め忘れか。せっかくだし使わせてもらおう」


 ためらわずに中へ入って行くせんせ。あたしも胸を隠しながら続き、パティちゃんが最後に入って、扉を閉めていた。


「ああ、懐かしいなぁ。木の机、黒板。学び舎の匂い」


 なんでかノスタルジックを感じているみたい。変なの。


「窓から見えるグラウンド、いいねぇ。後ろの荷物を入れる棚、予定表の書かれた黒板。はぁ」


「せ、せんせ。あんまり長居すると」


「わかってる。パティ、頼むぞ。では教卓の上に座りなさい」


「は、はい」


 ショーツ一枚だけの姿で、前の黒板傍の教卓に、乗っかるように座る。


「こっち向いて」


 せんせは教室中央の机の傍に立ってこちらを向いていた。ぐるりと体を回転させ、正面にせんせを捉える。胸を隠さないよう指示を受け、すっと腕をどかす。


 ぱしゃり。自分の、これでも自慢のお椀型のおっぱいを、下着姿で残してもらっちゃった。


 撮影の、音がするたび。あたしぞくりと、しているわ。


「ずらして、見せて」


 なにをと言われなくても、わかる。衣類はもう、一種類しかないのだから。


 くい、と。ショーツをずらして、自分の秘密の部分をのぞかせた。せんせはぱしゃぱしゃ、黒い茂みを撮影して、くれた。


 ぞくぞく、する。


「教卓から降りて、教卓に手をついて、こっちにお尻を向けなさい」


 頷いて、いったん教卓から降り、せんせにお尻を向けて、降りた教卓に手をつく。


「突き出して、お尻を」


「はい」


 ずい、とお尻を突き出す。ショーツがずらされたまま、それは大事なところを見せてくれる。せんせはそこに焦点が合うように何枚も写真を撮り、満足げ。


「パティ、録画用のカメラを」


「はいますたぁ」


 すっとバッグからカメラを取り出すパティちゃん。それを受け取り、せんせは録画撮影をしていった。


「うん、よし。はーいでは静香ちゃん、今なにしているか言ってみようか」


「はい、ご主人様。えっと、ご主人様のご命令で通ってる中学校で露出しています」


 同じポーズ、少しもじもじ、お尻ふりふり。


「こんなとこ先生や生徒に見つかると大変です。でも、そうなって通えなくなってもご主人様にお仕えはできるので気にしてません。どんなことでも、どんな場所でも、やります」


「じゃあ最後の一枚も脱いでみようか」


「はいご主人様」


 同じポーズ、お尻突き出したまま最後のショーツを脱いでいく。パティちゃんに預け、晴れてあたしは、全裸になった。


「体正面向けて、そう」


 教卓の前に起立する。全身を余すところなく見てもらい、なんだかもじもじとしちゃうな。


「うふふ。あたし、綺麗ですか、ご主人様」


「ああ、お前は美しいよ」


 ああ、それに勝る言葉、ないよ。うれしい。しあわせ。


「お前のここ、子作りしているんだものな」


 じいっとカメラがあそこに向かう。なんだか恥ずかしくなり、でも隠さず、ちゃんと録画してもらっていった。


「はい。大好きなご主人様と子作り、いっぱいしてきました。これからもきっとします」


「ああ、何人も孕ませるかもしれない。何人でも産めよ、なぁ?」


「はい、ご主人様」


「ではパンツは外に、廊下に置いておこうか。ここよりそっちがよさそう、ああいや、うぅんどうしようか」


 せんせがなにか迷ってた。あたしはそわそわ、落ち着かない。だって裸だもの。パティちゃんを見ると誰も来ていないようでそこはほっとする。


「よし、廊下にしよう。パティ、パンツは廊下に置いておきなさい」


 パティちゃんが返事とともにさっきと同じよう、ハンカチの上にショーツを置いていた。


「で、静香、ちょっと窓際行こうか」


「はい」


 カメラを回したまませんせが窓際に寄る。あたしもすぐ傍に位置し、窓からグラウンドの野球の練習風景が見えるようになった。


「よし、窓ガラスに上半身を、胸をくっつけろ」


「はいご主人様」


 おっぱい変形しちゃうよ、うふふ、もう。あたしは言われたとおり、すぐに窓に上半身を、バストをくっつけた。ベランダのない窓の外、せんせはなんと窓を開けて身を乗り出してまでして、そのあたしの姿を撮影していってた。せんせ、こういうところほんとにがんばりますよね。もう。やらし。


「ああ、たまらないな。そう、後ろから犯されているような格好」


「ひどいです」


「いいぞいいぞ、ふっふっふ。ああ誰かグラウンドの連中、こっちに気づけばいいのに」


 気づかなくっていいですっ。ああ、ちょっとどきどきしてきちゃうじゃないですか、もうっ。


 せんせはそれから録画用と写真用とでカメラを使い分け、何枚も撮ってはじいっと録画も残していっていた。えっち方面へがんばり屋さんのせんせ、楽しそうだ。


「いいよ、戻って。ああ楽しかった」


「ふう」


 ひとまずは終わったみたい。さいわいにもグラウンドの誰もこちらに気づいた様子はなかった。ほっ。


 グラウンドの彼らを見ていると、あたし、自分の通ってる学校でやらしいことしてるって、自覚、わいちゃうな。はぁ。


 自覚。……どくん。自覚、わいちゃっ、た。あたし、学校でなんてこと、してるの。


 じっとりと体が汗ばんでいく。せんせがそろそろ出ようと指示し、ついていく全裸に汗の玉が浮かんでいく。あたしはどきどきしながら、せんせについていった。


「そういえば、静香の学校、ブラスバンド部とか、ないのかい?」


「え? な、なんですか」


 聞こえなかった。


「そういえばブラスバンドの演奏が聞こえないからさ、この学校にはないのかなって」


「ああ、ありますよ。今日はたまたまじゃあないですか。朝も早いですし」


「ふむ、まあ確かに。では、次は四階へ行こう」


 せんせが先に歩き出す。あたしとパティちゃんはそのあとをついていき、階段を上っていった。


「しかしパティのワンピースのみもいいな、横からのぞける」


「せんせ、やらしいです」


「いやいや、やらしくないとね、男は」


 そうですか? せんせは男の人にしたって、ずいぶんえっちだと思いますけど。


 やがて四階にやってくる。二階をのぞけば、一番人がいそうなところ。なぜなら特別活動室がいっぱいあるからで、音楽室、家庭科室、技術室、美術室とパソコン室があるからだ。なんらかの文化系の部活動があるならここが一番使われそうで、さっきのせんせのブラスバンドの練習があるなら、ここの音楽室が使われるはず。


 その鍵のかかった特別活動室を開かないかまた試しながらせんせが歩いて行く。幸い四階にも誰もいなくて、誰かに会うのは避けられそうだった。


 でも。裸で校舎を歩く、恥ずかしさは。ずっとずっと、感じている。どきどき、している。


 ぞくぞく、も。ああ、あたし露出に目覚めちゃったらどうしよう。せんせに生意気だってお仕置きされちゃうかも。やだなぁ。


「さすがにそうそう閉め忘れはないか。どこも開かないね」


「そうですね。せんせ、そろそろ帰りましょう」


「うん、時間もないし、もうちょっとだけにしようか。ひとまず脱いだものを取ってこないとね。まずは一階の」


 せんせは上ってきた階段とは反対側の階段を使い、ぺたぺたと降りていった。あたしたちもそれについていき、一階まで降りていく。その間も誰か来ないか、あたし一人がどきどきしていた。


 感じる、かも。


 すぐに一階に降り立ち、さっき脱いだばかりの制服が床に置いてあるのが見える。下駄箱はすぐそこ、誰か来たらすぐわかる。見え、ちゃう。


「さあとっておいで静香」


「はい、ご主人様」


 自分から下駄箱のほうへ歩き出す。一歩、一歩、内履きを鳴らして、いく。


 どくん。どくん。あたしは露出の緊張と、かすかな興奮に、肌を色づかせていってた。


 床に脱ぎ捨てたら制服を拾う。それをまだ着ず、裸のまませんせのところへ戻る。着てもいい許可がないうちから、着ちゃいけないもの。


「よろしい。ではそれを持って、二階へ上がろう」


 今度は下駄箱右の階段を使い、二階へ上がっていく。階段を上がるとすぐ右は保健室、左は職員室で、正面の渡り廊下を進めば第一体育館がある。


 一番人がいそうな、ところ。


 どきどきがどんどん早くなっていく。ああ、見つかったら、どうしよう。この学校の生徒じゃあないフリさえ、できない。制服持っているもの。この学校の内履きだもの。


「じゃあここで待っているから、向こうの廊下の端にあるお前の下着、とってきなさい」


「……はい、ご主人様」


 どうしよう。恥ずかしいよ。誰かいるかもしれない、ううん確実にいる職員室前、誰か扉開けたら……そう、思うと恥ずかしさがこみ上げる。見られたくない。せんせだけがいい。


 でも。足が一歩、前へ進んだ。


 ぺた、ぺた、内履きが歩いていく。全裸で隠せる制服を持ったままの、変態中学生が、歩いて行くの。長い職員室の前を通り、壁にある長い黒板の横を通り、歩いて行く。


 あたしは、感じる羞恥と緊張と、興奮が混ぜこぜになった感覚に、どうにかなりそうだった。何度も後ろを振り返り、せんせを見る。楽しそうに微笑んで撮影しながら、歩きなさいと指示する、せんせ。ああ、でもその笑顔がある、なら。


 一歩、一歩、歩いていった。


 誰もいないところからの、視線を。裸の全身に感じる。


 ……やがて目の前にはハンカチとブラが見えた。あたしはそっとそれを拾い、まだ道程が半分しか過ぎていないことを悟る。


 戻らなきゃ。このまま、で。


 瞬間、気づくと、ぞくりとしたものが、背中を通り過ぎて、いった。


 戻って、いく。全裸のまま、また一歩ずつ、ゆっくりと。走るなんてできない、ただゆっくりと、汗ばみながら、暑さを感じながら歩くだけ。


 ああ、どうしよう。開かないで、職員室。祈りながら、歩みを止めない。一歩、一歩、また、戻っていく、の。


 長い廊下を、歩く間。あたしはこれ以上ない、羞恥を、味わっていった。


 ……気がつくとせんせが目の前にいる。にっこり笑顔で、あたしがちゃんとできたことに満足げだった。ほっ。


「よしよし。よかったよ、静香」


「ありがとう、ございます、ご主人様」


「じゃあ三階のパンツを取ってこよう」


 すぐにまた階段を上がり、今度は人気がないためあまりどきどきせず、ショーツを手に入れることができた。


「せんせ、着てもいいですか」


「まだダメだよ。では、二階に戻って体育館に行こう。入らなくていい、ただ扉を開けて、すぐ閉めれば」


 どくん。ぞく、ぞく。どき、どきどき。


「パティ、荷物を預かってなさい。戻るぞ」


 言うが早いか階段を下りていくせんせ。三階から二階へ、すぐに移動は済んでしまう。


「さあ、行きなさい」


「……はい、ご主人様」


 全裸のまま、ゆっくりと渡り廊下を歩いていく。少しだけ震えながら、ゆっくりと扉の前にたどり着いた。


 かすかに聞こえる、キュッ、キュッとした、シューズのこすれる音。


 確実に誰か、いる。


 あたしは意を決して、その大きな扉を開けていった。


 ずずっ……両開きの扉が開け放たれ、あたしの姿が見えていく。


「ナイッサァー!」


「サァー!」


 中では声をかけあって、バレーボールの練習に励む生徒たちがいた。男子の。扉が開いたことにさえ気づいていない様子で、真剣に集中していた。


 いえ。ちらりと、目線がこっちに走った、気がする。


 あたしはすぐ扉を閉めていった。ずず、と引きずるように重い扉を閉め、誰からの視線のパンチも(多分)受けなかったことにほっとする。すぐに駆け出してせんせの元に戻り、ちゃんとできましたと報告をする。


 見られてない、よね? ああ、わかんないよ。


「よしよし、いい子だ」


 なでなでだ、と思ったら、せんせは出した手を戻し、危ない危ないと言っていた。あれ?


「静香は今日一日なでなで禁止だったじゃあないか」


「あ」


 そういえばそうだった。はぁ。きついよペナルティ。


「癖だな、撫でるの。まあいい、次は職員室だよ。開けて、すぐ閉めていい。寧ろ一瞬にしないとダメだよ、見つかったらすぐ逃げよう」


「はいご主人様」


「じゃあ、頑張って」


 ぽんと背中を押してもらう。それに勇気をもらって、あたしは今度は職員室の前に立った。


 確実に先生たちがいる。見つからないよう、一瞬で。大丈夫、体育館と違い、扉は重くない。


 がらがら……扉を開け、中をのぞく。数人の先生が机に向かいなにかをしていた。


 と。一人の歩いている男の先生の目が、こちらに。


 見られ、た。


 いけない感覚があたしを、こらしめる。


 あたしは慌てて扉を閉め、見つかっちゃいましたとせんせに目で伝える。すぐに頷いたせんせはいったん保健室横のトイレに隠れようとパティちゃんも連れて全員で女子トイレに入っていった。


 息をひそめ、身をひそめていると、外に気配を感じない。様子を見にせんせが出て行き、すぐ戻ってきた。


「廊下には出てないみたい。もう戻ったのかな。とにかく、出て平気だよ」


 そうはいっても、足が動こうとしません、って、せんせに目で伝える。


「も、もうちょっと待ちましょう」


「いや、時間もないし行こう」


「せ、せんせ」


「わかったわかった、じゃあ私の大好きなスカートだけの格好にさせてやるから、スカートだけ履いて、出ようか」


「せんせ」


「スカートだけ履いて、出ようか。ね?」


「……はい、ご主人様」


 なんて素敵な人だろう。あたしは言われたとおりスカートだけ履き、そのまま女子トイレから出ていった。


「職員室前で最後に一枚撮ろうか」


「はい」


 職員室の長い黒板の前に立つ。せんせが一枚、上半身裸のスカートだけ変態チックに履いてるあたしを、撮ってくれた。


「めくって」


 言われたとおりにするの。それがいいの。うれしいの。ぺらり、スカートをめくり、大事なところを撮ってもらう。


 この音で誰か来ないか、どきどきものだ。


「よし、じゃあ最後に一言」


 今度は録画用のカメラを回してもらう。あたしはなにも考えず、今感じていることだけを伝えた。


「大口静香、十四歳、今年で十五歳になる性奴隷は、ご主人様が大好きです。ご主人様の言うことならなんでもします。今日の通ってる学校で露出、とっても大変でした。恥ずかしかったです」


 でも、スカートをめくる手は下ろさないの。変な顔でも、笑顔を作って、せんせに笑いかけていった。


「よろしい。じゃあ戻ろうか」


「はい。あの、着ても?」


「ダメだ。スカートの裾、上に入れなさい、丸見えになるように。そうしてグラウンドを横切ろうか」


「はい、ご主人様」


 言われたとおりスカートの裾を上に入れ、あそこが丸見えになる。そのまませんせについていき、下駄箱を過ぎて、グラウンドに出ていく。


 そこではまだ野球部が練習していた。


 なんとせんせは、そっちに手を振って、応援をして、いってた。


「頑張れよー」


 と声さえ、かけてた。短くありがとですと野球部員たちが返事をし、せんせのほうを、あたしがすぐ傍にいるせんせのほうを、見る。


 ぞくぞく、しちゃうよ。ああ、恥ずかしい……上半身裸、おっぱい丸見え、あそこも丸出し、スカート意味なし……


 そうして、野球部の視線での攻撃を受け、あたしはグラウンドを横切っていった。確実に見られた、絶対見られた。視線も感じる、ああどうしよう。この学校の生徒だってわかったら、噂、立っちゃう。


 そうして、羞恥に悶えながら校門までやってきた。ふらふら、なんだか震えと足元がおぼつかない。背中、まだ見てるよう。


「じゃあ、ここで着がえようか。着ていいよ、静香」


 変な顔、なっちゃう。ぞくぞくって。


「はい、ご主人様」


 校門前でまた録画もされながら制服を着ていく。ショーツを履き、ブラを着け、ブラウスを着直す。そこもばっちり撮影され、恥ずかしさがまた顔を出していった。


 着がえている間、道の向こう、横切る人、いた。ちらりとこちらを見て、驚いて、でもじろじろ見ると不審がられると思ったのか、すぐ去って行ったけど。


 見られた。背中も視線感じるし、知らない人、にも。ああ、恥ずかしいよう。


 どうにか白戸中学校の生徒の格好になる頃には、あたしはゆでだこのようにまっかになっていた。かすかに震えて動けずにいるところでせんせに背中を押してもらい、なんとか歩き出すことができた。


 せんせの車に乗りこむ。はぁ。今日の制服学校露出、とっても大変だったよ。


「よくできたよ、静香。とっても楽しかった」


「そ、そうですか。それはよかったです」


「パティもサポートありがとう。じゃあ、次行こうか。ああ、静香は今ので露出終わりだよ」


「はい。えと、じゃあ次って?」


「ふふふ。まあ楽しみにしてなさい」


 そうして車は、どこかへ向かって走り出していった。どこに行くんだろ、と思いつつ、あたしはどきどきした胸を抑えるために、ただただせんせだけを見ていった。


 うっとり、羞恥と快楽に。
















 マスターの言うことを聞くのは、楽しい。ほかのなによりもただ、マスターの言うことだけを聞いていたい。それができるなら、ほかになんにもいらないとさえ、思える。


 だから、今日から三日、ワンピースだけで過ごしなさいと言われ、うれしがってる自分がいる。いやらし命令、私にだもの。


 うれしいな、すごく。ちょ、ちょっぴり、下着のないワンピースだけで、恥ずかしいの、あるけど。


 頑張るの、パトリシア。頑張れ、私。


 私と静香さんとマスターを乗せた車は、どこに向かうかと思ったら商店街に向かっていた。道路が走っている商店街、車での行き来がしやすい。車の外の風景を見て、マスターは何度もうなずいている。


「やっぱりこの辺はもう開いてるね。よかったよかった。ほら、あのケーキ屋さんも開いてる」


 マスターの指さす先には、店内でも食べられるようテーブルの用意されているケーキ屋さんがあった。この商店街にこの前できたばっかりのお店だ。透明なガラスの向こうには店内の様子が見てとれ、店員さんがなにかしているけれどまだお客さんは入っていない。


「あそこでケーキ食べようよ」


「はい」


「おごらせてくれ、今日はつき合わせたんだし」


「そんな、ご主人様にお金なんて」


 静香さんが言うも「いいからいいから」と聞く耳を持ってくれないマスター。よくおごりたいって、男の人のプライドだって言うけど、まだ私にはよくわからなかった。


「パティにはお手伝いしてもらったし、これから静香にもお手伝いしてもらうんだしね」


「そうですか? じゃあ」


 ふふ。でもうれしいですよね。静香さんも顔が笑ってる。


 車がそのお店近くの駐車場に止まり、みんなで車を降りる。せんせが前に立って歩き、私たちはそれについていく。


「ああ、そうだ今からのデート、パティは横を歩きなさい」


「そ、そんな、めめ、めっそうもないでう」


「いやいや、そのワンピースから、お前の胸がのぞくのが見たいんだ、頼むよ」


「え、えっちぃ」


「いいから、ほら」


 ぐい、と腕を引っ張られ、隣につかせてもらう。ああどうしよう。うれしいって、思っちゃった。


 マスターの言うことなので、ちゃんと聞こうって、なんとかかんとか自分に言い聞かせ、隣を歩かせてもらった(静香さんは後ろでそれでもうれしそうだけど)。


 なんだかすごく、感じるもの、あるな。なにかわからないけど、ぐってくるっていうか。へへ。


 それから三人でケーキ屋さんに入る。営業時間を見ると始まったばっかりで、この時間に来る人はそんなにいないのかお店の人がちょっとびっくりしていた。マスターが店員さんに声をかける。


「ええっと、ここで食べられるんですよね?」


「はい」


「じゃあ食べてこうか。うぅん、ちょっと私は悩ましいから、先に言っていいよ」


「そうですか? じゃああたしチーズケーキを」


「わわ、私はイチゴのショートケーキを」


「うぅん、どれもうまそうだな……悩んだら二個買え、だな。よし、二つにしよう。モンブランとチョコレートケーキ、お願いします」


「はーいありがとうございますー」


 支払いを終えたあと、店員さんがディスプレイの中からそれぞれのケーキを取り出し、フォークと一緒にお皿に乗っけてから渡してくれた。三人でそれを受け取り、近くのテーブルに座る。マスターの横には私たちは座らず、対面に静香さんと二人で座った。


 マスターがさっそく一口、チョコレートケーキをぱくっと食べてにんまりしてた。ふふふ。なにか食べてるマスター、かわいいって思っちゃうな。つい。


「うん、うまい! 甘いものは素晴らしい!」


「うふふ。よかったです。ね」「うん」


 静香さんの言葉に私もうなずいておく。二人でにっこりだ。


 さっきの制服姿も似合っていたけど、静香さんはやっぱり私服もかわいい。学校での制服露出が終わってからすぐ私服の青いワンピースに着がえたけど、そっちもすごくよく似合ってる。


 私たちも一口、ケーキを食べてにんまりする。甘くてとろけるふんわりとした食感、とってもおいしい。


「どうだい? おいしい?」


「はい、とってもおいしいです。ね」


「はい、おいしいです」


「そうか。よかった。これまで近くのケーキ屋さんはそんな数あったわけじゃあないからね、こういうとこにできてくれると嬉しいよね」


「せんせ、甘いもの大好きですものね」


「ああ。近場にあればあるだけ嬉しいね」


「ふふふ。じゃあこれからもいっぴゃい、ます、
深町(ふかまち)さんにごちそうしますね、自作で」


「本当かい? そりゃあ嬉しいな」


 人前ではマスターと呼べないのも、別にいい。気にしないで、私はマスターとのお食事を楽しんでいった。


「静香ちゃんは、明日からのキャンプ、お家の人には言ってあるかい」


「はい。楽しんでこいって」


「そっか。いやぁキャンプなんて私も初めてじゃあないかなぁ。ちょっと記憶が曖昧だけど」


「そそ、そうなんですかぁ? じゃ、じゃあ大変かも。桜園のみんなも行くんですよね」


「うん。まあまあ、なんとかなるさ。予約だってとれたんだし」


 キャンプに予約って最初変なのって思ったけど、場所を使うから先にここどうですかって聞かなくっちゃいけないんだって。そりゃそうか、どこでもキャンプできるわけじゃあ、ないものね。キャンプ場って、ちゃんとここでしてくださいの場所がもうあるんだって、マスターは教えてくれた。


「せんせってほんと、施設の子たちには理想のパパですよね」


「そんなことないよ、あはは。でもありがとう、嬉しいな」


「そんなことありますよ。ああでも、ちょっと甘やかしちゃう傾向はあるかも」


「ああ、ありまう。ます、深町さんはそういうところありますよ」


「ええ、そう、かな。自覚はないんだけど」


「なんでもかんでもぽいぽい、買いすぎですからね。ちゃあんと奥さんにお財布に紐をつけてもらわないと」


「そうです。静香さんの言うとおりです」


「あはは、参ったな。実際もう、財布は家内が握ってるようなものでね」


「せんせはお小遣い制がいいと思います」


「言われたよ、家内にも。まあ、うん、そのほうがいいんだろうなぁ」


「これから深町さん、家族いっぱい増えるんですから、深町さんのいつもの調子だとよくないですよ」


「そうだね。そうだ、家族は増えるんだったな……」


 十七人全員と子作り、してるんですからねっ。はぁ。私もできないかなぁ。さすさす。


「私ね、大家族にはちょっと憧れてたんだ。ちっちゃい頃だけどね、父親がすぐいなくなったから、家族はじいちゃんと母さんと姉で、四人だったから。今考えると、四人でも少ないわけじゃあ、ないんだけどさ。その頃は家族って多ければ多いほどいいって思ってた。だからかな、桜園の子供たちと親密になればなるほど、家族が増えたみたいで嬉しかった」


「これからもっともっと増えますよ」


 静香さんの言葉にしげしげと頷き、微笑みながらモンブランを口に運ぶマスター。


「たまに思うんだよ。こんなに幸せでいいのかって。私は幸せだけど、みんなはどうなのかなって」


「せんせがしあわせなら、みんなも同じだと思いますよ」


 特に私たちマスターの女たちは、って、そう、言ってる。


「しあわせな気持ちって伝わりますから、せんせがしあわせなら、少なからずそれに影響されてますよ」


「そうですよ。桜園のみんな、毎日とっても楽しくって、しあわせだと思います。この前のお祭りだってそうです。みんな言ってました。楽しかったって」


「……そっか。だったら、嬉しいな」


 また軽く微笑む、マスターにこちらも笑みが移ってくる。そうなの。しあわせな感じって伝わるんだから。


 私は今、とってもしあわせ。好きな人とデザート食べられてるんだもん。


「そうだ、ちょっと交換して食べようよ。私のモンブラン、食べていいから、パティのショートケーキちょうだい」


「はいます、深町さん」


 イチゴの皿をマスターの前に置く。マスターはぱくっと食べておいしそう。


「モンブラン、食べていいぞ」


「はい。えっと」


「こっちに身を乗り出して食べなさい」


 ああ、言葉の雰囲気から、えっちなやつだ。そうか。ワンピースからのぞく私のおっぱい、見たいんだ。


 ちょっぴり恥ずかしいなと思いつつ(マスターのほうに店員さんいるし)、身を乗り出してマスターのモンブランを一口、もらっちゃった。おいしい栗の味が口の中に広がり、私の膨らみかけの胸も、マスターにちゃんと見てもらう。


 ワンピース一枚だけのこの格好。いろんなことで私の体が見えちゃうんだ。


「おいしいね、パティ」


「ひゃいます、深町さん」


 ちょっぴりどきどきするな。私まだ小学生だから、えっちなこと、しちゃダメってみんな思うだろうし。


「盗撮っぽく、うん……」


 なにかを小声でぶつぶつマスター言ってる。なんだろ、と思いつつ、最後に残しといたイチゴをぱくっと食べる。ああ、おいしいな。ふふふ。


「よしパティ、脚をちょっと開いて、ワンピースをちょいとめくってご覧」


「ひゃいますたぁ」


 小声だからマスターって言ってもいいよね。言われたとおり脚をちょっと開いて、ワンピースをするするとめくっていく。


 かしゃり。なにかを撮影する音が聞こえた。それもテーブルの下から……ハッとする。そっか、うう、テーブルの下で写真、撮ったんだ。広げた脚の向こう、私の大事なところ、撮ったんだ。


 そうですね、とマスターを見ると、そうだよって顔でお返事。はぁ。えっちです。


 マスターも最後の一口を食べ終え、私たちも食べ終える。そこではそれ以上なにもせず(店員さんが結構近かったし)、お店を出ていった。


「商店街、やっぱりちょっと早い時刻は人が多いってわけじゃあ、ないなぁ」


「そうですね」


 マスターがうーんとうなってる。


「じゃあ、ひとまず歩きながらお前の胸を堪能しようかな。ああ、本屋寄ろう、ちょっとほしいものがあるんだ」


「はいせんせ」「はいますたぁ」


 静香さんが後ろにつき、私がマスターの隣を歩かせてもらう。マスターはちらちら、こちらを見下ろして私の胸を見て、うれしそう。へへ。だ、だったらいいな。おっぱい、男の人って大好きだ。


 そのまま見てもらいながら、少し歩く。私はなんだかその間に恥ずかしくなってきちゃって、もじもじとしてしまってた。だってお外だもの。わ、私だって、恥ずかしいって思うんだから。


 でも、マスターに見てもらえる、それに勝る喜びもない、から。恥ずかしくも、うれしいの。


 そうして見てもらいながら歩き、やがて本屋さんにたどり着いた。ぎっ、と扉を軽くきしませ、中に入っていくマスター。私たち二人もあとに続き、店内に入っていく。


 こぢんまりとした店内にはやっぱりまだお客さんはおらず、ただ入り口横のレジにいた店員さんがいらっしゃいませを言ってくれた。おじさんの店員さんだ。


 店内は入口から入って縦に三列、本棚が並んでいた。壁際にもぐるりと本が詰めこまれている棚が並んでいる。それほど大きい店内というわけでもないので、余計に狭苦しい感じを受けちゃうな。


 マスターは店内を一目見て、外側の棚から順になにかを探すように見て回っていた。特にほしいものがない私たちもそれにつきあっていった。マスターはぐるりと店内を一周し、ほしいものを探していたみたいだけどどうやら見つからなかったみたい。なにも買わずにひそひそ、私に内緒話をしにきてた。


「レジ前の棚で、なんでもいいから上のほうにあるのを取ろうとしなさい。彼に横から胸が見えるようにね」


「はは、はいっ」


 い、いいのかな。私まだ六年生なのにな。マスターすごいな、よく思いつくな。


 レジにいる人から見て左手の棚の前に立つ。レジにいる人からは私を横から見る形になるはず。ちらちらこっちが向こうをうかがいながら、こっちに気をとられていないことを確認してから、そっと上のほうの適当な本を手に取る。手を伸ばしたときにちょっぴりどきどきしたけど、店員さんは見たのか見てないのか、なんの反応もなかった。少しほっとし、本を棚に戻す。


「もう二回、繰り返して」


「はいますたぁ」


 言われたとおり、さっきとは違う本を選び、手を伸ばし、横からノーブラの胸をのぞけるようにしていく。手に本をとってちらり、横を見ても、店員さんはこっちなんて気にしてないみたい。いったんそれを戻して、もう一度本を手に取ろうとして、ついそれを落っことしちゃった。


「あ、わ」


 ぱさぱさと転がり落ちていく本を、床に落ちる直前マスターがナイスキャッチをする。ほっとし、本を受け取ってまた棚に戻そうとした。


 視線。感じ、る。ああ、今私の、ノーブラの胸、横からのぞかれてたっ。


 私はかああっと熱くなり、レジのほうを向けず、もじもじとその場で地団駄でも踏みそうになる。その場を動けず、どうしようとマスターを見上げると、知らんぷり。うう。ひどいんだ。


 なんとか目の端でレジのほうを見ると、おじさんはちらちら、こっちをうかがってるみたいだった。うう、やっぱり見られちゃったよう。恥ずかしい。そそくさ、私もそれを確認してから、レジから見えないよう店の奥の角へ引っこんでいった。棚はちょうど私の顔が隠れる程度の高さにあったから、奥へ引っこんだ私の顔、見られないはず。


「はぁ。ふぅ」


「ちゃんと見られたね。偉い偉い」


 なでなでだ。えへへ。これしてくれるなら、見られちゃってもいいかも。


「やっぱりワンピースだけっていうのはいいよ、すごくいい。めくって」


「はいますたぁ」


 ぺろり、ワンピースをめくって、私の大事なとこを見せていった。マスターはにっこり、その様子を見てからまたなでなでをくれた。うれしいな。


「静香、店員さんはまだこっち見ているかな」


「はい、ちらちらこっち見てます」


「じゃあちょうどいい。パティ、ワンピースを脱いでから、お店を出ようか」


 どき、どき。「はい、ますたぁ」


 そんなことしたら、絶対見られちゃいます。はぁ。大変だ。恥ずかしいよ。


 でもやるの。私はえいしょっとワンピースを脱ぎ、静香さんに渡した。


 お店の中で全裸に、なる(ガーターリングと靴下はまだあるけど)。つい胸とあそこを手で押さえて隠そうとしたけど、マスターが首を振ったから、隠さないでおいた。


 お店の中で全裸、だ。どっきんどっきん、する。


「さあ、出ようか」


「……はい」


 こぢんまりとした店内を歩いていく。出口まですぐ、入り口と同じなんだから、当たり前。


 こつ、こつ。歩いていき、レジから完全に見える位置に出て、さっきの棚の前を横切り、入り口から出ていく。


 その間中、店員さんは私を、驚いた目で、見つめて、いた。


 恥ずか、しい。恥ずかしいよう。


 それなのに、出口から出たら商店街の中に、いるんだ、私。お外で裸、だ。どうしよう。まだだれも通る人いないからいいけど、お店の人が出てきたりしたら、うう……っ。


 朝の日が、まぶしく、裸の自分を照らす。どきどき、どきどき、胸が高鳴って激しい。


「ま、ますたぁ」


「じゃあ少し歩こうか」


「はは、はいっ」


「隣おいで、さあ、行こう」


 またマスターの隣を歩かせてもらう。裸で、マスターは服着てるのに私は裸で、お外を歩いていく。


 恥ずかしさ、いっぱいだ。


 商店街は中から外を見られるお店はさっきのケーキ屋さんくらいで、あんまりない。だから、お店にいる人からは見られない、と思う。でも、誰か出てきたら、商店街に来る人や車が、あったら。


 と思ったとたん後ろからぶうんと車が通り過ぎていった。私は思わずびくっと身をすくめ、その場に立ちすくんでしまう。


「見られたかもね、今の車に」


 どきっとすることを、マスターが言うの。


「ふふふ。お前みたいな若いかわいい子が野外露出してるって、見られちゃったかもね」


「ま、ますたぁ」


「もうちょっと歩くよ」


 すたすた、先を行くひどい人。でもと、その隣を歩かせてもらい、隣にいる人だけを見上げていった。


 この顔、見ていれば。ちょっとは耐えられる、かも。


 私はそのまま、商店街を裸で露出散歩させられちゃった。いつだれに会うかびくびくしながら、でも裸で、どこも隠すことなく歩いていった。


 その、恥ずかしさの量は、バケツ満杯よりもいっぱい、私をいじめるの。


 隣のマスターが楽しそうだから、よかったけど。


 そうして歩いて、いると。向こうの雑貨屋さんから、店員さんが出て、きた。


 じっと、見ら、れる。男の店員さんが、ぎょっとした顔で、こちらを見て、いる。


 私は思わず立ち止まって、そわそわしたまま肌を隠そうとしてしまった。けど、マスターがちゃんと見せなさいって肩に手を置き、どうにか、おっぱいとあそこから手を、どかすの。


 じいっと、三十代くらいの男の店員さんは、こちらを見て、ぼーっとして、いた。その間中、見られ、見られ続け、私は恥ずかしさにうずくまりたくなる。


 でも、ポンと肩に手を置かれ、歩き出すマスターに、続かなきゃと、えいと勇気を出して、足を前へ進めた。一歩一歩、歩くたびに男の人への距離が縮まり、その目の前を通り、視線をちくちくと痛いほど感じ、目の前を通り過ぎ、るの。


 背中にも視線を感じたまま、まだ全裸で、歩いていく。マスター、ひどいです。恥ずかしい、です。そう、見上げた。


 面白そうな顔で、ただただ微笑みかけてくれるだけのマスター。うう。ひどいんだ。


「パティなら身長の低い大人ともとれるからぎりぎり平気かなって」


「ひどいです」


「あはは。じゃあもう一人見つかるまで歩こうか」


「ひどすぎですっ。あっ、すみません」


 つい口答えしちゃった。うう。だってマスターが、マスターが。


「いやいや、いいよ。ひどいと思ってくれるならそっちでいいさ」


「で、でも、口答え」


「すればいい。私は大体気にしないしね。さあ、歩こうか」


 てくてく、歩いていく。マスターのお隣を離れないように。いいのかな。私みたいなただの奴隷が、口答えしたらひどい目にあうべきだと思うけど。マスター、やさしいから。


 そのまま歩いていっても、なかなか人には会わなかった。マスターは「会いたいときに会わないとはなかなかうまくいかないもんだ」って言ってたけど、私にはうれしいな。このままだれとも出会わずに商店街を過ぎれば、さすがに終わってくれる、と思う。


 なんて考えはすぐに粉砕される。急に横道から通行人が出てきて、こちらを見てびっくりしていた。三十代くらいの女の人、だ。


「こんにちは」


 なのにマスターはなんにも気にせずにあいさつをしていってた。私は横でびくびくとし、歩みを止めるマスターに先行きましょうと必死に目でうったえた。なのに知らんぷり。ひどい、ひどいんだ。うう。


「あ、こ、こんにち、は」


 じろじろ、私、見てる。見られてるよう。はぁ。どっきんどっきんする。


「今日はいい天気ですね」


「あ、はい、ええ」


「お出かけですか?」


「ええ、仕事に」


「そうですか。それじゃあ」


 適当な会話を終え、マスターが先に歩き出す。私も固まってばかりもいられないと、静香さんと一緒にあとに続いた。


「あ、あの」


 背中に声がかかるも、今度はマスターは無視する。じっとお尻に注がれる視線に恥ずかしさを感じながらでも、先へ進んでいった。


 女の人は追ってこなかった。ほっと一息つく。


「ね、堂々としてればいいのさ、露出はね」


「ま、マスターは堂々とできますけど、私はなかなか」


「あはは、平気平気。私がフォローしてやるよ。さあちゃんと見られたし、そろそろ着直そうか」


 やった。静香さんからワンピースを渡してもらい、それを着ていく。はぁ。一枚でもあるとないで大違いだよ。


 そうして歩き続け、商店街の終わりまでたどりついてしまった。お店の並びが終わると、なんだかがらんどうとする感じを周りから受け、ちょっぴりさみしい。


「ん、ここで終わりか。どうしようか、もうちょっとパティで遊ぼうかな」


「そ、そんなぁ。わわ、私、頑張りますたっ」


「うん、よく頑張ったね。偉いよ。でももうちょっと遊ぼうか」


 マスターえっちなんだ。もう。


「もう一回お店に入ろうか」


「うう、はいますたぁ」


 てくてくと来た道を戻っていく。マスターはその途中にある、お花屋さんに入っていった。


 お花屋さんの中はいろんなお花が(当然だけど)あって、なんだか目移りしちゃう。きれいだな、って、思ってると。


「めくって」


「はは、はい」


 またワンピースをめくらされる。店員さんは幸い今はあっち向いていて、こっちに気づいていなかった(だからマスターが言ったのかも)。


「お尻も」


 お尻を向けて、ぺろんとめくる。マスターは楽しそうにうなずき、いいよと言ってくれた。はぁ。


「せっかくだしなにか買っていくか。静香がいるしね。すいません、これとこれください」


 マスターが店員さんに声をかける。男の店員さんがそれを聞き、言われたお花を包みだした。


「大きくめくって、胸が見えるくらい」


「はは、はいっ」


 えいっと、ワンピースをめくって、マスターに見えるようにする。するとマスターは違う違うと、店員さんに向きなさいと言い、私はそっちのほうを向いてぺろんと、していった。


 マスターがお会計を済ませる間、私はそうして店員さんに自分の大事なところを目いっぱい見せていった。マスターを見ていた店員さんもこっちに気づくと、ぎょっとして、目を見開いていた。


 ああ、見られちゃったよう。恥ずかしい、よう。


「脱ぎなさい」


 受け取ったお花を静香さんに渡したマスターが小声で私にささやく。言われたとおり、店員さんに見られながら、ワンピースを脱いで裸になった。


 店員さんは、じっくりと私を見て、いた。膨らみかけ、まだ育ってないあそこ。


 恥を、感じるの。


「じゃ、ありがとうございました」


 マスターはそう言い、お店を出ようとする。私も視線を感じながらくるりと振り返り、そのあとに静香さんと一緒に続いた。


 見られてる。はぁ。


「よしよし、いいぞパティ。じゃあ、次で最後だ」


「ひゃいますたぁ」


 すぐにワンピースを着てもいいよと言われ、着直す。今度はちゃんとワンピースを着たまま、駐車場まで戻っていった。マスターはその間ちらちら、私を見下ろして満足そうに何度もうなずいてた。私のおっぱい何度も見てて、やらしかった。


 三人で車に乗りこむと、最後に向かったのは国道傍のファーストフード店だった。国道はこの辺だと一番道路の幅が広く、大量の車が通り信号も変わるまでが長い。お店もこの付近には固まってあり、ショッピングセンターもすぐそこにある。外食をしたいならこの辺にくれば大抵はなんとかなるところ。


 ど、どのお店はいるのかな。またお店で脱がされるのかな。


「じゃあ、そこの横断歩道に立とう」


 マスターはお店に用があったわけじゃないみたい。てくてくと国道を横切る、なかなか信号が変わらない横断歩道の前に立った。


「今信号赤だね。じゃあ、青に変わるまでそこでめくってなさい」


「はいますたぁ」


 ぺろんとワンピースをめくる。今日何度したかなぁ。でも、何回やっても恥ずかしいんだ。私だって女の子なんだし。


 車が何台も目の前を通り過ぎていく。走っている車はこっちに気づいていないのがほとんどだろうけど、でもちょっと緊張しちゃうな。見られてるかもって、それだけで。


 なにより、横断歩道の向こうでは、同じように信号が変わるのを待つ、自転車に乗ったおばさんが、いるもの。今は信号を気にかけこっちなんて見てないけど、すぐに気づくと思うな。はぁ。どきどき。


 やがて信号が点滅し、車の信号が青から赤に変わり、横断歩道の信号も青へ変わる。そこでマスターは、最後だよと言ってえっちなことを告げるの。


 私はただ、うなずいて、それをこなすの。


 てくてく、横断歩道を、ワンピをめくりながら歩いていく。向こうのおばさんはもちろんこっちに気づき、ぎょっとしつつも横を通り過ぎてった。


 きっと車の、信号待ちの人たちからもいっぱい、見られちゃった。


 どくん。


 やがてすぐに横断歩道を渡りきり、またすぐ信号も変わる。私はそこでもう一度戻るために信号待ちをしていった。


 ワンピースを脱ぎ、全裸で。信号が変わるまで、もう一度渡るまで、そのまま。


 ワンピースを受け取った静香さんが気の毒そうに大変だねって目でこっちを見てる。へ、平気ですって、なんとか変な顔で微笑み返しをして、でもどっきんどっきん、胸が大運動だ。


 恥ずかしい、のに。私なんだか、それ以外のものを、感じつつ、ある。


 露出、い、いい、かも。


 目の前を何台も車が通過していく。私はそれら全部とは言わずとも、何台かは確実に見られてると感じて、早く信号が青にならないかそわそわもじもじ、落ち着かない。今度は反対側で待っていた人はいないから、そこはラッキーだけど。


 マスターはというとそんな私をただただ楽しそうに見ているだけ。ひどいんだ。


 やがて信号が青に変わる。私は勇気をもって一歩歩き出し、全裸で横断歩道を渡る。


 その、まんなかで。信号が赤に変わるまで、くるり、くるりと、ゆっくり回転をして、いろんな人に見えるよう、裸の全身を余すところなく、隠さずに見せていく。


 頭が半分パニックだ。絶対見られてる、まだ六年生の私の裸っ。うう、なんにも考えられず、ただただ、微笑むマスターの顔だけを見て、その間を耐えていった。


 信号が赤に変わり、慌てて走って横断歩道を渡りきる。いろんな人に見られた、と、思えば思うほどどきどきが早くなるばかりだった。


「よくできたね、偉いよパティ」


「はぁ、ふぅ。ありがとうございまふ、ますたぁ」


 静香さんからワンピースを受け取り、それを着てほっと一息。


「じゃあ、帰ろうか」


「はい」「はい」


 てくてくとマスターのあとをついてって、ファーストフード店駐車場で止めた車に乗りこんでいく。


 はぁ。すっごく大変だったな。でも、マスターが喜んでくれてて、うれしかったぁ。えへへ。これならいくらでもできるよ。


 キャンプでもきっとえっちっちなマスターに、ちゃんとおこたえできるよう、これからも頑張らなくっちゃ。


 今度は私が助手席に座らせてもらい、ただただマスターを見ながら、おうちに帰っていった。


 マスター、大好き。
















 制服のスカートをめくって、かしゃり。本日の黒い下着が携帯に残る。結構大きな音が出たけど、周りに気にしている人はいなかった。


 終業の五時まで、あと九回。ぴっと送ったけど、
憲邇(けんじ)様、喜んでくれるかな。ふふ。


 最後の一枚だけでも、いいのにしなくっちゃ。
















「ええっ。わ、私嫌よ」


「やれ」


 どくん。愛する旦那の言葉に、私はただ「はい」と答えてしまった。ああ、こんなのじゃあいけないわ。ええいけないわ。


「ししし、いーじゃんお母さん。憲邇さんにっこにこ喜んでくれるよ」


「そうだぞ
絵里(えり)


「うう……そ、そうね、複数でやるなら、恥ずかしさも少しは軽減されるかしら」


 愛する旦那、深町憲邇の妾女房たる私、
尾方(おがた)絵里は。本日のピザ露出を命ぜられ、それをこなさないといけない。せっかくの休みなのに。静香ちゃんと良子(りょうこ)さんも一緒にだけれど。良子さんも二回目ね、ああかわいそうだわ。


「さあ、三人は今言った衣装に着がえるのだ。さあさあ」


 もう、変な人。いいえ変態な人、だわ。これだけ大勢辱めて、もう。この調子だと明日からのキャンプも不安だわ。まったくもう。


 私たちは彼の指定した衣装に着がえ、濡らせるところは濡らし(さっきまで入浴中アピールのため)、もじもじとピザの到着を待っていた。すぐにインターホンが鳴り、静香ちゃんと良子さんと一緒に玄関に向かう。


 そろり、そろりとゆっくり歩いていき、角から玄関を覗くと、ピザ屋さんの制服を着た、三十代くらいの男性がそこにいた。私のときとも、この前の
柚香里(ゆかり)さんたちのときとも違う人だわ。


 お目当ての人だったことを確認して、一人目がそちらへ、向かう。


 さっきまで露出してきた、静香ちゃんが。今もいやらしい格好、上半身裸のトップレスで、ピンクの
Tバックを履いただけの状態で(もちろんガーターリングと靴下はあるけど)、玄関に向かっていく。豊かな乳房が歩くたびに揺れ、いやらしく、Tバックのお尻もふりふり、たっぷりと中学生にしては実っているものを、見せつけていくわ。


『今回は隠しちゃダメだよ』


 との、仰せを守り、静香ちゃんは少し頬を赤らめたまま、腕を横に置いて、とつとつと歩いていった。そうして配達員さんに微笑みかけてるみたい。


「こんにちは」


「あっ、ど、どうもー。こん、こんにちは」


 さすがに配達員さんも驚いていた。当たり前か。あんなに美人なおっぱいの大きい女の子が、トップレスで
Tバックで目の前に現れたんだから。羨ましい若い体を存分にひけらかし(いえちょっと違うかもね)、手をお腹で組んで微笑みかけていたわ。


「おいくらですか?」


「ええ、えっと、ええー、千四百円になります」


「はーい。えっと、ああ、あれ? おかしいな持ってきたはずなのに」


 お財布を忘れたフリもうまい静香ちゃん。きょろきょろと辺りを見渡し、ないと気づくと嘆息する。


 そうして表を彼に見せたまま、ぐるりと首だけ回してこちらに声をかけた。


「ごめーん、お財布忘れちゃったから、持ってきてくれない」


 次は私だ。「はーい」と返事をし、いくらか待つ。その間、静香ちゃんは彼に向かってごめんなさいと軽く頭を下げ、世間話をしていった。


「今日も暑いですね」


「え、あ、はい」


「でも暑いときに食べる熱いものもおいしいんですよ。そちらさんのピザとか、特に」


「ああ、それはあのー、ありがとうございます」


 ちらちら、静香ちゃんのおっぱいから視線がなかなか剥がれない店員さん。だんだん耳まで赤くなっていく静香ちゃんはやっぱり、恥ずかしいは恥ずかしいみたいでちょっぴりもじもじしだした。その辺りで、私が出ていく。


 今度はボトムレス、上だけ着た状態、その上着ているものもうっすら透ける白い
Tシャツで、もちろんノーブラにさせられているため、くっきりさんになっていたわ。ああ、恥ずかしい。


 体を隠すことも許されず、人の、男の目線に晒されていく。後ろで愛する人が見守っていてくれるとわかっては、いても。恥ずかしいと、体がくねってしまう、わ。前回は怒りのパワーがあったけれど、今回は少しそれが沈んでるみたい。見ないでと、怒るより変態な格好に恥を、感じていくんだわ。


「はい、持ってきたわよ。ええっと、おいくら? 千四百円かしら」


「え、ええ、は、はい」


 ごくんと喉を鳴らす音が聞こえた。この人も相当、興奮するのか、なんだか落ち着かないみたいでそわそわしていた。私は上も下も丸見えも同然の恥ずかしい格好で、応対していく。静香ちゃんの胸も赤く色づいているよう。汗と光で照らされる乳房は私よりも大きく、豊かに実ってそのすべてを見てもらっていた。


 私も小さいだけで、同じかもしれない。恥ずかしく、あるわ。


「ええっと、千四百円ね……あら、足りないわ。もう、みんなもうちょっとしゃんとしないと」


 そうして振り返り、後ろの廊下へと声をかける。


「誰か、お金持ってきてちょうだい。千円あればいいから」


「は、はーい」


 少し動揺した良子さんのお返事。私たちはまたごめんなさいねと謝り、世間話をしていく。


「昨日の雨が嘘みたいに晴れましたね」


「え、あ、はい」


 彼の視線は静香ちゃんのおっぱいも
Tバックにも、私のシャツにもあそこにもいったりきたり、忙しかった。私は若干うちの人に怒りを感じつつ、ただ、じいっと見続けられる恥ずかしさもたくさん感じて、いたわ。


 ああ、恥ずかしい、って。


「そちらさんは雨でも配達してくださるんですか」


「え、ええ、もちろんです、とも」


 ガン見ね、ひどい人だわ。年齢もそうだけど、この人は将来スケベ親父になるわね。まあ、うちの人ほどじゃあないけど。


 うちの人の楽しそうな視線、背中にお尻にいっぱい感じるわ。きっと静香ちゃんも。


 だから、いいの。許せるん、だわ。


「よかった。うちの人がそちらさんのピザ、大好きで、私たちも大好きなんです。ねえ」


「はい」静香ちゃんは割と堂々としていた。すごい子。


「持ってきましたよ」


 お財布片手に良子さんがやってきた。


 良子さんの格好はうっすらとでないほど透ける、透け透けスリップ、サイズ小さ目。短いスリップは透けて隠してはくれないけれど、巨乳の良子さんが着ければぐいと裾が上がり、あそこも隠してくれずなお、胸にぴっちりとして乳首までくっきりさん、だった。なんていやらしい、最低ね、うちの人ったら。私だけにすればいいのに(巨乳じゃないとかいう意見は却下よ)。


 運んできてくれた人は、また目をぎょっと開き、がんがんに良子さんを視姦していたわ。えっちな人、男ってどうしてこんな人ばっかりなのかしら。


「はい、これで足りると思います」


「ありがとう」


 お財布を受け取って支払いに充てる。中には千円札が何枚もあったけれど、ここはうちの人の言うことをこなさなくっちゃいけない。そう、支払いの際は少し手間取りなさい、という、ご命令を、こなさなきゃ。


 千円札を抜き出し、残りの四百円を硬貨で支払おうとする。しかし二つも財布がありながら五百円玉はなく百円玉が三枚だけで、元から支払いがすぐできそうではなかった。きっとあの人が調整したんでしょうねと、思いつつ五十円玉を発見、残りを十円玉で賄うために、少し時間がかかる。


 その間、彼は三人三様の私たちを、じっと黙って、見つめるばかりだった。


 恥ずかしい、わ。怒りがどこかへ、いっちゃうわ。いいえ終わったら、うちの人を叩かなくっちゃ。こほん。前は取り乱したけど、今回はしゃんとしましょう。するの。


 トップレス、ボトムレス、透け透けスリップ姿の私たちはしばし、まな板の鯉となり、ぴちぴちと跳ねるわけじゃあないけれど、恥ずかしさに身をよじり続けて、いた。静香ちゃんも良子さんももじもじとしており、肌が赤らんでいく。静香ちゃんの乳房を上から汗が伝い、
Tバックへと流れていく。透ける白Tシャツの私の大事なところが、丸見えになっている。良子さんは透け透けの向こうに乳房がのぞき、くっきりと写っている上にあそこがのぞき、いやらしい。変態な私たち、じっと彼に、後ろの彼に、見られていくの。


 どうにか十円玉も五枚見つかり彼に渡す。


「それで足りると思うんですけど」


「はい」


 紙幣の上に硬貨が乗ったまま彼の手に移る。彼はそれをわざとかそうでないかはわからないけれど、なぜか一際ゆっくりと確かめているみたいだった。


 ちらちら、こちらを窺いながら。最初からこんな格好で出るんだ、見てもらいたいんだろうとでも思ったのか、たった九枚の硬貨を数えるのに時間がかかっている様子。


 なんとそれが彼からの指令をこなすのに最適となってしまう。私たちは顔を見合わせ、ゆっくりと体を回転させ、彼に背を向けた。


 お尻を、見てもらう、の。廊下の角、向こうにいるうちの人がちらちら、こっちを窺っている。私はひどい人、と、きつく睨みつけておいた。平気の平左だったけれど。ふんだ。じゃあ次もちゃんとしますからね。


 そうして、財布をわざと落とす。ちゃりちゃりん、ばらばらと硬貨が散らばり、転がっていった。


「あぁんもう、どじっちゃった」


「しょ、しょうがない人ですね」


 良子さんがそう言いながら、硬貨を拾いにかかってくれる。静香ちゃんもだ。


 脚を、伸ばした、まま。さらにお尻を、強調、して。


「すいません」


 と一応振り返って彼を向くと、お金を数えるなんてどこへやら、手を止めてじいっとこちらのお尻を凝視していたわ。なんてやらしい。こちらがそっちを向くと慌てて数え直す店員さん。ひどいわ。


 なんとか脚を伸ばしたまま硬貨を拾い終え、ゆっくりと起立をしてお尻を見てもらう。もう隠してすらいない視線がお尻にあそこに刺さり、恥ずかしいったらなかった。


 でもまだ、私はまだ、柚香里さんのようには、なっていないわ。ええ将来的に彼にそうしてもらうのは全然やぶさかではないけれど、今はまだ、これで濡れるほどでは、ないわ。


「はい、ちょうどいただきます」


 ようやく彼の声がかかり、私たちも振り向いた。代金の代わりにピザを受け取り、彼が一礼をする。


「これからもおいしいピザ、お願いしますね」


 最後に軽く世間話を続け、もっと見てもらう。ああ、恥ずかしいわ。あの人の言うこと、いつでも、いつまでも、恥ずかしい。


「は、はいっ、それはもう、はい」


「ピザがおいしい限り、ずっとずっと頼みますから、ね。うふふ」


「え、ええ、ごしゅ、いえ、私たちもおいしいの、ずっと食べたい、です、から」


「はい。おいしいの、お願いしますね」


 そうして、話している、間。隠してなんてない、私たちの体を、存分に見られていったの。ごくんと、彼は生唾を飲みこんでいたわ。やらし。


 ああ、私たちのほうが、やらしい、かしら。


「ありがとうございましたー」


 もう一度礼をして立ち去ろうとし、でもまだ、ちらちらこちらを見ているのがありありとわかる。私たちはまた頷きながら、彼に微笑んでありがとうを告げた。伝わるかはさておき、このことは秘密ですよ、の意味をこめて、人差し指を唇に当ててからゆっくりと振り返る。


 そうして、ゆっくりと、一際ゆっくりと歩いて家の中へ戻っていく。太極拳ほどじゃあないにしろ、あまりにもゆったりとした歩みで、彼は見ようと思えば私たちのお尻をちゃんと見れるはず。


 後ろを見るまでもなく、まだまだこちらを凝視しているのが、ありありとわかったわ。ああ、そう、わかると。やっぱり恥が背中を、お尻から、駆け上がっていく、のね。


 どくん。そわそわ。あの日の、電車での日を、思い出す。私、私まで、
(ともえ)さんのように、目覚めるの、かしら……


 いいわ。彼が喜んでくれるなら。ええ、どうなっても、いい。


 そうして歩いていき、廊下の角を曲がり終える。そこで待っていた大好きな人が私たちによしよしと撫でてくれたわ。うふふ。ありがとう、あなた。ただ静香ちゃんだけ、今日は禁止だってお預け、とっても悲しそう。羨ましそうに私と良子さんを見つめ、でもしょうがないと、それだけだったわ。


「よくやってくれたね、ふふふ。めちゃくちゃ見られたし、彼にも私たちがえっちなことをしているとバレたろうね」


「もう、ひどい人。最低」


「うるさいよ。絵里だって今日の経験がえっちの糧となるさ」


「ならないわよ、バカ。とっても恥ずかしかったんですからねっ」


「そうですそうです、ご主人様のバカ」


「ああ、なら大成功だ」


 もう。しようのない人。


「じゃあピザ食べよう、熱いうちにね」


 そうして、今日の当番の私は彼にピザをあーんさせていった。ああ、幸せ。ふふ。愛する旦那様にあーんは、みんなの至福よ。


「さて、午後からも頑張るぞー、ふふふ」


「あなた、もうちょっと手加減したら? パティちゃんすっごく恥ずかしかったって言ってたわ」


「そうはいってもねぇ。気にせず私は私のやりたいことをやるよ、お前らはそれについてくればいいんだ」


「もう、ひどい人」


 でもそこが、いいのね。私たち全員、マゾだから。


 またあーんをさせつつ、午後からのこの人にちょっとおののきつつ。私たちは食事の時間を楽しく過ごしていったわ。うふふ。


 はい、あーん?
















 用意した水着は、エスニックフラワー柄の白地に青のスカートつきビキニ。スカートはふんわりギャザースカートにリボンの飾りつき。やっぱり白か青よね、水着といったら。と、思うあたしはちょっと変かも。


 あいつ、気に入ってくれるかな。ド変態のちくしょうめ、ふふふ。


 なにせあんなちっちゃい子らに、もう。だからかな、あたしも頑張らなきゃって思うんだわ。


 脱げと言われたら、脱ぐの。そうよ、巴。


 更衣室。そこで着がえているとき、ちらちらとちっちゃい子たちを見て、そのやらしさにちょっぴりおののいてしまう。けれど、どこか誇らしそうに彼の言うことをこなす彼女たちに、あたしも奮起させられるんだ。


 着がえを終え、広いプールへみんなで出ていく。桜園の子供たちも同伴できるほど、広い屋外のプール施設へ。


 今日はみんなで、プールにやってきたの。


 まゆちゃんみゆちゃん、それに
花雪(かゆき)ちゃんとパティちゃんは、女の水着では、なく。男の子が履く、海水パンツだけで、プールの広場へと出ていった。


 そう、男の子と思わせるために、女用の水着のボトムスではなく、男の子用の青い海水パンツ姿で、みんなの前へ出ていった。


『君たちならぺたんこと膨らみかけでバレないだろうと思ってね』


 という、ご主人様の仰せで。


 指示を受けた女の子たちは健気にそれを守り、男の子らしく海水帽をかぶって長い髪を隠し、上半身裸で過ごしていくつもりみたい。すごいなぁ。特にまゆちゃんと花雪ちゃんは堂々としていて、おろおろと恥ずかしそうなみゆちゃんとは対照的だった。パティちゃんは恥ずかしいもあるけれど、大好きなご主人様の言うことをこなす喜びにもかすかに打ち震えているようだった。


 上半身裸で、過ごす羞恥を、感じながら。それでもせっかく泳ぎに来たんだから楽しもうとする、彼女たちの心中のせめぎあいがこちらまで伝わってくるよう。まったく、うちの主様ときたら。大変だわ。


「ああ、いい天気だ! 晴れてよかったね」


 そんな主様は、呑気にうーんと伸びをし、手をぷらぷらさせ、軽く準備運動をしていた。まったくもう。変態さんめ。


 みんなの準備運動が終わると、まずはと記念撮影をする憲邇先生。もちろん彼女たちもその中に混ざり、上半身裸姿で堂々と人前にいるところを、撮られてしまう。


 あれがあたしだったら。ぞくりとする、妄想。ああもう、あたしこそ変態かも。


「さっ、目いっぱい遊ぼうか」


 ここでもまた、海でのようにたくさん露出をさせる。そう、海のような瞳は言って、いた。


「よおし、みゆちゃんきょうそうしよ」


「え、ぁ、えと、うん」


 ちゃんづけいいのかな、っていう顔、みゆちゃんしていたわ。けれどまあ、それくらいならまだ変とは思われないと思う。あのくらいの子、なら。


 まゆちゃんはみゆちゃんに声かけ、まっさきに駆け出していった。頬こそ若干赤味が差していたけれど、それよりも遊ぶほうが大事そうだった。それを追っかけるように、桜園の子供たちもわーっと駆けだしていっていた。


「元気ですねぇ。メイド二号よ、これはみなさんのお世話、大変かもしれませんぞよ?」


 良子さんはシンプルな白の花柄水着だった。ビキニで、もちろんスカートつき。スカートかパレオのない、あるいはワンピースでない水着を着ている人は、今日は
(めぐみ)さんはいないのでゼロだった。


「うふふ。でもまゆちゃんもみんなもかわいいです」


 千歳ちゃんはオレンジの花柄でペイズリー柄のビキニの上にロングワンピースの水着を着ていた。ワンピースタイプではなく、普通のワンピースのようなふんわりとした水着をだ。


「おーおー、張り切っとりますなー」


 
(いずみ)のやつは今日たまたま休みなので一緒にいる。泉の水着は青のドット柄のスカートつきビキニで、ブラの襟ぐりとスカートの裾にちょんとのぞく白いドット柄と、胸の中心に位置するリボンがかわいい水着だった。


「先輩もはしゃぎすぎないでくださいよ、大変なんですから」


 
広子(ひろこ)さんはピンクのチェック柄ビキニに同じ柄のスカートと、シンプルでスポーティにかわいい水着だった。


「わぁ、ひろーい」


 静香ちゃんは小花柄にペイズリー柄がミックスされたピンクのビキニに、同じ色のフリルスカートを着ていた。ホルタービキニの背中がセクシーででも、やっぱり静香ちゃんはピンクがよく似合う、かわいい子。


「うわぁ……ぷーるも広いけど、人もいーっぱいだぁ」


 奈々穂ちゃんは赤いボーダーのビキニに同じシンプルなスカートと、彼女の好みを如実に表していた。確かに人も多かったけれど、奈々穂ちゃんは奈々穂ちゃんらしく、物おじせずに桜園のみんなのところへと歩いていった。


「わ、わ、わぁ。みんな元気だなぁ」


 詩音ちゃんは白いシンプルなワンピースタイプの水着にスカートがついたものを着ていた。詩音ちゃんは詩音ちゃんで、白がよく映える。似合うと思うな。まだ包帯あるけど、ちゃんと水着でいる、素敵な彼女。


「まったくもう。まったく」


 さっきからなにかぶつぶつ言ってる絵里さんはネイビーの花柄のビキニの上に、同じ柄のキャミソールとスカートを着てる。お腹が気になるのよ、というほど、出てはいないと思うけれど、当人は恥ずかしいみたい。この前はお腹出してたと思うけど、どうだったかな。ふふ。そんな絵里さんにぴったりの綺麗な水着姿だった。


花織(かおり)ったらはしゃいで、ふふふ。転ばないといいのですけれど」


 そしてはしゃぐピンクのワンピース水着の花織ちゃんを見守る
春花(はるか)さんは、薄いピンクのペイズリー柄のロングパレオをワンピース風に着ていた。パレオの下には一応同じ柄のビキニを着ているけれど、そっちを見せる気はさらさらないみたい。せっかくの春花さんの年齢を感じさせない美しい体なのに。


 柚香里さんと
紗絵子(さえこ)さんに、愛さんは今日はお仕事で、しょうがないよね。むしろ絵里さんや春花さんのほうが珍しく金曜日に休みで、ちょうどよかったみたい(先のピザ含め)。


 さあ、彼はいったい何人の彼の妾女房たちに、やらしいことをさせるのか。今からちょびっと戦々恐々としちゃうわ。


「良子、上緩くしておけよ」


「はいご主人様」


 ぼそぼそっと良子さんに囁かれた声が聞こえてしまう。良子さんはビキニのトップを直すフリをして、結んだ紐を緩くしていた。いつほどけるかわからないどきどき、彼女は感じていると思う。


 と。なんとずかずか、彼はこちらに来て、同じことを言うの。


「お前も緩くしておきなさい、上をね」


「……はい、ご主人、様」


 言われたとおり、ビキニのトップの紐を、緩くして、おく。いつほどけるか。どきどき、しちゃうな。


「三回ほどけたら、ちゃんとしていいよ。あと、ほどけても気づかないフリをしててくれても嬉しいな。じゃあね」


「はい」


「よーし巴ちゃん、まずはクロールで勝負よ」


「いいわよー。泉が負けたら、今度ご飯おごりね」


「ふふん、よかろう。このあたくしに勝てると思うてか」


 思うわよ。こう見えても泳ぎは得意なんだから。


 ただ。クロールなんてしたら、確実に上がほどけて迷子になる。わかっては、いても。あたしはなるたけ、平時を保とうとしていった。


 そうしてこそ、彼が喜ぶ。それがわかって、いるから。少しはメイドらしい、かな。


 あたしたちは手近なプールにざぱんと浸かり、向こう岸までクロールで競争することにした。人が若干はけたところで、スタートのよーいどんを広子さんに言ってもらう。


 二人は勢いよくプールの壁をけり出し、泳ぎ出した。途端、ずるっとビキニのブラがほどけ、流されていく。あたしはすぐ泳ぐのをやめ、胸を押さえてその場に立った。


 視線が全方位から、あたしに向かってくる。錯覚じゃあない、そう、感じた。


「うう、やだぁもう」


 ほんと、やだ。あたしは上半身裸になり、あのちっちゃい子らと同じになった恥ずかしさを感じつつ、ざばざばとどこかへいった水着を探す。


 視線。視線。視線……


「あーっはっはっは! バーカバーカ」


 気がつくと泉のやつが向こう岸でこっちを指さして笑ってた。むっかつくう。でも、今は水着を探さなきゃ。


「ありゃりゃ、巴さん、私も探しますね」


 広子さんもざぶん、プールに入り、水着を探してくれる。頭を下げつつ、見つかったら泉のやつを引っぱたいてやるとふつふつと怒りを溜めこんでおく。


 そうでも、しないと。えっちな露出の一端を担っていると、自覚が大きくなってしまうから。


 やがてふよふよとその辺を泳いでいた水着を見つけ、広子さんにお礼を言いながらそれを着直していく。


 もちろん、緩めた、ままで。


 泉のやつがこっちまで来て、ぷすーっと笑っていた。むかつく。


「やーいやーいほどけてやんのー」


「うるさいわね、泉も気をつけなさいよ」


「へーきよへーきー。ぷすー、くっくっく」


「あんたねぇ、バカにすんのもいい加減になさい」


「あはは、ごめんごめん。じゃあ、おごりね、ジュース買ってこい、この召使いめ」


「ふん、しょうがないわね。オレンジ? コーラ?」


「コーラ! ふふん、いい気分だわ。次広子ちゃん勝負しよーよ」


「ええっ。先輩スポーツ全般すごいじゃあないですか。私は負ける戦はしません」


 二人の会話を耳に、その場をあとにする。くそう。でも泉の反対側へ着く速さを考えると、まともに勝負しても負けてた可能性が高い。さすが泉、スポーツ全般に強い。学生時代はなにやらせてもいいとこへいく、いわゆる器用貧乏だったって聞くしね。


 せっかくだしと広子さん(とあたし)の分も売店で購入し、持っていく。向こうでは楽しそうにはしゃぐ泉が広子さんを困らせており、本当、年相応の落ち着きを持ってほしいものだわ。


「はいお待ち」


「お、あんがと。おお、広子ちゃんの分まであるとは、さすがメイド二号、気が利くね」


「ありがとう、巴さん」


「いえ」


 買っておいた自分の分を口にする。爽やかなアップルジュースは、真夏の照りを少しでも軽減してくれていった。


「そういやどう、巴ちゃん。メイド暮らしは慣れた?」


「ええ、まあね。メイド長の厳しい指導もあって、なんとかやれてるわ」


「うえ、メイド長厳しいの? あたくし厳しい職場はやーよ」


「あら、看護師さんがなに言ってるの。あたしからするとトップクラスに大変な職業だと思ってるんだけど」


「そーう? うちはねー、なんてったって、矢面に立って尽力してくれる院長さんもいれば、優しい優しいせんせーがいるからね」


「ああ、院長いい人なんだ?」


「前の院長からずっとね、うちの病院はいいとこよ。ノブレスオブリージュがわかってるっていうか」


「ふぅん。そっか」


「なによりね、うちの三銃士がすごいのなんの。腕もそうだけどね、考え方が素晴らしいのさ」


「三銃士っていうと、向こうで子供相手に笑ってるあのバカも含まれてる?」


「もちろん。彼と、
相良(さがら)先生と、五十川(いそがわ)先生ね。若いのにいい人らよ」


「私も、五十川先生辛辣だけど、いい医師であることは疑ってないなぁ。ちょっと誤解されやすいけど、根底には患者さんを一番に考える、優しいお医者さんであることは間違いないと思う。巴さんは会ったことなかったでしたっけ」


「名前くらいは、聞いたことあるけど。ふぅん。そっか。じゃあ、いいとこなのね、泉のいるとこは」


「ええ! あたくし毎日充実しておりますよ。なにせお昼にご飯一緒ですからね。ふふん。あーたらが順繰りの当番であーんしてるけど、あたしらそれ以上にしてっからねー? 広子ちゃん」


「ふふふ、はい。それはもう」


「そこは本当、そっちのが羨ましいわ」


 あたし食べさせること、大好きだもの。ちょっと戸惑ってしまうけど、ね。


「ひっひっひ。いーだろー?」そこでごっくごっくとジュースを飲み干し、ぷはぁっとゴミをゴミ箱へシュートする泉。「んじゃあもうひと泳ぎしよっか。まだ来たばっかだもんね」


「ああ、あたしは遠慮しとくわ」


「えーっ、どーしてー?」


「……ヒミツよ、泉」


 ごにょごにょ。目を丸くする泉。でもじゃあ仕方ないと納得してくれてた。広子さんは少し同情の視線を、赤くなりながらも向けてくれた。普通に過ごすといっても、またすぐ流れていくのがわかっているから、遠慮したほうがいいかなと思って。


「あのあんちくしょう、前の海でも似たようなことさせてたのかなー。くそー。あたしもあの日行きたかったなー」


「先輩ったら、もう」


「ひっひひ。まーいーや。んじゃ広子ちゃん、泳ごうよ」


「ええ」


「あたしは向こう行ってるね」


「うん。広子ちゃん、負けたら脱げよ、なー、おらおら」


「うるさいです。もう」


 ほんと、泉ったら楽しそう。遊びとなると全力を出すんだから。ふふふ。


 あたしはいつ二度目のほどけがくるかちょっと落ち着かないまま、熱いことだしとざぱんとプールには入っておいた。ああ、涼し。


 燦々と輝く太陽、眩しい。プールではしゃぐみんなの声を聞きながら、あたしは一人、そわそわとしていた。


 いつ、だろう。早く済んでしまえば、いいのに。


 プールは流れていく。あたしは流されながらそのときを、待っていった。
















「むー」


「まあ、まゆちゃん。どうしたのですさっきから」


「聞いてよ見てよ花雪さんっ。ほら、あれ」


 あたしが指さす先には、憲邇さんがあたしと同じくらいの男の子をつれたお母さんと仲良くおしゃべりしてた。


「せっかくあたしたちががんばってんのにさっ。知らない女の人にでれでれしちゃって」


「でれでれはしてないのでは? うふふ。深町さまはちゃあんと自分の好きな女にでれでれですわ」


「そーかなー。そこそこ美人じゃん。ちぇっ」


 つまんない。ようし、男の子こっちにつれてきて、女の人憲邇さんからはなしてやる。


 あたしはビーチボールを持ってその男の子に近づいてった。


「ねーねー、一緒にあそぼ」


「お、いーよ。さっきから母ちゃんイケメンにむちゅうでさ、しょうがねー母ちゃんだ」


「あはは。しょうがないよ、あたしのお父さんだし」


「え、そうなの?」


「うん。お父さんかっくいーでしょー? じまんなんだ」


「へぇ……あれ、お前男だろ? なんであたしって言うんだ?」


 あちゃあ、隠さないとだっけ。そっか。さっきから花雪さんにパティさん、自分のことぼくって言ってたもんな。すごいや。


「たまに言っちゃうんだ、おれ、あたしって。へへ、へんだろ?」


 ようし、男の子っぽいでしょ。へへへ。あたしだってきちんとできるんだから。


「はは、確かにへんだな。うぅん、お前女っぽいし、意外とにあうぞ」


「あはは、うるさいやい。じゃあ、これ使ってあそぼ。落としたほうが負けね、ジュースおごりだよ」


「いいぜー」


 どばんとプール入っていく男の子。あたしも続いて、後ろのみんなに声をかけた。


「みんなも一緒にやろうよ」


 と花雪さんと、みゆちゃんにパティさんに声をかける。上はだかのみんなで、一緒にいるの。


「いいですわ、いいよー。ふふふ」


「う、うん。いいよ」


「はは、はい」


 みんな女の子だって男の子にバレてないかなってちょっぴしふあんな顔だ。恥ずかしそう。へへへ。平気だよ。いつもどおりしてたら、って、憲邇さんの言うとおりだもん。


「いくぞーっ! そー、れっ」


 あたしが一番にボールをぽいっとする。男の子はざばざば、水をかきわけてそれをぽいっと、みゆちゃんに向かって飛ばした。「あぅ」


 みゆちゃんはこぽん、ボールを返せず水に落としちゃう。さすがみゆちゃん、動くのうまくないね。しょうがないけど。


「あぅぅ。ま、負けちゃった」


「三回にしよ、いいでしょ、いいだろ?」


 うぅん、いつもの女の子の話し方出ちゃって、男の子のほうはなれないや。


「いーぜー? お前らチビには負けないからな」


「おっきかったらいいってもんじゃあ、ないぞー」


 男の子の話し方ばっちしの花雪さんがボールを手にとり、それをぽんと打ち上げた。


「ほっ」「よっ」「えいっ」


 男の子にいったボールがあたしに来て、あたしが打ち返すとパティさんのほうにいって、パティさんもうまくそれを打ち返してた。そのボールが最後、またあたしのほうにやってくる。ふんわりとボールがゆっくり落ちてくるから、あたしは思いきってジャンプしてそれを叩きつけた。


「あたーっく!」


 ボールはばしゃん、男の子のほうへ向かっていって、男の子はとれずにボールは水にぶつかって、ふよふようかんでった。


「うお、お前やるじゃん」


「へっへっへ。どーだ! 負けないぞ」


「おれだってっ」


 それからボールを打ちあうのが続いた。男の子はなかなかやるもんで、あたしがびしっとやってもなんとか打ち返せたり、なかなかすごかった。パティさんと花雪さんも運動は苦手って言ってたけどけっこうすごくって、あんまし落とさなかった。結局みゆちゃんがすぐに三回ボールを落として、負けちゃった。


「あぅ、やっぱし負けちゃったぁ。が、がんばったんだけどなぁ」


「だいじょぶ、次は勝てるって。みゆちゃんがんばってるもんね」


 あ、しまった。つい。


「ふふん、次もおれが勝つぜ!」


 ほっ。全然気づいてないや。やっぱし、あんまり気にすることないのかなぁ。憲邇さんの言うことはたいへんだけど、いがいとさらさらあってやれちゃうもんなのかも。


「じゃあジュースな。おれジンジャエールがいい」


「あた、おれはいいよ」


 あたしが言うと花雪さんもパティさんもいいって言ってくれた。


「なんだ、みんないいの? それならおれもいいよ」


「いいよ、負けたんだし、もらっちゃえよ」


「いやいや、みんながいいのにおれだけはもらえないよ」


 お、いがいとこいついいやつかも。


「でものどかわいたし、自分で買ってくる」


 てくてくと男の子はプールにあるお店に歩いてった。あたしはその男の子のお母さんと憲邇さんがどうしてるかなって、あっちこっち探すと、向こうでまだ話してた。


「むー。まだなに話してんだろ。もりあがっちゃってまー」


「まあ、まゆちゃん、気にしすぎですわ。深町さまも人づきあいがあるでしょう」


「でも絶対知らない人だよ。ちょっともんく言ってくる」


 あたしがそっちに向かっていくと、憲邇さんはあたしに気づいたのか手を上げた。


「やぁ、あの子と仲良くなったみたいだね」


「お子さん?」女の人が言う。


「ええ」


「そうですかー。ぼく、うちの子と仲良くしてくれてありがとうね」


「どーいたしまして」ちょっとぶすーっとしながら言ってあげる。この人もあたしがちゃんと男の子だって思ってるみたい。だから目がおっぱいに向かってない。このまましてれば平気かな。


「ね、お父さんあっちいこ。あっちであた、おれたちと遊ぼうぜ」


「え、そう? 子供同士のほうがいいと思うけどなぁ」


「そうそう。お父さんちょっと貸してくれないかしら」


 女の人が言う。むっかー。ようし、こうなったらむりやりでも憲邇さんつれてかなきゃ。


 あたしは憲邇さんとむかいあわせになって、ぐいぐいって手を引っぱりながら、あいたほうの手で海水ぱんつをずらして、あそこを憲邇さんにだけ見せてった。それから小声で言う。


「あっちいこ? 行ったら、もっとすごいことしたげる」


 そんなのぜんぜん思いついてないけど、でも言わなくっちゃ。憲邇さんにあたしたち見てほしい。おっぱい、もっとじろじろって見て、ほしいの。でれでれしてほしいの。


「うぅん、しょうがない、付き合うか。すみません、それじゃあ」


「あらあら、うふふ。しょうがないですね。おちびちゃん、あんまりお父さんを困らせちゃダメよ?」


「はーい」


 ふんだっ。憲邇さんを引っぱってみゆちゃんたちのとこまでつれてく。そっちまでついてから憲邇さんの手をはなした。


「さて、じゃあ、なにしてもらおうかな。私が決めていいよね?」


「うん」


「じゃあ、一瞬でいいから海水パンツを下ろして、戻しなさい」


「はーい」


 どきどき。あたし一瞬だけはだかになっちゃうんだ。今でもおっぱい丸出しだけど。どきどきしながら、さっと海水ぱんつを下ろして、すぐにもどした。


 見られたかも。そう思うと、たいへんだ。


 後ろをちょっとふり返ってみる。さっきの女の人こっち見てるかなって思ったけど、遠くへ行っててほっとした。でも周りにはいっぱい人がいて、だれが気づくかどきどきしちゃう。


「いいぞ、誰も気づいてない。もう一回」


 でも憲邇さんは、そんなことを言うんだ。えへへ。


「はい」


 気づいたみゆちゃんとパティさん花雪さんが隠そうとしてくれたけど、あたしはいいのとみんなを押してった。


 いいの。みんなで隠さなくって、いいの。


 また一瞬だけ、ぱんつをずり下ろして、すぐに戻す。あたしの大切なところ、憲邇さんにだけ見てもらって、満足だ。


「よし、じゃあ最後に写真撮るよ。撮ったらすぐ戻してね」


「はーい」


 憲邇さん写真大好きだよね。あたしはどきどきしながら、するっと海水ぱんつを下ろして、ちょっとだけ待って憲邇さんにぱしゃっととってもらい、すぐにぱんつをもどした。


 はぁ。どきどきした。憲邇さんの向こうの人、こっち気づくかもって。ふぅ。


「よろしい。よくできました」


 なでなでしてもらう。えへへ。うれしいなぁ。


「お、父ちゃんきたか」


 さっきの子がもどってきた。ジュース持ってきてないとこを見ると、あっちで飲んできたみたいで、この子も気づいていないみたい。


「この子と一緒にみんなで売店行きなさい、どこにあるかわからないから、連れてってと言ってね」ぼそり、憲邇さんがささやいてくれる。「そこで名前で呼び合って女の子だと思わせなさい。じろじろと見られても、おっぱいを隠しちゃあいけないよ」


「……うん、わかった」


 どきどき。あたしは言われたとおり男の子にお店までつれてってくれるよう言った。


「おう、いいぜ。こっちだ」


 てくてく、あたしがみんなにお願いして、四人がついていく。憲邇さんも一緒だ。


 すべりそうなプールの床を歩いてって、お店までやってくる。おねえさんが元気な声でいらっしゃいませーって言ってくれた。


「えっと、みゆちゃんなんにする?」


「えと、えっと、ま、まゆちゃん先いいよ」


 そこで男の子がちょびっとへんな顔したけど、あたしたちは気にしないでどれにしようか考えてった。


 どきどき、する。男の子の目、あたしや、みゆちゃん、パティさん花雪さんのおっぱいに、いってるもん。はぁ。見られてるよ。


「では先よいですか? 私、イチゴフロートくださいな」


 花雪さんが先に注文して、おさいふないことに気づいてちょっと待っててくださいって店員さんに言って、ぱたぱた取りにもどろうとして、そこへ憲邇さんがはいってわたしてた。さすが憲邇さん。


「あとで立て替えしますわね」


「いいよいいよ」


「ダメですっ」


 ちょびっと強く花雪さんが言う。ししし。そだよ、憲邇さんばっかりお金使うの、おかしいんだ。


 パティさんとみゆちゃんが一緒にオレンジジュースをたのんで、あたしもコーラをたのんだ。


 でき上がるまでの、間。へんな顔した男の子は、あたしたちをじろじろ、見てた。


 ちょっぴし、恥ずかしいや。
















































































 第八十四話あとがき的戯言




 こんばんは、
三日月(みかづき)です。


 
Q、パティの露出やりすぎじゃあない?


 
A、すいません。興が乗ったので。ちょっと過激だったかもしれませんが、なにとぞご容赦を。


 さて、リクエストを消化しつつ、お話を進めていきます。作中での八月ももう終わりですね。なんだかんだ、露出ローテーションをやり始めてから長かったような、短かったような。不思議な感覚です。いや、まだ終わってないのに気が早いですね。よしましょうか。


 さて、プールです。なるべく慣れさせないようやってきたつもりですが、こういうときにどうなるか。いやさ、憲邇さんがどうなるか。作者も少々不安ですが、きっとどうにかなると思っております。


 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。




 
20131111 三日月まるる






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テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

2013/11/24 22:45 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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