FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --:-- | スポンサー広告  TOP

「ごめんなさい」その八十九_第八十六話_キャンプ前編 テントの傍は聖域

 こんばんは、三日月です。
 季節の変わり目、みなさん体調にはお気をつけください。いやぁでも、もう暑すぎですよねぇ。はぁ。それなのに春眠暁を覚えずではありませんが、最近すごく眠いです。なんでだろう。まあいいや。横になりながらエロ妄想をするのが趣味みたいなものなので、好都合です(笑)
 拍手コメントメール、ありがとうございます。嬉しいです、本当に、とても。
 次回予告のコーナー! 次回はキャンプ後編、もうちょびっとだけ、過激になるかも? 期待せずお待ちをば。
 それでは第八十六話です。どうぞ。

























 八十六 キャンプ前編 テントの傍は聖域








「ほら、早く行ってこいよ」


「あ、あの、ご主人様、ほんとに」


「いいから、行け」


 ああ、押し出されます。どうしましょう。ああ、ああ、こんな格好で……








 一時間ほど前──








「さあみなさん、準備はいいですね?」


 はーいと元気なお返事、よろしいのです。うふふ。やはりメイド長たる私が先頭に立ちませんと。


 不肖、
葛西(かさい)良子(りょうこ)。本日からの一泊二日のキャンプ、精一杯ご奉仕に頑張りますわ。うふふ。


「ななほね、きゃんぷってはじめて。なにするの?」


「遊ぶんだよ、いーっぱい。えへへ。あたしもはじめてだあ」


「み、みゆもはじめて。
憲邇(けんじ)さまと一緒だと、はじめてがいっぱいだなぁ。はぁ」


「うふふ。
花織(かおり)、目いっぱいはしゃいでも平気ですわよ? 私が姉らしく導いてあげますわ」


「まあお姉さまときたら。ふふ。ではお言葉に甘えて、えんりょなどしませんことよ? おやつもたっぷりですわっ」


 わいわいとちょっぴりうるさいですが、それもキャンプへと向かう興奮の影響なのです。気にすることもありませんね。


 今日明日とハーレムの女たち全員もお休みで、肝心のご主人様もお休みという、年に一度あるかないかと思われる貴重な連続の休暇、せっかくなのでみんなでキャンプへ向かいます。ハーレムの女が全員でご主人様についていき、一緒にキャンプを、そうキャンプを、楽しむのです。


 桜園の子供たちも夏休み最後の思い出に、みんな一緒でした。ご主人様の運転するバスに揺られ、わくわくを乗せていくのです。


「よーし準備はいいなー? じゃあ、そろそろ出ようか」


「道、混んでますかねぇ。夏休みも終わりとはいえ、高速とか、混んでたりしませんかねぇ」


「あはは、それはもうしょうがないよ。混んでないことを祈るばかりだ」


「それもそうですね。では、ナビは私にお任せください」


 どんと自慢の胸を叩き、任せろの意思表示をします。ご主人様は笑いながらうんと頷いてくれました。


 さあ、みんなでキャンプへ、出発です!








 さすがご主人様、バスを運転となっても、いつもどおり穏やかでした。男の人のほうが確か、女に比べて生来運転が上手なんでしたっけ。同じく穏やかな
紗絵子(さえこ)様や春花(はるか)さんと比べても、段違いの安定を誇るご主人様でした。


 さすがに四十人近くからがバスにひしめきあうと、かなり騒々しくありました。桜園の子供たちは言うに及ばず、テンションの上がった大人たちもちょびっとやかましいのです。まあ、大体
(いずみ)さんと紗絵子様がその中心でしたけれど。


「ふふん、泉さんときたら、これがババね」


「あったー、むー、紗絵子さん野郎なかなかやるではないか」


「あーたポーカーフェイスがへたなのよ、ふふふ。大人としての地力が違うもの」


「なにおー! あたくしだってねぇ、これでも酸いも甘いも経験してたりしてなかったりするのよ」


「どっちなのよ」


「うるせー、ほうれこっちが当たりだよー?」


 などと、トランプでババ抜きをなんとも子供っぽく続ける、泉さんと紗絵子様のお二人でした。はぁ。なんだかでかい子供に見えます。気持ちを切り替え、運転席を見やります。


「あとどれくらいで着きそうですかね、ご主人様」


「もう二時間てとこかな。混んでないしもうちょっと早く着くかもね」


 運転席に一番近い席はメイド長の領分なのです。ここでいっぱいご主人様を眺めながらの旅は格別なのです。うふふ。


 バスは高速道路を走っていました。その大きな巨体がこうも早く風景を流れさせるかと、ときどき機械のすごさを感じます。


「マスター、おトイレー」


 桜園のちびっ子が言いました。


「あ、ななほもおしっこしたい」


「わかった。じゃあ次のサービスエリアで一回休憩しようか」


 はーいとみなさんよいお返事です。いい子ばかりで助かりますね。


 バスはそのまましばし走り、やがて見えてきたサービスエリアに入っていきます。駐車場も点々と埋まっているだけで、人ごみは見当たりませんでした。


 てててっと
奈々穂(ななほ)ちゃんをはじめ子供たちが何人か出ていきました。こういうところも初めてだと、わくわくしながら下りていく子供たちの多いことといったら。ちょっと危なっかしいのでついていこうかと思いますと、「いいですよ」と年長者のレオンくんとルーシーちゃんがあとに続き、任せてくださいと背中が語っていました。


「あの二人に任せようよ。それができるくらいに、あの二人は成長しているんだ」


「そうですね」


 確かに頼もしい背中ではありましたね。ふふふ。


「酔ったりとか、してないかい? 気分悪かったらすぐ言ってね」


 ご主人様が後ろへ声をかけると、はーいといいお返事、みんな平気そうでした。


「あ」


 そこでふと、ご主人様がなにかに気づいたように面を上げていました。


「そう、か。こういうところのほうが後腐れなくっていいのかもな」


「どうかしましたか、ご主人様」


「のぼりにフランクフルトがあるな。じゃあ、それにしよう」


「ご主人様?」


「良子」


 くるりとこちらを振り返る、ご主人様の妖しい、瞳。ああ、きたのですね。ついに。


「今から全裸メイドの格好でおつかいにいってきなさい。なにか飲みものと、あのでかでかと宣伝してあるフランクフルト、買ってきなさい」


「……ど、どうしてもですか」


 一応のわずかな抵抗をしてみます。が、ご主人様はにっこり、一刀両断なのです。


「言ったはずだよ、私が言ったとき全裸メイドでご奉仕しなさいと。主人のほしいものくらい買ってくるものだ」


「……はい、ご主人様」


「ほんとはエプロン着けたり頭のやガーターで全裸じゃあないけど、まあそこはご愛嬌かな」


 ご愛嬌かな、じゃあありません。まったくひどい素敵なご主人様なのです。


 私は着ていたワンピースを脱ぎ、座席に置きました。続いてスリップ含め、メイドの白い下着を脱ぎ、裸になります。それからご主人様に用意された、大事なところが決して隠れない短い丈の腰エプロンを着け、頭にヘッドドレスを乗っけます。長い白靴下と水色のガーターリングは常に着ているので、これで全裸メイドの完成なのです。


 小銭入れを、持ち。バスの入り口に立ちます。開いた昇降口、ごくん。生唾を飲みこみ、躊躇いが全身を伝っていきました。


「ほら、早く行ってこいよ」


「あ、あの、ご主人様、ほんとに」


「いいから、行け」


 ああ、押し出されます。どうしましょう。ああ、ああ、こんな格好で……


 全裸メイドの格好で、バスを降りました。サービスエリアはかなりだだっ広く、車が行き交ってます。その、ど真ん中へ放り出され、知らず鼓動が早くなっていきます。自慢の胸、自慢のお尻、自慢じゃあないけど、大事なあそこ。そこが、すべて、隠せて、いない、変態的な、格好。ごくん。もう一度生唾を飲みこみ、勇気を、出して、一歩……歩いていきました。


 買いものを終えねばこの羞恥露出も終わらないのなら、いっそ走ってしまえばいいかもしれません。けれどそんな余裕、ないのです。恥ずかしいのですっ。おどおど、きょろきょろしながら、なるべく人の視界に入らないよう、こそこそと売店へ向かいました。


「うう、こ、これは」


 売店の中はそこそこ人が行き交い、すれ違い、会話に花を咲かせたりして、いました。そこに飛びこむなんて、でも、飛びこまないとここの名物らしき大きなフランクフルトが、買えません。ジュースを販売するお店も中にあり、そちらは自動販売機と思いましたがそれも店内でした。どちらにせよ、この中に入らなければ、なにも終わらないのです。


 駐車場の車の陰に隠れているのも、限界でしょう。さっきから背中を誰か通らないか心臓がばくばくしていて、大変なのです。ええい、こうなったら、勢いよっ、良子っ。


 陰から出て、全裸メイドの格好で、お店の中へ入っていきます。汗が玉となり自慢の胸とお尻とお腹を伝っていきます。鼓動が早鐘を打ち、私を苦しめるのです。


 でもそれ以上に、恥ずかしいのは、こちらに気づいた多くの店内の人たち、でした。ぎょっとこちらを見、じろじろ、おじさんなどは見てきます。ああ、ああ、恥ずかしい。私は軽く震えながら、でもと、一歩ずつ店内を歩いていきました。


 見られ、てる。いっぱい、いっぱい。ああ、恥ずかしいばかりです。
柚香里(ゆかり)さんのように、あるいは(ともえ)さんのように目覚めたりなんて、いつするのかしら。


 どくん。どくん。見られながら一歩ずつ歩いていき、目的のフランクフルトが売っているレジの前までやって来ました。いらっしゃいませを元気な声で言う若い女性の店員さんがぎょっとしています。


「あ、あの」ごくん。生唾を何度も飲みこんだはずなのに、どもってしまいます。なぜか、喉がからから。「ふ、らんく、ふる、と、ひと、つ、くだ、さい」


「は、はいかしこまりましたー。二百円になります」


 それでも業務をこなす女性店員さんで助かりました。これがプレイだと、わかってからの視線が、蔑視でなく恥ずかしいなのできっとこの人も奥ゆかしいんでしょう。ほっとします。ぎろっと睨まれでもしたらもう、どうしたらいいかわかりませんもの。


 そうして、待っている、間。背中に、お尻に、いろいろなものが刺さります。目が背中にできたかのように、いろんなものを感じていました。


 恥、です。それだけ、なのです。


 でき上がったフランクフルトを受け取り(ほんとにおっきい)、そのまま店内の自動販売機まで行きます。視線の柵を壊しながら進み、なお見られながら体をくねらせ、でも自販機の前に立ちました。ご主人様はコーヒーがお好きですし、今目の前にある自販機の缶コーヒーはちょうど、ご主人様が缶コーヒーで唯一気に入っているものでした。迷わずそれを買います。


 視線の柵をもう一度、壊しながら突き進み、バスまで戻っていきます。大勢の人に全裸を見られ、足取りはふらふら、緩やかでしたけれど。


 ああ、見られちゃいました。私の胸、お尻、お腹、背中、太もも、あそこ……恥ずかしくってたまりません。なんとかバスの昇降口まで戻り、バスの中で隠されるとほっとします。


「お帰り。どうだった?」


「どうだったもこうだったもありません。ご主人様の変態」


「あはは、ありがとう。フランクフルトちょうだい、小腹が空いた」


「はい、どうぞっ」


 フランクフルトと缶コーヒーを突き出します。ご主人様ったらにこにこ笑いながら受け取り、でもおいしいと顔を綻ばせていました。ふんだっ、です。


 すぐにワンピースに着がえ、ほっと胸を撫で下ろします。ああ、恥ずかしかった。


「実は後ろでパティが撮影してたんだけど、気づいてた?」


「……全然、まったく、です。え、本当、ですか?」


「うん。きょろきょろしてたから気づいてたのかもって思ってたけど」


 気づきませんでした。うわ、うわぁ。また恥ずかしいコレクションが増えたんですね、ご主人様のいけず。


「ひどいです、もう」


「あはは、いいじゃないか。旅の恥はかき捨てってね」


「それはそうですけどっ。ふんだっ」


 最低な人です。ご主人様としては素晴らしく、最高な
Sのいじめでしたけれどもっ。


 それからしばしの休憩を取り、またバスは高速を走り出していきました。わいわいとした車内は、やがて目的地にたどり着くとまた騒々しくなります。


「はい、着いたよー」


 さあ、キャンプの始まりなのです。








 ご主人様はさすが男の人、手際よくテントを張っていきました。桜園のレオンくんなどにも的確な指示を飛ばし、あっという間にこれだけ大勢のみんなが寝られるテントがいくつも完成したのです。それはもう、ご主人様の頼もしいことでした。うふふ。


 一面を緑に囲まれたキャンプ場は木々もみずみずしく、清々しい気持ちになれます。キャンプ場は広く、一番近くのキャンプ仲間も少し向こうに位置し、私たち大所帯の集団は結構なスペースを取ってその中にテントを立てていました。


「あててて、ちょびっと失敗しちゃったね」


「まゆは力みすぎだったね。まあ、今度から気をつけようか」


 ぽんとご主人様の手がまゆちゃんの頭に乗っかります。まゆちゃんはテントを作るお手伝いで、トンカチで指を強打してしまっていたのです。テントを固定する器具を地面に刺すときに。子供なのでなかなかトンカチでも地面に器具を沈められず、何度も力強くやったために自分の指を打ってしまっていました。


「大丈夫、まゆ?」


「うん。これくらいへっちゃらだよ。でも憲邇さんすごいなぁ。あたし見直したよ」


「え、そう? それは嬉しいな」


「う、うん。憲邇さますごいです。みゆ、そんけいします」


「あはは、ありがとう」


「テントの中入っていーい?」


「どうぞ」


 わらわらとまゆちゃんとみゆちゃんたちが大きなテントに入っていきます。私も様子を見に一度テント内に入っていきました。


「わぁー、ひろーい」


「ねー」


 かなり大きなサイズのテントは、中に十人以上入れそうなほどの広さを誇っていました。広い広いと、子供たちがはしゃぎ回ります。


「こいなら憲邇さんといーっぱい寝れるね」


「ね。け、憲邇さまと一緒、したいもんね」


「あたしと一緒に寝てくれるかなぁ。ふふ」


「ど、どうだろ。ふふふ」


 どうでしょうねぇ。ふふふ。ここの輪に入れずとも、私は先の露出で充分なのです。


 にょっきりと三人でテントを出、次の人がまた続々とテントに入っては感嘆のため息をもらしているようでした。


「さて、じゃあちょっと遅くなったけど、ご飯にしようか」


 ご主人様の言葉にはーいとみんないい返事でした。


 水道とトイレのある小屋までは少しの距離で、食事の準備に何人かが食材を持って向かいました。


「桜園の分はレオン、頼んだよ」


「はいマスター。おーし、いっちょやるぞー、みんなー」


 桜園は桜園で楽しんでいるようでした。レオンくんはご主人様のお料理の先生ですからね。ふふ。


 それから遅めの昼食をとりました。みんなで作る外でのカレーは格別の味がします。


「ん、おいし。さすがななねっ」


 紗絵子様がまた奈々穂ちゃんをなでなで。撫で癖、ご主人様からうつりましたね。


「えへへ、そお? よかったぁ」


「はい
深町(ふかまち)さま、あーん、あーんですわ」


「そんなに一気に食べられないよ」


 今日のあーん当番である
花雪(かゆき)ちゃんときたら、食べさせてばっかりでした。いつものことですけれど。


「でもお外で食べるご飯もおいしいね。お母さんもいっつもお外で作っちゃえばいいのに」


「なに言ってるの、まゆったら。ふふふ。でも、たまには外でもいいわね。いつぞやのバーベキューみたいに」


「ああ、それいい、いいよっ。すっごくいいと思うな」


 確かにいつぞやの、まだこうしてハーレムの女たちが尋常じゃない数いる前のバーベキューは、みんなおいしいと評判でしたね。また今度、やりたいものです。


「ふっふっふ、まゆ、あ、花雪、ちょっと待って。ふう。まゆ、今日の晩ご飯はそのバーベキューさ! お肉いっぱい買ったからね、たくさん食べよう」


「わぁーっ! えへへ、うれしいなぁ」


 とんとん、椅子に座ったまままゆちゃんが楽しげに体を揺らしていました。かわいいのです。


「わぁ、ななほもうれしいなっ。
広子(ひろこ)お母さん、今日なにかの日?」


「そうねぇ、みんなでキャンプした記念日かしら」


「そっかぁ。だからばーべきゅーなんだね。ななほね、あのね、あのときのおいしいの、わすれられないの。とってもうれしいなぁ」


「ふふふ。そう。よかったわね、奈々穂ちゃん」


 広子さんもにこにこでした。自然、私たちにまでその笑顔が伝わってきます。


「ふふふ。お腹いっぱいにさせるからな。覚悟しなさい」


「はーい!」


 みんないいお返事なのです。


「場所も広いとことれたし、よかったよかった。これで狭いと、大変だよ」


「確かにねぇ。憲邇くんの言うこともこなせなかったかもしれないものね」


「あらら。ししし、紗絵子さんったら、またぞろせんせーのあほ野郎になにか言われてるんですか」


「うるさいわよメガネちゃん。さっきの良子さんみたいに言われたら、ってことよ。今のところ私にはなにもなしだわ」


「ああ、今日の露出当番、八月最後月曜だからできないし二人やるぞ。紗絵子と奈々穂な」


「け、憲邇くんったら、もう」


 そわそわ。でも紗絵子様、ちょびっと嬉しそうです。


「ななほもぉ? えー、ななほあれもうはずかしいからやだよ」


「うん、だからやらせるんだ。絶対だよ。奈々穂がなんて言ったってやらせるからな」


「もう。お兄ちゃんのえっち」


「次は良子に撮影係をお願いしようかな」


「は、はいご主人様」


「それ以外のみんなも、もしかしたらなにかやらせるかもしれないけど、気にしないでね。旅先だからちょっとテンション上がってるだけだから」


 そう言われて気にしない人はいませんよ、ご主人様ったら。みんな自分にもなにか命令が来るかと、そわそわしますわ。


「せんせ、その、あたし、猫なんですけど」


 そわそわ、静香さんが猫でなく普通の格好でいていいのですかとお伺いでした。バスに乗るときも言っていましたけれど、いざキャンプ場に来てまたこのままでいいのか、そわそわが止まらないようです。


「ああ、そうだね。どうしようか」


「あーん」


 花雪ちゃんときたら食べさせてばっかり。なかなか話が進みません。けれどご主人様も、おいしそうにもぐもぐと食べ続け、なにか考えているようでした。


「ここはうちと違って地面が、と思ったけど、そんなに大差ないね」


 地面を見やると、確かにアスファルトより柔らかい程よい硬さの土でした。小石もそれほど多くなく、きっと四つんばいしてもそれほど痛みは感じないでしょう。山の近くに位置するためにそうなんでしょうか。


「せんせ、えっちなの、全面に押し出してもいいと思います」


「あはは、そう? うぅん、よし、それじゃあ、日が暮れたらにしようか。太陽が沈んだら、以降猫さんになってもらおう」


「はいご主人様」


 どこかうきうきさえ感じられる、心底奴隷根性が住み着いたいい子でした。


「みんなは普通に楽しんでいいからね。いっぱい遊んでくれ」


「はーい。うふふ。憲邇さん、あたしもえっちなの、いつでもどんとこいだかんねっ」


「うん、考えておくよ。まあメインは紗絵子と奈々穂だからね」


 そこで食事が終わり、みなが後片づけに奮闘します。水道のある小屋で一緒に洗うキャンプ仲間の人に挨拶などをしつつ。


 それが終わると、ご主人様は紗絵子様と奈々穂ちゃんに声をかけていました。


「じゃあ、紗絵子と奈々穂はちょっと出ようか」


「はーい憲邇くん」「はぁいお兄ちゃん」


「あ、撮影役が一人いるな。良子」


「はいご主人様」


 カメラをごそごそと取り出し、私に渡してくれるご主人様。しっかり受け取り、これから行われるえっちな撮影も、乗り切ってみせるのです。


「じゃあちょっと売店まで行ってくるよ」


 キャンプ場からそう遠くない場所にコンビニのようにいろいろ取り揃えた売店が、キャンプ場の受付けの小屋の中にありました。キャンプに足りないものを補完するための道具や、お菓子など食料もさまざまなものが売られています。基本キャンプは持ち込みだけですべてを賄いますが、ここでもある程度は揃うので安心ですね。なにか買うものもあるかもしれませんし、バッグのお財布も持っていきましょうっと。


 四人でざっ、ざっ、と、地面を踏みしめて歩いていきます。奈々穂ちゃんはすぐ鼻歌を歌い、周囲の知らない景色にきょろきょろしたり息を呑んだり、忙しいのでした。


「木がいっぱいだね。なんだかくうきもちがうき、するなぁ」


「ああそうねぇ。緑がいっぱいだからよ」


 すうと深呼吸をする紗絵子様。それをまねっこした奈々穂ちゃんも違いがわかるのか、ふぅんとしきりに頷いていました。


「おもしろいね」


「ねぇ」


「いいとこだろう、奈々穂」


「うん。お兄ちゃんいいとこしってるね」


「ああ、ここを見つけたのは実は良子なんだけどね。ありがとう、良子」


「とんでもないです、ご主人様」


「いや、いいとこだよ。空気もうまいし、緑はいっぱいだし、場所も広いしね。露出し放題だ」


 そ、そっちにいきますか。まったくもう。なんていやらしいのでしょう。


 受付け兼売店の小屋はほかのキャンプ場のお客さんからも来やすいよう、キャンプ場のほぼ中心地点にあり、人と会う可能性は一番高いです。なのに、その中にあってご主人様はすぐ、やらしいことを仰るのです。


「じゃあ、ここでいいか。紗絵子、奈々穂、パンツを脱いで」


「やだ、憲邇くんたら」「えーっ」


「いいから、脱げ。そうだ思い出した、紗絵子はノーパンで引きずり回すんだったな。コンビニがないのが残念だけど、売店をコンビニ代わりに考えようっと」


「け、憲邇くん」


「ぬ、げ」


「……」ああ、紗絵子様の色っぽいこと。身をしならせ、潤んだ瞳で上目遣いをしてもなお、許しはもらえませんでした。


「さえこお母さん、まだへえきだよ。おようふくあるじゃん」


「そ、そうね。はぁ」


 するり、周囲に人がいない中、下着を脱いでいく二人。白い二人分の下着を、持っててよかったバッグの中にしまいこみます。これで傍目には普通の格好の四人組でした。紗絵子様と奈々穂ちゃんはお揃いなのか似たような白いワンピース姿で、傍から見る限り、なにも異変は感じません。


 けれど。どうせご主人様の変態さんは、一回転しなさいだのめくりなさいだの、絶対に言うのです。違いありません。


「ようし、じゃあそのまま行こうか」


 まだここでは言わないのですね。まったくもう。ああ、紗絵子様が早速赤面しています。必死にワンピースの裾を下へ下へやり、恥ずかしそうでした。足取りもおぼつきません。


「憲邇、くん。好きよ、あなたが、好き……」


「私も好きだよ、さえ」


「あん、二人っきりのときにしてって、言ったでしょう」


「わかったよ、紗絵子」


 なでなで、ご主人様が紗絵子様の頭を撫でます。それでふんわり、笑う紗絵子様はやはりどこか、様子がおかしいようでした。ノーパンで歩かされるだけなのに、彼女は多分な羞恥を感じているようでした。


 柚香里さんや、巴さんのような。露出で感じる、女の性がのぞけ、ます。ああ、紗絵子様は、露出が、露出が感じるのですね。


 やがて四人は売店までたどり着きました。中に入ると、受付けと店員さんが兼任なのか、店員さんも誰もいませんでした。


「ほら、お前は今ノーパンで人気のあるとこまで来たぞ。嬉しいだろう、紗絵子」


「い、いいえっ。恥ずかしい、ばっかりだわ」


「そうかそうか。そんな痴女みたいなことして、そんなこと言うのか」


「だ、だって憲邇くんやれって、きゃっ」


 ご主人様が半ば強引にワンピースをめくろうとしていました。紗絵子様のは甘い抵抗、すぐにスリップともどもめくれ、熟成された女の恥部が、晒されます。


「良子、ちゃんと撮れているな」


「はい。きちんと録画中です」


 人いないから不審にも思われてないのです。ばっちりきっかり、カメラを回していくのです。


「憲邇くんのえっち」


「うるさいぞ。奈々穂もめくって」


「えー。やだよー」


「めくりなさい」


 少し強い口調のご主人様。ちょっとだけびくっとなった奈々穂ちゃんはなぜか頬染め、ゆっくりとワンピースとスリップをめくっていきます。こちらも奈々穂ちゃんの大人の黒が、ばっちりカメラに残されていきました。


「いいね、いい光景だ」


 ご主人様はしばし、その恥ずかしむ二人をお楽しみになられました。それからゆっくりと下ろしていいよと、許しをくださいます。


「さて、せっかくだしなにか買ってこうか」


「あっ、ななほおかしほしいなぁ。いーい?」


「ああいいよ、露出の代金と思えば安いもんさ、ふふふ」


「もう、憲邇くんたら」


「じゃあねぇ、ななほねぇ、ぽてとちっぷす!」


 がさがさと通常のサイズのポテトチップスを手に取る奈々穂ちゃん。さすがに大きいサイズは売っていませんでした。


「いいよ。みんなの分も併せて買おうっか」


「はぁい。ね、ね、ばーむろーるもかおうよ」


「ああ、いっぱい買っていいよ。桜園のみんなにもだしね」


「やったぁ」


 それから奈々穂ちゃんは嬉々としておやつを選んでいっていました。花織ちゃんなどはあらかじめ大量のおやつを持ちこんできたようですが、この際それは関係ありませんね。ふふふ。


 ちりんちりんと呼び鈴を鳴らし、店員さんを呼びます。すぐにぱたぱた、こっちに走ってきたのはやっぱり受付けのお姉さんでした。大変ですね。


「はーい毎度ありがとうございますー」


 どさっとカウンターに大量のおやつを置く奈々穂ちゃん。店員さんもびっくりしていましたが、すぐにレジを打ってくれました。


 その、レジの前に立つ三人の。真ん中の男の人が、後ろ手に両隣の二人の女のワンピースを、めくっていました。後ろで撮影していた私は(一応店員さんに目でいいですかと合図しても特になにも言われていません)、その、ノーパンの二人のお尻が、丸見えでした。こういう、隠れての露出、見ているこっちがどきどきします。二人も気づいているのかいないのか、そのままにしていました。奈々穂ちゃんは気づいてない様子でしたが、紗絵子様はわずか、身じろぎしていました。恥ずかしさに身をくねらせる、淑やかさはまだ、あるみたいでした。


「ありがとうございましたー」


「ありがとねっ」


 両手いっぱいの荷物のお菓子を持ち、にこにこの奈々穂ちゃん。ご主人様はもちろん、私たちも手伝わないといけない量になっていました。みんな両手が袋で塞がり、心地よい重みを感じます。


「奈々穂の言うことに調子に乗ってしまったかも。さ、さすがにちょっと重いね」


「ずっしりきますね」


「だらしないわよ二人とも。紗絵子お母さんを見なさい、平気でしょ」


「紗絵子様のが一番ちっちゃいじゃあないですか」


「やかましいわよ、年上は敬いなさい」


「またもう、都合のいいときだけ」


「ふふふ。ごめんあそばせ」


 そういって軽々袋を持ち、先頭に立つ紗絵子様。まったくもう。


 それからテントに戻り、みんなにお菓子を振る舞いました。桜園のみんなも集めて、おやつタイムなのです。


「あまり食べすぎないようにね。夜食べられなくなるよ」


 はーいと、みんないい返事なのです。


「まあ、これでしたらおやついっぱい持ってくることありませんでしたわね」


「花織はそんなに持ってきたのですか」


 花雪ちゃんが今日は花織ちゃんを見守る役目みたいでした。


「ええ、それはもう。みなさんお食べになるかと思いまして」


「まあ、それはいい心がけでしたわね。うふふ。一緒に並べましょうか?」


「そうですわね、元々みなさんに食べていただくためでしたもの」


 そう言ってとててと自分の荷物を開き、おやつパーティーに新しいお菓子を並べていきました。売店にあったものとは毛色の違うお菓子が並び、そっちもおいしいねと、みんなの顔が食べるたびに綻んでいきます。メイドとして、それを見るのはなんといいますか、くるものがありますね。


「広子ちゃん、ポッキーゲームしよっか」


「ええっ。や、やですよ。女同士で」


「ええっ。広子ちゃんあたくしといい関係だったはずなのに、およよ。じゃあせんせー、しましょー?」


「ええっ。は、恥ずかしいなぁ」


 よく人前でキスしたりいちゃいちゃするのに、一つのポッキーを二人で端から食べるポッキーゲームが恥ずかしいだなんて。変な人です。


「おいしいね、ポテチ」


「はぃ。な、なんだか、巴さんがお菓子食べてるの、珍しい気がします」


「そう? あたしもお菓子食べるよ。ふふ。
詩音(ふみね)ちゃんも、いっぱい間食していいんだよ」


「う、うん。巴さんや良子さんの甘いおやつ、いつもおいしいですよ」


「そう? それはよかった」


 巴さんもメイドとして、めきめきとお料理の腕もお菓子作りの腕も上達していますものね。


「ああ、またおいしいもの。太っちゃう」


(めぐみ)さん、ちょっとくらい太ったっていいですよ?」


 
千歳(ちとせ)ちゃんが言っていました。そのとおりなのです。愛ちゃんはちょっと気にしすぎなのです。


「そう? 最近なんだか食べものがおいしくって、ついつい食べ過ぎちゃうから」


「でも、そんなに太ってるようには見えませんよ」


「そう? だったらいいかな。ああもう、どうして憲邇様といると、食べるものみんなおいしいんだろ」


「それはやっぱり、好きな人といるからじゃあないですかねぇ。私もわかります」


「でしょう? はぁ。嬉しいけど、複雑」


「まあまあ愛ちゃん、食べたいのに我慢もしすぎはよくないですよ」


 私が助け舟を出すと、軽く唸りながらもうんと頷いてくれた。


 そうして団欒の時間は過ぎていきました。なんとも、幸せな時間でした。








 結局団欒の時間からすぐ、ご主人様の命はくだりました。そう、私に全裸メイドでご奉仕しなさいと言い、暗くもなってきたため静香さんにも猫さんになりなさいと言っていました。静香さんはすぐにブラウスとミニスカを脱ぎ捨て、スリップなしのピンクの下着をもあっさりと脱ぎ、全裸になってから首輪を着けてテント横のテーブルにリードで繋がれていきました。だ、誰か来たらどうするんでしょう。まったくもう、ご主人様ったら。そのあと、ああそうだとなにかを思い出したのか、猫耳の形をした髪飾りを用意し、静香さんに装着させていました。「ちょっとでも猫になりきらないとね」と仰いますが、それだと耳が四つになりますよ、とつっこみたくなります。まあ、それはさておき。


 私もするするとワンピースを脱ぎ捨て、スリップも脱ぎ捨て、白い下着姿になります。そのまま下着も脱ぎ、全裸になると、なにも隠れない、お腹だけが覆われる短い腰エプロンを着け、頭にヘッドドレスを乗っけて、おしまいです。元々の長い白靴下と水色のガーターリングが、フェティッシュな趣を感じさせていくでしょう。ご主人様のいやらしい笑顔、憎らしいです。


 けれど。これでご奉仕しなさいとの、ご命令なのです。頑張りませんと。


 桜園のみんなはみんなで、向こうで遊んでいるためにこっちへは今のところ、来ないでしょう。初めてのキャンプ、みんな探検だのなんだので、遊び回っていますからね。


「紗絵子も奈々穂も、上だけ着けてるのもなんだろう。それはそれでいいけれど今はいいや。上も脱いどきなさい」


「上? ななほわんぴーすだよ?」


「下着だよ、ブラジャー。脱ぎなさい」


「絶対? 憲邇くんそこをなんとか、上だけでも」


「ぬ、げ」


「はぁい」「はぁい」


 やはりお二人ともも、ああして強調されると従いたくなるのでしょう。わかります、奴隷仲間として。


 かすかに頬染めた二人がえいしょっとブラだけを脱ぎ、いそいそとしまいこんでいました。春花さんならずとも、この光景にみなさん、目を逸らしたりそわそわしています。


 静香さんは嬉しそうに全裸に(やはりガーターリングと靴下はありますが)猫耳だけで繋がれ、にっこりと笑顔で四つんばいになっていました。私も全裸に腰エプロンのみで、髪飾りがあったとしてもなんの意味もありません。ただ、メイドらしく見えるだけです。紗絵子様も奈々穂ちゃんも見た目こそ白いワンピース姿ですが、とうとうノーパンノーブラになってしまいました。


「バーベキューの前にちょっとしようか。そろそろバーベキューは準備がいるけど、その前に一つ、簡単なのを」


「な、なにさせるの、憲邇くん? わ、私、簡単なのでも、恥ずかしいんだからね?」


「大丈夫大丈夫、お前だけじゃあないから。じゃあ全員、スカートめくってよ。あ、パンツ膝のところまで下ろしてからね」


「はい、ご主人様」


 全員がいいお返事なのです。えいしょっとすぐにみゆちゃんは白いぱんつをずり下ろして、ゆっくりワンピースをめくっていきました。残りのみんなも次々と(静香さんと私、紗絵子様に奈々穂ちゃん、それからパティちゃんをのぞき)ショーツを下ろして、スカートをめくっていきます。


 さすがに十七人、いえ十五人ともなると壮観でした。みんなの黒かったり肌色な大事なところが露出しているのです。空気は外、外なのです。ご主人様はにんまり、よくできましたと軽く拍手をしてくれました。なんだか気恥ずかしいです。


 ぱしゃり、ぱしゃり。ご主人様はそのうちの何人かずつをグループで撮影し、お尻を撮ったあと、最後に全員が入るよう半円形になりなさいと指示して、そのとおりに私たちは並びました。またぱしゃり。撮影を行うのです。


 近くでは桜園の子供たちがはしゃぐ声がする、のに。なんとも言えない、微妙な気持ちと恥を感じて、いきました。


「よし、いいよ。じゃあバーベキューの準備しようか」


 ぱっとすぐみんなはショーツを戻していきます。ほっと一息をつき、恥ずかしさから遠ざかっていきました。


 火をおこす場所をブロックでいくつも作り、みんなの食べる分を焼けるほどの数が並んでいきました。うう。桜園の子たちもこっちで食べるのでしょうか。私、全裸メイドですのに。


「ね、ね、憲邇さん、お手伝いしたいな」


「ありがとう。嬉しいけれど、まゆには今手伝ってもらうようなことはないかなぁ。火を使うし、危ないしね」


「そっかー。ね、んじゃ、見てていーい?」


「いいよ。危ないから、火に手とか近づけないようにね」


「はーい」


 ぴょんぴょん飛び跳ねながら、元気なまゆちゃんなのでした。みゆちゃんもそろそろと一緒に、ご主人様のする食事の支度を眺めていきました。


「おい良子、巴、下ごしらえしといてくれ。それからテーブルに皿とか用意」


「はいご主人様。巴さん」


「はーい」


 ええ、全裸でも、メイドはメイドですもの。


 てきぱきと巴さんと二人でご主人様のお手伝いをしていきます。まゆちゃんにさせないのはきっと、まゆちゃんをもてなしたいという、ご主人様の親心ではないでしょうか、と、予想はしますが。はてさて。


「ふわぁ、りょうこさんうごくたんびおっぱいぷるぷるするね」


 さっと思わず自慢の胸を手で隠します。するとじろっとご主人様が見せろとうるさいので、泣く泣く、腕を戻し。奈々穂ちゃんの純真さが今は痛い、です。


「そうだよ、それが見れるからね。全裸メイドはいい。掃除とかは汚れるしさせられないけど」


「別に構いません、ご主人様」


「私が構うよ、悪いけど。ようし火がついてきたぞー、まゆ。もうちょっとだ、楽しみに待ってろ」


「うんっ。ね、みゆちゃん、こい、全然火がおっきくなんないね」


「ね。なんでですか、憲邇さま」


「簡単には火がつかないんだ、炭って。でもバーベキューは炭だとおいしいからね。焼肉のお店でも炭火のところはそれを売りにしてるところもあるしね」


「ふぅん。こっちのがおいしいのかぁ。お料理ってやっぱり時間かかっちゃうね」


「ね。でもおいしいから、みゆは待つのも好き」


「そお? みゆちゃんえらいね。あたし待つのちょびっとでいいや」


 子供たちの声を背中に、準備が少しずつ進んでいきます。テント横のテーブルはお皿やジュースが所狭しと並び、別のテーブルには食材が調理される日を今か今かと待ち望んでいます。待っててくださいね、今おいしくしてあげますから、と、巴さんと二人、奮闘します。ええ、ええそれは動けば自慢のおっきなバスト、弾けるように揺れるとは、わかっていますけれど。でもその恥よりは、ご主人様のメイドである業務をこなすほうが、前に出るのです。


「ふむ、やっぱり胸が出た状態だと、テーブルを拭くのがいいね」


「ご、ご主人様」


「ほら、お前の胸がぷるんぷるんしてたよ、今見てたけど」


 最低ですっ。どうして口に出すんですかっ。黙ってればいいものをっ。


「夜メイド服でも同じことさせようっと」


「変態です、ご主人様ったら」


「いいじゃないか。最近ね、君たちの痴態を見てないとそわそわして落ち着かないんだ」


「そ、それだとお仕事中大変でしょう」


「いや、仕事中は平気。こうして時間のあるとき、休みの日だね、どうしても見たくって見たくってたまらないんだ」


「変態です」


「うん、私もそう思う」


 ぱちぱちと火が弾けていきます。そろそろとブロックの中の炭の火も大きくなり、準備が整ってきました。


「だからね、今日全裸メイドするっていう名目があってよかったよ。静香猫だけだと物足りないかもしれなかったしね」


「そっちだけで充分です。ふんだ、もういいですね、裸は」


「ダメだよ、今日はいいと言うまでその格好」


「はーい、ご主人様のいけず」


「いけずで結構。さて、もう充分みたいだね。じゃあ、焼こうか」


「わーい! 奈々穂ちゃんもういいってぇ」


 向こうで母親二人となにか地面を見ている奈々穂ちゃんを呼ぶ、まゆちゃん。なにを見ていたのでしょうね。


「はぁい。ね、さえこお母さん、しぜんってすごいね。むしさんも」


「すごいでしょう。みんなみんな生きてるのよ」


 なにを見ていたのでしょう。まあいいです。それより紗絵子様ときたら、全裸の私をじろじろ、ちらちら、意識しているのがありありとわかりました。


「憲邇くん、食事時くらい猫さんも裸んぼもよしましょうよ」


「嫌だね、それを肴に食べるし、酒も飲むぞ」


「もう、どら息子」


「良子、桜園のみんなも呼んできてくれ」


「……はい、ご主人様」


 服を着る許しなど、もらえぬのです。ああ、この格好で、子供たちの前へ行く……心臓が早鐘を打っていきます。


 でも、雑用はメイドの仕事なのです。とぼ、とぼと、ゆっくり向こうで遊んでいる桜園の子供たちのところまで歩いていきました。遊んでいた子供たちが何人かこっちに気づく、びっくりしています。


「ば、ごは、ええっと、バーベキューです、みなさん、こっちで食べましょう」


「ええっ。僕手伝ったのにな、量も大変だったろう、に……」


 こちらに気づき、絶句する、唯一男子のレオンくん。ああ、恥ずかしい。見られてます……


「こ、こちらへどうぞ」


 そんな彼らを直視などできるはずもなく、すぐに背を向け、戻っていきます。ぎんっぎんに背中にお尻に視線を感じ、恥ずかしくてしょうがありませんでした。


 ご主人様たちのいるテントまで戻ってきました。ぞろぞろと、あとにゆっくりと(こちらを見やる)子供たちがついてきていました。


「おし、来たな。さあみんな、食べるのだ、さあさあ、私の焼いた肉を食うのだ」


 またご主人様の芝居がかった物言い、おかしな人です。


 子供たちのうち幼い子らはお肉の焼けるジューシーな匂いにわーっとつられ、猫さんで繋がれた静香さんにも、全裸メイド姿の私にもすぐに興味を失い、順番を待って焼けたお肉をもらっていっていました。そこはほっとします。が。


 レオンくんは唯一の男子で、それも高校生です。女性に興味はありありの、はずです。そんなところに、全裸の若い女が二人もいるのです。それはじろじろ見ますし、男の子のあそこが大変なことになってそうでした。


「ご、ご主人様、レオンくんのことですが」


「ほい、熱いよー」と子供たちにお肉を渡すご主人様。ん? とこちらを振り返り、話を聞いてくれました。「ああ、レオンのこと忘れてたな。うぅん、どうしようか」


「せめて一枚、あればよいのですが」


「人に見られるっていう点で見ればいいんだけどね、さすがに知り合いだしねぇ。しょうがない、着てきたワンピース、いいよ。静香猫にもワンピースでも着せてやりなさい、レオンがいる間だけだよ、それと静香は紐で繋いだままでね」


「ありがとうございますご主人様。このご恩は必ずお返しします」


「ああ、じゃああとであれやってもらおう」


「今回はひどいのでもどんとこいですからね、ご主人様」


「そんなにひどいことはしないよ」


 どの口が言いますかっ。まったくもう、と、二人分のワンピースを探し、静香猫さんに一枚を着せて、着てきたもう一枚に再度袖を通しました。これでひとまず、肌は隠れます。


「せんせったら、やさしいんだ。なにかしてあげたいなぁ」静香さんが言います。


「ではご主人様に言ってみてはどうでしょう? 私もこの配慮にお返しをする予定なのですよ」


「じゃあ、お願いします。あたしもお返ししなくっちゃ」


 ぱたぱたと伝言をご主人様にし、いいよと快諾をしたことを静香猫さんに伝えます。お互いにっこりとし、さあようやくとご飯にありつけるのです。


 おいしいお肉を、頬張り。知れず笑顔で、ご主人様においしいとしか、言うことがないのです。


「おっいしーっ! お肉おいしいね、最高だよ」


「まゆ、そんな慌てなくてもご飯は逃げないわよ」


「うっせーうっせー、おいしいもん。悪いけどね、お母さんの分もあたし食べちゃうんだからねっ」


「あらら、それは困るわぁ。ほらあなた、なんとか言ってやって」


「食べればいいじゃないか。いい食べっぷりだ、とうもろこしもそろそろいいぞ」


「食べる食べるっ」


 まゆちゃんのはしゃぎようといったら。それでなくともキャンプにバーベキューで、気持ちが昂っているのでしょうね。


「ほらみゆ、あーんして」


「い、いいよぅ。あーんは、その、憲邇さまだけがいいの」


「あらそう? お母さんフラれちゃったわね。うふふ。じゃあ詩音、はい、あーん」


「い、いいよ。恥ずかしい」


「あらそう? 親子だもの、気にしなくていいのに」


「も、もう子供じゃないもん。わたし」


「みゆも、子供あつかいはちょっとや、かな」


「あらそう? ふふ。二人とも背伸びしちゃって。ほらほら、いっぱい食べていいのよ」


「ぅ、うん。おいしいね、みゆ」


「うん。おいしいね、詩音おね、お姉ちゃん」


 仲良し姉妹に、一際愛情を注ぐ母親でした。もう終始にっこにこと、笑みの絶えない柚香里さんです。もう娘がかわいくてかわいくてしょうがない、親ばかまっしぐらでした。


「いいかい巴ちゃん、焼肉はね、カルビに始まりカルビに終わるのよ」


「泉、それ単にあなたがそう食べたいってだけでしょ」


「う、ど、どうしてわかったのだ」


「聞いたことないもの。まあ、でもちょびっとはわかるかな」


「でしょー。このお肉なんかまさにぴったりの豚バラよ」


「言ってること違うわよ、泉」


「堅いこと言わないの。ああおいしー! 日頃の疲れとか一気に飛んじゃうね。せんせー! じゃないやおらメイド! 酒出せ、酒!」


「はいはい。飲みすぎないでよ?」


 巴さんがメイドらしく泉さんの相手をしています。傍若無人に振る舞う泉さんをいなし、慣れたものでした。


「お母さま、もっと食べたらどうですか? お母さまは少食ですのよ?」


「ありがとう、花織。でも私はこれでよいのですわ。ゆっくり食べているだけですの」


「そうですか? ならよいのですが。お姉さまももっと食べたらよろしいのに」


「花織ほどいっぱいは食べられませんわ。それに、花織にもいつかわかる日がきますわ。ゆっくり、みなさんと語らいながら食べる、食事のおいしさを。ねぇ良子さん?」


「ええ。メイドでいるとよくわかります。ふふ」


「そうなのですか? 大人はちょっぴりおかしいですの。はぁ。お肉がおいしいですわ。ほっぺたが落ちちゃいそうです」


 花織ちゃんは食欲旺盛で、姉と母の分まで食べているようでした。お肉大好きみたいです。


「おにくおいしいね。おやさいよりおにくばっかりがいいよ」


「あらなな、お野菜だっておいしいのよ? キャベツだってピーマンだって、ナスだっておいしいんだから」


「えーっ、そお? ななほおにくのがおいしいや」


「こーんなにおいしいのに。ふふ。あーん」


 はむっと、奈々穂ちゃんは紗絵子様に差し出された焼きナスを食べて、首を傾げていました。


「そんなにおいしいかなぁ。ななほふつう」


「あら、そう? うぅん、残念ねぇ。でも、お野菜も食べられるのね。ななは嫌いじゃあないんだ」


「うん。食べれるよ。にがくなかったらね」


「そっかそっか。ならすぐわかるわ、お野菜のおいしいのもね」


 なでなで。紗絵子様も奈々穂ちゃんといちゃいちゃ、楽しそうです。


「パティちゃんもお手伝いしたいってうずうずしてるね」


「だだ、だって、ますたぁのお手伝い、したいでう」


「ふふ。私も。でも、今日は先生がやりたいって言ってるし、なんだか楽しそうだし、いいんじゃあないかな」


「そそ、そうですね。千歳さん、いっぱい食べましょう」


「うん。先生のお料理こんなに食べられるの、滅多にないものね。あーん?」


「はふ、おいしいれふ」


 おとなしい千歳ちゃんとパティちゃんも仲良しになっていました。千歳ちゃんの純粋さから、すぐにみんなと仲良くなりましたっけね。ふふ。


「はい静香ちゃん、どうぞ」


「あ、ありがとうございます」


 向こうでは紐で繋がれたままの静香猫さんに、愛ちゃんがお肉を渡していました。最初手で受け取った静香さんは、それじゃあいけないと思ったのかお皿を地面に置いちゃって、また犬食いをするほど徹底をしていました(子供たちがそっちを見てなくてほっとします)。さすがです。その静香猫さんに、愛ちゃんときたら羨望のまなざしを送っていました。彼女の番、大変そう。


「憲邇さんすごいですね、メイドの二人もやることないでしょう?」


「そんなことありませんよ、広子さん。お仕事は探して見つけるものです」


「そっか。でも憲邇さん、とっても楽しそうだね」


「そうですねぇ」


 火の具合を見たり、焼けたのを次々と子供たちに渡して、笑顔で食べていくのを見るのがとっても楽しそうでした。あ。でも、焼いてばっかりで肝心のご主人様が食べてないみたいです。ここはついでです、私もあーんしちゃいましょう。


「ご主人様、焼いてばっかりで食べてないでしょう。はい、あーん」


「ああ、ありがとう」


 すぐに差し出したお肉を食べてくれる愛しい人。うふふ。おいしいって言ってもくれて、私は至福のときなのです。


「まあ、今日は私の当番ですわよ、抜け駆けはずるいですわ」


 花雪ちゃんがずんずんやってきました。お皿からお肉を持ち、同じくあーんをしていきます。ご主人様もぱくぱく、おいしそうに召し上がってくださいました。


 おいしい楽しい、バーベキューなのです。








 バーベキューも終わり、ご主人様の飲みの時間になります。桜園のみんなは遊び疲れた子は眠り、まだの子もテントの中でうきうきとなにかをおしゃべりしている様子。いずれにしても、ここからは夜の時間。花織ちゃんも疲れたのか眠っていました。こうこうと強めの明かりが設置され、その中でご主人様が花雪ちゃんのお酌を受けながら言いました(ちゃんと録画もしながらです)。


「じゃあ、酒の肴にストリップでも見ようかな。順に脱いでけ、まずは広子から」


「はい、ご主人様」


「良子と静香は咥えろ」


「はいご主人様」二人、いいコーラスなのです。もちろん二人ともすでにレオンくんがいないため、全裸メイド、裸猫さんです。ほかのキャンプの方ももう夜なので、こちらに来る心配はほとんどありません。ありませんが、ご主人様次第なところもあり、困りものなのです。


「お、飲んでるで思いついた。これしよう。ああ、良子と静香はあれもさせるんだっけ。しょうがないなぁ、もう」


 しょうがないのはご主人様です。


 二人、そろそろと座るご主人様の前にしゃがみこみ。ズボンを軽く脱がせ、目と目を合わせ、同時に咥えていくのです。


「二人とも」


 ぼそぼそ。言われるいやらしさに毛が逆立ちかけるのを感じますが、でも、二人で頷いて、私が一度離れてコップを用意しました。


 戻って二人でぺろぺろとご主人様を舐めていく中、ストリップも始まります。まずは広子さんがワンピースを脱ぎ捨て、下着姿になりました。いつもどおり広子さんらしい、薄い青のレースの下着です。


「あ、うん、ストップ広子。下着までにしよう。私は下着フェチだからね」


「は、はいご主人様」


 おろおろ、それでも恥ずかしそうに身を縮こめる広子さんでした。


 元々脱ぐ速度が速いわけじゃない面々、ご主人様のちびちびと飲んでいく時間に合わせるように、みんなの脱衣はゆっくりとしたものでした。広子さんが脱ぎ、まゆちゃんが脱ぎ、千歳ちゃんが愛ちゃんが続々と脱いでいくのも、結構な時間がかかります。そうして出た白とピンクが多い下着姿に(スリップも多かったですが、今回ご主人様はそれも脱ぐよう指示していました)、ご主人様は硬くしてくれていました。ああこれが私たちのフェラチオでありますようにと祈りつつ、おかずの下着姿の女たちができるのを横目で見ていく私。メイド長として、脱ぎ方など参考にするのです。ご主人様が反応するのはどれか、どんな下着か。常にお勉強する気でいませんと。やっぱり多い白とピンクの下着姿が露わになったとき、ご主人様はぴくっと反応しているようでした。やはりメイドらしい白やピンクがよいのですね。わかりました。


「ああ、ちょっと今までの興奮でもうそろそろだな。二人とも」


「はいご主人様」


 そろそろとぺろぺろを横からにし、コップを構えます。ご主人様がぐっと私たち二人の頭をつかんだ瞬間、コップをご主人様のモノの前に出しました。


 射精が始まり、精液がごぽごぽとコップに注がれていきます。ぺろぺろと横から舐めつつ、そこを眺めると、こ、こうしてまじまじと見ますと射精って、すごいあそこ、うわぁ……どくどくと注がれていく精液の量ときたら。最近私が受ける量がとみに多いと思ったら、こ、こんなに……ごくん、と、唾を飲み込んでしまいます。


 でき上がったコップには三分の一ほども白い白濁液が溜まっていました。見るだに、いやらしい物体です。みんなの視線がそっちをちらりと見て、うわぁとすぐ逸らしていました。


「もう一回かな。二人とも、続けて」


 二つ返事で射精したばかりのご主人様をまた咥えていきました。すぐにぐぐっと反り返るご主人様、本当、お盛んです。


「け、憲邇さんなにそれ」ぱんつだけのまゆちゃんがおののきつつ言います。


「なにって、私の精液だよ。みんな飲みたいと思ってね、今はこの二人にあげるのはもったいないから」


「そ、そんなのほしいって言う人、いないと思うなぁ。自分からは恥ずかしいよ」


「なんだ、まゆはこれ飲むの嫌だったのかい?」


「そ、そんなことない、けどさ。自分からは、やっぱり」


「そうかそうか。じゃあ逆に罰ゲームとしてもできるわけだな、ようし」


 どっちに転んでも、ご主人様には敵わないようでした。


「わ、私、飲みたい、です」


 ああ愛ちゃんがいましたね。恥じらいの薄いダメな子です。


「いやダメだよ、まゆので罰ゲームで飲ませるほうがいいと思ったから。さてなににしようか、とりあえず、最後詩音、脱ぎなさい」


「は、はぃ憲先生。えいしょっ」


「さ、最後って憲邇くん、私たちは?」


「ああ、紗絵子と奈々穂とパティはいいよ、ノーパンノーブラだし。おっと、春花、下着を預かるのは私だよ、私に貸しなさい、せっかく今日は普通でいさせたんだ」


「は、はい旦那様」


 ああ、そういえばそんなことしてましたね。春花さんの下着を、残りの八月、ご主人様が管理しているそうですね。花雪ちゃんから聞きましたよ、彼女には大変なことでしょう。


 ずらり、下着姿の面々が出来上がります。三人だけワンピースを着ていますが、残りは全員下着姿でした。私たち二人をのぞいて、ですが。


 ぱしゃり、いつもの撮影をするご主人様。ほんとに写真に録画が大好きなお人です。そんなにたくさん、見きれないでしょうにと思いますが、ご主人様がお部屋にいるときは何度も見ているそうで、恥ずかしくなります。


「さて、なにをして罰ゲームにしようかな。みんな、うぅん、どうしようかな」


 ご主人様はちびちびとお酒をやりながら、なにかを考えているようでした。その間もじっと下着姿の皆さんを眺め、フェラチオされているあそこを硬くしています。私たちが下手なのか、連続でも簡単に達するご主人様の、射精はまだまだ先のようでした。


「ギャンブルごとがいいかもしれないね。じゃあ、せっかくだしチンチロリンでもするか」


「ちんちろりん?」


 ハーレムのみんなのうち、それですぐ頷いたのは愛ちゃんだけでした。


「ああ、知らないか。ご飯茶わんにサイコロを三つ放って、出た目で勝負するんだ。ええっと、そうだな、説明も面倒だし、とりあえずやってみせようか。巴、茶わんあるよね? あと私の荷物にサイコロがあるはずだから、取ってきてくれ」


「はい」


 すぐに巴さんが荷物のあるテントの中へごそごそと入っていきました。しばらくの待ち時間、私たち二人は必死にフェラチオをし、ご主人様を気持ちよくさせていきます。


 すぐに戻ってきた巴さんの手にはサイコロが三つあり、それから食器入れからプラスチックのご飯茶わんを一つ取り出し、それぞれをご主人様のテーブルに置きました。ご主人様はサイコロを三つつかみ、からころと音を出して茶わんの中にサイコロを放ります。出た数は二、二、五でした。


「これで正解、というか、出目が五ってことになる。二つ同じ数字ができたときの残りの数字が出目といって、それで勝負するんだ。残りの数字の高いほうが強い」


 もう一度振ると今度は一、三、四と出ます。


「これは出目なし、だから勝負だとほぼ負けだね。こんな風に、サイコロを茶わんの中に放って、出た数で勝負するんだ。全部同じのぞろ目は最強で、今回は六のぞろ目が一番強いとする。本当はお金をかけて六のぞろ目は三倍返しとか五倍返しとかにするんだけど、今回は勝ち負けだけを競うよ。ああ、茶わんからサイコロを落としちゃったら最低の負けで、ほかに同じ人がいない限りその人の負けが確定する。あとは、そう、四、五、六の組み合わせはいいけど、一、二、三の組み合わせは出目なしより悪い出目になる。それくらいかな」


「一回勝負なの?」


「ああそうそう、そうだ、振るチャンスは一人三回ね。三回サイコロを放って、そのうち一番強いのがその人の出目、ってことにしよう。まあ、簡単にね。余興みたいなもんで軽い気持ちでやろうか。罰ゲームも今回は精液を飲むだけだし」


「け、憲邇くん麻痺してるわよ。普通、そんなの大変なことなんだから」


「ああ、うん、そ、そうだね。最近麻痺しているかもしれないなぁ。気をつけないと」


「はーい、しつもーん。出目なしの人がいっぱいいたらどうするの?」まゆちゃんが手を上げて聞きました。


「そのときはもう一回、出目なしの子たちで再勝負にしよう。精液を飲ませるのは一人がいいんだ」


「ふぅん、わかった。じゃああたしからいくねっ」


 ころころ、まゆちゃんは早速サイコロを振り、いきなり四、五、六を出していました。


「これでいいの?」


「ああ。普通なら二倍返しが相場かな。あと、普通出目が出たところで終わりなんだけど、今回はみんな三回振ろうか」


「はーい」


 まゆちゃんの残りの二回は出目なしでした。しかし最初でいい目を出しているため、おそらくまゆちゃんの負けはないでしょう。


「じゃあ、順番に振っていってね。良子と静香は最後にね」


「はーい」


 それから順繰りにサイコロを振っていきます。みんな出目なしはなかなか起こらず、確率的なところはわかりませんが、大体三回振るとなんらかの目は出ていました。


 ところが。みゆちゃんの番、彼女は二回連続茶わんからサイコロを落としてしまい、最後の一回に望みを託すも、二、三、六と出目はなしとなりました。この時点で出目ありの皆さんの負けはなく、みゆちゃんの負けの気配が濃厚です。


「茶わんから落とすのは出目なしより悪い扱いだけど、みゆは最後に茶わんにちゃんと入れたから、出目なし扱いね。残りの誰かがみゆより悪いことが起こるか、出目なしじゃあないとみゆが飲むんだよ、いいね」


「は、はい憲邇さま」


 みゆちゃんの顔が赤くなっていきます。ちらりと白濁液の入ったコップを見て、かああっとほっぺを赤くし、両手でその赤いほっぺを挟んで、はぁと艶やかなため息を吐いていました。恥ずかしいと、こっちまでわかります。


 そのあとも皆さんはなんらかの出目を出して、なかなか出目なしとはいきませんでした。春花さんなど五のぞろ目を出し、運の強いところを見せつけていました。そういえば前の脱衣麻雀でも似たようなことがありましたっけ。春花さんは運に恵まれた星に生まれたのかもしれません。本人がギャンブルとは無縁の人なので、あまり意味はないでしょうが。


「こういう、ギャンブルでやらしいのするの、悪くないな」


 とぶつぶつご主人様。変態なのです。


 私たちをのぞき最後のパティちゃんの番になります。それまでのみんなはなにかしら目が出ていたため、このままだとみゆちゃんが飲むことになります。と、おどおどしたパティちゃんは最初を盛大に外し、茶わんから落としていました。続いても今度は外さず茶わんに放るも、出目なし。最後に望みを託すも、また出目はなしでした。


「ああ、うう」


 ちらちら、パティちゃんも罰ゲームにおろおろしていました。


「これでみゆとパティが出目なしだね。じゃあ、最後良子と静香やっちゃいなさい」


 二つ返事でサイコロを振ると、私は出目が三、静香さんも三の出目を出していました。


「じゃあ、みゆとパティで勝負だね。落っことさないように振れば目が出る確率はかなり高いから、頑張りなさい」


「は、はい憲邇さま」「はいマスター」


 ころころ、もう一度みゆちゃんが振ると、一応の一の目が出ていました。続く二度は出目なしと、不安は残りますが最低限目は出ています。


 続いてパティちゃんの番。最初と次は出目なし、ツキに見放されたのか、不運が続きます。


「うう、えいっ」


 祈りを乗せてサイコロをお茶わんに放るも、最後は一、三、六、と、出目なしです。ああ、とため息のこぼれる、パティちゃん。


「じゃあパティの負けだね。私もそろそろだしもうちょっと待って」


 ご主人様のぎんっぎんとなるのが、すごくなっていきます。私と静香さんは必死にぺろぺろと舐め、終わりを迎えようとしていきます。


 ぐしぐしと頭を撫でてくれるご主人様が、撫でる強さを上げ、合図です。さっとコップを用意し、ご主人様のモノをそこにあてがいました。


 射精が行われます。どぷどぷとコップに白い液体が溜まっていき、あっという間に精液だけのえっちなジュースが出来上がっていました。はぁ。すごい量。これだけもらってるのに、なんで私はまだ妊娠できない、不甲斐ないんだろう。はぁ。


 射精後のご主人様のモノを綺麗にしながら、コップをテーブルに置きました。ごくりとパティちゃんが喉を鳴らすのがここからでもわかります。


「飲め」


「ひゃい、ますたぁ」


「ああ待て、録画のカメラに、今から精液を飲みますと言え」


「はい」


 ててっとこちらまで駆け寄り、コップを手に取るパティちゃん。


「え、えと、それですか? はい。い、今から、精液、飲みます。これ、精液、でう」


 カメラに向かって軽く変な笑顔をとる、純真なパティちゃんでした。


 パティちゃんは少しだけ待ち、もう一度ごくんと喉を鳴らして、それからえいっと一気に口をつけました。


「ん、んぷ、んぅ……」


 こく、こく、六年生が飲んでいきます。あれだけの濁った飲みづらい白濁液を、一度も戻すことなく飲んでいっていました。あんな純真な子供に……なんて卑猥な光景、ゆっくりと、しかし確実に飲みこんでいくパティちゃん。やがてコップは空になります。


「ぷはっ、はぁ、ふぅ」


「よしよし、よくできました。パティ。おいしかったかい?」


「ひゃい、おいしかったでう」


 なでなでを受け、パティちゃんはにっこり、嬉しそうでした。……口の端から、精液が垂れていますけれど。気づいた彼女は慌ててティッシュでそこを拭き、一息つきます。


「ああ面白かった。じゃあ、せっかくだしもうちょっとチンチロリンで遊ぼうか。それが終わったら、紗絵子と奈々穂連れて夜の散歩に出かけようっと」


「も、もう憲邇くんたら」


「次は私と勝負にしよう。私に引き分けか勝ちだったら、キスと服を着させてあげる。ノーパンノーブラの子は下着をね。負けた人は今のままの格好で寝なさい。寝袋だから風邪も多分引かないだろう。引いたらごめんね。負け方がひどい人、一、二、三が出たり茶わんから外した人はもっとひどい罰ゲームにしようそうしよう。セクシーランジェリーかコスプレしてもらおうっと。あ、それで思い出した。巴、私の荷物にオレンジのスカートあるから、持ってきてくれるかな。私の荷物の青いほうにあるから」


「はいご主人様」


 巴さんのメイド二号っぷりも様になってきましたね。静香さんと二人、ぺろぺろを続けながら思います。


 すぐに戻ってきた巴さんの手には、傍目にもわかるほどのミニスカートがありました。超ミニです。


「静香、それ履きなさい」


「はいせんせ、ご主人様」


 すぐに巴さんからスカートを受け取り、全裸の静香さんがそれを着ます。……ま、全くお洋服の意味を成してない、なにも隠せていない丈のミニミニスカートでした。股下数センチどころか、股上数センチです。特に四つんばいでいたら、お尻まで見えてまったく意味がありません。なまじスカートがあるだけ、余計に卑猥に見えます。


 ぱしゃ、ぱしゃり。ご主人様ったらそんな静香さんを撮影するのに余念がありません。変態さんなのです。


「いいよ、猫にはこういう洋服が似合うね。なぁ静香」


「はいご主人様」


 どこかうっとりとご主人様を見上げ、丁寧にフェラチオをこなしていく静香さん。立派な性奴隷の完成形のように見えます。


「じゃあさっそくやっていこう。私と勝負だから、私が親扱いにするけど、ルールはさっきの簡単なほうでいいかな。ああいや一つだけ足そう。普通通り出目が出たらそこで確定だよ、その出目で勝負する。例えば一回目に振って三が出たら、残り二回はなしで出目三とする。これと同じで、一、二、三や茶わんから外したらその時点で負けとする。いいね? じゃあ、振るよ」


 からんころん、ご主人様が放ったサイコロは、三、三、五と五の出目が出ます。ご主人様もいい目が出やすい星の元に生まれたのかもしれません。


「なかなかいい目だね。これ、五の出目は相当いいんだよ。四、五、六とかぞろ目はめったないことだしね。さあ、まゆから振るといい。そうだな、出目もいいしハンデで、途中で出目が出ても五に届かないなら三回まで振り直していいよ」


「はーい」


 まゆちゃん、花雪ちゃん、泉さんが順に挑戦しますが、確かに五は強いのか、目こそ出ますが誰も勝てません。下着姿で就寝となります。


「あっ、や、やったっ」


 次の巴さんはなんと、二回目で六の出目が出て、見事勝利となりました。そそとご主人様に近づき、キスをもらい、にんまりとして、服を着ていっていました。ずるいのです。メイド二号め。


 ところが次から紗絵子様、奈々穂ちゃん、千歳ちゃん、愛ちゃん、パティちゃんと立て続けに負け続け、大勢が下着姿のままで眠るのを余儀なくされました。


 そして次のみゆちゃんはおろおろと振ったためか、また茶わんからサイコロをこぼし、ああっ、と嘆いています。これで自動で負けが確定し、さらにセクシーランジェリーかコスプレが決定しました。


「ふむ、みゆがやったか。じゃあみゆ、首輪を着けなさい。巴、私の黒いほうの荷物を持ってきてくれ」


「はい憲邇さま」「はいご主人様」


 みゆちゃんは常に持参しているのか、すっとどこからともなく首輪を取り出し、かちゃりと自分で着けていました。『みゆ』と、名前のついた首輪をです。


 巴さんはすぐにご主人様の黒いバッグを持ってきてくれていました。ご主人様は一旦フェラをやめるよう言い、そのバッグからなにかを探して、取り出していました。


 それはみゆちゃん用とわかるほど小さなサイズの、衣類でした。なんでしょう、白くて、よくわからない形をしています。もう一つこっちは白いプリーツのミニスカート、みゆちゃんたち用と思われる小ささでした。


「じゃあ、これを着なさい、みゆ。これ、シャツね」


「はい憲邇さま」


 渡されたのが一体なんなのかと思うと、みゆちゃんはシャツと呼ばれたほうを広げ、なにかわかったのか、かあっと頬を染め上げます。


 着ていたシャツを脱ぎ、渡されたシャツを着る、みゆちゃん。……そ、それは、静香さんが花火大会の日に着せられた、胸が半分のぞく丈の短さの白
Tシャツ、でした。みゆちゃんはぺたんこですが、なんと乳首がぎりぎりのぞくぴったりの丈、あまりにもやらしいです。そして白いプリーツのミニスカートは、今までみゆちゃんが履いたことのないような短さで、ちょっと動けば見えそうででも見えない、絶妙の丈でした。


「ううう、恥ずかしいです、憲邇さま」


「ああ、そうだろう。あ、パンツ脱ぎなさい、ノーパンだよ、罰だ」


「はい憲邇さま」


 するっとぱんつを脱いで、しまいこむみゆちゃん。そのまま落ち着かないのか、そわそわとしながらご主人様に変な笑顔を向けていました。


「そのままで寝なさいね。じゃあ、次どうぞ」


 続く広子さん、柚香里さん、詩音さんも次々と負け、下着姿続行です。やはりの、ご主人様の出目は強いのでした。


 ところが。次の春花さんは、三回目に振ったものでなんと六のぞろ目をたたき出したのです。なんとも強運でした。


「あら、まあ」


「うっお、すごいぞ春花。普通なら君の完全な勝ちだよ。普通なら三倍返しのすごい目だ」


「そ、そうなの、ですか? 私よくわかりませんわ」


「ふむ、これだけいい出目だと、ただキスと服だけってのも悪いな。じゃあ、チケットあげるよ。好きに使いなさい」


「まあ、よいのですか?」


「ああ。それだけの出目だよ、私も初めて見る」


 チケットを受け取る春花さん。自分の出したものがすごいと、言われてもピンときていないようでした。けれども、受け取るチケットをどう使おうか、思案する春花さんは嬉しそうです。おっと、キスを忘れないうちにとそそとご主人様にも近づき、口づけをもらっていました。そのあと、ワンピースを着直していきます。羨ましいです。


 私たちフェラチオ組をのぞき、最後の絵里さんが振ります。


「あ」


 からころ、サイコロは茶わんから逃げ出すように落ちていってしまいました。


「ふむ、絵里も失敗だね。なにさせようかなぁ。うぅん」


「あ、あなた、その、柔らかいのにして」


「わかった。じゃあみゆと同じのにしよう」


「ええっ」


 がさごそ、ご主人様は荷物から絵里さん用の切り取り白
Tシャツを取り出し、渡していました。もう一枚白いミニミニプリーツスカートも渡していました。


「ど、どうしても着なきゃあ、ダメ?」


「ダメ」


「わ、わかった、わ」


 なんと絵里さんはブラの上から白
Tシャツを着ていきました。途端ご主人様は不満げに口を尖らせ、「わかってるくせにずるいぞ、絵里」と叱ります。仕方なくブラを脱ぐ絵里さん、とっても恥ずかしそうです。


 上半身裸に、胸が半分程度しか隠れない白い
Tシャツ。今度はみゆちゃんと違い、胸の先は見えませんでしたが、下の部分は丸見えで、やらしいです。


 絵里さんはスカートも履き、なんともいえない超ミニスカートにおののきつつ、わかってるだろうとのご主人様の海の視線に仕方なさそうに、黒いショーツを脱いでいました。


 ぱしゃぱしゃり。ご主人様は撮影が大好きでした。


「さて、みんな振った? ああ、良子と静香がまだだね。どうぞ」


「はいご主人様」


 私が振るといい目は出ず、負けとなりましたが、静香さんはなんと同じ五の目を出し、引き分けでもよいと最初に言ったとおり、これで着られるものをもらえます。が。


「よく考えたら静香は猫なんだから、服なんていらないよね? キスだけあげるよ」


 ちゅっと、ご主人様が静香さんにキスをします。それでうっとりとご主人様を見上げ、ありがとうございますを言う、よくできた猫さんでした。


「さて、下着のみんなは手を後ろへやってくれ。ワンピースやスカートの子は、めくって」


「はいご主人様」


 紗絵子様、奈々穂ちゃん、パティちゃん、それからみゆちゃんと絵里さんがスカートをめくり、ノーパンのあそこをご主人様に見せていきます。残りの下着姿の子は手を後ろへ回し、下着を強調します。私たち二人はそれでぐぐっと反るご主人様のモノを頬張り、もっと気持ちよくなってもらおうとしていきました。


「せっかく外でしているんだし、誰か来ないかなぁ」


「来なくていいのよ、どら息子」


 紗絵子様の言うとおりなのです。ここはキャンプ場、お外なのです。ご主人様は犯罪的なことをさせる、とても素敵なお人なのです。


「じゃあ、こっちから行こうか。よし、紗絵子、奈々穂、露出散歩に出るぞ」


「はぁいお兄ちゃん」「う、は、はい憲邇くん」


 すっくと立ち上がるご主人様。かちゃかちゃとズボンを履き直していきました。結局、三度目がくるほどうまくはできなかったので、また精進しないといけませんね。


「服、私が見てないからって着るなよ。テントにも隠れるなよ。じゃあ、少し散歩してくるよ」


「いってらっしゃいませ、ご主人様」みんなのいいコーラスなのです。


 私たちはご主人様が帰ってくるまで、キャンプ場でこのままの格好で待ち続けるのでした。ああ、テントに逃げたいです。


 そういえば。ご主人様と一緒のテント、誰が入るかまだ決めていませんね。ご主人様に決めていただきませんと。


 なんにせよ。今夜はもっともっと、ご主人様を愉しませんといけません。まだまだ、頑張るのです、良子!
















 憲邇くんったら、最低だわ。下着姿のみんなを肴にお酒に飲むのもそうだけど、こんな、私たちをノーパンノーブラで歩かせるだなんて。


 キャンプ場は緑の匂いも気配も強く、木々もあちこちに並んでいる。澄んだ空気を感じられ、これがただの散歩なら、きっと楽しめていることでしょう。でも、露出散歩。ああ、どうしましょう。


 今が夜なのが幸い、まだ誰ともすれ違わないけれど。完全にみんなが眠る時間よりはまだ、早く、誰が起きているか知れない。そんなキャンプ場をノーパンノーブラで歩かさせられ、私は羞恥を覚えていた。


 我が息子ながら、ご主人様らしくなっていってくれてそれはそれは嬉しいわ。けれど、露出好きなのが玉に瑕ね。そりゃあ、私だって露出で昂っちゃうけど、とっても恥ずかしいんだから。まったくもう、困った人だわ。


 てくてく、奈々穂と憲邇くんと三人で歩いていく。昔にもこんなことはあったけど、あのときはこうなるだなんて、夢にも思ってなかったわね。はぁ。


「お兄ちゃん、おさんぽはおひるがいいと思うな」


「いや、えっちなお散歩だからね。夜のほうがいいかもしれないよ」


「ううう。ななほえっちなのはずかしいよぅ」


「お母さんもよ、ほら早く私たちをテントに返して」


「めくって」


 条件反射的に憲邇くんのほうを向いてワンピースをめくる、私と奈々穂。ノーパンノーブラ、黒いあそこが憲邇くんに丸見えになり、持ってきた彼の明かりが私たちのそこを照らす。


「言うことをちゃんと聞くのによく言うよ」


「だ、だって憲邇くんの言うことは絶対じゃない」


「そだよ、お兄ちゃんの言うの、ぜんぶききたいの」


「そっかそっか。ありがとう。ならいいじゃないか、夜のお散歩も」


「でも恥ずかしいのよ、恥ずかしいの」


「そんな風には見えないなぁ」


「憲邇くんっ」


「胸も見せて」


 ぐいっと、ワンピースを胸がのぞくまでめくり上げる。愛しい憲邇くんがにっこりするから、いくらでもできるけど、でも、それとこれとは別の、恥ずかしいが、あるわ。恥ずかしいんだから。ああ、誰か通ったらどうしましょ。お母さん大変だわ。


「いいぞ、二人とも」


 かしゃり。一際大きな音が夜のキャンプ場に響き渡り、私たちの身をくねらせる。


「いいよ、戻して」


「け、憲邇くん」


「静かにしないか。ほかの人を起こすのもあれだろう」


「で、でも、誰かに会うかも」


「そのときはご挨拶だけすればいいじゃないか。ほら行くぞ」


 そのご挨拶、いかがわしいものじゃあないでしょうね? ね? ね?


 てくてく、三人で歩いていく。憲邇くんの三歩後ろを歩くために、自然彼の陰に隠れているような形になる。向こうから人が来てもひとまず大丈夫そうね。


 そう、して。どこへ行くかと思ったら、ほかの場所でキャンプをしている人の、テントまで、やってきてしまった。


 幸い、テント横のテーブルと椅子には誰もおらず、外には誰もいなかった。ただテントの中からの光が外に漏れ、中ではまだ起きていることが明らかになる。


「じゃあ、知らない人のテント傍で記念撮影しようか」


「け、け、憲邇くん」


「出てきたらご挨拶しなよ」


 だからそれ、いかがわしい挨拶でしょっ。もう、憲邇くんときたら、鬼畜なんだから。


 てく、てく。私と奈々穂の二人が、テントのすぐ横まで、歩いていく。胸が高鳴りつつも、憲邇くんの憎たらしい顔が笑顔に変化していくのが嬉しく、つい、真面目にこなしてしまうわ。


 知らない人のテント横に、立つ。憲邇くんはカメラを構え、ぱしゃりとまずは普通に一枚。ああこの音で出てきたりしないかしら。


 続いてワンピをめくって一枚。大事な子を授かるところを外気に晒して撮ってもらう。次はお尻、胸、と、順にめくって憲邇くんに撮ってもらう。


 露出は時間勝負か、それが終わるとすぐ憲邇くんは立ち去ろうと告げ、あとに続かせてくれた。ほっと一息、露出は大変だわ。


「じゃあ次、まだ明かりついてる向こうの小屋まで行こうか」


 キャンプ地から近いところにある、水道の通った小屋のことね。トイレもあるから、人が来ている可能性は高い。でも、行くのね。


 てく、てく。夜のお散歩はいい空気とは別に、緊張の嵐だった。はぁ。ノーパンで歩くからすーすーするわ。やらし。


 三人はまだ明かりのついている小屋まですぐにたどり着いたわ。幸い、見る限り誰もいないようだったけど。


「ふむ、じゃあ、先にちょっとやって、それから人が来るまで待とうか」


「え」「え」


 け、憲邇くん?


「紗絵子、今日のもちゃんとホームページに作っておくんだぞ。じゃあ、脱げ」


「……」


 奈々穂と二人、目を合わせ、早くしろとの仰せにびくつき(でも嬉しい)、すぐにワンピースを脱いで、憲邇くんに預けたの。


 ガーターリングと靴下以外なんにも着ていない、憲邇くんの性奴隷共通の裸に、なるの。


 憲邇くんはそんな私たちを撮影し、録画も続けていったわ。いやらしい人。奈々穂とおっぱいをくっつけろと言われ、二人とも言われたとおり赤面しながら、お互いの胸をむにゅんとくっつけたりして、憲邇くんを楽しませていった。


「よし、じゃあ、人が来るまでそのままでね。人が来たらちゃんと挨拶するんだよ。私はちょっとトイレ行ってくるよ、ここにいなさい、いいね?」


「はぁい」二人、いいお返事なの。


 憲邇くんはカメラを置き、私たち二人はそのカメラに映る位置から動かず、もじもじとしていた(ワンピースもその辺に置かれていた、もう)。ああ、ああ、お外で、裸だわ。恥ずかしいわ。もじもじ、そわそわ。羞恥を感じる、わ。


「ね、ね、さえこお母さん、ななほ、はずかしいよぅ」


「だ、大丈夫よ。まだ誰にも見られてないんだから」


「だれかきちゃったらどうしよう。ううう」


「きっと誰も来ないわよ。時間経てば憲邇くんも許してくれるわ」


「そ、そんなながいあいだこのまんまもはずかしいよぅ。おそとでね、はだかってね、はずかしいんだから。おうちでもはずかしかったんだからね」


「そ、そうよね。ああなにかするから許してください、言っちゃおうかしら」


 あっちの私たちのテント近くでなら、人もそうそう近づかないだろうからいやらしい格好だって耐えられるわ。どうしましょう。なにを言えば、憲邇くん許してくれるかしら。


 そうして、私たち二人は、小屋で裸でいる羞恥を感じ続け、憲邇くんに放置される軽い放置プレイもされていったわ。二人とも裸で、外にいる恥ずかしさに身を縮め、もじもじ、そわそわと落ち着かなかったわ。けれど、カメラが回っていることもあり、私たちはその体を、手で隠したりだけはしないの。そうすると憲邇くん怒るし、もっとひどいことされちゃうかもしれないもの。


 そのまま、恥ずかしい思いをしながら何分経ったか、しれない。けれど憲邇くんはまだ、戻ってきてくれない。ああ、どうしましょ。お母さんどうしましょ。


 てく、てく。私たちのでない足音が聞こえてしまった。ああ、ああ憲邇くん、お母さんどうしたらいいの。


 誰かが近づいてきている。トイレか、水道に用事か。でも私たちは、全裸、動くなとも言われてる……


 思わず大事なところを隠そうとする、腕を。なんとか理性でもって、抑えつけた。


 やってきたのは三十代後半くらいの男性だった。私たちの視界の中、小屋の中に入って、きた。


 見られ、たの。


 どくん。恥が、全身を、駆け巡っていくの。


 お股を、擦りつけそうに、なるの。


「うおっ」


 と驚いた声を上げる、男の人。私たちはかあっと赤面が顔を駆け上がり、隠したいけれどそれを必死に我慢して、耐えていったの。


「こ、こんばんは」


 一応の、挨拶を交わそうと試みる。やらないと憲邇くん、ひどいもの。ああでも、お返事はなかったわ。


「……」


 そのあとはなにも言わず、ただこちらをじろじろとえっちなところを見ながら通り過ぎていく、男性。ぐるぐると恥ずかしさが巡り巡って、どうにかなりそうだった。


 男性はトイレに向かい、男子トイレに入っていった。ほっとする。ああでも、たっぷり見られちゃったわ。彼が出てくるときも、きっとまた見られ、うう。


 憲邇くん、戻ってこないかしら。早く、早く戻りたいわ。


 ところが。先に出てきたのはさっきの男性で、まだいる私たちに「まだいる」とだけ呟き、また黙ったままじろじろとこちらのおっぱいやあそこを見ながら、去って行った。ああ、また見られちゃ、った。どうしましょ。この小屋に明かりがまだあるのがいけないのよ。暗かったら見えないのに。


 そうして、もじもじと裸のままで憲邇くんを待っていると、ようやく彼が戻ってきたわ。ほっとし、思わず憲邇くんに駆け寄っちゃう。


「ね、ね、戻りましょう?」


「そおだよ、もどろ?」


「見られた?」


 かああっとなる、二人。かすかに奈々穂がうんと頷くと、憲邇くんは満足そうに笑い、カメラを手に持った。


 ぱしゃり。そんな私たちを撮影して、満足げな、ご主人様。ひどいの。


「私はその場面に出くわさなかったからね、まだ待つよ。私がここにいる間に、誰かが来るのをね」


「けっ、憲邇くん?」「お兄ちゃん?」


 信じられないことを言うのね。ああどうしましょ。体が(夏のせいで)熱くなってきたわ。


「やだ、やだななほもどりたい。あっちで、てんとの中ならえっちなこと、いっぱいしていいよ? ね?」


「ダメだ。私が露出が一番好きなの、知っているだろう」


「そんなぁ」


「……」


 ひどい人、震えるわ。でも、でも逆らえない、わ。だって私たち、十七人揃ってみんな、マゾ、だもの。


「ね、ねぇ憲邇くん。誰か来たら、それで終わりにしてくれる?」


「いや、ノーパンでもうちょっと歩かせる。この辺ほかの人のテントの傍を歩いて、そうだもっかい売店に行こうかな。まだやってると思うし」


 どくん。どくん、どくん。はぁ、はぁ。


「け、け、憲邇くん。お母さんテントの中なら、どんな目に遭ってもいいわ。お外でなんて恥ずかしいの。ねぇ、憲邇くん」


「どんな目もと言うなら、露出に付き合え。お前も私の女になったならな」


「そんな」


「腕、後ろに回しとけ」


 ああ、ひどい人。でも、でもその声を聞くたび、胸が高鳴るのはなぜかしら。私、私ったら、露出癖でも、あるのかしら。自分からは脱げないから、愛しいご主人様からのご命令を受け、昂る恥ずかしい己。そんな自分が、いるのかしら。


 認めたく、ない。


 そうして二人腕を後ろに回して、もじもじとしていると、また誰かが近づいてくる足音が聞こえた。憲邇くんは小屋から少し離れ、パッと見、見つからないところへと行ってしまう。けれど私たちはそのまま、小屋の中にいさせられるの。


 今度やってきたのも三十代後半ほどとみられる男性だった。心なしか、さっきの人と似ている気がする。もちろんそんなにはっきり見たわけじゃあないからわからないけれど。もしかしたら兄弟かもしれない。


「うおっ、ほんとだ」


 私たちは腕を後ろに回している以上、体を隠すことなんてできない。余すところなく全身を見られていくの。


「こ、こんばん、は」


「ああはい、こんばんは。……はぁーっ」


 じろじろ、じろじろ、今度の人は遠慮がなかった。ご主人様の憲邇くんがいるとは気づかず、じっと私たちを見て、見て、見て、いく。恥ずかしさに二人ともなにも話せず、ただ赤くなるばかりで、時間の流れが非常にゆっくりと遅く感じ、早く立ち去ってくれないかしらと思う反面、どこか、そうどこか、胸の高鳴りがそれを拒絶している、声も、わずかだけど、聞こ、える。


「すげえ」


 じろじろ遠慮のない視線を浴びせつつ、今度の男性もトイレへ向かい、入っていった。私たちはほっと一息、ただまた、帰りも見られると思うと、はぁ。


 すぐに男性は戻ってきて、なぜか今度はあまりじろじろ見ず、すぐに通り過ぎていってくれた。はぁ。はぁ。助かった。


 憲邇くんがこちらにやってくる。撮影はばっちりだったみたいで、にっこにこだった。ふんっ。


「ようし、じゃあワンピースを返そう」


 どこか投げやりに置かれたワンピースを返してもらう。どうにか一枚でも、あるとないとでは大違いだわ。はぁ。で、でも、こうなったらなったで、ノーパンノーブラが芯にくるのよね。困りものだわ。


「じゃあ、テントを数ヶ所回ろうか。それが終わったら売店行って、それで終わりにしよう」


「わ、わかったわ。そうと決まったら、早くしましょ」


「やだね、ペースはこっちだよ、悪いけど」


 そう言ってずしずし、いつものペースで歩く憲邇くん。ひどいわ。私たちが普通歩くのと同じペースで、もう。


 憲邇くんはのんき気ままにあるき、他人のテントを巡っていった。まだ明かりの漏れるテント、誰かが音で出てくるかもしれないのに、ぱしゃぱしゃとその傍で撮影を続けていく。


 私は、ノーパンで引きずり回される羞恥を、目いっぱい感じて、いた。テント横でめくらされ、もう目もくらむほどの羞恥を感じて、いったの。


「よし、一通り巡ったね。じゃあ、売店行こうか。最後最後」


 そうしてお菓子を買った売店まで歩いていく三人。ノーパンノーブラはすーすーし、とても涼しい。夜も更けてき、夏とはいえ山に近いところ、かなり涼しく、過ごしやすかった。星も綺麗に見えるのに、いつもなら穏やかにそれを眺められるのに。今は許されないの。


 まだやっていると、明かりのある売店に入っていく。昼に来た人がまた来るだなんて、顔覚えられたりしないかしら。


 お店の中にはやっぱり店員さんはおらず、ほかにお客さんもいなかった。ほっとまずは第一関門を突破ね。


「ねぇ、またなにかえっちっちするのぉ?」


「うん。店員さんがいないのは好機か残念かは置いておいて、二人ともワンピースを脱ぎなさい、録画してあげるから」


「ううう、お兄ちゃんせんせぇのえっちぃ」


「そうよもう、憲邇くんのえっち。ほんとに脱がなきゃダメ?」


「ダメ」


「もう」


 そろそろと二人がワンピースを脱いで再度全裸になる。ワンピはまた憲邇くんに預けると、すぐ近くの棚に無造作に置いて、いじわるだったわ。奈々穂のおっきなおっぱいがぷるんと揺れ、白い肌が際立っていくの。お尻も、子供なのに大人な、大事なところも丸見えなの。


 憲邇くんはそんな私たちを録画し、残して、さらに写真まで撮っていた。ピースをするよう強制され、嬉しくもないのに全裸でピースしたまま写真に残されるの。ああ、恥ずかしい。どうしましょう。


 何枚か店内で商品を背中に、店内で露出しているとわかるような写真をいくつも撮られ、ホームページ用のはいくらでも用意できそうなほど、撮影されていったの。


 人がいないだけまだマシだけど恥ずかしさはまた感じて、店員さんが音でやってきたらどうしようと、気が気じゃあなかった。


「じゃあ戻ろうか」


「うん。お兄ちゃんおようふく」


「置いていくよ」


「ええっ、まってよ、おようふく」


「だから、お洋服を置いていくんだ。置いて、戻るんだ」


 どくん。ざわざわと心中に波が立っていくわ。ああ、憲邇くん、
Sなの。ドSなの。


「前々から強制的に裸や脱いだ状態のままでいようと思うことがあってね。まあ、手始めにここからかと思ってね。せっかくのキャンプだし」


「お、お兄ちゃん、もどるあいだ、ずっとはだかんぼになっちゃうよ。だめだよ」


「置いていくんだ。さあ紗絵子、奈々穂、出るぞ」


 すたすたと信じられないことにお店を出る憲邇くん。もじもじ、そわそわとした二人、ついてけず、そっとワンピースを取ろうとすると。


「それ触ったら、帰るまでずっと全裸な」


 びくん。憲邇くんのこわぁい声、びっくりするの。


 それ以上に、胸が高鳴る、けれど。ああ、ご主人様。ごめんなさい。頑張り、ます。


 二人は、ゆっくりと全裸のまま、扉の向こうへ足を踏み出していった、わ。どくん。心臓が早鐘を打ち、全身が熱くなっていくの。


 裸に、ガーターリングと長靴下、靴だけの、格好。荷物もなく、隠せるものもなく、それで外を、歩いて、いくの。木々が爽やかで、きっと新緑が萌え、盛っているでしょう。なのに。


 私たちは裸で、その外に、いる。ぞくぞくが背筋を過ぎ、私の体になにかを届けてくれる、の。


 ああ、興奮、してる、わ。もう隠せないわ。私、私露出、好き、かも、しれない。ううん、憲邇くんに、好きになるよう、調教されちゃった、の。


 はぁ。胸が、胸が大変よ。胸の先だって。憲邇くんのせいよ。ああ、私、昂ってる……


 ふら、ふら、憲邇くんのあとをついていく、全裸の二人。奈々穂は恥ずかしそうに俯き加減で、わずか下唇を噛んで耐えているようだった。かわいいななは、興奮より恥ずかしいが強いみたい。いい子ね。そうやって、恥じらって憲邇くんを楽しませてやってね。


 私、私は、私も恥じらいはあるにせよ、興奮も混ざってるわ。それでも、きっと憲邇くんを喜ばせられる、わ。


 そうして、全裸の露出散歩は過ぎていく。風が肌を通り、長い髪を揺らしていく。地面はなぜかさっきより不安定になり、ふらふら足取りは覚束ない。


 それでも、二人は憲邇くんのあとをついていけたわ。ああ、愛しい背中を、追いかけて。


 やっとのことで私たちのテントまで戻ってくると、ほうとため息が漏れる。みんなの顔が、裸の私たちから逸れていく。


「ああ、せっかくだ、別のテントの傍まで行こう」


 どくん。ま、まだやるの? もういい加減に、して。そう、目で訴えようとした。けれど……できないの。それどころか私も奈々穂も、ひどいご主人様にかすかにこくんって、頷いてた。


「ついておいで」


 言われたとおり全裸で憲邇くんのあとをついていく。また知らない人のテント傍までやってきて、憲邇くんはカメラを置いた。


「じゃあ、ここでえっちしよう。声、我慢しろよ」


 ぞくぞくぞくっ。私は今、確かに、愛する人の声で、興奮、した。感じさえ、した。したわ。したの。


 テントはまだ明かりがある。それなのに、ここでする、って。


「お、おにいちゃ」


「あんまりでかい声出すな」


 言うと同時に、テント横すぐで私たちのあそこに指をやる憲邇くん。私は傍にあった適当な木に手をついてしめやかにそれを受けるの。人がいるとバレると大変だからと持ってきた明かりはつけたり消したりしていて、今も消えている。だから、私たちがここでなにをしていても、声さえ我慢すれば知られることはない。


 けれど。


「あん、憲邇くん」


 声が出るの。えっちな、声が。すぐに憲邇くんがキスで塞ぎ、奈々穂と一緒に常にどちらかがキスしてなさいと、声を出すことを抑えようとしていってた。ただそれだと一人が残り、声がどうしても出てしまうため、私はすぐに自分の手で自らの口を塞いでいた。


「いい子だ、紗絵子」


「ん、ん」


 ご主人様の憲邇くんがくちゅくちゅ、あそこをいじめる。露出で昂ってしまっていた私はあっという間にいけないお水を垂らし、ご主人様がほしいと宣言する。ご主人様はよしよしと、一度撫でてからいつの間にか脱いでいたのか、あっさりと私に挿入してくれた。


「ぁ、ん……っ」


 立ったまま後ろから、野獣のように盛る男をぶつけてくるご主人様。夏のせいか男のフェロモンがむんむんと汗に乗ってこちらに伝わり、女を喜ばせていってた。


 私の、もう四十の私の、女が、喜んでるの。


「んっ、ん」


「おにいちゃ、ん」


 憲邇くんがぐちゅぐちゅと突いてくれる。奈々穂も声が出てしまうのか、自分で自分の口を私と同じように塞いでいた。憲邇くんだけ、なにもなくただ唇を笑わせ、私たちを襲っていくの。


「んっ」「んぅ」


 奈々穂をいじめながら、私をぐねぐねと突くのをやめない憲邇くん。あそこから水がたらたら、今日は本当に感じる私、昂りは最高潮に近かった。


 興奮、しているの。ええ、お外で、えっちで。


 ぱんぱんとお尻にぶつけるご主人様。突かれるたび、胸を揉まれるたび、女が喘ぐのが塞いだ手からこもって自分にだけ、聞こえる。


 気持ちいいの。実の息子との、えっちは。


「かわいいよ、紗絵子」


 ぼそりと囁かれる海の言葉に、喘がないわけにはいかない、自分の女。「あん」と思わず大きな声が手を伝わり、憲邇くんにも聞こえたみたい。ただにっこりと笑い、ますます強くかたぁくして私を突き上げてくれた。


「気持ちいいかい、紗絵子」


 こっくりこっくり、頷いていく。声が出せないって大変で、必死に喘ぎを抑えながら憲邇くんに応じるのは途方もなく労力がいるものだったわ。


「すぐそこに人いるのにね。テントがすぐ傍なのに、感じちゃって」


 ぼそぼそ、あん、いけないわ。憲邇くんの囁きにいけないシチュエーション、お外での青姦だとわからされ、ますます興奮して、あそこが、あそこが憲邇くんを締めつけていくの。


「あれ、お前今の言葉で興奮したのかい? ぎゅっと締めつけちゃってまあ」


 ぶんぶん、首を振る。ところが憲邇くんはそうかそうかと無視して頷き、ぐいっとまた耳もとに近づき、囁くの。


「変態」


 ぞくぞくっ。私は言葉責めで、とんでもなく気持ちよく、なっちゃったの。泣いちゃって、あそこがまた、きゅううって締まっちゃうの。


「ほら、なじっても締めつけた。変態の色情狂だな、露出狂でもあるか」


 ぞく、ぞく。私は重ねて言われた言葉責めで、また興奮し、気持ちよくなってしまっていた。憲邇くんも締めつける私にかたぁくして、いっそう強く突き刺してくれるの。あそこの奥にぶつかり、擦れ、お水がぴちゃぐちゃ、うるさい。


 そう、えっちなお水を辺りにまき散らしながらのえっちだった。憲邇くんのかたぁいのが気持ちよくって、私はもう濡れ濡れのとろとろだった。お外なのにと、それがまた私を加速させていくの。ああ、目の前に見知らぬテント、見ちゃった。いけないことしてる、背徳的な、と思えば思うほど、感じられた。


 そう、憲邇くんにされたの。憲邇くんのせいなの。だって、だって私昔からこんなお外で感じる女じゃあ、なかったわ。お外で裸にされて悦ぶ女じゃあ、なかったはず。


 そうしてくれた憲邇くんの突き上げがだんだんペースが速くなっていき。ただ緩急もつけ、ぐるりと円を描くようにも突かれたりしていき、胸をぐしゃりと潰すように揉みしだいてくれ、私はそのたびに手のひらに喘ぎ声をぶつけていってた。憲邇くんのぱんぱんぐちゅぐちゅとあそこの奥にぶつかるのが何度も繰り返され、私はそのたびに快感を感じて、だんだん気持ちの階段を上がっていってた。


 憲邇くん、一緒がいいわ。と、目を合わせると、わかったの合図。ぱんぱんぐちゅぐちゅ、奈々穂から手を離した憲邇くんが思いっきり突き始め、私の番がそろそろと終わりに近づいていく。


「いい子を孕めよ、紗絵子」


 はい、孕みます。生ナカダシしてくださいませ。


「わかった」


 あれ、今の聞こえちゃったかしら。と、憲邇くんが一際強く突き上げ……


「んっ
 んぅ ん、ふぁ、はぁ……っ ん、ん はぁ


 膣に生で射精、される。あつぅい精子が私の膣に注がれていく。どくどく、どくどくと注がれる大量の(ええ、さっき見たもの)精子が、私の子宮を満たしていくの。ああ、これ以上ない、快感が私を襲い……イッちゃった、の。口を押さえた手の爪を、顔にめりこませるほど。いつもどおりがりっとつかんだ木を引っかいて、しまう。ああ、特上に気持ちいい……


 びくびくと体をうねらせ、ただ射精を受け止めていった。憲邇くんは出すだけ出すと、ずるうっとアレを抜き、こぽこぽと精子をあそこからこぼれさせていく。ああ、ガーターリングと靴下汚れちゃうわ。別にいいけど。


 すかさず、カメラを近づける憲邇くん。録画のカメラが白濁液の溢れる様を捉え、私はなんだか恥ずかしくなってくる。ああ、立っているのも辛いわ、と、憲邇くんの肩を借りて、なんとかふらふらとしつつも立っていることができた。


「気持ちよかったよ、紗絵子」


「あ、ありがと、ご主人様」


「さあ次は奈々穂だよ、そのまま口塞いでなさい」


「はぁい」


 ひそひそ声、これでも聞こえないか心配だわ。でも奈々穂はちゃあんと口を抑え、さっきまでほぼ同時にいじられたあそこに憲邇くんを招いていく。


 奈々穂も濡れていた。憲邇くんの手つきが悪すぎるせいねっ。


「ぁ、ん、にいちゃ、んぅ」


 奈々穂も木に手をついて立ったまま後ろから犯されていく。いわゆる立ちバックをされていった。憲邇くんはまたすぐ勃起したのか、あっさりとまた挿入し、奈々穂を懲らしめていったの。


「ん、ん、んっ」


 まずはゆったりとリズミカルに突いていく憲邇くん。私はそうだわと、ハーレムの妾女房同士、やれることはやらないとと、奈々穂のおっきなおっぱいをむんずとつかんでやったわ。


「んっ、ん」


 奈々穂がこっちを見る。私は憲邇くんを見なさいと指さし、いいぞといった顔つきの憲邇くんにしょうがないなぁと奈々穂も触るのを許してくれていた。


 私が胸を揉み、乳首を転がすと、憲邇くんも続けざまに奈々穂のおっぱいをいじめ、奈々穂は顔を歪ませていた。綺麗な顔だわ、なな。あなたかわいい。


 声が出せないのが辛いのか、奈々穂の顔がいつものえっちのときより(といってもそんなに見たことないけど)苦しそうに喘いでいたわ。私はよしよしとほっぺをなぞり、私のとくっつけてあげる。わっ、熱いほっぺねぇ。うふふ。露出で恥ずかしかったみたいね。今だっていつテントから誰か出るか、どきどきしているのがわかるわ。ええ、私もそうだったもの。


 必死に声を我慢する奈々穂に、憲邇くんは容赦ない攻撃を仕掛けていっていた。お水を散らす強い突きで、奈々穂の奥までぶつかり、それで出たくぐもったえっちな声がかすかに聞こえる。奈々穂はえぐえぐと潤んだ泣き顔で憲邇くんに優しくしてと訴え、それが憲邇くんの嗜虐心をくすぐる。また憲邇くんは強く強く突き上げ、つぶれるほど強く胸を揉んでいっていた。


「んー、んー」


「ダメだよ、優しくなんてできない。お前がかわいいからね」


 またぼそぼそ、耳もとで囁かれる海のいけない言葉に、奈々穂はびくびく、体で反応していた。やっぱり声、好きよね。みんなそうみたい。


 憲邇くんは一旦小休止し、奈々穂から手をどかしなさいと言って、かわいい奈々穂と口づけを交わしていった。


「ん、む、ふぁ」


 奈々穂ったらうっとり、キスが嬉しくってたまらないみたいね。うふふ。憲邇くんが終わるとちょんちょんと奈々穂の肩を叩き、私もよと愛娘と唇をくっつける。すると奈々穂はくすぐったそうに笑い、でも親子のキスを楽しんでくれていた。


 そこへ、憲邇くんの攻撃が再開される。また奥まで突かれ、感じる奈々穂は(顔でわかるわ)また手で口を塞ぎ、その中へ喘ぎを乗せていっていた。


「んっ、ふぅ、んっ」


「かわいいぞ、奈々穂」


 でも声で感じる愛しい娘は、囁かれる「綺麗だよ」や「好きだ」との憲邇くんの言葉に、嬉しくってたまらない様子だった。そうして憲邇くんのためにますます濡らし、締めつけ、喘いでいくのが横から見ていてありありとわかるの。


 ああ、奈々穂。あなた美しいわ。喘ぐ横顔、特にね。


 そうしてしばらく憲邇くんの腰使いが続いていく。また私と同じように円を描いたり、緩急をつけて奈々穂をいじめていっていたわ。奈々穂はそのたびに体を揺らしおっぱいを揺らし、憲邇くんを目でも楽しませていくの。そうして、しばらく憲邇くんの攻撃が続いたわ。ああ、誰も出てこないでしょうね。スリルを感じるわぁ。


「んっ、きぃ、んっ、すきぃ」


「ああ、私も好きだよ、奈々穂」


 囁かれる言葉に涙ぐみながら、にっこりと笑顔になる奈々穂。それだけでいいと、お外で恥ずかしいのもいいと、顔が言っていたわ。ああ、かわい。


 そうして奈々穂も感じてくれていると、段々またペースが速くなっていき、終わりを近づかせる。奈々穂は泣きながら手の中に好き、好きと連呼しているようだった。


「お前も私のいい子を産むんだぞ、奈々穂」


 こくこく、必死に頷く奈々穂。もう限界か、手の中にもうだめぇと言っているのがここからでもわかる。私はほっぺにキスをしながら、奈々穂の胸ももう一度揉んであげていった。憲邇くんの攻撃がずんずん早くなり、やがて……


「んっ、ふぁっ
 んぅ んぁ はぁ、はぁ はぁ……


 奈々穂の膣にも、生で射精がされていく。どくどくと彼女にも注がれる白濁液、すごい量だわ。またこうして、見ると。


 出せるだけ出した憲邇くんが抜こうとすると、深町の血か憲邇くんの血か、いやいやをする奈々穂。人が来るかもしれないのに、それでもいやと言う強い奈々穂の意志に、薄弱と憲邇くんは従っちゃうの。


「二人とも露出お疲れ様。すごくよかった。綺麗で、美しかった」


「ありがと、憲邇くん」「ありがとお兄ちゃん」


 しばらく三人、お外なのにいちゃいちゃをし続け、そろそろテントの人に気づかれそうだと、憲邇くんが奈々穂から抜け、三人で戻っていく。憲邇くんたら抜いた瞬間またカメラを近寄らせ、白濁液がこぼれる瞬間を録っていたわ。変態。


 私たちのテントまで戻り、濡れティッシュで体の白い部分を拭いて、ほっと一息。


「お疲れ様です、ご主人様、紗絵子様、奈々穂ちゃん」


 とタオルを差し出してくれる良子さん。さすがメイド長は違うわ。えっちっちで汗だくだものね、みんな。


「ありがとう」


 ごしごしと体を拭いていく憲邇くん。私も奈々穂もタオルで体を拭いていった。


「ふう。ああ楽しかった。やっぱり露出は最高だね、ついいっぱいしてしまう」


「もう、憲邇くんったら。お洋服着ていいかしら?」


「いいよ。ただ紗絵子と奈々穂も負けたからね、チンチロリン。下着だけか、ワンピースだけだよ」


「わかったわ」個人的にいけない露出気分になっちゃうワンピース一枚よりかは、下着のほうがマシね。そうしていそいそ、替えの下着を身に着けた。奈々穂も下着のほうがいいみたいで、一緒に着ていったわ。


 そうしてご主人様の前に立つ。憲邇くんはみんなと歓談していて、楽しそう。


「お、そっちか。いいね、下着姿」


「でしょ。憲邇くん、今日はえっち、ありがとうね。きっと憲邇くんの赤ちゃん、産むからね」


「ななほも」


「ああ、元気な赤ちゃん産みなさい。ふふふ」


「うふふ」「えへへ」


 そうしてほぼ下着姿の面々は憲邇くんとまた、夜の語らいをしていった。


 テントが不夜城になるのも、近い。さあ誰が憲邇くんと同じテントに招かれるか。勝負だわ。十人は入れるもの。わたしだってもう一回だって、どんとこいだわ。


 憲邇くん、大好き。大好きよ、実の息子の、あなたが……うふふ。
















































































 第八十六話あとがき的戯言




 こんばんは、
三日月(みかづき)です。


 キャンプになりました。まだまだやらせることはいっぱいあるので、そちらも次で書く予定です。さあ、頑張るぞ。露出最高!


 一応書いておきますが、今回のチンチロリンは独自のルールで、本来のものとは大きく異なります。ご了承を。


 それではここまでお読みくださり、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。




 
20140415 三日月まるる





 第八十五話へ    目次へ    第八十七話へ

テーマ : 18禁・官能小説 - ジャンル : アダルト

2014/05/18 13:22 | 小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。